会期5日目。残すところ残り2日。遅れ馳せながら追加の人形を運び込みました。2種類。ひとつは「座猫(大)」昨年の日本民藝館展で選に入れていただき、雑誌「民藝」の民藝館展特集のグラビア画像に採り上げていただいたのと同じ手です。昔の今戸人形には大小さまざまな座猫が作られていて、前垂れを描いたみののほか、このように草花た吉祥柄を描き込んだものもあり、当時庶民の手には届かない高価な「御殿玩具」の影響下に生まれたタイプではなかったか、という声も聞きます。もうひとつは「朱鍾馗」。最後の生粋の今戸人形師だった尾張屋金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)のお作りになられた人形を手本に起こしたものです。全体が朱色(赤)がかった色調で、「赤物」と呼ばれる人形や玩具のひとつと言えます。昔、医療の発達していなかった時代には病は想像以上...追加搬入(5日目)