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Riche Amateur https://nina313.hatenablog.com/

海外文学(とくにフランス文学)を中心とした読書ブログです。英文書や仏文書の記事も掲載しています。

nina313
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アラブ首長国連邦
出身
清瀬市
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2014/12/12

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  • Books v. Cigarettes

    突然だが、どうもわたしはヘビースモーカーらしい。らしい、なんて言うのは、わたしのように煙草を吸うことに後ろめたさなどぜんぜん感じない喫煙者は、一日に何本吸ったかなど、わざわざ数えることはしないと思うのだ。かばんには常に最低でも二箱は携帯していて、これは毎日補充しないと足りなくなるので、確実に一日一箱以上は吸っている計算だが、それ以上の数字はちょっと見当がつかない。それから、このブログを見てのとおり、わたしは本が好きで、たぶん平均的な人よりは多く読む。どれくらい多いかというのはやっぱり見当がつかず、数えてみる気などもうぜんぜん起こらない。日本に住んでいたころのほうがたくさん読んでいた気もするが、…

  • ヴァレリー・セレクション 上巻

    朝起きてすぐ、顔を洗ってコーヒーを湧かしたら、出勤前の時間をヴァレリーとともに過ごす、という生活を送っていた。過ごせる時間はもちろん早起きの度合いによりけりで、一時間のときもあれば三十分に満たない日もあった。そんなふうだから読書は遅々として進まなかったものの、生活のなかにヴァレリーが組み込まれるというのは大変気分のいいものだ。一時間読めた日など、もうそれだけで一日中楽しい。それに、この詩人は起き抜けの頭にはあまりに明晰すぎて、寝ぼけ眼を一瞬にして見開かせてくれるのだ。だが、ヴァレリーの書くものはただ無闇に難しいわけではない。それは読者を混乱に陥れることを目的として書かれているわけでは毛頭なく、…

  • 天の穴

    先日穂村弘の『ぼくの短歌ノート』を読んだ際に、ぜひとも読みたいと思った歌人、沖ななもの第六歌集。じつは永田和宏の『現代秀歌』を読んだときからとても気になっていたので、すこし前に日本からまとめて本を送ってもらった際に含めてもらっていたのだ。短歌新聞社の「現代女流短歌全集」という、ちょっと身構えずにはいられない名前のシリーズの第四巻として刊行された一冊。ところで、「女流」というのはとても不思議な言葉で、ただ「女性」と言うよりはよっぽど衒学趣味、言外の意味が多すぎ、少なくともぜんぜん詩的ではないように響くのだが、短歌専門の出版社がいったいどうしてこんな詩とは真逆の方向を向いた名称を付けてしまえたのだ…

  • 雑記:マングェルの理想の読者

    わたしが好んで引用する言葉に、アルベルト・マングェルの理想の読者像がある。「理想の読者は、すべての文学作品を匿名作家のものとして読む」、というのがそれで、じつはこれはインターネットをうろちょろしていたときに、英語でもスペイン語でもなく、フランス語で見かけたものだった。フランスではBabel(バベル、いい名前だ)という出版社がマングェルの翻訳にとても積極的で、もとが英語の作品もスペイン語の作品も訳出されているのだが、このボルヘスの友人の知名度は、日本ではちょっと不遇の感が拭えない。とはいえ、かつてここで紹介したことのある『図書館』以外にも、『読書礼讃』や『奇想の美術館』といった書物が、近年やはり…

  • ぼくの短歌ノート

    穂村弘が昨年刊行した短歌評論集。ページを開いたが最後、読み終えるまであっという間だった。じつを言うと、そうなることがこれまでの読書体験から簡単に予想できたからこそ、なんというか、もったいなくって読みはじめられずにいたのだ。現在も『群像』誌上に連載中の「現代短歌ノート」四年分の記事をまとめたもので、じつに穂村弘らしい一風変わったテーマごとに、現代歌人にかぎらず古今の作品が集められたもの。すこし前に紹介した『はじめての短歌』とも、いくつか内容の重複がある。 ぼくの短歌ノート 作者: 穂村弘 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件…

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