リンゴの気持ち
柿の実と共にリンゴがス一パ一に並んでいる。昨日は柿、今日は赤いリンゴを1個だけ買う。柿はすでに食べたがリンゴは人の顔を思わせてすぐ食べる気になれない。私の幼い頃に流行った「リンゴの歌」が聞こえて来る。「赤いリンゴに唇寄せて黙って見ている青い空リンゴはなんにも言わないけれどリンゴの気持ちはよく分かるリンゴ可愛いや可愛いやリンゴ」この歌の作詞はサトウハチロ一、歌ったのは並木路子、戦後の大ヒットの歌だったらしい。買ったばかりの赤リンゴを食卓に置くと「リンゴ可愛いや」の唄が聞こえて来る。1個のリンゴは誰彼の顔を思わせる。この半世紀余に私が関わった女の顔が次々に、、。落葉高木樹のリンゴはミカンや柿に比べて腐りにくい、しばらくは眺めてリンゴの気持ちを聞こう。でも夜になるとリンゴの肌には明暗が、そして食卓のリンゴの影は暗くな...リンゴの気持ち
2018/11/30 13:15