先日のある夜、私は遅くまで外で飲んでいた。24時を過ぎた頃、そろそろ帰ろうと思い、タクシー乗り場まで歩いて行った。家のある場所を指定し、車が走り出すのを確認すると、ついウトウトと眠ってしまった。その後、運転手さんに起こされて車から降りると、全く知らない風景が広がっていた。少し酔っていたので気づく…
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これは、私が小学生の頃の話。友人の山岡(仮名)は自称霊能者だったが、クラスや学年の皆は信じていなかったと思う。ある日のこと、山岡は『一枚の写真』を学校に持ってきた。始めのうちは「学校に写真なんて持ってきてんじゃねーよ」的なノリでからかっていたのだが、その写真を見た途端、一同が唖然とした。写真には…
これは、大学4年の時の体験話。当時入居していたのは、住宅街にある学生向けのアパート。設備と築年数のわりに"家賃が破格に安い"ため、大学3年の春に移ってきた所だった。その頃は単位もほぼ取り終わっていて、週に2日学校に出れば問題なく卒業できる感じだった。時間を持て余していた私は、徹夜でゲームをしたり…
私は駅などに放置してある自転車を撤去する仕事をしているが、これはその保管所の管理人さんに聞いた話。保管所の隣にあるお宅から、夜中にベルの音がしてうるさいという苦情があったそうで。詳しく聞いてみると、毎日ではないが夜中に「チリンチリン」とベルの音がして気になって眠れない、とのこと。とりあえずその場は…
これは、居酒屋でバイトをしていた時の話。いつも正午頃になると、店の鍵を開けて仕込みの準備をしていた。1時間後にはパートのおばさんや仕入れが終わった店長が来るのだが、それまでは俺一人きり。ある日のこと、いつものように準備をしていたら、「ジリリリーン、ジリリリーン」と、かなり大きめの音が鳴り響いた…
これは、知人に聞いた話。彼女は金婚式を目前にして夫を亡くした。長患いで覚悟はしていた。50年近くも一緒にいたが、お世辞にも仲睦まじい夫婦ではなく、はっきり言って腐れ縁だった。しかしそれでも、長年連れ添った伴侶を亡くすというのは、知人が思っていた以上のショックだったよう。そんなつもりはなかったのに…
ついさっき、『幽霊を見た』かもしれない。それは5時間くらい前のこと。凄い雨が降っている中、6人ほどの集団が歩いていた。場所は都内のごくごく普通の道。私は帰宅途中で、もちろん他の歩行者もいた。その集団は、子供2人と大人が4人。子供は2人とも小学校低学年くらいで、大人4人は30~40歳くらいだろうか…
私の住む集落の近くに、『犬の死ぬ道』がある。なんでも、そこを通る犬は死んでしまうのだそうな。大学1年生の頃のこと。夏休みに帰省すると、道で見知らぬ若い夫婦と会った。田舎の生まれ育ちの人ならわかるだろうが、人の少ない集落では誰もが顔見知りである。だから、余所から来た人はすぐにわかる。特に若い人は…
私自身はその類のものを一切見たことはないが、周りでは…。大学生の頃に住んでいたアパートでは、隣室の新しい住人が私の部屋との壁から幽霊が出てくるとか言い出し、おかしくなって出ていった。卒業して就職し、社員寮に入っていた時には、下の階の住人が突然ノイローゼになり始めた。なんでも、上の私の部屋から形に…
これは、ある団地で起きていた奇妙な話です。当時、関東でも2~3番目に大規模な団地に私は住んでいました。ある時、同じ団地で近所だった3人家族が、九州へ旅行中に海岸の崖から車ごと転落して全員死亡する、という事故がありました。ただ、両親は遺体で発見されたのですが、男の子のお子さんだけが行方不明のまま死亡…
祖父曰く、この世で最も怖いのは祖母である。私が生まれる前の話。ある時、祖母は朝からタケノコを採りに山へ入った。随分と調子よくタケノコが集まり、ほくほく顔で帰ろうとしたところ、気づけば辺りが霧に包まれている。おや?と思いながらも帰途についたが、なかなか集落が見えてこない。ははあ、これはキツネか…
見たわけではないのですが、感じたことならあります。京都の旅館に泊まった時、その部屋は『開かずの間』だったのです。普段は貸さない部屋らしかったのですが、仕事上の都合で泊まりました。部屋に入った時の第一印象は、なんか薄暗い部屋だなぁ、と。夕食まで時間もあり疲れていたのもあって、仮眠を取ろうと押入れの戸…
れは、中三で数ヵ月後に受験を控えた秋の夜のこと。中三にして中二病真っ盛りだった俺は、その頃に通っていた塾をサボって、夜の七時から十時までの三時間、公園で缶コーヒーを傍らに読書などをしていた。その公園は、回るジャングルジムや他の公園ではとっくに撤去されている遊具なんかも残っているような全体的に寂れた…
これは、とあるデパートで聞いた話。そのデパートは創業が昭和の初め、地元民なら誰でもコマーシャルソングを歌えるという老舗。長い歴史がある分、いわくもある。一階北側の女子トイレは出るとか、屋上から飛び降りた人がいるとかの、眉唾な話がほとんどなのだが、一つ群を抜いて奇妙な話があった。『子供を車に乗せない…
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先日のある夜、私は遅くまで外で飲んでいた。24時を過ぎた頃、そろそろ帰ろうと思い、タクシー乗り場まで歩いて行った。家のある場所を指定し、車が走り出すのを確認すると、ついウトウトと眠ってしまった。その後、運転手さんに起こされて車から降りると、全く知らない風景が広がっていた。少し酔っていたので気づく…
これは、私が小学生の頃に住んでいた『家』の話。場所は東京都町田市の成瀬。私は現在32歳になるが、未だに忘れられない。その家には父の転勤の都合で引っ越すことになった。気のせいだったのかもしれないが、"ある道"を境に、なにか急に嫌な気分になったのが印象的だった。その家は急な坂道を上りきったところに…
そのアパートは部屋数が12室あり、そこそこ綺麗にもかかわらず、住人は私を含めて4人しかいない。と言うのも、『出る』と噂があるから。けれど、噂は噂。6年住んでいる私はそんな経験もなく、静かなアパートに大変満足していた。…が、先日奇妙な体験をしてしまい、引越しを考えている。ある日、お風呂に入っていると…
これは、タクシーの運転手をしている香川さんの体験話。ある夜遅く、客を探して走っていると、手を上げている若い女性が見えた。(こんな夜遅くに女性が一人で危ないなぁ)。そう思いながら彼女を乗せると、香川さんは妙なことに気がついた。彼女の着ている服は、病院の患者が着ているようなものだった。少し気味悪く…
これは、未だによくわからない体験話。小学校低学年の頃、両親の用事で知り合いのおばちゃんの家に一晩預けられた。そこの家は柴犬を飼っていて、俺は暇つぶしにと、昼間に着いた早々その犬を連れて散歩に出かけた。だが、土地感のない所をやたらめったら歩き回ったせいで、迷子になってしまった。内気で恥ずかしがり屋…
これは、後味の悪い体験をした話。社会人になったばかりの頃、営業先から会社へ戻るためにバス停で並んでいた。すると、バイオリンケースを持った4~5歳ぐらいの女の子と母親がやってきた。教室に行くところらしい。「ママは今日はどうしても一緒に行けないの。お迎えには行くから、ね」。「ヤダ。ママも一緒にきて…
これは、私が子供だった頃の話。うちの家の和室には、観音開きの扉がある。それを開くと半畳ほどのスペースがあり、そこには亡くなった父方の祖父母の『写真』が飾ってあった。普通なら仏壇があるようなところに、写真だけがある。ある日、こんな夢を見た。私はその和室にいた。ふとその扉を見ると、いつもは閉めてある…
それは1年くらい前のこと。私は仕事で車に乗ることが多い。乗っている時は何もすることがないので、すれ違う車を観察したりする。他人から見れば嫌な習性かもしれないが。ある日のこと、いつものようにすれ違う車を見ていた。その車は四駆で、スーツを着た若い男性が携帯片手にニコニコしながら運転していた。助手席には…
これは、これまでの僕の人生で一度だけ体験した怪奇な話。通っていた小学校の裏に、小さな山があった。そこには地元では有名な神社があり、学校の帰りにいつも友達とかくれんぼなどをして遊んだ。ある日のこと、日が暮れてかくれんぼも終わり友達と集まっていると、ふと神社のお賽銭箱の脇に『古い女の子の和人形』が置い…
これは、去年初めての出産した時の体験話。私が入院していた病院は母子別室で、赤ちゃんは新生児室にいた。私は6人部屋の、入り口から入った一番手前のベッドだった。この病院の方針は3時間毎の授乳ではなく、赤ちゃんが泣いたらその都度ベッドの脇のスピーカーから呼び出しがかかるか、人がたくさんいる昼間などは…
私は高校で軽音楽部に所属していた。その頃の『カセットテープ』が残っている。文化祭でオリジナルソングを歌った時のものだが、あまりの悲惨な結果だった為、すぐに聞く勇気はなく、部屋のラックの中に入れっぱなしのままだった。聞いてみようと思ったのは、大学3年の時。その時は山岳部に所属しており、山小屋で皆に…
これは、私が小学生の時の体験話です。私の家の近所に、老夫婦の住む家がありました。その夫婦は子供がなかったらしいのですが、品がよく仲睦まじいのが有名で、よく奥さんが家の前を掃き掃除しているのを見かけたものでした。私が学校から帰ってくる時、奥さんと鉢合わせすることが多くあり、その度に奥さんは小さい私を…
私は、おばあちゃん子だった。これは、その祖母が亡くなる時の話。だいぶ前のことになるけれど、祖母は急に体調が悪くなり、入院することを余儀なくされた。祖母は明治生まれの気丈な性格だったので、「入院なんて嫌だよ」、「ウチに帰りたい」と病院を毛嫌いしていた。私は会社の帰りなど、時間の許す限りお見舞いに…
学生時代、私は地元の小さなタレント事務所に所属し、時々エキストラ的な仕事をして小遣いを稼いでいた。これは、ある県の田舎に1泊2日のロケに行った時のこと。予算が限られた仕事で、民宿では男性4人が8畳ほどの細長い和室に詰め込まれた。仕事が夜遅くに終わったため、皆かなり疲れていた。だべりもそこそこに…
姉の旦那さんから、こんな不思議な話を聞いた。ちなみに、旦那さんは今42歳。高校生の頃、山岳部に入ったんだけど、入部してすぐに高価な登山靴を買ったんだ。セミオーダーの、かなりしっかりしたやつで、当時5万円ぐらい出したかな。もう25年も前の話だけどね。でも予想外に顧問が結構厳しくて、毎日筋トレを…
これは、10年くらい前の体験話。私は経営コンサルティング会社を経営し、全国を飛び回っていた。当時、名前が知られるようになってきたこともあり、講演会の講師として招かれることも多かった。ある日、山梨県にある中堅の機械製造メーカーから講演会の依頼があった。近場の会議室を借りての講演会で、出番まで待つ間…
これは、一人暮らしを始めて間もない頃の恐怖体験話。当時住んでいたアパートの前には大きな公園があった。昼間は子供たちが元気に遊び、主婦たちの交流の場にもなっていた。ある日、翌日が休みだったので、久しぶりにDVDを借りに行こうと思い、徒歩で近くのビデオ屋に向かう。そのビデオ屋は午前3時まで営業して…
高校生の頃、突如として女性の幽霊を目にするようになった。理由は不明だ。特に霊感があるわけでも、過去に何かしらの罪を犯したわけでもない。最初の出会いは、深夜に目が覚めると、自分の布団の隣に和装の女性が静かに座っていた時だった。恐怖に駆られ、布団を被ってその存在を無視し、自分に言い聞かせて眠りについた…
踏切内で車に閉じ込められ、列車と衝突して事故死する。これ、どう考えてもおかしいと思いませんか?実際にはパニックになることもあるのでしょうが、ドアを開けて逃げるだけなのに。ほんの数秒で済みます。では何故、逃げ遅れるのか?危うく事故に遭いそうになり、かろうじて免れた人がこんなことを言いました…
友人のアヤカは市民病院の外科病棟で看護師をしており、彼女からは時々怖い話を聞かされる。アヤカによれば、交代勤務の中でも特にイヤなのは夜勤だそうで、ナースステーションは明るいとはいえ、やはり雰囲気的には不安を覚えるとか。ある深夜2時頃、慌ただしく急患が運ばれてきた。急患自体は珍しくないものの、その日…
もう10年以上前になる。これは俺の地元の大学に、隣の県から進学してきて友人になった吉川の話。ちなみに吉川の地元は、当時テレビのチャンネルの数も3つくらいしかなくて、それは田舎だったそう。比べてここはチャンネル数がそれなりあったので、吉川はいつも「最高!」と喜んでいたのをよく覚えている。県外から来た…
これは、幽霊かもしれない人を見た時の話です。私は若い頃、付き合っていた彼氏の家に半同棲のような感じで居座っていた時期がありました。彼氏の家は団地の5階にあり、また彼氏には中3と中2の妹がいました。中3の妹とは仲良くしていましたが、中2の妹のユキちゃんはよそよそしく、あまり口を利くこともありません…
これは、亡くなった叔父さんの話。叔父さんの法事の前日、私は夢を見た。夢の中で叔父さんに、「悪いけど煙草を1箱だけ買って来てくれんか」と頼まれたので、目が覚めてから買いに行った。ちょうど法事なんだから墓前に供えればいいかな、と。そして叔父さんの家に着くと、従姉妹も私と同じように煙草を1箱持って来て…
これは、実家がお寺の前田さんの話。商売柄か、小さい頃から不思議な体験も多かったらしい。「今は実家を出ちゃって、お寺はアニキに任せてるんだけどね」。女子高に通っていた頃、家がお寺という異色なキャラの彼女にはその手の相談が多かった。お寺にある御札を使って、勝手にお祓いのような真似事をしていたという…
私は東京都の西にある市に住んでいる。これは、その市が地元の友人と私を含めた3人の計4人で、昨年末にお酒を飲んだ時に聞いた『でんでん』という話。話をしてくれたのは、地元の友人。友人は祖父から聞いたらしいが、この話を聞くと『でんでん』という者が夢に出てくるという。なんでもこの話を聞いてから数日以内に…
私の旦那は私の実家に同居している、いわゆるマスオさん状態。これは、祖母とまだ同居していた時の話。隣家のおばあさんがとても嫌な人だった。ゴミが飛んできた、音がうるさいなど、心当たりのない文句をよく言われた。ただ、うちが一番困っていたことは、隣の敷地に生える雑草。なぜなら息子がまだ小さくて、白い花の…
俺は昔から"少し変な癖"があった。イライラすると手の中指で首の後ろ、うなじ周辺を引っ掻く。大学4年生の頃、就活がうまくいかず、サークル内では揉め事も頻繁に起きて、俺はストレスを募らせていた。家に帰って自室に篭っては、悩みながら首の後ろをガリガリと掻いていた。その痛みがイライラを解消する…
一昨年、弟が自殺した。弟は俗に言う社会不適合者だった。真面目で、他人に気配りができて、コミュニケーション能力も人並みにあった。だからこそ、どんな職場でも些細なミスや人間関係で人一倍悩んで、上司や同僚からいいように使われて、必死になって良い社会人であろうと努めているうちに身も心もボロボロになって最後…
これは、姉の家に泊まった時の話。次の日が姉の初めての子供、将君のお宮参りだった。俺は仕事で遅くなったので、姉の家に着いたのが23時頃だったと思う。もうすっかり寝てしまっていたから悪いなと思って、俺もすぐに床に就いた。そして夜中に尿意で起きてトイレに向かうと、そこに何かいる。最初は猫かな?と思ったが…
これは、私の住んでいる田舎の話。私の家の近所にある神社は、相続税の都合で地元の神社本庁に寄付されるまでは我が家の私有だった。御神体は、私の先祖の女性が入り婿だった夫から結婚の際に贈られた品らしいが、聞くところによればヤバいものが憑いているという。何が憑いているかまでは知らないが、祟ると怖いので…
これは、上京してきた友人に聞いた話。友人は山奥の集落のような村に住んでいたそうで。その村ではいわゆる大地主一家が権力者で、一部の人からは「様」付けで呼ばれるほどの崇拝染みた扱いを受けていた。当時友人は、その一家を異常だと思っていたという。その理由は、あまりにも"完璧"だったから。少し興味があった…
これは、本当にあった漫画のような体験話。俺は妻を1年前に亡くした。享年38歳。同い年の幼なじみだった妻の優子(仮名)は、それはそれは可愛くて、ガキの頃から「こいつと結婚してやる!」と思っていた。外見も年を重ねるにつれて、それ相応にどんどん綺麗になっていった。4歳から38歳までの優子とのツーショット…
これは、祖母の四十九日法要後の会食での出来事。当時留学中だった私は葬儀に帰国できず、この日に合わせて日本に帰りました。法要が済み、親戚一同で旅館へ移動し、広い宴会場で食事をすることになりました。ところが、テーブルには人数分の食事が用意されているはずなのに、なぜか一人分の席が足りなかったのです…
これは、葬儀屋で働いている時に体験した話です。あるお通夜の為の必要な物を揃えに倉庫へ行った時のことでした。そのフロアは昼間でも薄暗く、霊安室もあるので職員の皆が苦手でした。その日も霊安室には故人様がいらっしゃいました。そしてその方の湯灌がまだでしたので、倉庫には空っぽの棺桶が置かれていました…
これは、不思議な体験をした話。8年連れ添った妻に先立たれて早2年が経った。最近ようやく妻の荷物を整理し始めたのだが、思い出が詰まりすぎて捗らない。生前は子供に恵まれなかった為に猫を2匹飼ったのだが、この猫たちは妻が大好きだった。寛いでいる時も寝る時も、常に妻の横から離れなかった。妻がいなくなって…
これは、昨夜あった奇妙な体験話。うちは妻と1歳の子供の3人家族なのですが、いつも子供と妻は私より早く寝て、私は少し夜更かしをしてから寝ます。昨夜もいつもの通り二人が寝てから、少し夜更かしをしてから寝室へ行きました。妻は熟睡で、子供もゴロゴロと転がりながら熟睡しています。うちの子はかなり寝相が悪く…
これは私が高1だった時に起きた、ある夜の奇妙な体験話。その夜、私は壁際に置いたベッドで壁の方を向いて横向きに寝ていました。ですが、ぐっすり眠っていた私は突然目が覚めたのです。それも普通に目覚める時のようにゆっくりではなく、ぱちりと目が開きました。そして目が開いた私の目の前に、私を凝視している…
これは、奇妙な体験をした話。近所の工場付近の交差点に、随分と前から『ゴミ袋に包まれた鍋』が捨てられている。左右に取っ手が付いた、よくある金色のアルミ鍋。こんなところに鍋ごと捨てるなんて、どれだけ中身がヤバイのだろう…。いや、よく工場の人がこの辺りで休憩しているから灰皿代わりなのか?そんなことを色々…
これは、私が大学生の時の体験話。ある夜に渋谷で4人で飲んでいると、終電に間に合わなくなったので家が一番近かった聡志(仮名)の家までタクシーで行くことになった。聡志の住む家は、共用の玄関で靴を脱いで各々の部屋が廊下で繋がっている、下宿のような古いアパートの2階の一室。ちなみに、大家さんは別棟に…
これは、事故物件にまつわる体験話。私の実家は、東京郊外でアパートやマンションの部屋を貸して生計を立てている。そのマンションのある部屋が、いわゆる『曰く付き』の物件だった。曰くが付いた事情はこう。随分前に住人の恋人がその部屋の風呂場で亡くなり、隣接する部屋の複数の住人が「男女が争う声が何度も聞こえた…