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2014/10/06

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  • ジョージ・ミラー監督『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』(2011年)

    2023/12/29・巨大な氷山が衝突し隔離状態になったコウテイペンギンのコロニーを、前作の主人公マンブルと息子エリックが中心になって解放する話。・異なる立場(というか種族)が一致団結して、大きなトラブルを解決するという構造。・わりとオーソドックスで手堅い様式だと思うけど、どうしてこうなったと思うくらいバランスがよくない。・たぶん一番の原因はオキアミ。・サイズ的に話に絡みようがないし、実際、作り手も持て余していたように見える。・頻繁に出てくるわりに、登場時のエフェクトはワンパターンで、彼らの会話の内容も変わり映えしない。・あそこまでオキアミに人格を持たせるなら、エサである魚類にもちゃんと意思がないとフェアじゃない。・例えば、オキアミの目線で、「どんな種族もみんな仲良く」というペンギンたちの欺瞞を指摘するよ...ジョージ・ミラー監督『ハッピーフィート2踊るペンギンレスキュー隊』(2011年)

  • かみかわ企画『たいせいの舞台 カナダのおはなし 第二部』

    かみかわ企画『たいせいの舞台カナダのおはなし第二部』2023/12/29引き続き、カナダでの体験談。一部二部ともに短い。どうして分けたのかな。野球のバットの持ち方を教えてあげただけで、親に通報された話。状況次第だけど、気の毒。コロナ禍で一年の留学のうち5か月ステイホーム、3か月誰とも話さなかった。ただ、誰とも話せない時期が一番よかったという話。慣れない環境に適用できなくて、留学先で引きこもりになってしまう話はよく聞くけど、コロナ禍なだけで元気はあるので、自分と向き合う時間に使えたのかな。それなら、日本にいてもできたんじゃないかという気もするけど、そんな簡単な話でもない。その場所、その時期じゃないと思いつかないこともある。大きな劇場で無観客、照明と撮影スタッフを集めて、即興要素の強そうな一人語りをする。衝動...かみかわ企画『たいせいの舞台カナダのおはなし第二部』

  • 万博設計『YO RU TO RO TO RO』

    2023/12/26・解体中の巨大モニュメントの工事現場に紛れ込んだ、いろいろな立場の関係者たちが、語らい、惑う話。・とりあえず今準備中の大阪万博を連想してしまうけど、あまり関連はなさそう。再演だし、高さ的に太陽の塔がモチーフだろうし。・一般的ではない感覚かもしれないけど、個人的に工事中の巨大な作りかけの建物が好き。・むき出しの柱や、精密に組み上げられた足場、赤白の巨大なクレーンなどを見ると無条件にわくわくする。・夜中にこっそり入ってみたい、上ってみたい気持ちもわかるので、本作の場面設定はとても魅力的だった。・その工事現場まではわかるけど、架空のキャラクターを模した巨大モニュメントを解体している工事なんて、よくこんな場面設定を思いつくものだ。・着ぐるみの登場人物を出すことで、舞台上では見せられない、巨大モ...万博設計『YORUTOROTORO』

  • 万博設計『鮟鱇婦人』

    2023/12/25病弱な母親を笑顔にするために、落語家になって死神を演じ続ける女の半生を描いた話。86分の一人芝居。長尺。視聴環境の加減でだいぶん聞き逃し、見落としがある感じになってしまった。劇中に落語パートあり。ほぼ一人の登場人物が空気人間と演技する形式だが、後半一人二役以上を演じるパートもある。母親のためとはいえ、芸事に対してどこまで人生をささげられるかという話でもあって、少し前に見たオパンポン創造社の『幸演会』のテーマと少し重なる。作中人物に脚本家や演者を重ねる見方はありきたりだけど、そうとしか言いようのない仕掛け。表現を続けていると、自分の望まぬ形でも、自身の作品が誰かの生きる指標になることもある。死後評価される画家も珍しくないくらいだから、作中の彼女はそれでも幸運なほうだったのかもしれない。も...万博設計『鮟鱇婦人』

  • かみかわ企画『たいせいの舞台 カナダのおはなし 第一部』

    2023/12/25コロナ禍にカナダに行ってきて思ったことを声高に語る話。13分。短い。舞台俳優らしい会場負けしない声量と語り口。内容的には若者が外国に行って思うようにいかなかった話なので、そんなに珍しい題材ではない。カナダでもサドルだけ盗まれることもあるんだというのが発見だった。短い映像なんだけど、ちょこちょこ編集が入っている。視点やモノクロの転換は違和感ないけど、すこしだけ時間が飛ぶような編集はライブ感(≠ライブ)が損なわれる感じがして、個人的にはノイズになってしまった。一人で大きな劇場を借りて、照明や映像スタッフをつけて、しかも無観客でやるようなことなのかどうかはわからないけど、だからこそ伝えられるものがあるのかもしれない。コロナ禍だからこそできたことでもある。なので、企画の立ち上げから劇場やスタッ...かみかわ企画『たいせいの舞台カナダのおはなし第一部』

  • クリス・バック、ファウン・ヴィーラスンソーン監督『ウィッシュ』

    2023/12/22・魔法使いの治める国に住む少女アーシャが、王に捕らえられた「人々の願いの力」を解放する話。・国民は成人すると国王に自らの願いを差し出す。国王は毎月一人の願いを選んで大衆の前で叶える。・この魔法使いの国王が、欧米のリアリティーショーでよく見かける圧の強いタイプの審査員みたい。・一見、いいことをしているようにも見えるけど、願いを差し出した国民は、その願いを忘れてしまうから、国を支配するための仕組みでもある。・外から見ているとこんな危なっかしい仕組みもないんだけど、内側から見るとわかりにくい。・字幕版で観た。小さな島国の一少女の歌がとにかく上手い。声質から違う。・ただの状況紹介なのに、最初のロサス王国を紹介する歌からすごい物語が始まった感じがする。・国王の正体を知って、追い込まれたアーシャが...クリス・バック、ファウン・ヴィーラスンソーン監督『ウィッシュ』

  • OrgofA『い防塵の庭』他

    2023/12/20・劇作家の男が、ある秘密を抱えながら、拘置所で死刑囚の女との面会と取材を重ねる話。・配信含めて三回目の観劇。前は2021年と2022年。・前回見たときよりも、最初の入り方が軽い感じ。・今回は仙台、松本公演の報告会を兼ねていたり、会場が専用劇場ではないのでそういうバランスになったと思うけど、題材が重めなぶん今回の入り方が好みだったりする。・舞台装置は従来通り。面会用のアクリル板をはさみ二人が会話する。最小限でたしかにツアー向き。・今回はそんな舞台を囲むように客席が作られている。・自分は比較的二人の顔が見えやすい中央よりの席。窓際のせいか意外なほど腰が冷える。・演出効果は照明くらいで、とにかく演技勝負。・前回から期間が空いているものの、話は大体わかるし、距離も近いので、演技に集中して観るこ...OrgofA『い防塵の庭』他

  • ジョージ・ミラー監督『ハッピーフィート』(2006年)

    2023/12/18・コウテイペンギンのマンブルが、深刻な魚不足の責任を押し付けられてコロニーから追放されるが、追放先で原因と解決策を見つけて帰還する話。・たしかに同じ監督の『マッドマックス怒りのデス・ロード』っぽいと言われるとそんな気もする。少なくとも構成は似ている。・主人公のマンブルだけ成長が遅いのか、羽の生え替りが中途半端でヒナ感を残している。・ペンギン間の描き分けに苦労している感じはする。・若干の違いは感じるものの、見た目だけでは主人公以外のコウテイペンギンの区別がつかない。・現実的にコウテイとアデリーとイワトビが野生下で同じエリアに集まることはあるんだろうか。・歌が下手だと軽んじられるのはともかく、ダンスをすると怒られるという社会が残念すぎる。・手話の歴史の本に書いてあった、身振りは品がないので...ジョージ・ミラー監督『ハッピーフィート』(2006年)

  • サン=テグジュペリ『星の王子さま』

    2023/12/14砂漠に不時着した飛行士が、不思議な少年と出会っていくつかの不思議な星の話を聞く話。話は知っているし、読んでもいると思うけど、ちゃんと読んでたか自信なかったので、内藤濯訳と浅岡夢二訳で読んでみる。有名な「大切なものは目には見えない」という言葉。意外と何度も出てくる。大切なことは繰り返し語るべし。もうだいぶん大人なので、子供には大切なものが見えていて、大人はそれを失っているという話には飽き飽きとしているものの、ひとつの希望で見え方が引っ繰り返るようなエピソードには色々応用できそう。ただのバラと特別なバラとの違い。苦しい状況でもうまく補助線を引くと、感じ方を変えられる。子供と人形の掛け合いが好き。取り上げると泣く。それが幸福なんだという。ほどよい飛躍もある不思議な話なので、折に触れて読み返し...サン=テグジュペリ『星の王子さま』

  • 宮崎県立宮崎南高等学校『誰かのための、 芋けんぴ』

    宮崎県立宮崎南高等学校『誰かのための、芋けんぴ』(OPENREC)2023/12/13学校をサボっている高校生が、偶然出会った仕事ひとやすみ中の父親と、学校の先生と話しているうちに少しだけ前向きな気持ちになる話。本作もセリフがだいぶん聞き取れないので、聞き取れたところをもとに頭の中で補完しつつ見る。2023年は全部こんな感じなのか。タイトルが斬新。バックの大空+少しの雲。幕が上がってセリフのない時間がとても長く続く。とにかく他とは違うことをしてやろうという強い意思を感じる。ツカミ部分が強い。さんざん溜めて、手堅い。構成はシンプルで、笑いの構図を意識した組み立て方が手馴れている。子供に弱音をはく大人の頼りなさが、見ていてつらい。そんなに弱々しくしないと成立しないような話でもないような気はする。何きっかけで彼...宮崎県立宮崎南高等学校『誰かのための、芋けんぴ』

  • 川口潤監督『狂猿』(2021年)

    2023/12/11・プロレスラーでデスマッチファイターの葛西純が、2019年の長期欠場からコロナ自粛明けまでの生活と戦いを映したドキュメンタリー。・個人的にデスマッチは大日本の試合を何回か見ているくらい。プロレス観戦自体だいぶんご無沙汰。・そんな自分でも、クレイジーモンキー葛西純のキャラクターは強烈に印象に残っている。・作中で藤田ミノル選手が言うには、デスマッチの「芸術点が高い」。まさに。・最初は小柄ながらもガタイのいい若手だった。キャリアを重ねていくにつれ、髪型、コンタクト、ゴーグル、時には尻尾、極めつけが文字通り傷だらけの背中。・こんなに見た目の情報量が多い人間はいない。・プロレスは勝てばいいというものではないし、デスマッチは危険であればいいというものでもない。・危険なことをやって、実際に血を流して...川口潤監督『狂猿』(2021年)

  • 大阪府立岸和田高等学校『オドリ ・ バリデ ・ ジュー』

    大阪府立岸和田高等学校『オドリ・バリデ・ジュー』(OPENREC)2023/12/10演劇部の高校生たちが、オーディションに参加する地下アイドルを題材にした演劇作品を作ろうとするがなかなかできない話。一割くらい声が聞き取れない。個人差は多少あるものの、ほぼ録音環境の問題と思われる。オーディション司会者がよりうるさくて聞き取りにくいので、パワハラ感が増している。理解できたところを何となく頭の中でつなげて話を理解しようとする。脚本ができなくてギスギスしているあたりはこういう話の定番だけど、「手伝えることがあったら~」という言葉の欺瞞性を指摘しているのは少ないような気がする。とても内省的な話で、どうして演劇部を続けているのか、どうして演劇をやっているのか、巷の多くの演劇部員が悩んでいるようなことを真正面から受け...大阪府立岸和田高等学校『オドリ・バリデ・ジュー』

  • 野村有志監督『さようなら』(2022年)

    映画『さようなら』予告編その12023/12/8・淡路島の小さな工場で、現状をそこそこ受け入れている社員柴田が、現状に満足できない社員たちによる犯罪計画に振り回される話。・見ていると、昔、自分が出稼ぎで工場勤務していたころを思い出してしまう。・コミュニケーション能力の低いおじさんたちが集まっていて、それゆえにギスギスしていた。・あの狭い社会で関係性が固定しているのはつらい。・そんななか、多少不愉快な思いをしていても、なんとなく受け流せる柴田のような人間も実際いる。生々しい。・不快な職場環境描写とは裏腹に、演劇としての会話劇の面白さをうまいこと映像に移植している。・会話の良さを軸に、見ている人間の意識を先取りしていくようなシーンの繰り返しも心地いい。・加えて映像なので各々の表情がくっきり見える。いぶかしげな...野村有志監督『さようなら』(2022年)

  • 「旭山動物園」

    2023/12/4・行動展示で全国的に注目されて以降、いまだに行ったことのない北海道屈指の有名観光地についに行く。・開園時間にあわせてバスに乗る。平日にも関わらず満席。途中バス停にいた人の乗車を断るくらい、立錐の余地なし。外国の人が多い。・一通り園内を見てまわったものの、滞在時間が決まっていたので細かい解説まで読む余裕がない。2時間半は短い。・主にペンギン館、レッサーパンダ、爬虫類館の三本立て。・ペンギンはキング、ジェンツー、イワトビ、フンボルトの4種類。数が多く、敷地も広い。・うっすら雪の積もった岩肌をヨチヨチ歩く様子と、最低限の動きで縦横無尽に泳ぎ回る水中のギャップ。・もともとペンギンたちは集団で歩く習性があること、人をあまり怖がらないとの解説があり、ペンギンウォークが単なる観光客向けの見世物ではない...「旭山動物園」

  • アリエル・ドウフマン、飯島みどり訳『死と乙女』

    2023/12/5・弦巻楽団の公演を見て、解釈で気になったところがあったので、別の訳者の文庫本を購入する。・解説が充実している。戯曲より長い。・あらためて読み直すと、やはり最後のほうのパウリナ(ポーリャ)の告発が鬼気せまっている。・日常から地獄への移行があまりにもシームレスで、その瞬間、彼女が恐怖を感じることすらない。・おそらく、いろんな社会においても平和を喪失する瞬間ってこんな感じなんだろうと思う。・解説中の「もしも向こうが忘却を要求してくるとするならいったいあなたは許しを代価として支払うことができようか?」は、作中の夫婦関係もそうだし、ほかのいろんな場面で使えそう。許しの対価という考え方。・気になっていたのは、ロベルトの顛末。・ロベルトを演じた井上嵩之君くんの演技に引きずられたところもあったけど、演劇...アリエル・ドウフマン、飯島みどり訳『死と乙女』

  • 弦巻楽団『死と乙女』

    2023/12/3・拷問による心の傷が癒えない女性ポーリナが、かつて自分を拷問した医師ロベルトに、彼女なりの方法で復讐する話。・事実をもとにしたフィクション。三人芝居。・彼女はその医師を拘束し、自白を迫る。・その間、彼女の夫ジェラルドを交えてひたすら激しく重苦しい口論が続く。・膨大なセリフ量をものすごいスピードで繰り出していく役者さんの負荷を考えると、ホントにもうおつかれさまですとしか言いようがない。・法的に裁けないとしても、ある人にとっては間違いのない真実だとわかることはある。・少し前の映画『それでもボクはやっていない』を思い出す。確信しているのは冤罪だから逆なんだけど。・観客として見ていると、彼女が狂っているのか、医師がとぼけているのかわからないバランスで進行する。・特に序盤、拘束して自白を迫るという...弦巻楽団『死と乙女』

  • 金子修介監督『ガメラ2 レギオン襲来』(轟音上映)

    2023/12/1・巨大怪獣ガメラと人間たちが宇宙から飛来してきた怪獣レギオンを撃退しようとする話。・TOHOシネマ、轟音上映初体験。せっかくなのでワイドコンフォートシートを選択。轟音効果は結構感じた。・最初の舞台は札幌市。すすきの。まさに今見ている映画館の建物(当時はロビンソン。懐かしい)が粉々にされていて楽しかった。・ここまで一地方都市にスポットを当ててじっくり描いている映画は多くないと思う。・たしかに「TOHOシネマズすすきの」でのこけら落とし的な上映にはふさわしい(ただ仙台の人は複雑かも)。・レギオンは札幌→仙台→東京と移動していく。だんだんスケールが大きくなっていように舞台を整えられていく。・前作では若干のチープさが客側の安心感につながると思ったけど、今回は身近な場所が舞台になって、臨場感強め。...金子修介監督『ガメラ2レギオン襲来』(轟音上映)

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