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  • 恩師の死

    高校の国語の恩師・M先生が、先月亡くなられていたことを昨日知りました。地元紙にも訃報を掲載していなかったので気付かずにいたのです。先生に教えていただいていなければ、専門外である国語の教師となる決断をできなかったかも知れない私にとっては、悲しく寂しい知らせでした。先生は私の高校3年間、学年主任をしていただいた方でした。先生の授業は素晴らしいと聞いていましたが、実際に教えていただけたのは3年生になってからでした。戦前戦後を代表する詩人・伊東静雄の教えを受け、自らも詩人で詩集も刊行されていた先生は、特に小説や韻文の授業では、詩人としての発想・視点から教材を分析され講義をして下さいました。残念ながら入試問題や模擬試験問題を解くのにはあまり役立たなかったように思いますが、それでも梶井基次郎「闇の絵巻」、宮澤賢治「な...恩師の死

  • 元気甲斐

    今日は何と日帰りで奈良へ。奈良文化会館で開催中の師匠の遺作展を参観。無理してまで見に行って本当に良かった。何度も見ている作品が大半だったが、それでもただただ圧倒され、作品制作意欲を大いにかき立てられた。同門の先輩や後輩たちといろいろ話せたのも良かった。一番の収穫は、大好きな小淵沢駅の駅弁・元気甲斐のタイトルの原跡を見られたこと。元気甲斐が出来るまでの過程を取り上げたテレビ番組を中学生の頃見たことがあり、その時からこの駅弁が食べたくて、学生時代にようやく食べられたのを思い出す。その頃、師匠のことはNHK教育テレビの趣味講座で知っていたが、師匠がその駅弁のタイトルを書いていることは知らなかった。師匠が元気甲斐の題字を書いたことを知ったのはほんの数年前のことだったので、今日原跡を見ることができて感激した。何でも...元気甲斐

  • 隷書大字典

    2つ前の職場に勤めていた頃、今ほどネットが便利ではなかったので、欲しい本は出入りの書店に注文して取り寄せてもらっていたし、雑誌の定期購読もその書店にお願いしていた。全集を2種類取っていたときは、月の支払いが3万円にもなった。あるとき店主が本を届けに来たついでに、「こんな本が店の棚にあって全然売れないままなんだけど要りませんか?タダであげますよ。」といって、大きな本を差し出した。角川書店の「隷書大字典」で、定価を見ると15,000円とある。ちょうど隷書の作品の制作を始めた頃だったのでありがたく頂戴した。入手してからは、隷書作品を書くときには必ず利用しているが、角川書店のような大きな出版社から刊行されているにもかかわらず、索引には何カ所もミスがある。初版なので、再版以降は訂正されていることだろう。そして今に至...隷書大字典

  • 日光白根山・白根隠山

    本当は三ツ石山に行く予定でしたが、今年は霜が降りて紅葉は今ひとつとのこと、また栗駒山は昨年より2週間ほど紅葉が遅れているとのことで、急遽日光白根山に登ることにしました。日光白根山は3回目。1回目は菅沼から登頂後、東側に下りて五色沼を回って戻りました。高曇りの肌寒い日でした。もう20年以上前のことです。2回目は高校の友達と3人でロープウェー利用で登りました。なぜか山頂だけガスの中。なんとしても快晴の下登りたいと思い、ついでに白根隠山まで足を伸ばして今まで見たことのない白根山を目にし、そのまま前白根山~五色山を縦走しようと考え、3回目の今回の山行となりました。結果的に素晴らしい天候の下で実に気持ちの良い山行でした。こんな絶好の登山日和は年に2,3度あるかないかでしょう。そう言えば昨年の10月頭の土日も素晴らし...日光白根山・白根隠山

  • 紅葉のアヤメ平

    尾瀬にはこれまで何度も来ていますが、今日は初めてアヤメ平に来てみました。鳩待峠から森の中を1時間ほど登るとまず横田代に出て、さらに30分ほど登るとアヤメ平に出ました。背後に至仏山、北に景鶴山と平ヶ岳、正面に燧ヶ岳が池塘越しに聳えています。そして草紅葉が見頃です。雲一つ無い青空、姿を異にする三つの山、一面の草紅葉、南東には日光白根山、南には赤城山、赤城山のはるか遠くには富士山まで頭を覗かせています。どの山に登っている人も、今日は快晴の空の下、山頂で歓声を上げていることでしょう。かつて妙高山や浅間山、甲武信ヶ岳を一緒に登った若い友人も、今日は槍ヶ岳を日帰りで往復し、素晴らしい写真をUPしていました。友人の満面の笑みが思い浮かびます。アヤメ平の北に、尾瀬ヶ原を挟んで景鶴山の向こうに聳える、未踏の平ヶ岳。山頂の湿...紅葉のアヤメ平

  • 阿蘇山

    先週末に博多で開催された2夜連続のライブに行くついでに、10年前に九重山・祖母山と一緒に登る予定だったものの、当日雨で断念した阿蘇山に登ってきました。今年9月の2度の3連休は、台風などで天気に恵まれなかったものの、最後の25日は好天に恵まれ、気持ちよい登山を楽しむことができました。4寺に起きて5時前に博多駅前を出発し、眠気を我慢して運転し、7時半前に仙酔峡に到着しました。絶好の登山日和なのに、駐車場には車は20台ほどしか駐まっていなかったのが意外でした。ルートはバカ尾根からの時計回りにしましたが、これが正解。ここのところ登り始めで飛ばしすぎて途中で気持ちが悪くなることが多かったので、今回は登り初めはゆっくり歩き、調子がつかめてきてからいつもの調子で登ってみたところ、快調に歩くことができました。バカ尾根は足...阿蘇山

  • 坂本直行の山の絵

    坂本直行の絵を集め始めて何年になるでしょうか。最初に入手したのは夏の利尻山の絵でした。続いて花の絵も集めるようになり、はまなし、オオバナノエンレイソウ、エゾノハクサンイチゲ、エゾリンドウの絵を続けて入手しました。山の絵では私が登ったトムラウシ、剱岳の絵を入手しました。4回登頂し、北海道の山では一番回数を登っているニペソツ山の絵もかねて欲しいと念願していたのですが、なかなか出物に遭遇できず、一度だけ素晴らしい油彩を見つけたのですが、既に売約済みでした。そこへ今回思いがけず、この作品を含む何点かの坂本直行の水彩画がオークションに出されました。他の水彩画はあっさり即決で売れてしまいましたが、この作品だけは、構図も単純で色味も灰色中心で見た目も地味であるからか買い手が付かないまま、結局入札したのは私だけで無事落札...坂本直行の山の絵

  • 夏の礼文

    久しぶりにレブンアツモリソウの時期の礼文を訪れました。昔見に行った群生地は笹が生い茂っており、レブンアツモリソウはほとんど見られなくなっていました。一方、笹を剥いだところからは、種が砂に埋まっていたとおぼしきレブンアツモリソウが次々に芽生え、見事に花を咲かせていました。レブンアツモリソウホテイアツモリソウセンダイハギハクサンチドリエゾノハクサンイチゲノビネチドリクロユリサクラソウモドキレブンハナシノブレブンソウエンレイソウオオバナノエンレイソウレブンコザクラ夏の礼文

  • ワタスゲの尾瀬沼

    尾瀬には毎年のように行っていますが、今回は十数年ぶりに泊まりで行ってきました。今回は高校時代からの友人と一緒です。大清水から入って長蔵小屋に泊まり、尾瀬沼の南岸を回って尾瀬ヶ原に下り、尾瀬ヶ原を横断しました。ニッコウキスゲの時期にはまだ早かったのですが、ワタスゲとヒオウギアヤメが見頃で、どちらも当たり年のようで、特に大江湿原の見渡す限りのワタスゲの大群落と、尾瀬ヶ原のヒオウギアヤメの群落が印象に残りました。一方でシカの食害は酷くなる一方です。水芭蕉が一番早く群落を作るテンマ沢湿原ではほとんどの水芭蕉の葉が食い尽くされていました。ワタスゲの尾瀬沼

  • 雄国沼のニッコウキスゲ

    雄国沼湿原のニッコウキスゲが見頃、しかもここ数年では当たり年(礼文島やサロベツ原野も当たり年だとのことです。今週末行く予定の尾瀬沼はどうかな?)とのことで、早起きして出かけてきました。片道280㎞、3時間半の運転はなかなかきつかった。喜多方の駐車場に車を停めましたが、既に八割埋まっています。折悪しくバスは出たばかり。しばらく待ってシャトルバスで金沢峠へ。雲一つない真っ青な空の下、展望台から雄国沼を見下ろすと、湖畔の一角が一面黄色くなっています。はやる心を抑えながら坂道を下り湖畔に出ました。黄色に染まった湿原に付けられた木道をたくさんの人が歩いているのが見えます。木道に入るとまさにニッコウキスゲの絨毯。あちこちで足を止めてはシャッターを押します。それにしてもこれだけの見事な群落を見るのは、10年ほど前に尾瀬...雄国沼のニッコウキスゲ

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