これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
怖い話や怪談が読みやすいブログです。他にも意味怖、謎怖、シリーズもの、都市伝説、画像や動画など多数。
たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
私の田舎には、『とんとん』という習わしがあります。それは、夜中12時を過ぎると部屋ごとの障子を全て閉めきってしまい、朝になるまで開けてはいけない、というものです。ただし、"とんとん"と障子を叩いて返事があれば、その部屋に移ることはできます。田舎に帰ること自体あまりないのですが、これは私が子供の頃…
これは、空調関係の仕事をしている友人の体験談。とても興味深かったので、本人の許可を得たうえでお話しする。先日、私宛にこんな内容のメールが送られてきた。それは、目黒区にある『病院』で工事をしていた時のこと。機械室の壁に配管を通す穴を開けるため、位置寸法を測っていた。ちなみに、この作業をコア抜きという…
これはある年の秋頃、とある北海道の観光地にある『廃墟ホテル』でのことです。会社の同僚3人と北海道へ遊びに行き、適当に時間も深けた頃、一人が「怖い場所とか知らない?行ってみたい」と言い始めました。車を運転していた私は「じゃあ良い場所があるよ」と言って、早速その場所に向かいました。そこは元はホテル…
それは、隅田川の側でのことだった。某ビルの地下で、冷温水発生機の160tレッカーによる搬入作業をしていた。時間は深夜2時頃。やがて本体の一番大きい部分が入ってくる。重量は約70t。この時の私は、ただ作業を見守っていたわけではない。工事終了後に提出する完成図書のために、工事写真を何枚も撮っていた…
これは、私がまだ小学生の頃の話。正月に、広島にある祖父の家へ行った時のこと。そこで私は熱を出してしまい、寝込んでしまったのです。和室の真ん中に布団を敷いてもらって、うつらうつら…。目が覚めると、もう夕方でした。隣の部屋に通じる襖に、冬の淡い日差しが薄赤く映えています。その時、襖がスルスルと開き始め…
これは、私の地元であった話です。まるで創作のような話ですが実話です。私は高校時代、電車で通学していました。利用していたのは1時間に1本ペースの路線で、また駅の9割が無人駅という、超ド田舎の私鉄です。2年生に上がった春のこと、私が乗車する駅で若い親子の人身事故が起きました。母親が足を踏み外したか何か…
これは10年ほど前に体験した、ほんのり怖かった話。家族4人でキャンプに行った時のこと。場所は群馬県かその辺り、関東より北方面の河原だったように覚えている。河原には、自分たち以外に人の姿はなかった。そこでは特に何があったわけでもないので割愛する。帰りの途で、キャンプ中に使用していた使い捨てカメラを…
これは、友達が子供の頃に体験した話。友達のアキラ(仮名)は手先が器用で、小学5年生の時に学校裏にある山の木の上に、ゴザや板、その他もろもろを持ち上げて、秘密基地のような小屋を作っていた。とは言っても、トム・ソーヤの冒険に出てくるような立派な小屋ではなくて、木の枝と枝の間に板を差し込んだ、本当に簡易…
これは、とあるマンションで起きている奇妙な話。私の地元にある某神社は、お祭りと年末年始に黒山の人だかりになる以外、わりと静かな所だった。聞くところによれば、元は結構広い敷地だったらしいけれど色々とあったようで、今はお社とその周辺のみに。さらにその敷地にあった石碑や鳥居などは、ほぼそのまま道路や住宅…
これは、近所の知り合いから聞いた話。夜遅くに、自分の部屋で雑誌を読んでいた。BGMとしてお気に入りのCDを聞きながら。最後まで聞き終われば、別のCDに変えるつもりだったという。ふと目を上げて時計を見ると、違和感を覚えた。「おかしい…」。雑誌を手にしてから小一時間はすでに過ぎていた。しかし全曲で50…
これは、事故物件にまつわる話。「あそこのマンションで、面白いっていうか興味深い話を聞いてきたよ」。知り合いが、そう話しかけてきた。彼女は不動産関係に従事しており、私と友人との共通の知り合いでもある。「うちじゃあの物件は扱ってないから業界筋の話なんだけどね。あの子の上の部屋に問い合わせがあったらしい…
これは、知人から聞いた話。彼女の旦那さん、お風呂に入っている時は必ず歌を歌っているそうで。「それも加山雄三ばっかり。海よ~俺の海よ~♪って、下手っぴぃ~な大声でね。でも一人で入ってる時に限って歌ってるから、この前ふと尋ねたの。何で一人の時は歌ってるの?って」。彼女の問いに、旦那さんはあっさり答えた…
これは、ある姉妹が暮らすマンションでの話。鏡の中に見知らぬ女を見てからというもの、「何かが明らかに部屋の中に入り込んできたような雰囲気になったの」と、姉妹は口を揃えて言う。もふもふが入り込んでいたじゃないか。「違うの。アレじゃなくて、もっと何か不気味なものが来だしたの」。それって、女の幽霊が見え…
これは、ある姉妹が暮らすマンションでの話。このマンションでのオカルト騒動が始まってから、しばらく経った夜のこと。帰宅してきた彼女は、玄関ホールの掲示板に張り紙がされてあるのに気がついた。『屋上への非常ドアが開いていたらすぐ管理人に連絡して下さい。絶対に屋上へは上らないようにして下さい』。確か、屋上…
これは、ある姉妹が暮らすマンションでの話。友人が呼び鈴に応じ、ドアを開けてしまってから3日後。姉妹の部屋で異変が起こった。置いてある物が空に浮かび上がって飛び回り始めたのだ。「うひゃぁ!」。「ひぃー!」。悲鳴を上げながら、頭を庇って外の廊下へ飛び出した。驚いたことに、廊下に出てきたのは二人だけで…
これは、以前に住んでいたマンションでの話。20世帯が住める独身向けワンルームマンションに住んでいたのだが、当時『自分以外に誰も住んでいなかった』ことを知った時は本当に怖かった。そのことを知ったきっかけは、水道の検針に来たおばちゃんが親切にも教えてくれたから。確かに、向かいの部屋と下の部屋は引っ越し…
これは、つい先日に体験した話。その日は土曜で、夕方の4時頃まで寝てしまっていた。そんな時間からは何もすることがなかったが、一日まったく家から出ないのもなと思い、ドライブでもしようと車を出した。そうして栃木県の矢板市から日光市に抜ける道を走り、その途中の道沿いにある墓地を横目に通りかかっていた…
それは、ある日の夜中3時過ぎ頃のことだった。喉が渇いて目が覚めた。キッチンに行って麦茶を飲み、面倒なのでそのままリビングのソファに横になってウトウトしていた。すると何処からか、女の人の発声練習のような『歌声』が聞こえてきた。「は~は~は~はは~」。そんな感じの、とても綺麗な高音の歌声が。こんな時間…
これは、今でも実際に起こっている不可解な体験話です。1ヶ月ほど前に、テレビをつけると"いきなり背景が真っ黒になり、画面の中心に上から下まで緑一色の服を着た、ぐったりしている女の人"が映りました。服装についてははっきりとはわかりませんが、緑色の長袖に緑色のズボンのような感じです。その時は、その女の人…
これは、過去と現在が重なったような不思議な体験をした話。俺は今、ギターで飯を食っている。言わば作曲家の端くれだ。幼稚園に上がってすぐの頃に、近所の公園でギター弾きのお兄さんに出会った。そのお兄さんのギターがすごく心に残り、それがきっかけでギターを始めたんだ。そしてこの前ふと、その思い出の公園に…
これは、とある土日に一泊旅行をした時の話。前もって一棟貸しのコテージを予約していた。当日の朝、周辺観光を楽しんだ後、午後2時過ぎにコテージに到着。ちょっと早いかな?と思いつつ受付に行くと、「もう清掃が終わっているからいいですよ」と言われたので、受付を済ませて鍵を受け取った。私と2人の友人とで…
俺は、サーフィンをしている。これは、ちょうど台風後でいい波が来ていた日に海へ行った時の話。海に着くと、すでに多くのサーファーがいた。みんな普段と変わらず波に乗っている。俺も早々と海に入ったのだが、直後から酷い頭痛が始まった。浜でしばらく横になったが、結局は治まらず、そのまま帰宅する羽目に。ただ…
これは、初めてラフティングに挑戦した時のこと。8人乗りのボートが6槽あり、私たちは先頭のボートだった。川の流れは予想以上に激しくて翻弄されたけれど、スリリングでとても楽しかった。状況が一変したのは、ガイドの「あれ何だ?」の一言からだった。見ると、黒いボーリングの玉のようなものが浮いている。ん?えっ…
これは、亡くなった父にまつわる不思議な話。父は亡くなった翌朝に、会社で多くの人に目撃されていた。海外勤務の一時帰国中に亡くなったのだが、翌日に勤務先へその旨を伝えたところ、「エレベーターで一緒になったよ?」と言う、同じビルに入っている別会社の日本人スタッフがいたそうだ。その人は、「いつもは一緒にな…
これは、10年前のお盆のこと。当時、私はマンションの高層階に一人で住んでいた。半年前に最愛のおばあちゃんが亡くなり、その頃は少し女々しい気分になっていた。そんな時に偶然、近所のスーパーで『迎え火』のセットを見かけた。それまでそんなことをした経験はなかったが、ふと夜中にベランダで迎え火を焚いてみた…
これは、霊にまつわる話。私には、たまに見える程度の霊感がある。ふと日常で霊を見かけた時、それぞれ特徴があるように思える。例えば、踏切や駅のホームで自殺により亡くなった人は、意思があるのか、同じ行動を繰り返していることが多い。列車が来る度に、何度も飛び込む。また、自殺ではなく事故などで亡くなった人は…
これは、友人ら3人で温泉旅行へ行った時の話。宿泊場所は、長野県の某温泉地にある老舗の温泉旅館。その旅館では大浴場が深夜に男女入れ替えになるようで、私たちは「じゃあ入れ替え直後の掃除が終わったお風呂に入ろうよ」となり、遅い時間にみんなで大浴場に向かった。夜中の人の気配がない薄暗い廊下をトコトコ歩いて…
これは、2ヶ月ほど前に不可解な体験をした話です。私は小さな会社に勤めているのですが、その日は一人で徹夜作業をしており、一休みがてらコンビニに出かけました。コンビニから会社に戻ると、私が出た後に誰かがエレベーターを使ったようで、私が作業していた4階で止まっていたのです。時間は、深夜3時頃。ある同僚の…
これは、離島で奇妙な体験をした話。私はほぼ毎年、とある離島に旅行していた頃があった。そこはとても景色の良い所で、島内の小さな集落にある民宿に連泊し、あっちこっち歩き回った。ある年、ちょっと頑張れば徒歩で島を一周できるかなと思い、トライしてみた。宿に頼んでおにぎりのお弁当を作ってもらい、早朝に宿を出…
何から話せばいのやらいいのやら…。まだ気持ちが若干浮ついている。深夜2時頃、不定期に足を撫でてくる『手』が現れる。これは、そんな奇妙な体験談。私には普段から好意にしてもらっているお寺さんがある。前日に相談したい旨は伝えてあったので、スムーズに話を聞いてくれた。その日、お寺に到着して奥さんが私を見る…
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これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
小学生の頃、夢に"血でドロドロになった赤ちゃん"が出てきた。僕が部屋の前に立っていると、赤ちゃんがヒタヒタと廊下を進んでくる。なぜかその後ろには祖母が立っており、ニコニコと微笑んでいた。僕は恐怖に包まれ、じわじわと近づいてくる赤ちゃんに向かって「来るな、来るなー!」と叫びながら押し返したが…
これは、夏にまつわる話です。私が通っていた高校の近くに、見晴らしが良いのになぜか毎日のように事故が多発していた十字路がありました。ただ、歩行者が巻き込まれるような事故はなく、どれも車同士がぶつかるというものばかり。奇跡的に亡くなった人はいませんでしたが、私はなんとなく"その原因"に心当たりがあり…
この世は『78対22』という宇宙の法則で成り立っている。キリよく「7対3の法則」や「8対2の法則」ともいわれ、ビジネスなどにも応用されている。科学的に「78対22」という黄金比が証明されているわけではないが、統計の中からこの比率が見つかる例は多く存在する。たとえば……。地球上の海と陸の割合は…
私は昔から結構なビビりで、怖い話なんかは大の苦手。そのわりには、"嫌な気配"をよく感じる。まあ、ただの勘違いかもしれないけれど。当時、私は高校2年だったか。ベッドは窓際にくっつけて置いていて、そこで寝ていた。時間は深夜1時から2時頃。なぜか眠れなくて、ベッドの上で顔を手で覆いながら、なんとか寝よう…
15年ほど前の話になります。小学5年のとき、父が転職した関係で引っ越しをしました。しばらくしてから、そのマンションで『若い女性の霊』を見るようになったのです。現れる時間帯に規則性はなく、夜のときもあれば、昼間に現れることもありました。その霊はいつも怖い顔であちこちを睨みつけていて、とにかく近寄り…
"雨の日"になると思い出すことがある。これは、高校2年の夏休みの時の話。その日、俺は友人の秋山と林の3人で買い物に出かけていた。すると突然、雨が降り出した。傘を持っていなかった俺たちは大慌て。すぐ近くにあった屋根付きのバス停に駆け込んだ。「雨の予報なんて出てなかったよな?」そう言い合っていたら…
私がこの話を聞いたのは、5年ほど前のこと。今は更地になっているが、かつて実家の隣にあった家に、"幽霊が出ていた"という。20年ほど前、その家を工事現場の事務所兼宿舎として貸し出していた時期があり、その頃に幽霊が出ていたそうだ。目撃者は、その宿舎に長期で滞在していた職人のおっちゃんたち。我が家は当時…
これは、2007年10月10日のことです。雪の中を通勤中、吐血が止まらなくなり、道端で転げ回っていたとき、若い研修医のような白衣の男性に抱きしめられました。医者の格好をしていたし、「私、医師の矢島です」と名乗ったのです。そのときの時刻は、朝の7時30分でした。痛みはあるものの、矢島という医師に抱き…
これは、かれこれ30年以上も続いている話。私の父は5人兄弟の次男です。そんな父が10歳のときのこと。駄菓子屋からの帰り道、夕方6時の門限が近づいていたため、急いで自転車を走らせていたそうです。父の父、つまり私の祖父は自営業を営む、相当な頑固者。門限を過ぎたとなれば、容赦なく鉄拳が飛んでくるような人…
小さい頃、祖父が病院で亡くなった。両親と駆けつけた時には、もう霊安室に移されていた。両親はじめ、親戚みんなが慌ただしくする中、どういうわけか俺だけが霊安室に残されることになった。「線香は絶対に切らさんようにね」そう念を押され、俺は素直に線香をじっと見つめていた。どれぐらい経っただろうか……。ふと…
ガキの頃に、鍼灸師のジジイから聞いた話。ちょっと変わった幽霊談です。ニューギニアのあたりの、ある戦場でのこと。大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、"夜な夜な死んだ兵士たちが現れるようになった"そうです。彼らは皆、ちゃんと足があり、懐かしそうに「よぉ!」とか言いながら現れる…
僕には小さい頃、親友がいた。親友といっても、人間じゃない。猫だった。その猫は、普通の猫よりひとまわり大きくて、いつも堤防にある陸橋の下にいた。僕がそこを通るたび、気づけばいつも同じ場所にいて、気づけば自然と仲良くなっていた。僕が無邪気にはしゃいでいると、あの猫は目を細めてじっと見守ってくれていた…
私は、貧乏なアパート暮らしの女。お風呂がないので、いつも『銭湯』に通っている。その日、いつもの店が休みだったため、少し離れた場所にある銭湯へ向かった。浴室には数人のオバちゃんたちがいて、楽しそうにおしゃべりしていた。髪を洗っていると、ふと視線を感じた。洗い終えて顔を上げると、自分の前の鏡に、見知ら…
零細企業に勤めていたが、家業を継ぐため、やむなく退職した。その後、その会社は倒産した。それから10年。あの会社の社長の夢を、何度も立て続けに見るようになった。「帰ってきてくれ。もう一度、一緒に仕事をしよう」そんな内容だった。気になって連絡を取ってみると、社長は末期ガンで、余命わずかだということ…
昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
これは、俺が子どもの頃に体験した話。近所の川で、4人で岩から岩へ飛び移りながら遊んでいた。そのとき、ひとりがうっかり深い場所に落ちてしまった。しかもその川は、前日の雨で増水しており、流れがとても速くなっていた。友達は、あっという間に流されていった。「助けてー! 助けてー!」水面から顔と両手だけを…
俺の家の近所には『オコロビサン』と呼ばれている、地蔵のような不思議な石像がぽつんと建っている場所がある。地蔵かどうかも定かではないのだが、誰からともなくそう呼ばれていて、子供の間ではちょっとした怪談めいた存在になっていた。そのオコロビサンには、昔から奇妙な噂があった。学校からの帰り道などで…
これは、先輩が通っていた中学校での話です。当時の音楽の先生は女性で、昔から"いわく付きのものが見える体質"だったそうです。初めてそういったものを見たのは、子どもの頃のこと。かくれんぼの最中、とある山で首吊り死体を見つけてしまったのが最初の体験だったといいます。友人たちと一緒に、その場に居合わせた…
小学生の頃、学校帰りに毎日、近道として他人の家の庭を通って帰っていました。その日も、いつものようにその家の庭を通ろうとしたところ、家の前に立っていたおばあちゃんに、「今日は庭を通っちゃダメだよ」と言われました。いつもはニコニコしながら「こんにちは~」と挨拶してくれるおばあちゃんなのに、その日は…
これは小学生の頃に教頭から聞いた話で、その教頭の友人の体験談。教頭は昔ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明者なんて出ると、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すそうだ。発見が遅れた遺体は酷い有様のようで…。目なんかは最初に取れる。だから目の無い遺体がよく見つかる。ある日…
これは、うちのじいちゃんから聞いた話。ちなみに、じいちゃんは随分と前に亡くなっている。じいちゃんは鉄工所をやっていて、それはそれは腕利きの職人だった。じいちゃんが若い頃、得意先に製氷所があったそうな。その製氷所のオヤジが言うには、"毎朝氷を買いに来る若者"がいたそうだ。出来たばかりの一抱えもあり…
X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…
これは夢なのか、それとも心霊体験なのか。その日、俺は夜の10時に残業が終わって帰宅した。疲労のせいか、どこか意識が散漫で夢うつつだった。玄関のドアを開けて、真っ直ぐキッチンに向かう。するとそこには、カチャカチャと洗い物をしている母と、母の横にあるイスに座りながら酒を飲んで上機嫌にしている父がいた…
だ高校生の頃の話から始まります。当時、私には彼氏がいました。クールで口数が少ないけれど、かっこいい同級生の彼のことが好きになり、私から熱烈にアタックして付き合うことになりました。付き合うことになったのはいいけれど、彼は私が憧れていたような愛情表現がなかったのです。ぶっきらぼうだし、いつまで経っても…
これは、5年前の夏の体験話。私は人生に疲れ、自殺の名所に1人でやって来ていた。そこは断崖絶壁で下に激しく波が打ちつける、飛び降りるとまず助からないであろう某名所。自分の人生は何処から狂い始めたのか。そんなことを考えながら、断崖から下の海を眺めていた。近くの電話ボックスには、『自殺を考え直そう…
これは、僕が中学1年生の時に体験した話。 むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。 夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。 その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた。
これは、私が小5の時の体験話。祖母が亡くなったので、島根にある母の実家に帰っていた。死因は老衰。みんな悲しかったけれど、「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。そして、その夜はお決まりの宴会が始まる。もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が「帰る」と言い出した。ただ…
これは、友人の岡田から聞いた話。岡田は少年の頃から読書が大好きだった。いつも何かの本に夢中になっては、誰かに止められるまで読みふけっていた。彼の家は築十数年の木造2階建て。岡田は2階にある一室を勉強部屋として与えられていた。そんな、ある休日の午後のこと。いつものように自分の部屋で冒険小説に夢中に…
これは、俺が高校生だった時の奇妙な体験話。その日、部活で遅くなった俺は、同じく委員会で遅くなった幼なじみの美咲と通学路を歩いていた。「帰ったら親父に怒られるだろうな」。「うん…。でも事情を話せばきっとわかってくれるよ」。そんなことを話してから途中で分かれ、一人で少し歩いた時、目の前にバス停の標識が…
これは、ついさっきあった不思議な出来事。近所の米屋の店先で、店の前に出した長椅子に座っていた米屋のじいさんが、ガックリと肩を落としたような感じでタバコを吸っていた。すると、「ずいぶんとしょぼくれてんなぁー!ボケが始まっちまったかぁ?あぁ?」と大声が聞こえた。見ると、米屋の向かいの酒屋のじいさん…
私は外回りで『無線』を使う仕事をしている。先日、こんなことがあった。いつものように無線で仲間とやり取りをしていたら、自分のだけが何故か混線する。あまりにも酷いのでチャンネルを変えたが、それでもザーザーと余計な音が入ってくる。その場所から移動できなかったので、長く混線が続くことに私はイライラし始めた…
たぶん私は小さい頃に『肉人』に会ったことがある。悪いことをすると、反省部屋という母屋から離れた納戸によく閉じ込められていた。今考えると、放置時間が一晩中や半日から丸一日と長かった。そこは暗くて狭くて、お腹が空いて寂しくて泣いていると、肌色のモヤっとした何かが、顔は無いのにこちらをじっと見ているのが…
これは、旧陸軍での話。ある兵士が地元の女性と恋仲になった。兵士が倉庫の夜番に立つ時が二人の逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。逢瀬は繰り返されるはずだったが、ある日、兵士が高熱を発し、起き上がることもできなく…
昨日の夜、幽霊が出た。初めて幽霊を見た。だいぶ前に死んだ姑が枕元に立っていた。納棺の時には白装束の上にお気に入りの着物を掛けたのに、黒く腐ったような服を着て、恨めしげな顔をして立っていた。ああ、そういえばこの人、「死んだらきちんと供養してもらわないと成仏できない」と思っている人だった。けれど…
これは、高校の修学旅行の時の体験話。夜ご飯も食べ終えた夜の自由時間、ホテルの大部屋に15人くらいの女子で集まり、百物語のように順番に怖い話をすることに。そのメンバーの中に1人、違うクラスの子でほとんど喋らないおとなしい神田さんがいた。怖い話をするよとみんなが大盛り上がりしていた時から、神田さんは…
これは、友人の話。彼の母君は園芸を趣味としている。しかし彼に言わせると、「あれは園芸が趣味というより、本当は土木工事が趣味なんだよ」と。彼の家を訪れた時、「私が作ったのよ」と嬉しそうに見せられたものを思い出した。コンクリート塗りの、それなりに立派な池。中身は何もないけれど、異常に大きな温室。なぜか…
大学に入って少し過ぎた頃、サークルのメンバーでキャンプに行った。私ら1年は女が7人いて、仲良くなったばかりだったので一緒に行動していた。夜にバーベキューをして、女7人でコテージに戻り、ひと息ついていた時だった。最初は他愛もない話をしていたけれど、突然みんなが黙り、部屋は一瞬シーンと静まった。そして…
中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…
これは、彼女の体験談。中学生の頃、祖母が亡くなった。お通夜が行われている時、その葬儀会場では他の方のお通夜も行われており、人は結構いた。そして夜中、彼女はトイレの便座に腰を下ろし、泣いていた。すると、トイレ内の手洗い場あたりから泣き声が聞こえてきて、「ああ、この人も私と同じような境遇の人なんだ」と…