戦場の衣食住③陸軍性処理問題
「帝国陸軍戦場の衣食住」学習研究社2002年発行より転記性病の脅威日本陸軍の構成員は、そのほとんどが若い男子にあったために、性欲の処理は大きな問題であった。平時には各部隊に駐留している駐屯地に近接している遊興施設への登楼があり、戦地では後方に設置された「慰安所」で対応していた。ところが性行為という快楽の代償として、性病がつきまとった。「花柳病」と呼ばれ、軍隊内部では「三等症」という呼び名だった。性病でも「梅毒」は不治の病として世界的に猛威を振るっていた。梅毒の治療は1905年に病原菌「スピロヘータ・パリダ」が発見され、日本では注射薬剤の「サンバルサン」が登場した。軍隊での一番の脅威は、性病の感染による兵力の低下である。軍指定の慰安所では妓娼の定期診断を行っていたが、登録してない「私娼」の数も圧倒的に多かった。軍...戦場の衣食住③陸軍性処理問題
2020/09/28 09:54