日銀に「市場との対話」を促すことの虚しさ
市場にサプライズするのは日銀2024年8月24日植田・日銀総裁は23日、国会の閉会中審査に出席し、「市場は引き続き不安定な状況で、極めて高い緊張感を持って注視する」と述べました。「高い緊張感」は言わずもがなの表現で、ほとんど意味がない。日銀は常時「高い緊張感」を持っていてくれなければ困るのです。日銀は異次元緩和の「負の遺産」で身動きが取れず、そうでもいうしかないのでしょう。黒田・前総裁は「市場に衝撃を与えるバズーカ砲」「市場をサプライズに陥れるショック療法」で有名になりました。最近は、どうやら日銀が市場の反応にサプライズする側に回ってしまったようです。7月末に利上げ(0・25%)したところ、株価が暴落し、内田副総裁が「金融資本市場が不安定な状況で、利上げすることはない」と述べ、沈静化を図りました。その直前...日銀に「市場との対話」を促すことの虚しさ
2024/08/24 11:53