花より男子二次小説、類つくです。 類とつくしの恋物語。 悲哀、ほのぼの、でも最後はハピエンで!
縁(えにし)& 命短し恋せよ乙女を投稿中です。
久しぶりに皆と逢い、話し始めたらつくしも 高校時代を想い出して、色々と昔話を始めて 笑いが絶えない。皆の笑顔に囲まれて幸せを感じた。 そんな中、いつの間にか雅が居ない事につくしは気付いた。 「ねぇ、雅さんは?」 「さあ?知らねぇ・・。」 「...
元気なく久我の車に乗り込み、雅は深い溜息を吐いた。 「お嬢様、皆さんに挨拶もしないで宜しかったのですか?」 「はあ・・っ、ねぇ伊藤さん何故つくしさんと私ではこんなに違うの? 彼女の周りはいつも笑顔が溢れて・・皆が嬉しそうにしている。 私があ...
雅には、叔父薫の言っている意味が分からない。 使用人は主の言う事を何でも聞くのが仕事だと思っている だから、多少の無理難題でも使用人が頼めばやってくれると 思っていて、叔父が何故自分に怒るのか意味が分からない。 「聞いているのか?」 「聞い...
伊藤は、社長の薫に一応今回の事を報告して そのうえで、真珠を霊園の合同ペット墓地に埋葬をする手続きをした。 そして、もう一つ雅が壊したと言う、つくしのネックレスの話も報告をした。 「伊藤、直ぐに牧野さんに連絡してそれと同じネックレスを作って...
伊藤は、雅の部屋に出向いた。 「お嬢様、伊藤です。」 「なあに?今もう寝ようと思ってたんだけど?」 「お嬢様の犬が先程、動物病院で亡くなり亡骸を持ち帰りました。」 「・・死んだの?そう・・病気だったんでしょう?仕方ないわね? ペットショップ...
小百合は心細かった、邸からは誰も来てはくれない。 自分が目を離したせいなのだから、雅に責められても仕方ない事だと重々承知している。 だが今はそんな事よりも、飼い主である雅にこの病院に一刻も早く来て欲しかった。 自分だけでは判断できない事も多...
雅は、つくしに言いたいことが言えてせいせいした。 だが、一つ解決しておかなければならない事を思い出した。 自分が引き千切り壊した、道明寺司が牧野つくしに贈った土星のネックレスだ。 あんなネックレスで牧野つくしに借りを作るのは絶対に嫌だった。...
雅は苛立ちを何処にぶつければいいのか分からぬままに 自分の部屋に戻り、コートを手に取りバックを持つと足早に 自分の部屋を後にした。 その時に自分の飼い犬であるプードルの真珠が自分の足元に居た事すら 気付かなかった。 真珠は真っ白で小さくて、...
小鳥遊弁護士は、つくしにマンションの受け取りを拒否された その事を久我氏に報告しなければならない。 その足で久我邸を訪れた。 久我邸は花沢邸から歩いて15分程の距離しか離れて居ないのだ。車なら5分程度で着く。 「旦那様、弁護士の小鳥遊先生が...
類に怒りのスイッチが入った。 こうなったら類を止めることは出来ない。 「・・類なんか怒ってる?」 「怒る?何故俺が?」 「だって・・・。」 「だってなに?」 「口調が怖い・・。」 「あんたが馬鹿みたいにお人好しなのに呆れてるだけ。」 「馬鹿...
花沢の邸に小鳥遊弁護士がやって来た。 類とつくしの目の前に分厚い書類を差し出して つくしに中身の確認をするように言う小鳥遊弁護士に つくしは、何だろうと中身を見たが つくしには何の目的でこの書類がここにあるのか意味が分からずに 頭を捻る。 ...
久我邸 本当にティーカップにすっぽり入るような 小さな小さなプードル。 真っ白な綿菓子みたいにふわふわだが 一歩間違えれば、踏み殺し兼ねない程の小ささで 世話をしなくてはいけない、小百合は正直面倒だと思った。 ルークの場合は大きいからある程...
久我邸 港区にある高級ペットショップ、プチダイヤモンドから その店の店長の川崎啓二とオーナーである宮下彩夏が 選りすぐりの3頭のトイプードルをゲージに入れて 連れて来たのは、日曜の午後だった。 「お嬢様、ペットショップから犬が来ております。...
小鳥遊弁護士が久我薫氏に電話を掛けていた。 電話の内容は、ルークの件である。 「弁護士の小鳥遊です、そちらのお邸で飼われていた ラブラドールのルークについてお尋ねしたい事がございまして・・。」 「ルークですか?あの犬は雅・・いや、つくしさん...
つくしは両親と進に久しぶりに再会できて嬉しかったが 何故かそのまま、ここで暮らすとは言えずにいた。 まだ、ルークの件が解決していないせいもあったし 類が食事が終わり暫くしたら、つくしに邸に帰ろうと言ったから つくしは、そのまま両親や進と別れ...
今日、つくしは漸く両親と弟の進に逢える。 つくしは正直少しだけ怖かったが、だが4年間記憶を失っていたせいで 両親と弟に逢う事が出来なかったのだから 逢いたい気持ちは凄くあった。 怖いと思うのは、両親が昔と違い少しは真面目に働く事を知って く...
小鳥遊弁護士から、久我家との交渉は上手くいき 今後の牧野つくしに関しては、 こちら側に一任すると報告が来た。 「それじゃあ、私は牧野つくしとして両親に逢ってもいいのですね? ・・・久我家には雅さんが戻ったんですね?」 「はい、もうあちらで暮...
百合子・・私の恋人だった百合子は結婚相手に私ではなく兄を選んだ。 その事実に、私は絶望を感じた。 お互い愛し合ってると思っていた。 だがそれは、自分の思い違いだと知ったんだ。 兄は私と百合子の事は知らなかった。 多分知らなかっただろうと今も...
雅の爆弾発言に薫は何も言えなかった。 あの時雅は確か3歳ぐらいだった。 記憶が戻ったと言ってもあの時の話を聞いていて 内容を理解していたとは到底思えない。 だが、雅のあの自信は何処からくるんだ? 「くすっ、私が幼かったのにどうしてそんな話を...
久我邸 午後2時になる前に、自前の真っ赤なカブリオレに乗ってやって来た小鳥遊弁護士。 通された部屋は応接室だった。 車椅子を秘書の伊藤に押されて入って来た薫に 小鳥遊弁護士は立ち上がり、会釈する。 「久我社長お加減は如何ですか?」 「あゝ・...
つくしが目を覚ました。 「私・・どうしたの?」 「倒れた・・・。大丈夫?」 「うん、ごめんね?また迷惑掛けちゃったね?」 「別にいいよ、慣れてるし。」 「・・そんな風に言わなくても・・・。」 「・・・起き上がれる?」 「うん、皆は?」 「飲...
「あんた、今の・・わざとやったの?」 「あら、お気づきになられましたか?先輩がこちらを心配そうに見てましたから 少し悪戯を・・でもあの顔を見たら・・・。 先輩って・・本当に隠し事が出来ないタイプですわね? 思惑通りに、先輩は花沢さんを取らな...
つくしは皆の中心で笑っている。 その姿を類は少し離れた場所で見ていた。 「花沢さん、先輩を連れて来てくださってありがとうございます。」 「あゝ・・・お礼言われるような事でも無いけど・・。」 「でも、ここに先輩を連れて来る事・・お嫌だったんじ...
花沢邸 「類か?」 「なんだ、司か・・何か用?」 「何か用じゃねぇ・・牧野の事はどうなった?」 「あゝ今うちの邸にいるけど?」 「・・・類、お前まさかあいつに手を出したりしてねぇよな?」 「‥・司にそれが関係あるの?」 「お前っ・・・。」 ...
久我邸 その日、小鳥遊弁護士が午後2時に来る予定だと知りもせずに 丁度午後1時に慧斗が久我邸にやって来た。 雅との約束を果たそうしたのかどうかは分からないが 慧斗は社長が退院している事は知らなかった。 「まあ、慧斗様いらっしゃいませ。」 「...
久我邸 伊藤は激務を熟して、どうにか久我の邸に戻って来た。 「伊藤さん、旦那様がお部屋でお待ちです。」 「・・分かりました。あゝ咲江さん社長は雅さんにお逢いになられましたか?」 「はい、お戻りになった際に少しお話をされていましたが、旦那様は...
野々花と慧斗の噂は広がりを見せつつ、 周囲の思惑通り、新しい映画の宣伝効果と 舞台の宣伝効果に思った以上の効果があった。 舞台の初日が1か月後、映画の公開が3か月後である。 野々花も自分の演技に自信など全く無かったのだが 周囲の温かい支援の...
逃がさない‥この腕に閉じ込めて今度こそ 何処にも行かないで傍にいて欲しい。 類はつくしへの気持ちが高鳴りそして止まらなくなっていた。 キスには・・いやキスにもそんなに慣れていないつくしは 類のキスだけでもう立って居られない程だ。 異性間のこ...
つくしは類が自分を結婚相手に望んでいる事など信じられなかった。 だが・・、類が今までして来てくれた事を考えれば 類の好意の全てが有難い事であり友人としては かなりの温情を受けていると思っていた。 ルークの事にしても、自分が久我の邸に戻りたく...
結局バスルームで散々野々花と激しく抱き合った後に 慧斗は事務所に戻った。 野々花も気怠さが残る身体のまま、マネージャーが迎えに来て 事務所の社長に逢う事になった。 「野々花、あれ程マスコミには気を付けろと言って置いたのに・・。 こうなったら...
慧斗は野々花と抱き合った後に、一緒に食事を取り そのまま、その日は野々花のマンションに泊まった。 慧斗が自分のマンションに居ないせいで 大騒ぎになっている事にも気づいてはいない。 慧斗のスマホは煩わしさから電源が切られていたのだ。 翌朝早く...
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