これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
怖い話や怪談が読みやすいブログです。他にも意味怖、謎怖、シリーズもの、都市伝説、画像や動画など多数。
たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
これは、今から5年ほど前の話。当時の俺は、駅前の商店街にある歯科医院に通っていた。医院は6階建ての複合商業ビルの5階にあり、いつもエレベーターを使って移動していた。通い始めて何度目かのこと、いつものように1階でエレベーターを待っていた。そして降りてきたエレベーターの扉が開くと、中には薄い紫色の着物…
これは、猫にまつわる不思議な体験話。代々猫を飼われているご家庭では、よくあることかもしれません。我が家でも代々猫を飼っておりまして、今の猫の先代は雄の黒猫でした。この猫、フタの開いた洗濯機の上に器用によじ登り、中の水流がぐるぐる回るのを眺めるが日課でした。散々このぐるぐるを堪能した後は洗濯機から…
これは3か月前に、家族で中古の一軒家に引っ越してからの話です。内装はとても綺麗で、リノベーションしたようでした。そんなある日の夜、布団の上で横になっていると、突然『金縛り』にあったかのように動けなくなりました。その直後でした。玄関のチャイムが鳴り、鍵を閉めたはずの扉がゆっくりと開いていることに…
これは、新聞配達の集金をしていた時の話。その日は大きなマンションに行き、集金し回っていた。何軒も訪問しているうちに気づくが、本当に色んな家庭がある。例えば、もの凄く警戒してドアチェーン越しにお金を差し出す家もあれば、ほぼ下着姿で出てくる奥さんまで…。それは、ある家を訪ねた時のこと。ドア横のインター…
これは、祖父から聞いた一番印象に残った話。第二次世界大戦の戦時中から戦後にかけてが青春だった祖父は、生まれつき足の向きがおかしくて、歩けはすれど、まともな運動はできなかった。そういう事情で徴兵は免れ、広島の地で家族に養ってもらいながらなんとか生き延びていたそう。そして戦争が終わった祖父たちのいた…
これは、まだ男性が腰に刀を差していた頃の話。ある旅の夫婦が、とある山中で道に迷ってしまった。辺りもだんだんと薄暗くなり、どうしようかと迷っていたところ、"若い女"に遭遇する。聞けば、女も道に迷ったという。女一人では心細かろうと、夫婦は女と一緒に行くことに。三人でしばらく進むと、寂れたお堂があるのを…
これは、つい先日に体験した話。飲み会の帰り道、ほろ酔い気分で駅から歩いていた。深夜の午前1時前くらいだったろうか。夜も遅かったこともあり、近道をしようと裏通りに入った。裏通りと言っても、なんてことない住宅街だ。まだ部屋の灯りがついている家も、ぽつぽつとある。その灯りと街灯を頼りに歩いていると…
これは、彼女の母が勤めていた産婦人科医院での話。彼女には婦人系の持病があり、母の働く医院に通院していた。産婦人科なので、もちろん中絶も行っている。聞くところによると、そういった医院では裏手にお地蔵様などを祀って供養場所を作るのだとか。だが、その医院の院長はそういうことを一切気にしない人のようで…
これは、私が学生の頃に体験した話です。毎朝の通学に使っていた電車は、全国的にもかなりの乗車率を誇る路線でした。いつもいつも人がギチギチの状況で、駅に止まって人が乗り降りする度に「痛い!」だの「押さないで!」だの悲鳴が上がり、腕の上げ下げも思うように出来ないほど。でも当時はそんな車内にも慣れっこ…
これは、私が小4くらいの時の話。ある日の夕飯中、ふざけて"ご飯にお箸を立てた"ことがあった。もちろん親に怒られて、すぐやめたけれど…。そして食事も終わって家族でテレビを見ていたら、誰かが訪ねて来たのか、「コンコン」と玄関のドアをノックする音がした。しかし母が玄関に出てみると、誰もいない…
これは、私が中学生だった頃の話です。学校や家の近所の周りで、『幽霊が見れる方法』というのが一時流行りました。その方法は簡単なものです。まず、部屋をできる限り真っ暗にします。そして布団の上で仰向けになり、自分の胸の上に手を持っていき、しっかりと両手を合わせます。その恰好のまま、部屋の天井の四隅を…
これは、俺が中学生の頃の話。クラブ活動の部長だった俺はその日、仲の良い二人の後輩を先に部室から出して戸締りをしていた。先にと言っても数分程度なので、早足で後輩らに追いつき、一緒に下校しようと思っていた。そして戸締りも終わり、部室から出た時だった。廊下の階段の手前で、冬服のセーラー服を着た"おさげ髪…
これは、最近までバイトをしていたカラオケ店での話。店が郊外にあるせいか、平日の深夜ともなると客足がほとんどなく、その日は2時頃に最後の一組も帰ってしまい、店内には俺一人きり。閉めの作業もほとんど終わらせ、ただただボーっとしていると、突然部屋からのコール音が鳴った。スタッフ控え室の壁には部屋番号が…
これは、長年タクシーの運転手をしている父の話。父は「幽霊とかそういうものは信じていない」と言うが、おそらく怖いから信じないようにしているのだろう、と俺は勝手に思っている。ある日、テレビか何かで『タクシーの運転手は怖い体験に遭遇しやすい』というのを知った。そういう訳で俺は実家へ帰った時、父に…
これは、石じじいの話です。じじいが子どもの頃、山で不思議な『呼び声』を聞いたそうです。それは一人遊びで山を歩いていた時に、「おーい、おーい」と、かなり大きな呼び声がしたと。誰かいるのかと辺りを見渡しても、誰もいません。山で作業をしている人だろう、そう思って歩き始めると、また「おーい、おーい」と…
これは、石じじいの話です。石探しのために山の尾根付近の森を歩いていると、『手』が落ちていて驚いたそうです。恐る恐るそれを山歩きの杖で探ってみると、雨ざらしになってボロボロになったマネキンの腕でした。戦前後当時のマネキンですから、あまり出来の良いものではなかったでしょうけど、じじい曰く「リアルだった…
これは、タクシー運転手の知人がお盆中に体験した奇妙な出来事。深夜、酔っ払いの男性客二人をタクシーに乗せた。ただ二人とも乗車した途端に、こっくりこっくりと大人しく居眠りを始める。目的地に着いたので声をかけて起こし、料金を支払って二人は降車した。しかし、今日の営業はこれで終わりにしようと思って営業所へ…
これは、会社の先輩が体験した話。大学生だった頃、一回り上の女性と付き合っていたそうで。彼女は色々と訳アリの人だったようで、多額の借金もあって風俗で働いていた。かたや先輩はろくに大学へも行かず、毎日のように二人でパチンコをして過ごしていたとか。ある日、いつも通り開店から二人でパチンコを楽しんでいた…
これは、私が成人式を終えた年のこと。高校を卒業してすぐに一人暮らしを始めて働いていた私は、ふと実家が恋しくなり、その週末は実家へ帰ることにした。週末はいつも昼過ぎまで寝ている姉が珍しく朝から起きていて、久し振りに家族全員が揃ってお昼ご飯を食べた土曜日。リビングで昼寝をしていた父は、そのまま目を覚ま…
これは、石じじいの話です。テレビや映画などがほとんど白黒映像という時代がありました。じじいは、普段の生活の中で『白黒の世界』を経験したことがあったそうです。曰く、山を歩いていると急に風景が白黒になった、と。視界がぼやけているわけでもなく、また狭くなっているわけでもなく、はっきりとしている。しかし…
これは、10年くらい前に怖い体験をした時の話です。当時、私は大学4年生でした。時期は確か10月の中旬頃だったと記憶しています。さわやかな秋晴れの日曜日。前の晩から友人宅にて徹夜で飲んでいて、自宅に帰って来たのが午前9時頃だったと思います。もちろん一睡もしていなかったので、自宅に着いた途端…
これは、僕と弟が体験した怖かった話。僕が高校生の時だった。僕には6つ下の弟がいるのだが、当時は居間以外に僕の部屋にしかゲーム機がなかった。なので弟は、夜な夜な僕の部屋に忍び込み、PS2で遊んでいた。弟がゲームをする時は僕が壁際のベッドに居て、弟はベッド横の床に布団を敷き、ゲームをしながら寝落ちする…
これは、石じじいの話です。じじいは石を求めて海岸も歩きました。海岸には石が露出していて、面白い化石を探すには都合が良かったからです。岩石で挟まれた砂浜を歩いていた時に、砂に埋まった『金属の構造物』を見つけたそうです。それは真っ赤に錆びており、かなり大きなものでした。なにか船体の一部のように見えた…
これは、自衛隊所属の親戚から聞いた話。三日間、山に篭って仮眠だけで交代する、戦争真っ只中を想定した演習があるそうで。この時、山の一部に作戦やら指令を出す部屋を掘って、その穴の中で機材やらを設置し、出入り口も敵軍に見つかり難いようカムフラージュする。何から何まで本当に本格的に、だと。そしてある時の…
僕は今、とても困っています。それは先週の金曜日のこと。いつものように会社に出社したところ、そこには全く知らない女性がいたのです。新しく入社した人かなと思いながら上司に「誰ですか?」と尋ねると、すごく怪訝な顔をされ、「昨日は深酒でもしたのか?」と言われました。同僚に尋ねてみても同じような反応で…
これは、高校で実際に体験した話。どこの学校でも似たようなものだと思うが、俺の通っていた高校の体育館にも、もちろん正面には備え付けの『舞台』があった。この舞台の床下は大きい引き出しのようになっており、中には卒業式などで使用するパイプ椅子が詰まっている。それが起きたのは、2年生の夏休み直前のことだった…
これは、お盆の時期にまつわる我が家での話。うちは元農家だったが、駅前の開発が進んだり、交通の便が良くなって都会へ通勤する人が住み始めてからは、分譲住宅やマンションが建ち始めて、今では畑もめっきり減った。そんな中途半端な田舎に家がある。うちも祖父母の代に土地の一部を売り払い、今では道路になったり家が…
これは、私が学生の頃の体験した話。自分で言うのも何だが、私は子供の頃から大人しい性格だ。外でドッチボールをして遊ぶよりは、図書室で本を読むことが好きだった。将来の夢は特になかったが、科学者になったら面白そうだな、とは思っていた。小学生の時は同年代の友達から浮いているという自覚はあったが、これが自分…
これは、石じじいの話です。ある日のこと、山の上に『まとまった墓地』があるのを見つけたそうです。周りの集落からはかなり離れた場所だったので、そのような場所に多くの墓を建てる理由が理解できなかったと。しかも、その墓地への道が通っていません。獣道のようなものも見当たりませんでした。比較的新しい墓石もあり…
これは、介護施設の調理場で仕事をしていた時の話。介護施設という場所柄もあるせいか、前日に夕食を出していた方が、朝食時かその前後にお亡くなりになっていることがよくあった。その施設の調理場には、各部屋へ食事を送るための専用のエレベーターのようなものがある。亡くなられた方がいるという報告があった時…
これは、石じじいの話です。じじいが子供の頃、『怖いことが書いてある石』というものが山中にあったそうです。それはとてつもなく怖い石。それを読んで発狂した人もいました。日本中がひっくり返るような内容だったとも。それは平たい石に彫られていた碑のようなもので、ずいぶん古い物のようだったそうです。その石は…
「ブログリーダー」を活用して、kowabananoyakataさんをフォローしませんか?
これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
小学生の頃、夢に"血でドロドロになった赤ちゃん"が出てきた。僕が部屋の前に立っていると、赤ちゃんがヒタヒタと廊下を進んでくる。なぜかその後ろには祖母が立っており、ニコニコと微笑んでいた。僕は恐怖に包まれ、じわじわと近づいてくる赤ちゃんに向かって「来るな、来るなー!」と叫びながら押し返したが…
これは、夏にまつわる話です。私が通っていた高校の近くに、見晴らしが良いのになぜか毎日のように事故が多発していた十字路がありました。ただ、歩行者が巻き込まれるような事故はなく、どれも車同士がぶつかるというものばかり。奇跡的に亡くなった人はいませんでしたが、私はなんとなく"その原因"に心当たりがあり…
この世は『78対22』という宇宙の法則で成り立っている。キリよく「7対3の法則」や「8対2の法則」ともいわれ、ビジネスなどにも応用されている。科学的に「78対22」という黄金比が証明されているわけではないが、統計の中からこの比率が見つかる例は多く存在する。たとえば……。地球上の海と陸の割合は…
私は昔から結構なビビりで、怖い話なんかは大の苦手。そのわりには、"嫌な気配"をよく感じる。まあ、ただの勘違いかもしれないけれど。当時、私は高校2年だったか。ベッドは窓際にくっつけて置いていて、そこで寝ていた。時間は深夜1時から2時頃。なぜか眠れなくて、ベッドの上で顔を手で覆いながら、なんとか寝よう…
15年ほど前の話になります。小学5年のとき、父が転職した関係で引っ越しをしました。しばらくしてから、そのマンションで『若い女性の霊』を見るようになったのです。現れる時間帯に規則性はなく、夜のときもあれば、昼間に現れることもありました。その霊はいつも怖い顔であちこちを睨みつけていて、とにかく近寄り…
"雨の日"になると思い出すことがある。これは、高校2年の夏休みの時の話。その日、俺は友人の秋山と林の3人で買い物に出かけていた。すると突然、雨が降り出した。傘を持っていなかった俺たちは大慌て。すぐ近くにあった屋根付きのバス停に駆け込んだ。「雨の予報なんて出てなかったよな?」そう言い合っていたら…
私がこの話を聞いたのは、5年ほど前のこと。今は更地になっているが、かつて実家の隣にあった家に、"幽霊が出ていた"という。20年ほど前、その家を工事現場の事務所兼宿舎として貸し出していた時期があり、その頃に幽霊が出ていたそうだ。目撃者は、その宿舎に長期で滞在していた職人のおっちゃんたち。我が家は当時…
これは、2007年10月10日のことです。雪の中を通勤中、吐血が止まらなくなり、道端で転げ回っていたとき、若い研修医のような白衣の男性に抱きしめられました。医者の格好をしていたし、「私、医師の矢島です」と名乗ったのです。そのときの時刻は、朝の7時30分でした。痛みはあるものの、矢島という医師に抱き…
これは、かれこれ30年以上も続いている話。私の父は5人兄弟の次男です。そんな父が10歳のときのこと。駄菓子屋からの帰り道、夕方6時の門限が近づいていたため、急いで自転車を走らせていたそうです。父の父、つまり私の祖父は自営業を営む、相当な頑固者。門限を過ぎたとなれば、容赦なく鉄拳が飛んでくるような人…
小さい頃、祖父が病院で亡くなった。両親と駆けつけた時には、もう霊安室に移されていた。両親はじめ、親戚みんなが慌ただしくする中、どういうわけか俺だけが霊安室に残されることになった。「線香は絶対に切らさんようにね」そう念を押され、俺は素直に線香をじっと見つめていた。どれぐらい経っただろうか……。ふと…
ガキの頃に、鍼灸師のジジイから聞いた話。ちょっと変わった幽霊談です。ニューギニアのあたりの、ある戦場でのこと。大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、"夜な夜な死んだ兵士たちが現れるようになった"そうです。彼らは皆、ちゃんと足があり、懐かしそうに「よぉ!」とか言いながら現れる…
僕には小さい頃、親友がいた。親友といっても、人間じゃない。猫だった。その猫は、普通の猫よりひとまわり大きくて、いつも堤防にある陸橋の下にいた。僕がそこを通るたび、気づけばいつも同じ場所にいて、気づけば自然と仲良くなっていた。僕が無邪気にはしゃいでいると、あの猫は目を細めてじっと見守ってくれていた…
私は、貧乏なアパート暮らしの女。お風呂がないので、いつも『銭湯』に通っている。その日、いつもの店が休みだったため、少し離れた場所にある銭湯へ向かった。浴室には数人のオバちゃんたちがいて、楽しそうにおしゃべりしていた。髪を洗っていると、ふと視線を感じた。洗い終えて顔を上げると、自分の前の鏡に、見知ら…
零細企業に勤めていたが、家業を継ぐため、やむなく退職した。その後、その会社は倒産した。それから10年。あの会社の社長の夢を、何度も立て続けに見るようになった。「帰ってきてくれ。もう一度、一緒に仕事をしよう」そんな内容だった。気になって連絡を取ってみると、社長は末期ガンで、余命わずかだということ…
昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
これは、俺が子どもの頃に体験した話。近所の川で、4人で岩から岩へ飛び移りながら遊んでいた。そのとき、ひとりがうっかり深い場所に落ちてしまった。しかもその川は、前日の雨で増水しており、流れがとても速くなっていた。友達は、あっという間に流されていった。「助けてー! 助けてー!」水面から顔と両手だけを…
俺の家の近所には『オコロビサン』と呼ばれている、地蔵のような不思議な石像がぽつんと建っている場所がある。地蔵かどうかも定かではないのだが、誰からともなくそう呼ばれていて、子供の間ではちょっとした怪談めいた存在になっていた。そのオコロビサンには、昔から奇妙な噂があった。学校からの帰り道などで…
これは、先輩が通っていた中学校での話です。当時の音楽の先生は女性で、昔から"いわく付きのものが見える体質"だったそうです。初めてそういったものを見たのは、子どもの頃のこと。かくれんぼの最中、とある山で首吊り死体を見つけてしまったのが最初の体験だったといいます。友人たちと一緒に、その場に居合わせた…
小学生の頃、学校帰りに毎日、近道として他人の家の庭を通って帰っていました。その日も、いつものようにその家の庭を通ろうとしたところ、家の前に立っていたおばあちゃんに、「今日は庭を通っちゃダメだよ」と言われました。いつもはニコニコしながら「こんにちは~」と挨拶してくれるおばあちゃんなのに、その日は…
これは小学生の頃に教頭から聞いた話で、その教頭の友人の体験談。教頭は昔ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明者なんて出ると、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すそうだ。発見が遅れた遺体は酷い有様のようで…。目なんかは最初に取れる。だから目の無い遺体がよく見つかる。ある日…
これは、うちのじいちゃんから聞いた話。ちなみに、じいちゃんは随分と前に亡くなっている。じいちゃんは鉄工所をやっていて、それはそれは腕利きの職人だった。じいちゃんが若い頃、得意先に製氷所があったそうな。その製氷所のオヤジが言うには、"毎朝氷を買いに来る若者"がいたそうだ。出来たばかりの一抱えもあり…
X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…
これは夢なのか、それとも心霊体験なのか。その日、俺は夜の10時に残業が終わって帰宅した。疲労のせいか、どこか意識が散漫で夢うつつだった。玄関のドアを開けて、真っ直ぐキッチンに向かう。するとそこには、カチャカチャと洗い物をしている母と、母の横にあるイスに座りながら酒を飲んで上機嫌にしている父がいた…
だ高校生の頃の話から始まります。当時、私には彼氏がいました。クールで口数が少ないけれど、かっこいい同級生の彼のことが好きになり、私から熱烈にアタックして付き合うことになりました。付き合うことになったのはいいけれど、彼は私が憧れていたような愛情表現がなかったのです。ぶっきらぼうだし、いつまで経っても…
これは、5年前の夏の体験話。私は人生に疲れ、自殺の名所に1人でやって来ていた。そこは断崖絶壁で下に激しく波が打ちつける、飛び降りるとまず助からないであろう某名所。自分の人生は何処から狂い始めたのか。そんなことを考えながら、断崖から下の海を眺めていた。近くの電話ボックスには、『自殺を考え直そう…
これは、僕が中学1年生の時に体験した話。 むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。 夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。 その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた。
これは、私が小5の時の体験話。祖母が亡くなったので、島根にある母の実家に帰っていた。死因は老衰。みんな悲しかったけれど、「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。そして、その夜はお決まりの宴会が始まる。もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が「帰る」と言い出した。ただ…
これは、友人の岡田から聞いた話。岡田は少年の頃から読書が大好きだった。いつも何かの本に夢中になっては、誰かに止められるまで読みふけっていた。彼の家は築十数年の木造2階建て。岡田は2階にある一室を勉強部屋として与えられていた。そんな、ある休日の午後のこと。いつものように自分の部屋で冒険小説に夢中に…
これは、俺が高校生だった時の奇妙な体験話。その日、部活で遅くなった俺は、同じく委員会で遅くなった幼なじみの美咲と通学路を歩いていた。「帰ったら親父に怒られるだろうな」。「うん…。でも事情を話せばきっとわかってくれるよ」。そんなことを話してから途中で分かれ、一人で少し歩いた時、目の前にバス停の標識が…
これは、ついさっきあった不思議な出来事。近所の米屋の店先で、店の前に出した長椅子に座っていた米屋のじいさんが、ガックリと肩を落としたような感じでタバコを吸っていた。すると、「ずいぶんとしょぼくれてんなぁー!ボケが始まっちまったかぁ?あぁ?」と大声が聞こえた。見ると、米屋の向かいの酒屋のじいさん…
私は外回りで『無線』を使う仕事をしている。先日、こんなことがあった。いつものように無線で仲間とやり取りをしていたら、自分のだけが何故か混線する。あまりにも酷いのでチャンネルを変えたが、それでもザーザーと余計な音が入ってくる。その場所から移動できなかったので、長く混線が続くことに私はイライラし始めた…
たぶん私は小さい頃に『肉人』に会ったことがある。悪いことをすると、反省部屋という母屋から離れた納戸によく閉じ込められていた。今考えると、放置時間が一晩中や半日から丸一日と長かった。そこは暗くて狭くて、お腹が空いて寂しくて泣いていると、肌色のモヤっとした何かが、顔は無いのにこちらをじっと見ているのが…
これは、旧陸軍での話。ある兵士が地元の女性と恋仲になった。兵士が倉庫の夜番に立つ時が二人の逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。逢瀬は繰り返されるはずだったが、ある日、兵士が高熱を発し、起き上がることもできなく…
昨日の夜、幽霊が出た。初めて幽霊を見た。だいぶ前に死んだ姑が枕元に立っていた。納棺の時には白装束の上にお気に入りの着物を掛けたのに、黒く腐ったような服を着て、恨めしげな顔をして立っていた。ああ、そういえばこの人、「死んだらきちんと供養してもらわないと成仏できない」と思っている人だった。けれど…
これは、高校の修学旅行の時の体験話。夜ご飯も食べ終えた夜の自由時間、ホテルの大部屋に15人くらいの女子で集まり、百物語のように順番に怖い話をすることに。そのメンバーの中に1人、違うクラスの子でほとんど喋らないおとなしい神田さんがいた。怖い話をするよとみんなが大盛り上がりしていた時から、神田さんは…
これは、友人の話。彼の母君は園芸を趣味としている。しかし彼に言わせると、「あれは園芸が趣味というより、本当は土木工事が趣味なんだよ」と。彼の家を訪れた時、「私が作ったのよ」と嬉しそうに見せられたものを思い出した。コンクリート塗りの、それなりに立派な池。中身は何もないけれど、異常に大きな温室。なぜか…
大学に入って少し過ぎた頃、サークルのメンバーでキャンプに行った。私ら1年は女が7人いて、仲良くなったばかりだったので一緒に行動していた。夜にバーベキューをして、女7人でコテージに戻り、ひと息ついていた時だった。最初は他愛もない話をしていたけれど、突然みんなが黙り、部屋は一瞬シーンと静まった。そして…
中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…
これは、彼女の体験談。中学生の頃、祖母が亡くなった。お通夜が行われている時、その葬儀会場では他の方のお通夜も行われており、人は結構いた。そして夜中、彼女はトイレの便座に腰を下ろし、泣いていた。すると、トイレ内の手洗い場あたりから泣き声が聞こえてきて、「ああ、この人も私と同じような境遇の人なんだ」と…