花より男子二次小説、類つくです。 類とつくしの恋物語。 悲哀、ほのぼの、でも最後はハピエンで!
縁(えにし)& 命短し恋せよ乙女を投稿中です。
2019年8月
花沢物産社長室 「林です、野坂夏花を連れて参りました。」 「入って。」 「失礼致します。」 「・・・林部長はもう結構ですので・・。」 社長秘書がそう告げると頭を下げて林部長が出て行った。 「野坂さん、そこに座って。」 「はい。」 「ねぇ、こ...
既に就業時間は過ぎていて、着替えて帰宅する者達がいるなか 白いワンピースに着替えた野坂夏花は 念入りにパウダールームで化粧直しをしていた。 「あっ、野坂さんこんな処に居たんだ。 帰ったのかと思ったわ。秘書課の部長がお呼びよ?」 「林部長が?...
花沢物産では大騒ぎになっていた。 「社長の奥様が非常階段から落ちたって・・。」 「ええ、確か奥様って妊娠中よね?」 「でも、何故非常階段なの?」 「さあ・・でも社長が付き添って救急車に乗って行かれたから・・ すぐに情報は入るでしょうけど・・...
野坂夏花side 鏡よ鏡よ鏡さん‥世界で一番美しいのはだあれ? それは、私・・夏花よ。そうよ‥この私。 ふふっ、5歳の頃幼稚園に大嫌いな女の子がいた。 同じ組の 広瀬ありさという子だった。 外交官の娘でピアノを習ってて、日本人なのにフランス...
食事を類と食べ終わると、類に秘書から電話が掛かり、 類と別れて、部屋に戻る前につくしは化粧直しにトイレに向かう。 ううっ、食べ過ぎた・・。類があれもこれもと 私のお皿に入れて食べろ食べろと煩いから、思わず全部食べちゃった。 類は結局殆ど口に...
花沢物産 つくしは、溜まっていた仕事の書類に目を通した。 殆どが契約書に不備が無いかのチエックである。 経理から届いた、監査報告のチエックもあるから 午前中は忙しかった。 「花沢先生もうお昼ですよ?」 「あら、もう12時過ぎてるの?早い・・...
花沢物産 「社長の奥様が今日はいらっしゃってるらしいわね?」 「ええ、野坂さん。気になります?」 「別に、私は・・。」 「社長の奥様ってお綺麗ですよね?・・あっ知ってます?」 「何を?」 「奥様が2人目を妊娠されてるらしいですよ?」 「それ...
その日、杏璃の父親はいつもより早く帰宅した。 「ただいま、杏璃。あれ?今日は花沢さんの処には行かなかったのか?」 「うん・・。りんちゃんのママお迎えに来なかったから。」 「そうか・・じゃあ今日は使用人さんが迎えに来たのか?」 「うん、りんち...
あれから・・・。 杏璃は元のバレイ教室に再び通う事になった。 今までは母親の杏子が、仕事の無い時だけ送り迎えをしてくれたが 今は1人でバスで通っている。 りんはいつも、ママか使用人の誰かが迎えに来てくれる 杏璃はりんが羨ましかった。 杏璃は...
杏璃は、マカロンというお菓子の美味しさに 夢中になった。 今までこんな美味しいお菓子など食べた事が無い。 クッキーやケーキとは違う上品な口に広がる サクサクふわふわが癖になる。 子供でもこの美味しさは分かる。 杏璃は3つ目のマカロンを頬張り...
久我の別荘 「おじ様、突然伺って申し訳ありません。」 「何を言ってるんだ?娘や孫が遊びに来てくれたんだ、嬉しいよ。」 「おじ様に紹介したくて、類お願い。」 「んっ?子犬か?」 「はい、友人達がルークが死んで寂しいだろうからと・・ 名前はシェ...
杏璃はもう、両親の事などどうでもいいと思った。 杏璃は前のバレイ教室を続けたかった。 先生の事も好きだった、仲良しのお友達もいた。 先生はいつも杏璃を褒めてくれていた。 発表会にはいつも主役にしてくれてた。 ママは千葉に行けば、もっと良いバ...
209話を修正していますので読み返してこちらを読んでください。 少しお話を変えてみました。 杏璃の家族sideのお話 類達が帰った後 「おい、杏子お前俺と別れて杏璃を育てて行く自信があるのか?」 「それは、私も仕事を始めるわ・・そうすればど...
サンドイッチで休憩を取って、片付けてから杏璃の家へと向かう。 杏璃の母親の実家は御宿の海で 釣り船屋を営んでいるらしい。 野田屋という名前まで類は調べてくれていた。 月の砂漠通りを右に上がった場所にその店はあった。 近くまで車で行ってみたら...
花沢邸の庭 「しぇり〜こっちだよ。」 「キャンキャン」 子犬の名前はシェリ、フランス語で「愛されるもの」という意味だ。 色々調べて、フランス語にしたのはりんが習ってる事もあり 意味を知って、りんがこの名前に決めたのだ。 特注で作らせた首輪は...
今日はりんの大好きなバレイのレッスンだ。 つくしが一緒に見学しに来てくれると聞き りんは喜んだ。 真新しいレッスンの着替えのレオタード、とシューズはサイズも丁度良く りんの好きな色だった。 更衣室で着替えて、つくしはりんの髪を手早くシニョン...
暑中お見舞い申し上げます。 暑い毎日が続いています、台風がお盆にやってくるようですね。 皆様くれぐれも気を付けてお過ごしください。 本題に入ります。 こちらのブログが終了する事になり、9月1日には 新しく投稿が出来なくなると本日ヤフーから連...
その夜、りんはなかなか寝付けなかった。 妹か弟が自分に出来る事も嬉しかったが、あの子犬を飼える事も嬉しかった。 その日りんは不思議な夢を見た。 夢の中にルークが出て来て、砂浜でボール投げをして遊んでいる。 ママやパパも傍に居て、あの子犬もい...
庭にある、犬用の足洗い場はルークの為に作られたものである。 大型犬用だから、子犬には大きすぎる。 ブラシやシャンプーも完備してある。 りんはルークのお世話を良くしてたので、犬の足を洗うのも慣れたものである。 シャンプーで洗ってタオルで拭く、...
花沢邸 幼稚舎から戻り、りんはバイオリンのお稽古と英語のレッスンを終えた。 毎日それなりに忙しくて、りんには遊ぶ時間も無い。 明日はりんの大好きなバレイのレッスン日だ。 明日のレッスンはそのまま、幼稚舎から直行なのでりんはバレイの道具を自分...
翌朝 「類、・・やっぱりあの子犬・・躾もされてた・・。 トイレシートでちゃんと出来たの。 道明寺達がやっぱり・・購入して連れて来たんだろうね?」 「そう・・。」 「ふっーどうしたものかしらね?」 「んっ?」 「だって、飼い主は現れないだろう...
東京メイプルホテル最上階 特別VIP室 「ねぇ・・司・・私達がつくしにした事って・・お節介だったよね?」 「滋お前らしくねぇな?」 「だって・・つくしがもう犬は飼いたくないって・・泣いてた。 私は小さい頃から日本や海外生活が長くてさ・・ペッ...
夜になると司達が子供達を迎えに来た。 丁度食事の時間で子供達も大人達も、花沢のダイニングで食事中。 「子供達が世話になったな、類。」 「司、今一番忙しい時なんじゃないの?噂に聞いてるよ、 新しい大プロジェクト・・日本に来てる暇なんかあるの?...
久我薫から、ルークの墓が出来たと連絡が来たのは ルークが亡くなって3週間後の事だった。 丁度1か月目に納骨を決めて 類とつくしそしてりんは、再び御宿へと向かった。 久我の別荘の庭に建てられた、ルークのお墓は ルークの顔と虹がレリーフで描かれ...
司御一行様が、まず向かったのは九州にある鹿児島県 犬のブリーダーが居るのは、温泉で有名な指宿市だった。 山の麓に位置する、高原の近くにブリーダーの住む家がある。 自宅と大きな犬舎が建てられている。 数日前に産まれたばかりだと言う子犬を見せて...
総二郎夫婦と司夫婦が、あきらの邸に集合した。 先にNYから司夫婦が来ていた。 「総二郎、優紀さんいらっしゃい。」 「あきら、久しぶり元気そうだな?」 「ご無沙汰してます、お邪魔します。」 「よぉ、司よく時間が取れたな?」 「あゝ、滋が秘書に...
2019年8月
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