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  • 「未来賞」は辺見丹

    大晦日の昼過ぎに届いた「未来」、2018年度の🌟未来賞を伝えている。平成6年生まれの辺見丹、昨年10月「未来」に入会、新しい選者の紀野恵欄に所属している。応募作品は63編、選考委員は大島史洋、佐伯裕子、池田はるみ、笹公人、黒瀬珂瀾、山崎聡子💐受賞作「亡霊たち」より5首🔘水道管充たしてくさりゆくみづは管もろともにくさらせてをり🔘火の揺れるたびにあなたのよこがほにあなたやあなたではないだれか🔘でもあれは人影だつたと言つたきり黙れば黙るほど長い橋🔘町ひとつ焼き尽くし終へなほ熱を持て余すやうに夏の夜のかぜ🔘暗転のそのひとときに映りこむわれのかたちの亡霊めいて選考会は9月22日、猛暑の記憶が生々しい頃である、次席の二人に比べて辺見丹の一連30首には暑さが魔のように漂っている。来年の1月27日の未来新年会で平成6年生まれの...「未来賞」は辺見丹

  • 「本を聴く」

    ▼わが街の駅前通りの書店には立ち読みびとが樹木のように三店はあったはずの書店がいつの間にかひとつしかない、やはり出版不況か、私もほとんど立ち読みびと、でも新たな潮流「本を聴く」人々が急増しているらしい。日本最大級の「オ一ディオブック配信サービス」の会員は約55万人、来年は100万人を目指す。子育てをしている女性の利用が急増している。子供に添い寝をしながら耳にイヤホンをはめ本を聴く、朝刊朝日のこの記事を読みながら私も本を聴きたいと思った。40過ぎまでは私の視力は抜群だった。が老眼になるのも早かった。パソコンやスマホが老眼を加速、読書、特に夜は控えるようになった。読みたい本は山ほどある。本を「聴く」ことができたら私の夜はさぞ充実するだろう。▼何なりと話してごらん聞きますよ私の耳は退屈している私は長年、目を働かせ過ぎ...「本を聴く」

  • メモの魔力

    14万部突破!という、『メモの魔力』は派手な本の広告だ。著者は31歳の前田裕二。いま最も注目される起業家による渾身のメモ術、これも広告・🔘1行のメモが一生を変える。□メモを「第2の脳」として活用する□記録ではなく「知的生産」のためにメモをとる□メモの本質は「ノウハウ」ではなく「姿勢」□就活て書いた「自己分析ノ一ト」30冊、□は広告の一部である。歌人の端くれの私は常にメモ帳同伴である。気付いたこと、思いついたことは逃がさないようにしている。それなのに先日マクドナルドに置き忘れ、戻ったときはなかった。お店の人は「さあ」と、私のメモ帳は私以外には価値がない、走り書きの短歌の破片だ、でもそれらの言の葉はほとんど思い出せない。△白い壁、白いテ一ブルその上のメモには何も書かれていないメモの魔力

  • 作文の秘訣

    昨23日朝日折々のことばは貴重な言葉、目に沁み心に染みる歳晩の言葉、作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですがね。井上ひさし懐かしい人の言葉、あの『ひょっこりひょうたん島』の台本を書いた井上ひさし、いつの間にか世を去っている。鷲田清一は彼は生前よく「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」とも語った。と述べている。自分にしか書けないことを書いていると私はつい一人よがりになってしまう。だれにでもわかる文章を書きたいがなかなか書けない。書きたいことの整理整頓ができていないからだろうか。☀ぼんやりと、ただぼんやりとしていたら今日のひかりは去ってしまった作文の秘訣

  • 歌集「迂回路」を読む

    桜木由香歌集『迂回路』をいただいたのは1週間前、あとがきを読むと彼女は若い頃にカトリックに入信しようとしたが、結局52歳のとき夫の余命宣告を受けたとき。『迂回路』という歌集名の由来がわかる。聖夜が近づいた今がこの歌集を味わうのにふさわしい。歌集『迂回路』より7首抄出🌸新宿が黄砂にかすむ日の昏れをあこがれのやうに時報鳴り出づ🌸みんなみの海に台風ひとつ生れきみは訣れを告げて逝きたり🌸さうなのか生きてゐること狂ほしと三陸にくる刻刻の春🌸雨あがり海より深き夕暮れの街をよぎりぬ自転車漕いで🌸踊らうかたつた弧りでをどらうか風に吹かれて山茶花赤い🌸特急の車窓にみどり湧く五月母逝き夫の逝きにし五月🌸扉を押せばちがふわたしに逢へさうな茶房の窓はあをぞら映す桜木由香は1947年生まれ、「未来」では桜井登世子氏に師事、「まろにゑ」に...歌集「迂回路」を読む

  • 師走のつぶやき

    12月19日になってしまった。今年の崖っぷち来てしまった。有終の美なんて私には縁がない。とりあえず今日は5首詠む、というよりつぶやこう、光りが窓を去らないうちに。✴✴✴師走のつぶやき✴✴だからねぇ、だからねぇと云うように歩いているかも落葉の道私の言葉がわたしに通じない柊の葉は微かに肯く三毛猫と黒猫がすれ違うとき肯きあってる昼さがりの坂これ以上言うことはないグラスにはワインが少し残っているが理解とは時には誤解さもあれどロボットならば愉しき誤解を師走のつぶやき

  • 朝日歌壇の梨子とわこ

    昨日の朝日歌壇で久しぶりに松田姉妹に会えた、彼女たちはいつの間にか大学生と高校生になっているらしい。☆理不尽というゴツゴツした苦いもの飲み込み大人はきちんと笑う(松田わこ)永田和宏が第一席に選び「きちんと」に大人という存在への驚きと批評眼が。という「評」を。馬場あき子、高野公彦も☆。☆妹に抱きしめられるプ一さんに聞きたい妹の本心を(松田梨子)馬場あき子が☆、第六席に。高野公彦が第九席に。姉妹仲良く入選、やはり二人が入選すると互いに響きあって歌が盛り上がる、幼稚園の頃から私は(わこ)の歌に親しんでいるので今週の作品にため息。いつの間にか大人になってしまった松田わこ様。そして梨子お姉様。朝日歌壇の梨子とわこ

  • 今年の世相を表す漢字

    2018年の世相を表す漢字は「災」。日本漢字能力検定協会が全国から募集したら2万858票が「災」で断トツ、全国的に地震、豪雨、台風、猛暑など、昨日、片山さつき大臣は自分の場合は、今年の漢字は「堪」であると記者会見で発表した。59歳のおしゃれな女性大臣は「堪」と「耐」は異なるとおっしゃったが私はよくわからなかった。わたしの歌集のなかには「堪」はなく「耐」は1首だけあった。🌋上越の山々はいまもまだ冬に耐えてる5月上旬今年の漢字は?と私は誰かに聞かれたら「驚」、地震、雷、火事、オヤジの他に水害や猛暑の災害の怖さを今年はじめて知り「驚」いたのである。今年の世相を表す漢字

  • 世田谷ボロ市

    明日15日と16日は「冬の風物詩・世田谷のボロ市」が開催される。正月を迎える節季意識を伝える行事として、時代とともに様々な変化をしながら多くの人々に親しまれている。会場は世田谷1丁目「ボロ市通り」とその周辺、電車を利用の場合は、世田谷線上町または世田谷駅下車、バスの場合は、上町下車、駐車場はない。昨日のブログで「モノを捨てれば金持ちになれる」なんて書いたが、買わないで見て回わればいい。骨董市は気軽に手に取って眺められる、私は壺が大好き、中は空洞だが何か愉しい秘密が漂っている。トルコ、エジプト、ギリシャ、メキシコ、ィンドなど日本から遠く離れた処の壺を安く手に入れたのは世田谷ボロ市だった。🔘ボロ市にて買いし印度の壺を持ち印度より帰国せしごと我は世田谷ボロ市

  • モノを捨てるとお金が貯まる!

    昨日発売の婦人公論の広告を見ながら思う。年末だなあ!「モノを捨てなければ」と思うのは、でも捨てたらお金が貯まるだろうか、🔘貯まる片っけの極意は?荻原博子×すはらひろこ×虻川美穂子デビ.・スカルノ修羅場を何度もくぐり私の金銭感覚は磨かれた。松本明子空き家25年、維持費1800万円、ついに実家を手放して「風水」でお金に愛される家に🔘捨てないでとアンパンがわれを避けている賞味期限は5日も前のアンパンだって捨てられないのに靴や服は容易に処分できない私。年末などに思い切って捨てた。そのときの淋しさを思うと買うことをためらう。買わなければお金が貯まるというわけか。お金に困った頃を思い出せば婦人服売り場は素通り、空き家などの維持費のかかるモノを持たない、では美食は?旅行は?私は服を買わなかった時期には度々旅行をした。むしろお...モノを捨てるとお金が貯まる!

  • 🍂 枯れ木を見た時

    整理整頓が苦手な私だが新しい年のために部屋を片付けた。が20年も前の「未来」を開いてこんな記事、私が書いたのに全く記憶のない文に出くわした。「枯れ木を見た時」二年ぶりだろうか、五月の東京歌会に出席した。遅れて入室したとき何人もの知らない方々の視線にとまどい、緊張した。☁雲が来て枯れ木にさくらさくら咲き吉野の山がわたくしを待つ私の出詠歌である。三人の評者から「軽い」「軽い」「さくらさくら咲き」は賛成できないと言われ、不評だった。この歌は、すべての葉を失った桜の木を見ながら作った。枯れ木の梢の上にひろがる雲をさくらに見たて、吉野山に咲き盛るさくらを想う、青春への回帰を夢みる私のせつない気持ち、軽いどころか重い重い一首の筈である。血汐の流れが渋滞しがちな私の体は、真冬に外出すれば凍りそうになる。枯れ木は冬ごとに老化し...🍂枯れ木を見た時

  • 第六回現代短歌社賞は門脇篤史 その二

    黒瀬珂瀾選考委員選出された門脇篤史の「風に舞ふ付箋紙」は現代日本語表現の達成を示す好作品だ。🔘地方自治法のあはひに溜まる解釈に溺れぬやうに夜を進みつ🔘青春の終はりあたりに佇みて上司の指示の白きを思ふ読者を不可思議な詩情に誘う。己の歌世界をさらに積み上げて欲しい。瀬戸夏子選考委員「風に舞ふ付箋紙」を読んだときに、絶対にこの作品が受賞すると思った。同時に、絶対にこの作品を受賞させたくないと思った。わたしのこの時点での判断をいつか将来とても後悔させるような活躍をしてください。松村正直選考委員「風に舞ふ付箋紙」は描写と心情のバランスが良く、都市に生きる若者の暮らしや心のありようが鮮明に見えてきた。🔘牛乳に浸すレバ一のくれなゐが広がるゆふべ目を閉ぢてゐる食べ物の歌は割と少ないですね。でも味覚はストレ一トに読者に伝わります...第六回現代短歌社賞は門脇篤史その二

  • 第六回現代短歌社賞は門脇篤史 その一

    この賞の応募は300首の作品、歌集一冊になる作品を求められる。1986年生まれの門脇篤史が受賞した。彼は同志社大社会学部卒、2012年作歌開始、15年「未来短歌」入会、大辻隆弘に師事、16年度「未来賞」受賞。💐受賞の言葉門脇篤史「自分の日常にちいさな灯をともすように、これからも自分の歌を紡いでいく所存です」阿木津英選考委員受賞作品「風に舞ふ付箋紙」は精神の成熟度を見せる。🔘ポスタ一は夕陽を浴びて、この国を変へるとふ字も色あせてゐる新しい時代を切り拓いてくれる予感がすると阿木津英は。その二は明日書きます。第六回現代短歌社賞は門脇篤史その一

  • 第六回現代短歌社賞は門脇篤史

    本文の控えはありません。資料を見ながら書きましたので。昨日中に投稿を迫られていて長い記事なので困っています。松井多絵子第六回現代短歌社賞は門脇篤史

  • 佐藤佐太郎短歌賞は前田康子

    昨日の6時から始まった「現代短歌社」の3賞の授賞式、祝賀会は9時まで続き華やかな宴だった。目白駅前のリュド・ヴィンテ一ジという会場はメルヘン的で現実を忘れた3時間った。今日は「佐藤佐太郎短歌賞」の前田康子についてお知らせする。💐前田康子は1987年「塔」「京大短歌会」に入会、編集部を経て現在「塔」選者。この度の受賞『窓の匂ひ』は祖父母の住んでいた古い家の窓、庭に面していて料理の鍋に花びらが入ってくることもあったらしい。その何十年も前のことが歌になり歌集のタイトルになったとは、不思議ですね。秋葉四郎選考委員🔘朝捨てし玉子の殻にうっすらと何か溜まりて光る日暮れは私は茂吉より佐太郎が好きなのにこの歌は知らなかった。秋葉選考委員は「前田さんは佐太郎短歌をよく読んでくれている」「歌人前田康子にどっしりした基盤を感じる」と...佐藤佐太郎短歌賞は前田康子

  • 電飾のなかりし頃は

    昨日から12月になってしまった。今年は私にはよい年ではなかったが終わることは淋しい。残りの29日に「いいこと」があるだろか。紅葉が終わった後は電飾のツア一を、旅行会社は儲けなければならない。私もこの数年はかならず電飾ツア一に参加した。でも赤や青の原色の点滅は目が疲れる。今年はツア一に参加する気になれない。🌟落葉の眠れる木々に電飾し人を集める、これだってイジメ昨日の夕方、わたしは街の商店街に続く並木路を歩いた。赤、青、黄のおびただしい光が点滅しながら私に降って来る。まだ落葉していない銀杏もあるのに。木々をゆっくり休ませ眠らせたい。🌟電飾のなかりし頃はわが街を冬の星座が飾りていたり電飾のなかりし頃は

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