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スペイン語のトリビア コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード パプア・ニューギニア、シンガポー

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2014/11/13

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  • おばさん殺し

    今回はおばさんたちに死んでいただく。「おばさん」というと、年配の女性の意味にもなるので、「おば」といったほうが正確である。「おば」はスペイン語ではtíaという。ちなみに「おじ」はtíoだが、殺されるのは「おば」だけである。matatíasという恐ろし気な言葉で、単複同形の男性名詞である。意味は「金貸し、高利貸し」であるが、「おば殺し」との関連が全然わからない。おばたちが悪徳高利貸しの餌食になって、自殺でもしたのだろうか。小学館『西和中辞典』には何の説明もない。そうすると、頼りになるのはネットである。matatíasと入力したが、ヒットしたのは大文字で始まるMatatíasである(スペイン語版ウィキペディア“Matatías”)。念のためにカタカナで「マタティアス」とやったら、日本語版「マタティア」が出てきた。ス...おばさん殺し

  • ガリシア人殺し

    今回の殺しは「ガリシア人」である。「ガリシア」(Galicia)とはスペイン北西部の地方で、南に下りるとポルトガルになる(ガリシアについてはウィキペディア「ガリシア州」を参照されたい)。ガリシアにはガリシア語(gallego「ガジェゴ」、「ガリシア人」の意にもなる)があるが、スペインの標準語であるカスティーリャ語(castellano)よりもポルトガル語に近い。スペイン語の定冠詞はel(男性単数)、los(男性複数)、la(女性単数)、las(女性複数)なのに対して、ガリシア語ではそれぞれo,os,a,asとなり、ポルトガル語と完全に一致している。さて、ガリシア人を殺すことになるわけだが、ウィキペディア「ガリシア州」にはスペイン人がガリシア人を殺しまくったというような記述は見つからない。「ガリシア人殺し」はスペ...ガリシア人殺し

  • 「チョコレートと蝉」を飲む?

    コスタリカの昔話集“Leyandascostarricenses”を読んでいる。言葉が難しいので、子供の読み聞かせには向かない。さて、「湿地の山地の伝説」(LeyendasdelCerrodelTremedal)の中に次のような記述があった。chocolateychicharra,quebebíannoblesyplebeyosenabundancia「チョコレートと蝉、貴賤を問わずよく飲まれていた」という意味だが、チョコレートはホット・チョコレート、つまりココアのことで飲み物である。ただし、先住民が飲んでいたチョコレートには砂糖もクリームも入っていない。chocolate(スペイン語読みでは「チョコラテ」)という語はナワトル語の“xocoatl”「ココア」(「苦い飲み物」が原義)に由来するとの記述がある(小学...「チョコレートと蝉」を飲む?

  • matajudío

    Matamorosは「ムーア人殺し」という意味だが、Matajudíos(マタフディーオス)は「ユダヤ人殺し」という意味である。実際、こういう名前の村があることは以前に紹介した。「Matajudíos(ユダヤ人殺し)という地名」を参照されたい。Matajudiosという姓もある。“Forebears”によると、コロンビアに88人いるだけである。アクセント記号のついたMatajudíosはヒットしなかったが。Matajudíosの村は2014年にMotadeJudíos(「ユダヤ人の丘」の意)という名前に変更されている。詳細は英語版ウィキペディア“CastrilloMotadeJudíos”に詳しい。【改名前】【改名後】ここまでは、以前の話題の蒸し返しだが、小学館『西和中辞典』にはmatajudíoという語が掲載...matajudío

  • matamoros

    前回、matasanoという木について述べた。mata(殺す)+sano(健康な)の合成語だが、辞書を見ると、ほかにも“mata+~”という語がたくさん見つかった。筆者にお馴染みなのはmatamoscas(matar+moscas「ハエ」)で、「ハエたたき」という意味である。2018年にコスタリカに行ったとき、グアピレス(Guápiles)にある女房殿の実家の近所にあるminisuperで買ったが、プラスチック製ですぐダメになったことを思い出す。固有名詞ではMatamorosも有名である。スペインをイスラム教徒であるモーロ人(ムーア人、moros)から救ったSantiagoMatamorosが有名で、このブログでもすでに扱っている(“SantiagoMatamoros”、「島原の乱と聖ヤコブ」参照)ので、そちら...matamoros

  • Matasano

    “LeyendasCostarricenses"(レジェンダス・コスタリセンセス、「コスタリカの昔話」)という本を読んでいる。ElíasZeledón(エリーアス・セレドン、1953-2014)という人による編纂(compilación)である。この中に“elárbolmatasano”という言葉が出てきた。árbolは「木」なので、何かの木ではあるのだが、何の木かよくわからない。辞書(小学館『西和中辞典』)を調べてみた。matasanosという見出しはあるが、matasanoはない。matasanosは単複同形で「やぶ医者、へぼ医者」という意味の俗語である。これは「matar(殺す)+sano(健康な)」が語源だろうということは容易に推測できる。そうすると、“árbolmatasano”は有毒の実がなる木かと...Matasano

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