かなり前から、「大地震の直前にはラドンが増える」という言説があります。最近では、2018年12月25日に発売された『日経サイエンス』2019年2月号に、「大気中ラドンが示す地下の異変」と題された記事が載り、「(近年報告されている地震前の電離層異常は)ラドンと電荷が震源域周辺で生じたためだと考えられる」「地震に先行して起きた地殻変動によって生じた可能性が高い」「ラドン濃度の変動が地震に先行して起きることが内外の研究で明らかになった」…などと、大地震の直前に大気中のラドンが増えることがほとんど確実であるかのように書いています。ですが、実際のところはどうなのでしょうか?この『日経サイエンス』の記事の内容をもとに、調べてみましょう。■この『日経サイエンス』2019年2月号には、ラドンと地震との相関を示すデータとして、下...「大地震の直前にラドン濃度が上昇する」は本当か
南太平洋のバヌアツで大きな地震が起きると、直後に日本でも大地震が起きるという、「バヌアツの法則」と名付けられた言説があります。バヌアツでM7を超えるような地震が起きるたびに、ネットユーザが、「これまでのバヌアツの法則から言って次は日本で地震が起きる」などと、恐怖を感じたり、恐怖感を煽ったりするケースがよく見られます。この「バヌアツの法則」は本当なのでしょうか。以下に検証してみましょう。■バヌアツは非常に地震が多いところで、2000年以降だけでも、M7を超える大きな地震が以下のとおり起きています(データはUSGSより)。それでは、これらの地震の後に、日本で大きな地震が発生していたのか、以下に並べてみます(日本での地震は被害の大きさを中心にリストアップしました)。…いかがでしょうか。特に相関があるようには思えません...「バヌアツの法則」は本当か?
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