さまざまの事思い出すさくらかな芭蕉4月1日の言葉はお花見の時期にあわせて「桜」について取り上げました。元々桜といえば、「山桜」の事でした。さくらの「さ」は「早乙女(さおとめ)」や「早苗(さなえ)」の「さ」で稲の神様を表し、「くら」は「座(くら)」で神様の宿る場所を意味しています。すなわち「さくら」は稲の神様が宿る場所という事になります。日本は農業中心の社会で、昔は稲作が生活の中心でした。そして、お米がたくさんとれることが、人々の共通の願いでもありました。稲の収穫が終わって冬になると、稲の神様は山に帰られます。春になり山々に自生している山桜の花が白く咲き始めると「さあ稲の神様が桜の木に降りて来られたぞ」という事で桜の木のもとに皆が集まって「桜に宿る神様」にお酒や食べ物をお供えし「今年も豊作でありますように」...【4月1日の言葉】桜の話