セントラル商事の経済金融・投資・コモディティに関するコラムです。各分野のスペシャリストが執筆中。
商品先物取引の老舗、セントラル商事の経済金融・投資に関するコラムです。 著名エコノミスト植草一秀氏の『経済金融インサイト』、貴金属投資のカリスマ池水雄一氏の基礎知識編「ゴールド・プラチナ投資AtoZ」、弊社人気講師が商品市場の展望や売買戦略を解説する『ストラテジストの目』、商品相場伝説の相場師が語る『100億の男』(2007年6月〜8月収録)を掲載しております。 執筆者の講演会やセミナーもご案内中。
Vol.0048利上げ停止と中央銀行の買いで先行感が強まる金市場小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・NY金は先行感が強く東京金は年内に5000円の節目を意識か・米国のFRBの金融政策の舵取りの転換が金の強材料に・世界の中央銀行による2018年の金買いが半世紀ぶりの高水準に・特に経済制裁の強まりからロシア政府の金買いが激増・イスラム圏の金投資解禁も引き続きせ印材的な上昇要因NY金は先行感が強く...
2019/3/11(第109回)潮流の新たな変化<見出し>・相場変動の転換点・転換点を形成したパウエル発言・神経質な展開が続く・中国株価変化のゆくえ相場変動の転換点 昨年10月初から年末にかけて内外市場で株価が急落した。日経平均株価の下落率は22.5%に達した。NYダウも19.4%下落した。きっかけは中国株価の下落だった。国慶節の休日明けに中国人民銀行が預金準備率を引き下げたことが中国株価の急落をもたらした。...
Vol.0047今の原油高は株高に連動しているが先行き不安も底流小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・NY原油は昨年の安値を起点に上昇波・最近の原油高は株価の上昇に連動したもの・株価を基準にすると原油相場は出遅れ感がある・潜在的は上昇圧力要因があるため上値は重い・株価が暗転した場合は原油相場も下落するリスク抱えるNY原油は昨年の安値を起点に上昇波 ドル建ての原油相場は昨年12月下旬に...
Vol.0046金の人気は日本だけでなく世界的に広がっている小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・日本国内の金の売れ行きが好調・中国の昨年の金消費量は前年から5%増・世界の金消費も公的機関の買いを中心に増加・公的機関の金保有は9年連続のプラスを記録・東京金は5000円あるいは上場来の高値を目指す日本国内の金の売れ行きが好調 国内最大手の地金商がまとめた2018年の貴金属地金の販売量は金、...
2019/2/13(第108回)潮流転換の胎動<見出し>・昨年末までの株価下落背景・転換点を形成したパウエル発言・FRB政策スタンスの豹変・中国株価に変化の胎動か昨年末までの株価下落背景 昨年1月末以来の内外株価調整の主因として、①米中貿易戦争、②米国金融引き締め、③日本増税政策の三つを挙げてきた。昨年1月末以降の株価下落はNY株価上昇のスピードが過大になったこととFRB議長交代に伴う不透明感台頭が背景だった。...
Vol.0045米利上げ停止と潜在的な地政学リスクから上昇強まる金相場小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・NY金は2月初めに1320ドル台まで上昇し安値から14%高・FRBは今年の利上げに対して実施しない可能性を示唆・米利上げでETFスパイダーの金保有量は増加の傾向・世界の地政学リスクの一層の高まりが金上昇の原動力にNY金は2月初めに1320ドル台まで上昇し安値から14%高 東京金は「V字回復」を持続...
久美子流の金投資 個人の金融資産は金などを含めて分散投資で守っていく (みんなの金投資 NO.005 ソニーファイナンシャルホールディングス シニアアナリスト 石川久美子氏)
NO.005 石川久美子氏 (ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 シニアアナリスト)の場合■久美子流の金投資個人の金融資産は金などを含めて分散投資で守っていく(読了までの目安時間:約5分)石川久美子氏(ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 金融市場調査部 シニアアナリスト)商品先物専門紙での貴金属および外国為替担当の編集記者を経て、2009年4月に外為どっとコムに入社し、外為どっとコム総合研究所...
2019/1/25(第70回)PGMの過去1年振り返りと現状そして今年の見通し2・PGMの過去1年振り返りと現状 パラジウムの過去1年振り返り パラジウム上昇の背景 ・今後の見通し パラジウムの上昇が終わるためにはパラジウムの過去1年振り返り 2018年はパラジウムにとっては大きな上昇の一年となりました。一年の安値8月16日の834ドルから、年末は1260ドルまで上昇。(ドル建てパラジウム)(ゴールド・パラジウム・プラチナの動き)(...
Vol.0044年初に上昇している原油相場だが暗転するリスク大きい小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・サウジをはじめとした産油国の減産が支えとなり反発・抜け駆け増産や米国シェールオイルの増産が帳消しに・中国の景気減速で原油などのエネルギー消費が縮小・新車販売台数などを中心に中国の景気指標が冷え込む・原油の需給ファンダメンタルズは引き続き緩和状態が続くサウジをはじめとした産油国...
2019/1/18(第69回)PGMの過去1年振り返りと現状そして今年の見通し・PGMの過去1年振り返りと現状 プラチナの過去1年振り返り 背景 ・今後の見通し 2019年のファンダメンタルズ見通し 今後の価格の動きを予想プラチナの過去1年振り返り(ドル建てプラチナ2018年年初来の動き) プラチナにとって2018年は散々な一年でした。年初は935ドルから始まり、1月25日に高値の1029ドルをつけてからは下落の一途をたどりました。安値は8...
2019/1/15(第107回)潮流転換の胎動<見出し>・2万円割れの大発会・弱気心理への急転回・パウエル議長の豹変・「逆張りの順張り」2万円割れの大発会 新しい年が明けた。株式市場の始動を告げる大発会では日経平均株価が昨年末比452円安の19561円で取引を終えた。昨年末の大納会では大引け間際に2万円の大台を回復したが、公的資金による株価買い支えの印象も強かった。それが、新年取引初日にあっさりと2万円を割り...
Vol.0043米金融政策転換などが追い風となり急上昇の期待高まる金相場小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・米中貿易戦争やFRBの金融政策の失敗で急落するNYダウ・2019年のFOMCでは利上げではなく利下げが議論されそう・米株価の下落と金ETFの保有残高が増加に転じる時期が符号・イスラム圏の金投資解禁もこれからの金市場にとっては追い風に・強気見通しが高まる金相場だが上値抵抗を突破できるかが...
Vol.0042原油市場を俯瞰すると大局は下げ相場が継続小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・原油相場の長期トレンドは下向きで推移している・波動分析をベースにすると今後の原油需給の緩和は継続する・OPEC総会での協調減産の合意は歓迎されるが順守されるか疑問・トランブ関税による影響で中国景気にブレーキがかかり石油需要も減退原油相場の長期トレンドは下向きで推移している 原油相場の国際指...
2018/12/19(第106回)依然として根強い高値警戒感<見出し>・波乱の2018年・10月初の波乱再始動・株価乱高下というチャンス・先行き警戒の基本観波乱の2018年 2018年も残すところ2週間となった。2018年の金融市場は波乱の一年だった。年初には株価が好調に推移したが、変調は1月末に訪れた。筆者は1月末に米国発の株価調整を予測した。NY株価上昇のスピードが速くなりすぎたとの判断からだった。実際、...
Vol.0041イスラム圏の金投資解禁で世界金争奪戦が起こるのか小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・イスラム圏で金投資が解禁となる「シャリアNo.57」が制定される・中国やインドより人口が多く高い経済成長の国々を有するイスラム圏・2兆ドルを超える金融運用資産がシャリアに即した金投資にむかう・シンガポール市場では先駆けてシャリア・インデックスが取引が開始される・イスラム圏が資産の1%を...
金はインフレに強く必ず値上がりするものだから長期投資で保有すべし(みんなの金投資 NO.004 コモディティー インテリジェンス代表・近藤雅世氏)
NO.004 近藤雅世氏 (コモディティー・インテリジェンス代表)の場合■近藤流の金投資金はインフレに強く必ず値上がりするものだから長期投資で保有すべし(読了までの目安時間:約5分)近藤雅世氏(コモディティー インテリジェンス代表取締役社長)1972年早稲田大学政経学部卒業。同年、三菱商事入社。主に非鉄金属、貴金属分野に従事。アルミ地金、航空機材料、建築材料、鉛亜鉛錫地金、貴金属取引を行い、貴金属チームリーダーと...
Vol.0040長期下落に終止符を打ち本格上昇が期待されるプラチナ相場小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・NYプラチナが9月の安値をボトムに16%の上昇・これまでプラチナが下落をつづけてきた理由は需要の縮小・中国のEV化もプラチナの総体的な消費を減らす・あまりにもプラチナ価格が安くなりすぎて生産コスト割れに・金だけでなくパラジウムよりも安くなってしまったプラチナ価格NYプラチナが9月の...
2018/11/9(第105回)高値波乱後の展望<見出し>・急落と急反発・株価下落の基本背景・トランプ大統領次第の金融市場・2019年に向けて波乱局面が続く急落と急反発 10月2日、3日に日経平均株価、NYダウが年初来高値を記録して以降、典型的な高値波乱局面が到来した。NYダウの10月高値は史上最高値、日経平均は27年ぶりの高値である。本年1月末以降の調整局面を経て、新高値を記録し、株価上昇第4波動への移行が...
Vol.0039世間で話題となっているガソリン価格の高騰はこれから終息する小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ社代表取締役)<index>・4年ぶりの高値をつけているガソリン価格は最近まで8週連続の値上がり・原油価格の値下がりからこれからのガソリン価格の下落は確実・日本までの海上輸送で経過する日数で価格にタイムラグが生じる・ガソリン先物の下落が今後のガソリン販売価格の値下がりを先行している・世界的な原油の需...
2018年10月 貴金属マーケット現状と見通し 2 Platinum & Palladium
2018/10/31(第68-2回)2018年10月 貴金属マーケット現状と見通し 2 Platinum & Palladium プラチナ パラジウムプラチナ 今年2018年はプラチナにとっては明らかに最悪の年のひとつでした。ゴールドとの価格が逆転して4年が経ち、パラジウムに抜かされても1年以上過ぎているが、いまだにプラチナが劣勢を巻きかえすような動きは見れません。それどころか、やはりゴールド・パラジウムのいわゆる貴金属勝ち組との差はどちらかと...
2018年10月 貴金属マーケット現状と見通し1 Gold & Silver
2018/10/31(第68-1回)2018年10月 貴金属マーケット現状と見通し1 Gold & Silver ゴールド シルバーゴールド 10月10日のニューヨーク株価の急落が、これまでのマーケットの流れを180度変えることになりました。7月からずっと上昇を続け、史上最高値を更新し続けたNYダウとうとう修正局面に入り、一度売りに勢いがつくと売りが売りを呼ぶ展開となりました。米長期金利も3%を超える高水準であり、特別に大きなきっかけがあった...
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