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2014/09/19

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  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック11

    20:55ドアが開き、京香が入ってきます。懸命に笑顔で迎える三人でした。ともすれば再会の感激に吹き出そうな涙を抑える三人ですが、京香の姿を目の前にそれもままなりません。京香「良子」京香の呼びかけに我慢が切れた良子は・・良子「姐さん、お帰りなさい」京香「・・・ただいま」功一とて同じ気持ちです。功一「おい、良ちゃん、交代」良子「ああ、ゴメン」対面する京香と功一。功一、前掛けで手を拭き差し出す。握手。功一「姉貴。お帰りなさい」京香「・・・功一」感激の三人を他所に、京香は複雑な表情を浮かべ思わぬ一言を漏らします。それは三人に大きなショックを与える言葉でした。京香「・・・こんなにみんながあたしの事を気にかけてくれてたなんて思いもしなかった」それを聞いた三人は血相を変え、京香に詰め寄るのでした。功一「・・・チョット、...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック11

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック10

    20:47アタフタと迫る足音に良子と登和は功一のご到着とからかい交じりに待ちます。功一「どうも!・・・」良子「あら、噂をすればね」登和「ホント」功一「あれ、姉貴は?」功一「姉貴はどこよ」良子「今大家さんのトコ」功一「なんで」良子「契約」功一「契約?・・・・ああ、なんだそうか。・・・なあ、元気だったのか」登和「うん、元気だったよ」功一「そうか。そんならいい」京香が大家の所に上がった事を聞いた功一は一安心とトイレに駆け込みます。功一「いやあ、危機一髪ってやつだ」登和「よっぽど切羽詰まってたのね」功一「いやよ。姉貴に逢えるって思ったら、時間が経つ内に緊張してきて、やたら喉が渇くもんだから水ガブガブ飲んじゃってよ」登和「ああ、それで」三人揃うと話は京香との思い出話です。良子「功さん。姐さんね、着物で来てくれたんだ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック10

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック9

    20:40無人になった部屋に喫茶紫苑のママ中村良子が駆け込んできます。良子「姐さん!・・・」登和と同じく京香は良子にとって姐さんと崇める存在でした。京子から行方不明になっていた京香と会ったという報告を受け、駆け付けた良子にとって京香の不在は納得できるものではありませんでした。良子「・・・・・ああ、京子。いないよ・・・・だから誰もいないんだよ。・・・・だって現に居ないんだから・・・・そうか、大家さんのトコか・・・そうだね、それはあるね・・・」そこへ化粧室から帰ってきた登和とあった良子は、京香の安否を尋ねます。良子「あれ、登和さんどこから・・・」登和「どこって・・トイレ」良子「(登和)ああ。・・・ちょっとゴメン。・・・(京子)ゴメンゴメン。登和さんが来てた。・・・姐さんはいないよ。・・・(登和)登和さん、姐さ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック9

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック8

    20:34京香「・・・・あんた、やっとここまで来たよ。・・・立派にやってみせるからね、あんた」京子達が立ち去ったあと姿の見えぬ誰かに語り掛ける京香でした。そこへ京香の到着を待っていた、七曲りの仲間だったおでん屋万年青の新女将福田登和が来ます。登和にとって京香は七曲がりの先輩である事は勿論、姉であり、良き相談相手でありました。2年前京香はある事情からある日突然みんなの前から姿を消しました。手を尽くし探していた七曲りの皆にとって京香の登場は驚きでした。登和「姉さん・・・」京香「・・・登和ちゃん」登和「・・・姉さん!」登和「なんで黙っていなくなっちゃったんだよ。どんだけ心配したか分からないんだから」京香「ごめん、ごめん」登和にとって京香との久々の再会は感激以外の何物でもありませんでした。登和は京香が姿を消して以...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック8

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック7

    20:29健太を応援する七曲りの人々の気持ちを知った京子と健太は大喜びしますが・・・京香「何やってるの!」健太・京子「ワッ!」京香「あんた達ここで何やってるのよ」京子「またか・・・」健太「・・・いや、俺たちは別に・・別に何もやってないよ、ねえ」京子「あたし達何もやってません・・・」京香「じゃ何でこんな所にいるの」京子「なんでって・・・」この人こそ二人が待っていた伊崎京香その人でした。健太「俺たちは・・ひ、人を待っているんです」京香「人を待ってる?」京子「そうです、もうすぐ来る筈なんです」京香「あら、待ち合わせ?こんな時間にこんな所で?」健太「いやいや、待ち合わせと言う訳じゃないんですけど・・」京子「あのう、京香さんという人を待ってるんです」健太「そうです、伊崎京香さんって人を・・・」京香「・・・あら、そう...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック7

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック6

    20:23来る健太のデビュー戦に京子が応援する事で京子と健太の友情が成立し、手を取り喜んでいたその時・・・金蔵「(怒鳴る)オメエ達はなんだ!」不動産屋の栗山金蔵が血相を変えて入ってきます。この金蔵、何を隠そう元七曲りの地主で京子と健太の世話人です。京子「!・・、何だ、社長さんじゃないですか。驚かさないでくださいよ」金蔵「・・・京子じゃねえか。あれ、健太も一緒か」健太「お晩です」金蔵「オメエ達そうなの?」京子「なにがですか」金蔵「いや、だから・・・なんでオメエ達ここにいるんだ」どうやら金蔵二人を不審者と間違えた様で・・京子「あのう、ママが京香さんが来たら知らせろって・・」健太「俺も大将からそう言われて・・・」金蔵「ああ、オメエ達京香を待ってるのか」京子「ええ、そろそろ客出しして会場づくりするから見てきてくれ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック6

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック5

    顔見知りと言いながらお互いに人となりを知らない間柄。心の距離は離れてます。健太に興味を持つ京子が切り出したボクシングに関わる話題は成功したようです。京子「ねえ、健太君。今幾つ」健太「二十三ですね」京子「デビュー・・遅いよね」健太「ええ、まあそうですね」京子「これまで何してたの」健太「それって・・なんですぐにプロにならなかったのって事ですか」京子「・・・うん。まあそんな事かな」健太「・・・ウチは母子家庭なんですよ。お袋は幾つも仕事を掛け持ちして俺を育ててくれたんです。なもんで何時までも甘えちゃいられないんで卒業してすぐ印刷会社に就職したんです」京子「それがなんで・・・話したくなかったらいいんだけど」健太「別に隠すような事でもないし・・・社会人になってしばらくは俺もお袋の役に立ってるなっていう充実感はあったん...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック5

  • 「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック4

    20:16寛子と典子が部屋を後にしてすぐに七曲りから北口に移って来た鳥功の店員小山健太が現れます。健太「失礼します・・。誰かいませんか・・・(携帯を見て)ハザマビルの地下一階で・・・間違いないよね。・・・部屋は・・(ドアの外見る)ここしかないからな。後は駐車スペースだもんな。・・・・まあ、言われた通り待ってればいいか」健太はガランドウの部屋を見回し退屈しのぎにシャドーボクシングを始めます。彼はデビュー戦をひかえたボクサーの卵でした。そこへ同じく七曲りから北口に移ってきた喫茶紫苑のスタッフの町田京子が現れ健太のシャドーボクシング見入ります。南口の七曲りの地主だった栗山不動産の社長の栗山金蔵はボクシングの愛好家であり健太はその金蔵の後援を受けていました。健太「京子さん、脅かさないで下さいよ」京子「ゴメン。熱心...「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック4

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック3

    20:03突然のノックに驚いた寛子は気持ちを整える為化粧室の駆け込みます。現れたノックの主は南口の七曲りで昔からおでん屋万年青を営んでいた影山典子です。典子は現在北口に移った万年青を、長年連れ添った従業員の福田登和に店を譲り悠々自適の毎日でした。今日は元南口の七曲りの仲間からこの部屋に集合が掛かり来たのでした。何事も無かった様に寛子が典子を迎えます。寛子「アラ、女将さん。お早い御着きで」典子「そうだよね、早いよね」寛子「あれ、階段で?」典子「そうだよ。まだ階段ぐらいは降りれます」典子「そうですか。女将さんはまだまだお元気ね」典子「ちょいと、女将さんは止しとくれ、もう引退したんだから」寛子「何言ってるんですか、あたしにとっちゃ女将さんはずっと万年青の女将さんですよ」典子「まあ、そう言ってもらうと悪い気はしな...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック3

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック2

    2024-11-0619:24:57NEW!テーマ:ブログここは東京郊外にある私鉄沿線の北口飲食街。コロナ禍を何とか生き延びた七曲り横丁の住人達は地主の栗山金蔵の計らいで駅北口の飲食街に集団で区画整理移転を終え営業を再開して一年が経った。それぞれ店は営業を再開しておのおの地歩を固めていた。ある日北口の駅前飲食街の奥まった場所にあるハザマビルというマンションビルの地下駐車場の一角にある部屋からこの1時間35分の物語は始まります。20:00エレベーターが降りて来て、暗く沈んだ地下室に誰か入って来ます。このビルのオーナーの間寛子です。彼女は部屋に明かりを灯し、愛おし気に部屋を見渡します。彼女にとってこの地下駐車場の一角にあるこの部屋は特別なのです。寛子はなにやら楽し気な曲を口ずさみながら軽やかなステップを踏みま...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック2

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック1

    10月22日から27日に東京中野のスタジオあくとれで行われた劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」は、とあるマンションの地下室での1時間35分の間に集う人々がくり広げる人生芝居です。このプレーバック1では本公演の出演者と役柄を紹介します。永井利枝(劇団芝居屋)・・・影山典子・・・七曲り「万年青」元女将増田恵美(劇団芝居屋)・・・中村良子・・・北口占い喫茶「紫苑」ママ細川量代(劇団芝居屋)・・・福田登和・・・北口おでん屋「万年青」現女将増田再起(劇団芝居屋)・・・栗山金蔵・・・不動産屋社長木ノ下敬志・・・小野崎功一・・・北口焼き鳥「鳥功」店主齊木亨子・・・伊崎京香・・・以前七曲りに居た割烹「京香」の女将法量崎美佳30・・・町田京子・・・喫茶「紫苑」スタッフ堀江あや子・・・間寛子・・・ハザマビルオー...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック1

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