石原裕次郎はダフガイではないと思う
高校から大学の頃、私の周辺では」石原裕次郎は、もう太ってダメ」という評価が普通だった。だが、1966年7月、馬場日活で見た舛田利雄監督の『夜のバラを消せ』は、非常に良くて、それを早稲田の映研の連中に言うと大きく笑われた、「今更裕次郎なんて」と。この映画は、由美かおるが、映画に出た最初であり、彼女が孤児たちと住んでいる船での自由な感じも大変yかったのだ。そうした自由な雰囲気を、裕次郎は全体として支えているように見えた。そして、石原裕次郎をタフガイとして、単純なアクションスターとして捉えるのは、私は間違っていると思う。彼は、意外なことに福永武彦の『草の花』を愛好する文学青年であり、物事を仔細に見ることができる人なのだ。そして、多くの映画で、彼は相手役の女優に対して、「受けの演技」をして彼女たちを立てている。そ...石原裕次郎はダフガイではないと思う
2023/07/31 16:00