北条直正物語(32) 初代母里村村長・岩本須三郎
明治22年4月1日、蛸草新村・草谷村・下草谷村・野谷新村・印南新村・野寺村の6ヵ村が合併して母里村が誕生しました。その時、江戸時代の新田をあらわす新村の名称はなくなり、それぞれ母里村蛸草・下草谷・野谷・印南となりました。初代母里村村長として蛸草の岩本須三郎が選ばれました。初代母里村村長・岩本須三郎蛸草新村の庄屋の家に生まれた須三郎は、父を早く亡くし12才で庄屋の家をついでいます。戸長になってからは、納税の問題・疎水事業にと、おいたてられ続けの毎日でした。あるとき、郡長が気の毒そうに、「岩本さんもえらいときに村長になってでしたな」となぐさめたほどです。(岩本)「ほんまですな・・・でも、苦労が大きいほど、喜びも大きますし・・・」静かに答える須三郎の声には重みがありました。まさに、須三郎の人生観でした。しかし、「村長...北条直正物語(32)初代母里村村長・岩本須三郎
2020/07/31 07:17