アメリカにおける会社の在り方は:始めに:日本では「会社」、英語では“company“とは同じものではないということから入って行こう。かく申す私もその辺りをそう深く考えずに(今になって考えれば無謀だったと言うしかないが)1972年8月に転進したのだった。だが「これほど違うのか」と気が付き「その相違点を纏めてみようか」と考えるようになったのは2社目になったWeyerhaeuserCompanyでの10年目くらいからだった。その文化の相違点をこれから取り上げて論じてみよう。なお、本稿の目的は「アメリカにおける会社という存在が日本とは違う点を取り上げることにある」ので、両者の優劣は論じているのではない、念の為。導入部:1972年8月に未だ39歳の時に、アメリカ紙パルプ産業界の上位5社の中に入っていたMeadCor...22年間の経験から語る「アメリカの会社」という異文化