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2014/09/19

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  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック15

    21:28心身共に七曲りの仲間のもとに帰る事ができた京香は金蔵に新しい店の屋号を報告します。京香「東西。間ビルのわが店の屋号は隠れ処・京香。隠れ処・京香と申します。以後御贔屓の程よろしくお願い申し上げます」金蔵「カクレドコロ・・・かくれどころって・・登和「隠れ家」金蔵「うん?隠れ家?・・・ああ、それが隠れ処って事か。」京香「そうなの。隠れ家みたいな店にしたいと思ってみんなに言ったら・」良子「あたしが隠れ処・京香ってパッと閃いて、ねえ」功一「それ、いいじゃないかって事で決まったんすよ」典子「全員一致さ」登和「どう思います」金蔵「ああ、悪くないな」その時和気あいあいとした雰囲気を狙ったように功一達が改まった口調で京香にお願いをします。功一「社長、姉貴。ちょっといいすか」金蔵「なんだい改まって」功一「ええ、それ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック15

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック14

    21:22京香の店の屋号が「隠れ処京香」と決まり、店の内装どうするか等の話で盛り上がっていた所に、金蔵と寛子来て改めての対面になります。金蔵「なあ、みんな。今更紹介でもないが、大家の間寛子さんだ」寛子「間寛子です。よろしくお願いします。コロナ前はみなさんのお店にお邪魔してお世話になりましたが、コロナになってからはいろいろになっちゃってご無沙汰して申し訳ありません。ご縁があってこういう事になりました。以後よろしくお願いします」挨拶が終わったところで金蔵が良子達に久しぶり対面時の感想を聞こうとします。金蔵「なあ、ところでよ、どんな感じだった、久々のご対面は」京香「ええ、お陰様で・・・」、金蔵「京香、お前はいいんだよ」京香「エッ・・」金蔵「俺の聞きたいのはお前達の事よ」良子「あたし達の」金蔵「そうよ。なあ、泣い...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック14

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック13

    21:10過去のしこりが消えた京香の姿にホッと胸を一同でしたが、京香のこれからの事に関心は移りました。典子「ハイ、御涙頂戴はここまでね」登和「そうですよ、ここからは先の話にしましょう」京香「そうね、先の話にね。みんなにいろいろ教えて貰う事になるからよろしくね」良子「姐さん、分かんない事があったら何でも聞いて」功一「良ちゃん、強気だね」良子「まあ、いろいろ苦労してるからね」京香「良子さん、よろしくご指導ください」良子「任しておいてください」登和「姉さん、一つ聞いていいですか」京香「なんだい」登和「どうしてここに決めたの」京香「ああ、それね。どうして?」登和「いえね、社長さんが姉さんの為に探すんだったらもっと別の物件があったんじゃないかと思って」京香「あんたはそう思うんだ」登和「だって割烹『京香』の京香姉さん...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック13

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック12

    20:58その時・・・典子「京ちゃん、信じておやり」四人の様子を伺っていた典子でした。典子「ねえ、京ちゃん。この子達は本気であんたの事を気にかけてたんだよ。それは素直に認めておあげよ」。典子の言葉に京香は、なぜ自分が素直にみんなの思いを受け取れないのか話します。京香「あたしね・・・実は・・七曲りを、七曲りの皆を恨んでいたんだよ」典子「ど、どういうことだい」京香「今となっちゃ、逆恨みなんですけどね」典子「逆恨みって・・・」功一「俺達の事を、ですか」京香「・・・そう」良子「なんで!」京香「覚えてるだろう、二年前七曲りの店がウチを含めて六軒になった時、社長が音頭とって紫苑で頑張ろう会やったろう」典子「頑張ろう会?」良子「ああ、やった、やった、確か三月だった。コロナもまん防が終わって先の見通しが立ってきた時だった...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック12

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック11

    20:55ドアが開き、京香が入ってきます。懸命に笑顔で迎える三人でした。ともすれば再会の感激に吹き出そうな涙を抑える三人ですが、京香の姿を目の前にそれもままなりません。京香「良子」京香の呼びかけに我慢が切れた良子は・・良子「姐さん、お帰りなさい」京香「・・・ただいま」功一とて同じ気持ちです。功一「おい、良ちゃん、交代」良子「ああ、ゴメン」対面する京香と功一。功一、前掛けで手を拭き差し出す。握手。功一「姉貴。お帰りなさい」京香「・・・功一」感激の三人を他所に、京香は複雑な表情を浮かべ思わぬ一言を漏らします。それは三人に大きなショックを与える言葉でした。京香「・・・こんなにみんながあたしの事を気にかけてくれてたなんて思いもしなかった」それを聞いた三人は血相を変え、京香に詰め寄るのでした。功一「・・・チョット、...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック11

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック10

    20:47アタフタと迫る足音に良子と登和は功一のご到着とからかい交じりに待ちます。功一「どうも!・・・」良子「あら、噂をすればね」登和「ホント」功一「あれ、姉貴は?」功一「姉貴はどこよ」良子「今大家さんのトコ」功一「なんで」良子「契約」功一「契約?・・・・ああ、なんだそうか。・・・なあ、元気だったのか」登和「うん、元気だったよ」功一「そうか。そんならいい」京香が大家の所に上がった事を聞いた功一は一安心とトイレに駆け込みます。功一「いやあ、危機一髪ってやつだ」登和「よっぽど切羽詰まってたのね」功一「いやよ。姉貴に逢えるって思ったら、時間が経つ内に緊張してきて、やたら喉が渇くもんだから水ガブガブ飲んじゃってよ」登和「ああ、それで」三人揃うと話は京香との思い出話です。良子「功さん。姐さんね、着物で来てくれたんだ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック10

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック9

    20:40無人になった部屋に喫茶紫苑のママ中村良子が駆け込んできます。良子「姐さん!・・・」登和と同じく京香は良子にとって姐さんと崇める存在でした。京子から行方不明になっていた京香と会ったという報告を受け、駆け付けた良子にとって京香の不在は納得できるものではありませんでした。良子「・・・・・ああ、京子。いないよ・・・・だから誰もいないんだよ。・・・・だって現に居ないんだから・・・・そうか、大家さんのトコか・・・そうだね、それはあるね・・・」そこへ化粧室から帰ってきた登和とあった良子は、京香の安否を尋ねます。良子「あれ、登和さんどこから・・・」登和「どこって・・トイレ」良子「(登和)ああ。・・・ちょっとゴメン。・・・(京子)ゴメンゴメン。登和さんが来てた。・・・姐さんはいないよ。・・・(登和)登和さん、姐さ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック9

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック8

    20:34京香「・・・・あんた、やっとここまで来たよ。・・・立派にやってみせるからね、あんた」京子達が立ち去ったあと姿の見えぬ誰かに語り掛ける京香でした。そこへ京香の到着を待っていた、七曲りの仲間だったおでん屋万年青の新女将福田登和が来ます。登和にとって京香は七曲がりの先輩である事は勿論、姉であり、良き相談相手でありました。2年前京香はある事情からある日突然みんなの前から姿を消しました。手を尽くし探していた七曲りの皆にとって京香の登場は驚きでした。登和「姉さん・・・」京香「・・・登和ちゃん」登和「・・・姉さん!」登和「なんで黙っていなくなっちゃったんだよ。どんだけ心配したか分からないんだから」京香「ごめん、ごめん」登和にとって京香との久々の再会は感激以外の何物でもありませんでした。登和は京香が姿を消して以...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック8

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック7

    20:29健太を応援する七曲りの人々の気持ちを知った京子と健太は大喜びしますが・・・京香「何やってるの!」健太・京子「ワッ!」京香「あんた達ここで何やってるのよ」京子「またか・・・」健太「・・・いや、俺たちは別に・・別に何もやってないよ、ねえ」京子「あたし達何もやってません・・・」京香「じゃ何でこんな所にいるの」京子「なんでって・・・」この人こそ二人が待っていた伊崎京香その人でした。健太「俺たちは・・ひ、人を待っているんです」京香「人を待ってる?」京子「そうです、もうすぐ来る筈なんです」京香「あら、待ち合わせ?こんな時間にこんな所で?」健太「いやいや、待ち合わせと言う訳じゃないんですけど・・」京子「あのう、京香さんという人を待ってるんです」健太「そうです、伊崎京香さんって人を・・・」京香「・・・あら、そう...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック7

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック6

    20:23来る健太のデビュー戦に京子が応援する事で京子と健太の友情が成立し、手を取り喜んでいたその時・・・金蔵「(怒鳴る)オメエ達はなんだ!」不動産屋の栗山金蔵が血相を変えて入ってきます。この金蔵、何を隠そう元七曲りの地主で京子と健太の世話人です。京子「!・・、何だ、社長さんじゃないですか。驚かさないでくださいよ」金蔵「・・・京子じゃねえか。あれ、健太も一緒か」健太「お晩です」金蔵「オメエ達そうなの?」京子「なにがですか」金蔵「いや、だから・・・なんでオメエ達ここにいるんだ」どうやら金蔵二人を不審者と間違えた様で・・京子「あのう、ママが京香さんが来たら知らせろって・・」健太「俺も大将からそう言われて・・・」金蔵「ああ、オメエ達京香を待ってるのか」京子「ええ、そろそろ客出しして会場づくりするから見てきてくれ...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック6

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック5

    顔見知りと言いながらお互いに人となりを知らない間柄。心の距離は離れてます。健太に興味を持つ京子が切り出したボクシングに関わる話題は成功したようです。京子「ねえ、健太君。今幾つ」健太「二十三ですね」京子「デビュー・・遅いよね」健太「ええ、まあそうですね」京子「これまで何してたの」健太「それって・・なんですぐにプロにならなかったのって事ですか」京子「・・・うん。まあそんな事かな」健太「・・・ウチは母子家庭なんですよ。お袋は幾つも仕事を掛け持ちして俺を育ててくれたんです。なもんで何時までも甘えちゃいられないんで卒業してすぐ印刷会社に就職したんです」京子「それがなんで・・・話したくなかったらいいんだけど」健太「別に隠すような事でもないし・・・社会人になってしばらくは俺もお袋の役に立ってるなっていう充実感はあったん...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック5

  • 「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック4

    20:16寛子と典子が部屋を後にしてすぐに七曲りから北口に移って来た鳥功の店員小山健太が現れます。健太「失礼します・・。誰かいませんか・・・(携帯を見て)ハザマビルの地下一階で・・・間違いないよね。・・・部屋は・・(ドアの外見る)ここしかないからな。後は駐車スペースだもんな。・・・・まあ、言われた通り待ってればいいか」健太はガランドウの部屋を見回し退屈しのぎにシャドーボクシングを始めます。彼はデビュー戦をひかえたボクサーの卵でした。そこへ同じく七曲りから北口に移ってきた喫茶紫苑のスタッフの町田京子が現れ健太のシャドーボクシング見入ります。南口の七曲りの地主だった栗山不動産の社長の栗山金蔵はボクシングの愛好家であり健太はその金蔵の後援を受けていました。健太「京子さん、脅かさないで下さいよ」京子「ゴメン。熱心...「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック4

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック3

    20:03突然のノックに驚いた寛子は気持ちを整える為化粧室の駆け込みます。現れたノックの主は南口の七曲りで昔からおでん屋万年青を営んでいた影山典子です。典子は現在北口に移った万年青を、長年連れ添った従業員の福田登和に店を譲り悠々自適の毎日でした。今日は元南口の七曲りの仲間からこの部屋に集合が掛かり来たのでした。何事も無かった様に寛子が典子を迎えます。寛子「アラ、女将さん。お早い御着きで」典子「そうだよね、早いよね」寛子「あれ、階段で?」典子「そうだよ。まだ階段ぐらいは降りれます」典子「そうですか。女将さんはまだまだお元気ね」典子「ちょいと、女将さんは止しとくれ、もう引退したんだから」寛子「何言ってるんですか、あたしにとっちゃ女将さんはずっと万年青の女将さんですよ」典子「まあ、そう言ってもらうと悪い気はしな...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック3

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック2

    2024-11-0619:24:57NEW!テーマ:ブログここは東京郊外にある私鉄沿線の北口飲食街。コロナ禍を何とか生き延びた七曲り横丁の住人達は地主の栗山金蔵の計らいで駅北口の飲食街に集団で区画整理移転を終え営業を再開して一年が経った。それぞれ店は営業を再開しておのおの地歩を固めていた。ある日北口の駅前飲食街の奥まった場所にあるハザマビルというマンションビルの地下駐車場の一角にある部屋からこの1時間35分の物語は始まります。20:00エレベーターが降りて来て、暗く沈んだ地下室に誰か入って来ます。このビルのオーナーの間寛子です。彼女は部屋に明かりを灯し、愛おし気に部屋を見渡します。彼女にとってこの地下駐車場の一角にあるこの部屋は特別なのです。寛子はなにやら楽し気な曲を口ずさみながら軽やかなステップを踏みま...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック2

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック1

    10月22日から27日に東京中野のスタジオあくとれで行われた劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」は、とあるマンションの地下室での1時間35分の間に集う人々がくり広げる人生芝居です。このプレーバック1では本公演の出演者と役柄を紹介します。永井利枝(劇団芝居屋)・・・影山典子・・・七曲り「万年青」元女将増田恵美(劇団芝居屋)・・・中村良子・・・北口占い喫茶「紫苑」ママ細川量代(劇団芝居屋)・・・福田登和・・・北口おでん屋「万年青」現女将増田再起(劇団芝居屋)・・・栗山金蔵・・・不動産屋社長木ノ下敬志・・・小野崎功一・・・北口焼き鳥「鳥功」店主齊木亨子・・・伊崎京香・・・以前七曲りに居た割烹「京香」の女将法量崎美佳30・・・町田京子・・・喫茶「紫苑」スタッフ堀江あや子・・・間寛子・・・ハザマビルオー...劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」プレーバック1

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」終演翌日

    劇団公演が終わると親子三人で恒例の焼肉会。反省会を兼ねながらのガッツキの会。これは旗揚げから欠かさずやってきました。ですから今回で43回目。店は最近はここ板門店です。劇団活動、公演活動というのは結構大変なのです。今回も無事終演することができて、いい肉食べて、うまいビールで幸せでした。劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」終演翌日

  • 四日目

    幕が開けば時の流れのはやい事。今日で四日目。残り土日となりました。お客様からは非常に面白いとの評価を頂いています。決して手前みそではありません。お暇があれば今日のマチソワには空き席があります。お越しください。四日目

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」初日終了!!

    4月初旬に今公演のオーデションをして出演者の面子が決まったのが4月後半。その面子とにらめっこをして今回の公演の構想を練りだしたのが5月初旬。なんせ私の台本創りは役者に対するあて書きなのでなかなか面倒なんですよ。大体の構想が固まり起稿したのが5月11日。いやあ、とんでもなく暑い毎日でした。何回か作品が腐りかけましたが何とか書き上げました。脱稿7月16日。8月10日に初顔合わせと台本渡し。8月20日稽古入り。10月19日稽古場稽古終了。10月21日小屋入り。10月22日ゲネ本番。終わって初日乾杯!!ビールがウマイ!!劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処京香」初日終了!!

  • 劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処」

    劇団芝居屋第43回公演「七曲り異聞・隠れ処」

  • 劇団芝居屋第43回公演顔合わせ

    昨日は第43回公演の台本渡しを兼ねた、顔合わせがありました。演出側から内容説明と芝居の狙いを説明し芝居屋の永井利枝が読み台本を読みました。それが終わったら例によっていつもと変わらぬ飲み会です。まあ、この絵面が私には始まりです。10月の本番まで頑張ります。劇団芝居屋第43回公演顔合わせ

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」11

    弔い上げと墓仕舞いの件が穏便な内に話が住み、お互いの心の距離も縮まっていい時間を過ごした角田家一同の前に、文子が現れ法要の始まりを告げる。文子「皆様、法要の準備が出来ましたので、本堂の方へご案内いたします。尚,法要が終わりましたらそのままタクシーで御斎の会場へご案内致しますのでお荷物はお持ちください」聖司「あのう、文さん。荷物を持って本堂に行くんですか」文子「ああ、そうだよ」奈美恵「こっちには戻って来ないの」文子「そうなのさ」妙子「どうして?」文子「それがさ。案山寺さんが法要が終わったらその足で他所に回らねばなんねええのさ、そこの寺がちょうど老松に行く手前にあるもんだから、そこで落としてくれって言うもんでね。(声を潜め指で〇)渋い人なのさ」文子「正一さん、悪いね」正一「しょうがねえじゃねえか。文ちゃんも一...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」11

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」10

    さて話を続けましょう。三十三回忌で父親の回忌法要を辞め、父親がこの家のご先祖様として崇める事にした正一は、皆の前で初めて息子としての想いを吐露します。正一「もともと横浜の出身だったオヤジがこの街にたどり着いたのは軍隊の赴任地だったからだそうだ。戦後復員したオヤジを待っていたのは焼け野原の横浜だった、家も家族も空襲で無くして天涯孤独となったオヤジは新天地を求めてここに来たんだ。そうして孤軍奮闘。角田工芸を作って四十三年。この街の文化人として尊敬される様になった。お前達も祖父さんの葬式を憶えてるだろう」聖司「ええ、はっきり覚えてます」奈美恵「トウチャンが来る前にその話になったの、すごい人出だったって」文子「本当にすごかったよね」正一「そうか・・・・」今は父親の歳を超えてしまった自分を顧みながら、父を思うと親子...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」10

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」9

    主催の正一が文子の案内で現れます。今は角田家の当主である正一は東京に居を構えており、今出席している聖司、妙子、奈美恵も同様でありました。本家がこの街から出た角田家の親戚はすでにちりぢりとなっており、出席の有無の連絡もなかったのです。結局33回忌の出席者はこの五人のみという事になりました。この五人が顔を合わせるのも6年前の27回忌以来です。その6年の間それぞれの生活の変化なぞ知る由もありません。話は他人行儀なものから始まります。正一「おお、まあまあだ、奈美恵、お前は元気なのか」奈美恵「ええ、相変わらず」正一「そうか、そんならいい」妙子「お義兄さん、ご無沙汰しております」正一「おお、妙ちゃん。正二が世話になってるな」妙子「とんでもありません」正一「まったくあいつは弱いな。で、どうなんだ具合は」妙子「お陰様で、...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」9

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」8

    ホッとした妙子がトイレに行くのと入れ替わりに聖司が帰ってきます。聖司「なあ、奈美恵。伯父さんから何か聞いてる?」奈美恵「何を?」聖司「回忌法要の事さ」奈美恵「別に何も聞いてないけど」聖司「調べたら回忌法要の終了って大体三十三回忌が区切りで弔い上げらしいんな」奈美恵「ああ、そうなの。だったら・・」聖司「御祖父さんも先にご先祖様になった御祖母さんの仲間に入るんだよ」奈美恵「じゃ今回で二人とも先祖様になっちゃうの?」聖司「ああ、そういうことだな」奈美恵「じゃ、こっちでの法要はなくなるって事かしら」聖司「さてね。三十三回忌で弔い上げになるんだったらその筈だけど・・・後は伯父さんの胸三寸ってとこだな」奈美恵「なるべくなら全部東京で済まして欲しいな」聖司「こんな事伯父さんには言えないけど。・・・まあ、本音だよな」奈美...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」8

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」7

    ようやく坊守文子の身の上話が終わり二人きりになった妙子と奈美恵には足のしびれを隠す余裕はありませんでした。この騒ぎが久しぶりに会った二人の距離を縮めます。会うのは法事などの特別な日以外にない親戚同士、会話は近状報告的なものになりますが、日ごろ会わないという気安さが本音の話を引き出します。妙子には夫の正二の健康状態が気がかりでした。妙子「実はね・・・いや、いい。なんでもない」奈美恵「いやね、なによ言いかけて。溜まったものがあるんだったら、吐き出した方がいいわよ。お互い忙しくしてるんだから、何か聞いてもすぐ忘れちゃうわ」妙子「そうか、会うのは法事ぐらいなもんだものね、お互いに」奈美恵「そうよ。ここで吐いたものはお祖父ちゃんが全部持って行ってくれるわ」妙子「そうか、そうだね」妙子「実は・・・先生の事なの」奈美恵...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」7

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」6

    「ご住職はお元気ですか」「お元気でねえの」「ご病気ですか」「死んじゃったの」・・・この会話、2年前に住職を亡くなってから寺を訪れる檀家さんと絶えず行われてきたので、今ではその後の説明が立石に水です。奈美恵「・・・あのう、いつですか?」文子「もう二年前さ」奈美恵「ああ、そうでしたか」妙子「亡くなった原因は?」文子「脳溢血さ」妙子「あらまあ」文子「いやあ、人の命なんてあっけないもんだよ。檀家さんの葬式やってさ、炬燵で一杯やってたらコロッだもの。あとウントモスントモ言わねえんだから、まあまああっけないもんだ」奈美恵「そうだったんですか」妙子「あの、お幾つで・・」文子「ああ、七十五だ」妙子「あゝ、そうですか」奈美恵「早かったですね」文子「なに、飲んべえで高血圧だもの遅かれ早かれって感じだべさ」文子「まあ、逝くのは...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」6

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」5

    聖司が一服の為席を外したのと入れ替わりに正一の姪の赤坂奈美恵と義妹の角田妙子が凍えて走り込んで来ます。奈美恵「ああ、助かった」妙子「ウウ・・歯の根が合わないわ」何と言っても3月の北海道は東京の人間には応える寒さです。妙子「アーッ、火って有り難いわよね。フワって寒さから解放される」文子の声「失礼します」慌てて防寒着を脱ぎ、正座する二人。お茶うけを持った文子入って来て。文子「(居住まいを正し)本日は遠路はるばるご苦労様です。法要は十一時からですのでこちらでしばらくお待ちください」奈美恵「本日はよろしくお願いします」妙子「お願いします」まあ、型通りのご挨拶です。文子「寒かったしょ」奈美恵「ホテル出た時はすごく晴れてたからこんなに寒いとは思いませんでした」文子「放射冷却ってやつだ。お決まりだよ」奈美恵「ひさしぶり...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」5

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」4

    住職の様子を聞いた聖司への返答が「死んじゃったの」じゃそりゃあ驚きます。聖司「エッ・・・エエ―ッ!」文子「あれまあ、知らなかったのかい」聖司「ええ、初めて聞きました」文子「葬式には正一さんが来てくれてたから、てっきり・・ああそうかい、知らなかったんだ」聖司「ええ。ああ!知らぬ事とはいえ・・ご愁傷様です。・・・あのう、いつ?」文子「もう二年前さ」聖司「ああ、そうでしたか」ここを先途と住職の没後の苦労話が披露されます。文子「ちょうどコロナの最盛期だったから葬式も身内だけでひっそりとやったんだが、いやあ、人の命なんてあっけないもんだよ。人の葬式やってさ、炬燵で一杯やってたらコロッだもの。あとウントモスントモ言わねえんだから、まあまああっけないもんだ」聖司「あのう・・・どうして・・」文子「ああ、どうして死んだって...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」4

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」3

    暫くして玄関の引き戸が勢いよく開きます。その瞬間吹き込む風が音を立てます。誰か来たようです。聖司の声「今日は」遠く風の音。聖司の声「すいません・・・あの・・・どなたかいませんか」風の音。聖司の声「・・・(大きく)すいません!」文子の声「(大きく)ハーイ」聖司の声「(大きく)あのう、角田ですけど」33回忌の法事の一番乗りは施主正一の甥っ子の角田聖司です。余程寒かったと見えて入って来た聖司は手っ取り早く股火鉢ならぬ股ストーブで暖を取ります。この股ストーブってのが暖を取るのに手っ取り早いんです。接待に来た文子に慌てる聖司に。文子「いいからいいから、そのまんまでいいから。まだ寒いショ」聖司「・・ああ、そうですか。それじゃ失礼して」聖司、文子の言葉に素直に甘えます。この二人の関係は正造の葬式以来の付き合いですから3...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」3

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」2

    さてこの芝居の舞台は北海道のある町です。時は3月。暖冬とはいえ北海道ですから寒風が吹きすさぶ厳しい寒さの中、角田家の33回目の法事が執り行われようとしています。ここは角田家の菩提寺泉水寺。この寺は嘗て炭鉱で栄えた町にあったが、今は炭鉱の閉鎖と共に市内からのバスも1時間に2本という寂れた場所となっていた。時刻は午前9時。角田家の法事は午前11時予定なのでまだ角田家の者は来ていない。泉水寺の坊守の武田文子が武田家を迎える準備に控えの間に現れた。外では寒風が吹き、時折うなりをあげて通り過ぎる。寺内とはいえすっかり冷え切った控えの間は地元の人間にも寒さがこたえる。文子「うう・・凍れるねえたらしばれるよ・・・なしてこったらトコに生まれたんだべな、まったく」石油ストーブをつけ部屋を暖める文子。文子と角田家は長い付き合...プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」2

  • プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」1

    さてこの度の公演は角田家の先代当主角田正造の三十三回忌に集う五人の人間物語でございます。まず登場人物の紹介と参りましょう。まず法事が執り行われる菩提寺泉水寺の坊守(住職の奥さん)武田文子。演じますのは永井利枝〈劇団芝居屋)角田家本家長女故角田佳奈の娘、赤坂奈美恵。演じますのは増田恵美(劇団芝居屋)角田本家次男、角田正二の嫁角田妙子。演じますのは細川量代(劇団芝居屋)角田本家長女故角田佳奈の長男、角田聖司。演じますのは木ノ下敬志(劇団芝居屋期間限定劇団員)。角田家当主、三十三回忌施主、角田正一。演じますのは増田再起(劇団芝居屋)。この五人がお送りいたします。お楽しみに。プレーバック劇団芝居屋第42回公演「通る道」1

  • 劇団芝居屋第42回公演「通る道」

    昨日、劇団芝居屋第42回公演「通る道」がお陰様を持ちまして無事千秋楽を迎えました。短期間の公演ながらお陰様で大好評の内に幕を下ろすことが出来ました。御来場の皆様ありがとうございました。次回公演を楽しみに。一覧を見るカレンダー<<3月>>日月火水木金土12345678910111213141516171819202122232425262728293031劇団芝居屋第42回公演「通る道」

  • 初日打ち上げ!!

    昨日は劇団芝居屋第42回公演「通る道」の初日でした。初日と言っても今回は三日間公演という短期な公演という事もあり、公開ゲネもやったので実質的には二回公演となりました。いや、疲れましたね。とはいえ、この疲労感を吹き飛ばしてくれるのがお客さんの反応です。お陰様で喜んでいただきました。いや、その後の初日打ち上げのビールの美味い事。この上ありませんでした。さて本日は二日目。褌を引き締めて頑張ります。初日打ち上げ!!

  • 小屋入り

    この小屋は今を去る22年前に我が劇団芝居屋が旗揚げ公演をした劇場です。青雲の志を持ちこの小劇場から出発したわけですが、志の稚拙さに気づき迷走の22年です。でもね、今回は自信があります。ようやく迷走を脱却し、明快な結論を提供できるという自信を持つ作品ができました。1時間30分決して退屈させない自信あり。それにしても22年前からここの劇場は何一つ変わっていません。こんな事ってあるんでしょうか。周りは今も新造、新築のオンパレードなのです、ここの外景は22年前のままです。開催劇団の舞台写真が飾られた階段を下がっていくとそこがスタジオあくとれです。漆黒に塗られた壁は汚れが目立たないための配慮でしょう。確かにその目論見は成功しています。更に下って行くと劇場が現れます。初演の頃はこの小屋でも大きく感じたものです。でも今...小屋入り

  • 劇団芝居屋第42回公演「通る道」稽古場稽古終了

    本日は3月1日(金)~3月3日(日)に行われる劇団芝居屋第42回公演「通る道」の稽古場稽古最終日です。明日が小屋入り、建て込み、場当たりと忙しいので本日はアルコールなしで大人しく家路につきました。約1時間35分の小品ですが、濃密なものとなっております。まだチケットは残っています。決してご損はさせませお時間がありましたら是非お越しください。https://ticket.corich.jp/apply/297294/004/劇団芝居屋第42回公演「通る道」稽古場稽古終了

  • 御前試合

    昨日はコロナの影響で2019年から行う事の出来なかった後援会会長御臨席の通し稽古総見を5年ぶりに行いました。後援会長のお名前は尾藤真理子さん。何故こんな仰々しい題名を付けたかというと、この方二十代前半の頃から私の役者人生は勿論、私の作品作品を全て見てもらってます。ですからもう50年以上のお付き合いになる訳です。この方自身も日活のニューフェイスとしてデビューされ将来を有望視された女優でした。結婚を機に芸能界から身を引き、良き観客として私たちを後援してくれる事になったのです。さて、この日の出演者はこの逸話を良く知っている者だけなので緊張も一通りではありませんでした。それは優しい口調や慎重な言い回しで、見て感じたままの良し悪しをはっきり言ってくれます。それは役者のそれまでの稽古の結果なので観客の意見として認めざ...御前試合

  • 劇団芝居屋第42回公演「通る道」本番八日前です。

    いや、いよいよ本番八日前です。連日の13時から21時までの一日稽古。一日3回の通し稽古、残り時間の抜き稽古。77歳の老骨にはちょっときついものがあります。ですが良いものを創るためです、骨身を削っております。出演者の自分創りも佳境に突入中でこだわりの細部の調整段階です。まあ、劇団芝居屋に於いてはここからが本稽古と言っていいでしょう。もうすぐ劇団芝居屋恒例本番一週間前の後援会長の御前稽古も始まります。さてどんな反応を示してくれるでしょうか。楽しみです。観劇希望の方は下記のアドレスからチケットをお求めください。https://ticket.corich.jp/apply/297294/004/よろしくお願いします。劇団芝居屋第42回公演「通る道」本番八日前です。

  • 本番十五日前

    劇団芝居屋第42回公演「通る道」の稽古もいよいよ佳境。本番十五日前です。稽古も一日稽古となり、セリフ合わせを含めて、細かい当たり稽古、通し稽古をしています。13時の稽古開始から21時の終了まで夕食休憩の40分を除き全て稽古の贅沢な時間です。役者達の人間創りも固まりつつあります。何しろ出演者4人の少数精鋭の布陣。連日充実した稽古で公演時間も1時間30分台ほどに固まってきました。楽しんで頂ける作品となっております。お時間がありましたら是非お越しください。役者一同お待ちしております。チケットご希望の方は下記アドレスよりどうぞ。https://ticket.corich.jp/apply/297294/004/本番十五日前

  • 週間稽古の終わりはやっぱりコレですね

    毎回同じ様な構図になりますが、稽古がはじまり初の土曜ということで稽古終わりに一杯。劇団芝居屋では一週間で稽古を区切って土曜日にまとめたダメ出しをすることにしています。日々の細かいダメ出しは当然の事ながらありますが、ダメ出しを受けて役者は自分の演ずる人間創りをする訳ですから、その努力の結果を見る時間が必要です、役者に任せる時間がですね。土曜日はその結果に対する評価を提示する日となります。役者はそれを受けて自分創りを更に深めるといった事が公演に至る間繰り返し本番に臨みます。その為には一杯は必要不可欠です。ただ飲みたいだけだろうって?ええ、確かにそうですね。芝居を肴に飲む酒は美味いですからね。週間稽古の終わりはやっぱりコレですね

  • 劇団芝居屋第42回公演「通る道」本格稽古開始

    元旦から続く震災や事故に心が沈みがちですが、そうかといってそこに甘んじてはいられません。やるべきことをやるという事で劇団芝居屋第42回公演の公演稽古が本日から開始されます。これから3月3日の千秋楽まで全力で駆け抜けるつもりです。今回の様な少人数の公演は以前から出来ればやりたいと思っていました。一人一人の役者が存在の際立つ為の力量を発揮し、作品の出来そのものの責任を役者自身が全身全霊で受け止めるそんな作品を作りたかったのです。まさにその機会を得ました。今は劇団芝居屋が目指す「覗かれる人生芝居」の最高峰に至る表現をと意気込んでおります。お時間がありましたら是非この舞台をご覧ください。決してご損はさせません。チケットのお求めは下記のアドレスからどうぞ。https://ticket.corich.jp/apply...劇団芝居屋第42回公演「通る道」本格稽古開始

  • 七草粥

    元旦からの厄災に会われた方々に心よりお見舞い申し上げます。いや、実際まさにこれから新年会と集まった親族がテーブルについた途端の大きな揺れと、飛び込んできた地震速報に正月気分も吹っ飛んでしましました。一日も早い復旧をお祈りいたします。あの後の羽田の事故。波乱万丈な本年を予感させます。とはいえ、新年を迎えた事には違いがありませんので、わずかながらでも正月行事に参加しようと今朝七草粥を食しました。今年は殊の外おせちの減りがおそく胃も疲れてはいませんが・・・まあ、一つの区切りです。七草粥

  • 新年明けましておめでとうございます。

    明けましておめでとうございます。昨年中はいろいろとお世話になりました。本年も劇団芝居屋を宜しくお願い致します。2024年の劇団芝居屋は3月と10月の公演を予定しております。ご後援の程よろしくお願いいたします。3月公演新年明けましておめでとうございます。

  • 忘年会どころじゃありません。

    さて忘年会シーズンも真っ只中。私もご多分に漏れず肝臓を酷使しています。ですが、今年9月に41回目の公演を終え後次回公演予定が来年の10月という事で、劇団員からこの間に小さい公演をという声が上がりましてね、劇場選びなど具体的な事を始めたんです。半ば冗談半分の話だったのですが、3月頭にスタジオあくとれが開いているという話から急に話が進みましてね。私に書け書けとテレパシーを送って来るんです。まあ、私も間隔がちょっと長いなという思いもあり、細かい事は省いた形で台本創りに入りました。少人数小公演という縛りが功を奏したんでしょうね、10月11日に起稿して11月17日に脱稿しました。これには劇団員も慌てたようです。まあ、皆いろいろ調整しないといけない事はありますからね。というわけで12月9日に初顔合わせという事でボチボ...忘年会どころじゃありません。

  • 誕生日兼クリスマス会

    昨夜は孫2号の誕生日兼クリスマス会。ウチでは暮れ最大のイベントです。みんな健康に同じような集いが出来るというのは幸せな事だとつくづく思う今日この頃です。兎に角元気が一番です。誕生日兼クリスマス会

  • 顔合わせ

    劇団芝居屋第42回公演「通る道」初顔合わせ。本日来年3月1日から3日まで中野スタジオあくとれで行われる劇団芝居屋第42回公演「通る道」の初顔合わせです。今回はあえて少数精鋭でお送りします。いつもの場所で初の本読み。いつもの場所で出陣の酒席。幾つになってもいいですね、この高揚感。そうそう、中野スタジオあくとれは21年前に劇団芝居屋が旗揚げ公演をした劇場です。お楽しみに。顔合わせ

  • 顔合わせ

    劇団芝居屋第42回公演「通る道」初顔合わせ。本日来年3月1日から3日まで中野スタジオあくとれで行われる劇団芝居屋第42回公演「通る道」の初顔合わせです。今回はあえて少数精鋭でお送りします。いつもの場所で初の本読み。いつもの場所で出陣の酒席。幾つになってもいいですね、この高揚感。そうそう、中野スタジオあくとれは21年前に劇団芝居屋が旗揚げ公演をした劇場です。お楽しみに。顔合わせ

  • プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」

    9八月・移転期限日一週間前・訣別・三十五度8月21日となりいよいよ紫苑の立ち退き期限日です。若手の応援を受け店内の片付けがはじまっています。「天国と地獄」の曲が薄く流れえている。調理場から段ボール箱を持ってきて積み上げる作業姿の登和。タオルにTシャツ姿の淳と総司が入って来る。登和「それ、運んで」総司「了解しました」総司、運び出す。登和「淳、調理場から空箱と新聞紙持ってきて」淳「ハイ」調理場から持って来て段ボール箱を組み立てる淳。タオルにTシャツ姿の良子が来る。続いて京子と早紀も作業する格好で来る。若手にとって唯一息抜きの場所であった紫苑の引っ越しです。皆テキパキと働きます。良子「店の周りは金網に取り囲まれて、まるで動物園の中にいる感じ」早紀「緑の檻の中にね」良子「そうそう」京子「本当にそうですよね」淳「こ...プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」

  • プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」12

    8七月・移転一ヶ月前・昼・三十四度早いもので七月の声を聴きました。炎天下の最中今日は万年青の解体の日。女将の典子が半狂乱の体で良子と登和に止められながら来ます。登和「女将さん・・・」典子「なんであたしが万年青のあんな姿を見なけりゃならないのよ・・」登和「そうですよね。分かります,分かりますよ、女将さん」良子「女将さん。しっかり、しっかりしてね」典子「良子、あんただってわかるだろうあたしの気持ち」良子「分かります、分かりますとも」典子「万年青はあたしのすべてなんだ。あたしの七十五年が壊されているんだよ」登和「分かってます。ええ、分かってますとも」解体の音一際大きく。典子「ああ、あたしの万年青が殺される」やがてプツンと解体の音がやみ、静寂の時が流れます。典子「・・・どうなったの・・」良子「解体が・・・終わった...プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」12

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」11

    7六月・移転二ヶ月前・移動三月の移転意思の表明から三ヶ月。清彦と早紀の補償交渉や移転場所もそれぞれ決まり移転が始まりました。それと同時に横丁の取り壊しも進み七曲りもなばかりとなって来ました。良子「今日は朝からどっちの引っ越し」淳「鳥功す、明日が海路すね」良子「あら、二日続けてお引越しだ。北口の店見に行った?」淳「ええ、改装工事が終わったんで大将と一緒にね。今の店より結構広かったすね」良子「そう、じゃ淳も頑張んなくちゃね」淳「頑張りますよ。これから新しい店になると思うと何だかワクワクしますね」良子「そうなんだ。若いからね、先行きが楽しみなんだね」」淳「ママはそうじゃないんすか」良子「そりゃそうよ、成ろうことならここの場所にずっと居たかったんだから」淳「ああ、そうなんだ」まあ、若い者にはこの辺の気持ちはわかり...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」11

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」10

    6一週間後・昼・代理・二十六度金蔵の尾てい骨骨折から一週間後、典子は紫苑である女性と待ち合わせします。予定の時刻を過ぎて慌てた面持ちで現れた女性は・・・。早紀「遅くなってすいません。道に迷っちゃったもんですから・・」友永早紀という名前でした。典子「・・・早紀ちゃんなの?」早紀「ハイ、友永早紀です」典子「あらあ、立派になっちゃって・・あたしの事分かる?」早紀「・・・万年青のおばさまですよね。いつも父がお世話になっております」典子「とんでもない、お世話になってるのはこっちの方」早紀「め、滅相もないことでございます。」典子「・・立ち話もなんだから・・さあ、座って座って」ずいぶん昔の知り合いのようです。典子「緊張してる?」早紀「ええ、少し・・」典子「ねえ、早紀ちゃんがこの横丁出て何年になるかしら」早紀「私が五歳の...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」10

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」9

    5同日・夜・二十度七曲りの皆が応援した淳の試合は見事淳が勝利をおさめました。万年青での一次会も終わり、紫苑の二次会の為先遣隊として良子と若手が席作りに来ました。良子「ソーレソレソレ、お祭りだ」燥ぎまくった若手がきます。総司「勝者矢崎淳!!」まだ万年青に残ってる老体組と若手合わせて十人分の席をつくります。良子「ご苦労さん。来るの何人だっけ」総司「僕らを含めて十人ですね」良子「じゃ、テーブル動かして席作ろうか」淳「ママ、どういう形にしますか」良子「そこのソファ席から椅子席のテーブルをこう並べて・・」総司「椅子は両サイド置いていいですね」良子「ああ、そうだね。京子ちゃん」京子「ハイ」良子「冷蔵庫からビール出して」京子「ハイ、了解」こういう時の若手はテキパキ働くもんです。みるみる席がつくられていきます。総司「淳君...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」9

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」8

    4五月・移転三ヶ月前・午後・二十五度今日は淳の東日本新人王戦準決勝の日。京子たちと応援に行く予定の良子は早じまいの支度をしております。そこへ万年青の登和が来店します。良子「あら登和さん、いらしゃい。珍しいわねこんな時間に」登和「ほら、今日は淳君の応援じゃない、試合の後の寄り合いの準備だけだから仕込みが少なかったの」良子「そうか、さて戦勝会となるか残念会となるか」登和「ドキドキね」良子「・・ねえ、何か飲む」登和「コーヒー頂戴」良子「了解」登和「ねえ、良ちゃんも行くんでしょう」良子「ええ、十六時に京子達と待ち合わせしてるの。もうそろそろ来るんじゃないかな」登和「試合は何時から」良子「試合開始が十八時。会場まで一時間見とけばいいかなって」登和「じゃ、あたしも一緒していい」でも登和の様子がいつもと違うんですな。登...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」8

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」7

    3四月・移転四ヶ月前・朝・十五度・その2良子が帰ってきました。すると先ほどの顛末は毛ほども見せずいつもの紫苑の客を演じる二人です。良子「ねえ、もう始まったわよ」功一「何が?」良子「ホラ、丸万市場に行く手前三階建ての雑居ビルがあるでしょう」功一「ああ、小田万ビルな」良子「知ってるの」功一「ああ、コロナ前は店終わったらよく行ってたスナックがあってな。それがどうした」良子「解体工事が始まったらしいよ。養生して足場の組み立てしてた」功一「ええ、あそこが!・・・ああ、区画整理内だもんな。そうか始まったか」良子「ほら、あそこ横丁の入り口でしょう、あんなところで工事始まっちゃったら客足に影響するよね」功一「ああ、それでだ」良子「なにさ」功一「いや、ゆんべやけに客足が落ちたからよ」良子「あら、功さんとこも」良子「やだ、会...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」7

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」6

    3四月・移転四ヶ月前・朝・十五度・その1いつもの朝です。ママの良子は買い物で留守にしてますが、七曲りのにんげんにとって勝手知ったる紫苑です。居たい様にいます。今朝は奇しくも淳のボクシングジムの会長の海路と仕事先の鳥功の大将功一が一緒になりました海路「オイス」功一「オッ、権藤ジムの会長さん、オハヨウさん。朝のロードワークかい」海路「ああ。こ、功ちゃん早いね」功一「ああ、ここんトコ客が戻って来てたんだが、ゆんべはエアポケットみたいにクソ暇でさ、腹立ったから早仕舞いしてふて寝さ。そうしたら朝早くに目がパッチリだ」海路「そ、そういえばウチもそうだったな」功一「何かあったのかな」海路「さあね・・・」功一「どうだい、淳の調子は」海路「いいよ。じ、淳は絶好調さ。でもトレーナーの俺がいけねえ。・・・俺もめっきり駄目になっ...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」6

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」5

    2同日・深夜・気温九度移転期限日が9月3日と決まったその夜。閉めた紫苑におでん屋万年青の女将典子と右腕の登和がやって来ます。それはそうです。長年住み慣れた七曲り路地からの立ち退きが決まったのですから心穏やかではいられません。良子も同じ気持ちです。典子「ちょっとゴメンよ」良子「あら、カアサン、珍しい」典子「閉店は分かってるんだが、チョット奥借りるよ」良子「どうぞどうぞ」登和「良ちゃん、ごめんね」良子「何を仰いますやら」という訳で良子もご相伴して一杯。典子「(ため息)・・七十五年。・・・七十五歳か・・・」良子「何ですか」典子「おでん屋万年青さ、万年青の年齢」良子「そうか、万年青は七十五年ですか」典子「カアサンが復員してきたトウサンとこの七曲りに店を持ったのはあたしが生まれた昭和23年だった。だからおでん屋万年...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」5

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」4

    1三月・移転六か月前・報告・・気温12度・・その2役所で移転意思の確認表明をした金蔵をはじめとした主だった者が帰って来る時刻となりました。先ず帰って来たのは通称社長と言われている金蔵が一人で着ました。それもビックニュースを持って。金蔵「なあ、知ってる?」良子「なあに?」金蔵「清彦のやつなゆんべ酔っぱらって、店の階段から転げ落ちたんだぜ」」良子「えっ、あの急な階段から!大丈夫だったの」金蔵「大丈夫な訳ねえよ。骨折だと」良子「何でまた」金蔵「例によって年甲斐もなくはめ外したんだよ」良子「じゃ、役所には・・」金蔵「来たよ。奴にも意地って奴があるからな。海ちゃんに負ぶさって来た」まあ、60を越した男がやる事じゃありません。良子「(水を出す)ねえ社長だけ?あとの人は?」金蔵「ああ、帰りがけだからついでに土手の桜見て...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」4

  • プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」3ー1

    この劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」は以下の喫茶店「紫苑」の店内を舞台に展開されます。1三月・移転六か月前・報告・・気温12度・・その1今日は七曲り路地の住人にとって大切な日であります。というのも区画整理地区になった七曲りからの移転意思のあるなしを表明する日だったのです。年中無休を貫く喫茶紫苑の良子と団体客の予約の為参加できない功一は、役所に行く金蔵達も委任状を金蔵託して結果を待っていました。金蔵の営む不動産屋事務員京子もその一人。結果を待つ間良子の花札占いで自分の運勢を見て貰います。良子「はい、京子ちゃん、アンタが引いた札は菖蒲。吉凶札は吉札、陰陽札は陽札。菖蒲の咲く、寸分の狂いも無く建てられた八橋は、権威、富の象徴と出てるね」なんのこっちゃな内容ですが・・良子「だからね。アンタの運勢を紐解くと...プレーバック劇団芝居屋第41回「七曲り喫茶紫苑」3ー1

  • プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」2

    さてさて本日は「七曲り喫茶紫苑」の舞台に登場する役者の紹介です。この通称七曲り路地と言われる路地はかつて特徴のある十五店舗の店で構成されていましたが、この四年のコロナ禍で五店舗まで減少していました。喫茶紫苑はここに生きる人達の憩いの場となっていました。七曲りの老舗店おでん屋「万年青」の二代目女将影山典子(75歳)。戦後両親が典子の誕生を機に始めたのが「万年青」の為、「万年青」の歴史は丸々典子の年齢と同じなのでした。演じましたのは永井利枝。今や「万年青」の次に古い喫茶「紫苑」の二代目店主中村良子(45歳)前店主が年齢的な事から引退したことをきっかけに店を譲られ、得意な占いを売りに七曲りの憩いの場として切り盛りしている。演じましたのは増田恵美。「万年青」の典子の片腕として長年勤めて来た福田登和(50歳)。アパ...プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」2

  • プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」1

    9月3日にお陰様で劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」も無事千秋楽を迎えることができました。と、言う訳でさて恒例のプレーバックが始まります。先ずはこの作品のあらすじをどうぞ。東京郊外のある私鉄沿線の街。駅前の繁華街から少し離れた横丁の路地裏にこの話の舞台になる喫茶紫苑がある。この曲がりくねった路地は通称七曲りと呼ばれ昭和の匂いを残す十一店舗の個性豊かな飲み屋が集っており、長年庶民の隠れ家的な場所となっていた。この路地の住人には長年にわたる懸念があった。それは以前から計画されていた再開発事業による区画整理であった。住民の反対によって近年まで滞っていた区画整理計画も、四年に渡るコロナ禍の影響により繁華街が大きな打撃を受けた事で執行される事が決定し、事業は加速的に進行し、何回かの説明会を経て移転意思の確認と...プレーバック劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」1

  • 暑気払い!!

    劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」稽古中盤。追い込み前の暑気払い!!暑気払い!!

  • 何故八月公演か!

    からの~これといった次第よろしく。何故八月公演か!

  • 劇団芝居屋第41回公演チラシ完成

    あらすじ東京郊外のある私鉄沿線の街。駅前の繁華街から少し離れた横丁の路地裏にこの話の舞台になる喫茶紫苑がある。この曲がりくねった路地は通称七曲りと呼ばれ昭和の匂いを残す十一店舗の個性豊かな飲み屋が集っており、長年庶民の隠れ家的な場所となっていた。この路地の住人には長年にわたる懸念があった。それは以前から計画されていた再開発事業による区画整理であった。住民の反対によって近年まで滞っていた区画整理計画も、四年に渡るコロナ禍の影響により繁華街が大きな打撃を受けた事で執行される事が決定し、事業は加速的に進行し、何回かの説明会を経て移転意思の確認という段階に至った。ここに至って七曲りにかろうじて残った五店舗も立ち退きを承諾する為の条件闘争に入ったのであった。果たして七曲りの住民と喫茶紫苑やの行く末や如何に。ただいま...劇団芝居屋第41回公演チラシ完成

  • 六回目

    今日は昨日から続く降雨の中6回目のコロナワクチン接種に行ってきました。今回の接種は個人の判断に任された訳ですが、正常に近づきつつあるとはいえまだまだ油断のできない状況なので用心の為ですね。8月の公演に向けて主宰が迷惑をかける訳に行きませんからね。5回目の接種が去年の11月でしたから半年以上のブランク。接種後はどう過ごせばいいのかは忘却の彼方。そうそう激しい運動は避けて、安静にしなければならないんでした。今日は静かにしています。六回目

  • 劇団芝居屋第41回公演初顔合わせ

    昨日、8月28日(水)~9月3日(水)にポケットスクエア劇場MOMOに行う劇団芝居屋第41回公演「七曲り喫茶紫苑」の初顔合わせがありました。例によって例の如く自己紹介に始まって公演主旨の説明、永井利枝による台本読みによる言葉確認などがあり、座をいつもの中華料理店で親睦会という段取りです。こんなごく当たり前の事が、出来なかった三年を振り返ると感慨深いものがありますね。三月から準備してきた公演が動き出しました。実は第40回公演が終わった時点で第41回公演は11月の予定でした。ところがポケットスクエア側から8月に行うポケットスクエアフェスティバルへの参加オファーがあり、それを承諾し8月公演が実現の運びとなりました。酷暑の時期の公演は初めての経験ではありますが、なんとか頑張り喜んでいただける芝居をお送りしますので...劇団芝居屋第41回公演初顔合わせ

  • 明けましておめでとうございます。

    昨年はお引き立ていただき有難うございました。お陰様で二月と十月の公演を無事終えることができました。本年もよろしくお願い板います。明けましておめでとうございます。

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO21

    第十五場同日・一時間後仮の借りの乾杯から一時間。健三夫婦も良いコンコロ持ちになった頃でございます。綾子「ハイ、おでんお待ちどうさま」瑠香「来た来た。これうまいんですよね。食べた事あります?」由紀「いいえ、頂いたことないわね」瑠香「食べてみて下さいよ、絶品ですよ」由紀「じゃ、頂こう」健三「由紀さん、お注ぎします」由紀「あら、アリガトウ」由紀「それじゃ」まだ三澤達は到着していません。大輔「どうだった」誠「いや、やっぱり駄目ですね。まだ圏外」大輔「どうしたのかな」誠「それにしても遅いですよね。あの、三澤さんの車ってどんなんでした」大輔「確か、白のベンツだな」誠「白のベンツですね」凛子達の心配を他所に花火大会が挙行された喜びに、希望にあふれた若い衆は気持ちは三澤が企画したフェスティバルい向かっております。新司「ね...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO21

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO20

    第十四場八月七日夜分・立飲み横丁三澤の一件が落ち着きを見せて約一か月。感染状況も落ち着きを見せ始め、的屋稼業も軌道に乗り始めていた。今日は三年ぶりの花火大会が観客の制限もなく始まったのである。一同「玉屋!」幾久「いや、やっぱり見事なもんだね」綾子「やあ、いかったね。」由紀「三年ぶりの花火大会だもの。ホント、散々待っただけの事はあったわよ」健三「そうだな、やっぱり華やかなもんだ」今日は瀬村組のお疲れ会。皆それぞれに楽しんでいますが、凛子や大輔は浮かない顔でいます。大輔「とうとう間に合わなかったな」凛子「どうしたんだべ、花火までには来れるって言ってたのに」誠「三澤さんですか」大輔「ああ、花火までには来れるって連絡あったんだけどな」凛子「川北の花火は特別だからね、見てもらいたかったな」誠「本当にそうですよ。われ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO20

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO19

    第十三場同日・午後幾久に金を貸す条件通り、三澤に直接会った総一は三澤に釘を刺します。総一「あんたが三澤さんですか。初めましてあたし磐田金融の社長やってます、磐田総一っていいます。あんたが瀬村から受け取ったその金の出どこはあたしなんです。あたしね、人からいい事を言われたことのない金貸しです。あんまり人聞きの良いあだ名じゃないですがすっぽんだとかマムシだとか世間じゃ言われてます、貸した金は必ず返して貰う、ええ、当然利子付きでね。そういう人間です。いやね、キチンと返して呉れりゃ問題はないんです。瀬村に迷惑さえ掛けなきゃ別にいいんです。でもね余計な事を考えた時に思い出して下さい。あの金貸しはヤクザだってね」人の良い幾久や健三を心配しての総一なりの肩入れの仕方でした。第十四場に続く。撮影鈴木淳プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO19

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO18

    健三が借用書にサインをしようとするその刹那、走りこんでいた幾久は健三を問い詰めます。幾久「ちゃんと分かるように説明しておくれ」健三「あの・・・実はですね・・・」凛子「親分、ちゃんと言って、三澤さんと関係があるんでしょう」健三「それは・・・」幾久「健三!あんた瀬村組の看板を担保に金借りようとしたんだべさ」健三「えっ、なんでそれを・・」幾久「そうなのかい」健三「はい、そうです」幾久「だったら、瀬村組本家の血筋を引くあたしに何か挨拶があってもいいじゃないのかい」健三「・・・すいませんでした」総一「おい、愁嘆場なら他所でやってくれ」幾久「ウルサイ!」総一「ハイ!」幾久「あたしゃね、謝って貰いたくて言ってんじゃないんだ。なぜそんな事になったのか訳が知りたいんだ」健三「ハイ」凛子「親分、もう全部ぶちまけちゃいなよ。こ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO18

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO17

    第十二場七月五日昼・磐田金融事務所その1仁が凛子に電話をした翌日。総一は上機嫌に念書を携えた健三を迎えました。なにせ瀬村組の看板が手に入るんですから。総一「今、お前大きな事に手を出してるそうじゃねえか」健三「どうしてそれを」総一「まあ、壁に耳ありってやつだ」健三「・・・そうですかい」」総一「今度の借金もその事と無関係じゃあるめえ、そうだろう」健三「ハイ」総一「どういう事なんだ」健三「いや、それは・・・」総一「言いたくねえか・・・いやよ、俺もオメエ達的屋がこの三年間どんなに苦労したかはよくわかってるつもりだ。でもよ、オメエの方から何もねえんじゃ、ヤクザの俺が何かする訳にはいかねえやな、そうだろう。今まであくまでも瀬村の掟を守って来たオメエが、事態が良くなりかけた今になって俺のトコに来たのはどういうことかと思...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO17

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO16

    第十一場同日夜中・電話健三と総一の瀬村組に対する想いの深さを知っている仁にとって、公園での出来事は胸に秘めて置くには大きすぎました。仁「ああ、凛子さん?有村仁です」凛子「ああ、仁さん。なにどうしたのこんな時間に」仁「夜分遅くすいません。ちょっとお知らせしたい事がありまして電話しました」凛子「どうしたの、やけに他人行儀ね」仁「あのう・・今夜、瀬村の親分が磐田金融に行った事知ってますか」凛子「えっ、親分が磐田金融に・・磐田金融・・ねえ、磐田金融ってヤクザの会社じゃないの」仁「えっ・・まあ、そうですね」凛子「そこに親分が・・・なんでさ。瀬村組はヤクザとは無縁の的屋で売ってるんだ、その親分がなんで・・」仁「さあ、それはわかりません」凛子「ああ、そうだよね。ごめん」仁「実は磐田金融に務めている飲み仲間がいましてね、...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO16

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO15

    第十場同日・公園凛子達が心配する健三は仁と共に夜中の公演にいました。三澤の追い詰められた状況を聞いた健三は、その共同出資金を工面するために嘗て先輩として瀬村組で一緒だった総一を頼ったのである。仁「すいません、こんな所までご足労願って」健三「突然押し掛けたこっちが悪いんだ。気にしないでくれ」仁「何しろ社長の深夜のランニングは毎日の日課なものですから、恐縮です」健三「毎日走ってるんだ」仁「社長三年前にコロナに罹りまして・・」健三「えっ、兄貴がコロナに?」仁「ええ。生死の境を彷徨ったらしいんですが、運よく退院できましたね、それ以来の習慣です」健三「・・・しかしあんたが磐田金融の人だったなんてね。横丁の連中は知ってるのかい」仁「いえ」健三「そうだろうな。知ってたら姐さんがいる横丁には入れやしねえもんな」仁「そうで...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO15

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO14

    第九場七月三日夜・瀬村組村山健三宅・茶の間三澤の件が起こった翌日の夜であります。順調な三澤の進捗状況に気を良くした凛子と大輔はその後の状況を楽しみに健三宅を訪ねます。由紀「あら、どうしたの二人して」凛子「お邪魔してます」大輔「どうも」凛子「姐さん、今日お店は?」由紀「今日は日曜日だよ、たまには休ましておくれよ」あいにく健三は不在でした。大輔「親分、お出かけだそうですね」由紀「ああ、今出かけたばかりさ」凛子「どちらに」由紀「それが、何にも言わずに行っちゃったの」凛子「ああ、そうですか」由紀「それよりどうしたんだよ、二人がこんな時間に来るなんて珍しいじゃないか」大輔「ええ。あのですね、東京の三澤さんを街で見かけたって知らせがあったもんですから、親分に例の件の進捗状況の報告でもあったんじゃないかって来てみたんで...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO14

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO13

    第八場七月二日・道・電話時はその刻みを止めません。健三との協力体制を整えてから三澤は精力的に各的屋組合の説得に奔走しています。純一「粂崎地区はこれでよしと、後残りは・・」景子「四か所ね」純一「明日はどう回る予定?」景子「岸部地区の実松真一親分の所に回る予定よ」純一「ああ、実松さんか。なかなか難敵だよね」景子「ええ、結構な曲者ね。でも会場に一番近い地区だから街からの自前の動員数の予測の線から訴えればなんとかなると思うわ。とにかく初めに瀬村さんを説得できたのが大きいわね。あの人のもってる信用は絶大だもの」純一「ああ、本当に瀬村さんから行って良かったよ」色んなことが自分の思い描いていたように転がると感じてました。純一「あと四か所だ。もう少し我慢してくれ」景子「私の事は気にすることはないわ。結構楽しんでるのよ、こ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO13

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO12

    第七場六月二十四日夕方・公園三澤と健三が手を組んでから10日。この事は立飲み横丁の連中には最早周知の事実。買い出し帰りに公園で一休みの幾久と綾子の間にその話で盛り上がります。綾子「イヤーッ、暑いね。カアサン、ちょっと休んで行かない」幾久「そうしよう。夕方なのになんでこんなに暑いかね。ホント、異常気象だね」綾子「世の中色々狂っちゃってんのさ」幾久「ホントだよ、コロナだべ、それに戦争か、そんでもって物価高ときた。もういい加減にして貰いたいもんだ」綾子「カアサン、やめようこんな話。どんどん気が滅入るばっかりだ」幾久「そうだね、なんせ前に明るい光が見えてるんだから」綾子「そうだよ。でもいきなりだから、あたしゃ眩しくってさ。縁日や祭りの再開する日が来るなんてまだ信じられないよ」これまでのコロナ禍の三年間を振り返り感...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO12

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO11

    第六場六月十四日後午後・瀬村組村山健三宅・居間六月の例祭が終わって十日後、凛子達に健三から急な招集がありました。何事かと訝っている二人の前に少し慌てた様子の健三が現れます。大輔「親分、今日は何の招集ですか」健三「ああ。昨日、市の保健所からこの前の海道神社のコロナ患者発生報告ってのがあってな、今んとこ祭りの所為でコロナ患者が増加したっていう兆候もないんで、後の祭りや縁日に影響はないじゃないかって話だ」大輔「じゃ、出来るってことですかい」健三「今んとこは、だぜ」凛子「ああ、良かった」健三「それでな今日招集をかけたのは他でもねえんだが、三澤さんと会う約束があったからなんだ」大輔「ああ、三澤さんと」この前の立飲み横丁での再会時に、例祭の後感染状況が好転していたら仕事の話を聞くという約束になったそうで、その話の立ち...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO11

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO10

    残念ながら日本ベスト8ならずという結果でしたが、ナインの健闘に拍手。といった所でこちらも負けずに行きたいと思います。5同夜・公園祭りも無事終わり、立飲み横丁で親分の振る舞い酒を飲みました新司と金吾、酔い覚ましに公園で休んでおります。兎に角初めてそれぞれの持ち場を任された二人。デビュー戦を大過なく過ごしたことで上機嫌です。金吾「でも、いいな焼き物は。俺なんかズーッと地べたに這いつくばりすよ」新司「贅沢言うんじゃねえや。風船釣りはな祭りじゃ外せないものなんだよ」金吾「まあ、そうなんすけどね、準備が大変なんすよ、空気入れで一個づつ膨らまさなきゃならねえんだから・・」新司「そりゃ仕事だ、しょうがねえや。文句言う前に入って三か月で風船釣り任された事を感謝するんだな」金吾「そりゃしてますよ。ええ、分かってます」そこに...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO10

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO9

    はてさて巷ではサッカー日本代表がベスト8を掛けた今夜の決戦に話題沸騰です。是非頑張って貰いものです。てな訳で、第四場へと参ります。第4場六月四日・立飲み横丁・夜分。時の経つのは早いもので日日江南新聞の取材から一か月。今日は6月の例祭の最終日です。祭りの終了の合図の花火が夜空に上がります」綾子「カアサン、例祭終わったね」幾久「ああ、そうだね。・・・いやいや、何事もなく終わって良かったよ」綾子「これから忙しくなるから用意しなきゃ」幾久「そうだね、今日はドンチャン騒ぎだ」客の第一号は例の有村仁でした。仁「女将さん今晩は。綾さん、今晩は」綾子「何だい仁ちゃん、今日は遅いじゃないか」仁「ええ、ちょっと祭り見物をしていたもんですから」幾久「どうだい。人出はどうだった」仁「結構な人出でしたよ。みんなやっぱり待っていたん...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO9

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO8

    さて、昨日の続きでございます。大親分に褒められいい気持ちになった新参の金吾。先輩の新司がカチンとくる口を叩きます。金吾「でも、組に入れてもらってから的屋の仕事が全然なくて拍子抜けですよ」新司「・・・姐さん甘やかしちゃ駄目ですよ。おい、金吾。オメエ、組に入ってどのくらいだ」金吾「えっ、ああ、三か月ですかね。それが何か」新司「そんな右も左もわからねえ奴がすぐ仕事ができる程的屋の仕事は甘くねえんだぞ」的屋になろうなんて若いのは、まあ、世間じゃ暴れん坊ですよ。先輩の言葉だから素直に聞くなんて気持ちはさらさら持ち合わせはありません。金吾「・・それを言うんだったら、兄さんだって凛子の姐さんのところに入って一年とちょっとじゃないですか」新司「なんだと、コノヤロウ。こちとらコロナの最中の一年半に姐さんから的屋のイロハを叩...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO8

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO7

    第三場五月二十日瀬村組村山健三宅・居間六月の海道神社の例祭の開催が決定しましてね、瀬村組もその準備にかかります。なにせ三年の空白があり、会場も試しという事もありので普通とは状況は違います。健三「神社側と実行委員会で打ち合わせてきたが、今回は試しって意味合いもあるんで、感染対策上普段だと二十四台だが今回は半分の十二台でお願いしたいって事だった」大輔「十二台ですか?そりゃ、削りすぎでしょう」凛子「十二台じゃポツリポツリって感じですね」健三「すぐに元通りになる訳はねえさ。それでよ。感染対策上、店の間隔は二メートル以上欲しいんだそうだ。感染対策といわれちゃしょうがねえや」大輔「それだとやっぱり十二台ですかね」凛子「それじゃ賑やにするのは難しいよ」こういう露店の準備に掛かりますと、まだまだ世の中が普通に戻ってないこ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO7

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO6

    さて第2場「三つの情景」から三つ目の話。「夜道」的屋商売の再開を人知れず喜んでいる場違いな人間がいます。表の商売は磐田金融という金融会社を経営する磐田総一。この人の裏の顔はれっきとしたヤクザです。それが何でと思うでしょうがそれは追々。この総一、三年前にコロナに罹りまして生死の境を彷徨った経験がありましてね、以来健康の為に夜のランニングが日課になっております。総一は横丁の様子を観させている手下の有村仁から祭り再開の報告を聞きます。そうです、一場に出てきたサラリーマン風の男がその男です。総一「様子はどうだった」仁「ハイ、お元気です」総一「そうか、そんならいいや。ああ、客は?客は来てんのか」」仁「今日は、賑やかにしてましたね」総一「何かあったのか」仁「ええ、なんでも今日・・港北地区再生再興振興会議って奴が開かれ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO6

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO5

    なんやかやありまして中断してしまいましたが気を取り直してまいりましょう。第二場「三つの情景」の二つ目。瀬村組配下大村組大村大輔宅・茶の間三年振りの祭りが開催される事が決まって、その責任の重さに飲む三代目瀬村組組長村山健三のやけ酒とは違い、只々うれしい祝い酒の大村大輔は愛妻の綾子といい機嫌になっております。綾子「結構飲んだねえ」大輔「ああ、久しぶりにうれしい酒だった」綾子「あんたのそんなうれしそうな顔を見れて、あたしゃ幸せだよ」大輔「綾子、オメエには苦労の掛けっぱなしだったがよ、もうこれからは大丈夫だ。祭りができればこっちのもんさ。これからは今までの分を取り返すつもりでバリバリやるぜ」綾子「でもさ、大丈夫かい。海道神社の例祭まで後一か月もないんだよ。店の手配や材料の仕入れなんか、かかるものは大きいからね」大...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO5

  • 金婚式旅行+テニス合宿

    いまだ実感として湧かないのですが、我が妻利枝と一緒になって50年になりました。いわゆる金婚式です。子供たちの計らいで箱根の小田原ヒルトンに一泊旅行に行ってきました。コロナ前までは一年に一度テニス合宿をしていたので全員で楽しもうという訳で、金婚祝いとテニス合宿を企画したんだそうです。老いては子に従えというわけで、私たちはお膳立てに粛々と乗って楽しませていただきました。先ずは豪華なディナーです。孫たちがデザインしたお揃いのTシャツをプレゼントしてもらいました。翌朝、テニス合宿というわけで朝の十時から3時間みっちりとテニス三昧です。プレゼントされたTシャツを全員で着ましてプレー開始です。レベルは色々ですが、全員楽しんでくれたようです。良かった良かった。そうそう、前日にはチェクイン遅れた関係でテニスが一時間しかで...金婚式旅行+テニス合宿

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO4

    第2場同日深夜・三つの情景ひとつめの情景横丁で幾久達が三年振りの露店の試験的開店を祝ったその深夜の事でございます。ここは港北露天商組合長三代目瀬村組組長村山健三宅であります。会議にも出席した筈の村山健三が酔いつぶれております。健三の助けになればとナイトクラブを商っている女房の由紀が帰って健三の醜態を見つけます。これで無事に収まるはずがありません、なんせ健三は禁酒の誓いをしたばかりなんですから。由紀「あら、また・・・ちょっと、あなた。起きなさいよ、あなた。・・・(舌打ち)あんた!」健三「・・えっ・・・アッ、由紀さん(飛び起き)お、お帰りなさい。お仕事お疲れ様でした・・・」由紀「どうしたの、こんなに飲んじゃって。酒は控えるってあれだけ約束したでしょう」必死に弁解する健三ですが、男が飲むのには言えない理由がある...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO4

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO3

    さてさて第一場の続きでございます。日日江南新聞の小杉瑠香が待つ幾松の女将瀬村幾久が的屋大城組の大城大輔を伴いご帰還でございます。女将が帰ってきたら先ず聞きたいのが会議の結果。半ば諦めの気持ちはあったとしても、これからの街の方針が気がかりです。大輔「それがよ、これまでの感染状況を見ると、コロナのいろんな事はわかってきたんで、今迄の対策を見直して良いっていう政府の方針が報告されてな。その結論を各自治体に任せるって事になったんだってよ。その流れで市議会でいろんな行事の規制の緩和をしていこうって事が決定したんだ。まあ、それは個々の地域の感染状況で案配していくってことなんだが・・・でな、この港北地区は感染者も押さえ込まれているんで、屋内は今まで通りだけど繁華街や歓楽街でも通行の時はノーマスクよくなったんだ」綾子「あ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO3

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO2

    さてさて劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」の開演でございます。と、その前にこの物語の背景なんぞをご説明いたします。今も続いているコロナ禍。この三年間、その為に大きな被害を被った人々の何と多岐に渡る事か、今回はその中でも人が集まらなければ成立しない的屋稼業に焦点を絞りまして物語を進めていきます。北国の小都市。その都市の一角に多くの寺社が集まった寺町がある。ここは長年縁日や例祭が盛んに行なわれ正統派の的屋組合によって円滑に運営されていた。ところが2018年に始まったコロナ禍のため全国的に縁日や例祭は中止が相次ぎこの町もご多聞に漏れずすっかり火が消えた町となっていた。この地区の祭りに携わっていた露天商(的屋)組合も3年に及ぶコロナ禍の為、廃業をする人間が相次ぎ存続の危機にいた。こんな所から物語は始まります...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO2

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」

    と、いう訳で劇団芝居屋恒例の公演プレーバックシリーズの開演でございます。この度の演目は10月26日から30日に上演しました劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」です。この作品は第36回公演「通せんぼ横丁」に続く横丁シリーズの書下ろしです。あらすじにもなっていませんが・・・北国の小都市。その都市の一角に多くの寺社が集まった寺町がある。ここは長年縁日や例祭が盛んに行なわれ正統派の的屋組合によって円滑に運営されていた。ところが2018年に始まったコロナ禍のため全国的に縁日や例祭は中止が相次ぎこの町もご多聞に漏れずすっかり火が消えた町となっていた。この地区の祭りに携わっていた露天商(的屋)組合も3年に及ぶコロナ禍の為、廃業をする人間が相次ぎ存続の危機にいた。 こんな所から物語は始まります。この出演者でお送りいた...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」

  • 20年振りの戦友との再会

    昨日20年振りに戦友との再会をしてきました。彼の名は早川覚君。現在北海道根室で有名な洋菓子店「早川」の経営者です。彼との出会いは20年前遡ります、彼が32歳の時でした。当時活発に活動していた根室青年会議所(JC)が全国大会の当番になり、記念事業の一環として北方四島を題材にした演劇を作りたいとの提案があり、彼はその実行委員長として私の前に現れました、私が56歳の時です。32歳といえば青年会議所の中でもまだ入りたてのぺーぺーの彼が実行委員長になったのは、何となく学芸会程度の事を上層部が考え、それだったら若いのに任せても構わないという判断だったからなんでしょう。でも何の因果かその依頼は私の所に来たわけです。彼は芝居にはズブの素人でしたから芝居作りというもののイロハを知りません。ところが私は当時翌年に劇団芝居屋を...20年振りの戦友との再会

  • 孫の天体観測

    442年ぶりだそうです、この皆既月食というのは。私はあまり関心はないのですが、科学少女の孫一号がこの現象に食いつきましてね。観察報告をラインで送ってくれます。ありがたい事です。一つ勉強になりました。孫の天体観測

  • 出演情報

    本日19:00より放映のフジテレビ「奇跡体験・アンビリーバボー」の糸魚川編に出演しています。出演情報

  • 劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」終演報告とアーカイブ配信のお知らせ。

    お陰様を持ちまして劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」無事終演いたしました。ご後援有難うございました。今回の公演ではアーカイブ配信を行います!アーカイブ配信とは、日程や都合上見に来られなかった方に、携帯やパソコンで公演を楽しんでいただく配信サービスです。配信期間は2022年11月2日(水)~8日(火)です。こちらからお入りください。https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=68516劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」終演報告とアーカイブ配信のお知らせ。

  • こんなんの出ました~

    まあ、ひとつよろしく。こんなんの出ました~

  • 想い出のソメイヨシノ

    ワタシ、北海道は釧路生まれです。18の時に上京するまでは見ていた桜と言えばエゾヤマザクラでした。満開の時期は四月後半の入学式の時期でしたね。満開と桜と言いましてもね、小説なんぞに書かれてある人を魅了し狂わすという様な佇まいではなく、緑の葉の間に濃いピンクの花びらが見えるという控えめモノでしたね。ですから上京して初めてソメイヨシノの桜並木を見た時の衝撃は今でもはっきり覚えていますね。今から57年前ですよ。田舎の高校を卒業したワタシは上京して一人暮らしを始めました。とにかく右も左も分からず心細い思いをしていたので一緒に上京した仲間の下宿を訪ねました。その人は小田急線の成城学園のアパートにいたんです。駅を出た途端、衝撃的な風景が目に飛び込んできました。成城学園駅前に広がる満開の桜並木の光景が・・・その日は強い風が吹い...想い出のソメイヨシノ

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その18 最終章

    劇団芝居屋第40回公演出演者&劇団員オーディション兼ワークショップのお知らせあなたも覗く側(観客)から覗かれる側(役者)へ!この度劇団芝居屋は、劇団入団希望者及び、2022年10月に行われる第40回公演の出演者を選抜するワークショップ・オーディションを開催します。劇団芝居屋は、「覗かれる人生劇」という俳優主体の芝居作りを目指しています。劇団芝居屋公演に参加希望の方はお越しください。あなたの役者としての可能性をこのワークショップで探ってみませんか。自分の体で表現することに興味のある方はお気軽においで下さい。【募集概要】日時・・・2022年3月22日(火)29日(火)30日(水)31日(木)計4回。18:00~21:30応募資格・・健康な男女。年齢、演技経験の有無は問いません。同劇団の芝居に参加したいという意思のあ...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その18最終章

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その16

    劇団芝居屋第40回公演出演者&劇団員オーディション兼ワークショップのお知らせあなたも覗く側(観客)から覗かれる側(役者)へ!この度劇団芝居屋は、劇団入団希望者及び、2022年10月に行われる第40回公演の出演者を選抜するワークショップ・オーディションを開催します。劇団芝居屋は、「覗かれる人生劇」という俳優主体の芝居作りを目指しています。劇団芝居屋公演に参加希望の方はお越しください。あなたの役者としての可能性をこのワークショップで探ってみませんか。自分の体で表現することに興味のある方はお気軽においで下さい。【募集概要】日時・・・2022年3月22日(火)29日(火)30日(水)31日(木)計4回。18:00~21:30応募資格・・健康な男女。年齢、演技経験の有無は問いません。同劇団の芝居に参加したいという意思のあ...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その16

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その16

    お知らせ。【劇団芝居屋は本年10月26日~30日にポケット上演で企画しております、記念すべき第40回公演の出演希望者のワークショップを行います。まだ感染状況などで確定ではありませんが3月中ほどを目安に募集する予定です。沢山の皆様のご応募お待ちしております。詳しくは劇団芝居屋HPにてお知らせいたします。劇団芝居屋HPhttp//www.gekidanshibaiya.sakura.ne.jp】キートンの台本が面白かった事を隠すマサル達のいたずらは、チーコが職員会議で指摘されたという問題の報告で解消しましたが・・・チーコ「喜ぶのはまだ早い」実はこれもチーコがキートンに仕掛けたいたずらなんですが、それが真に迫っていたので思わぬ方向にいくんですな。タケコ「ええ、ありました。あんな下らない校則は、多分思春期の多感な若者達...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その16

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その15

    お知らせ。【劇団芝居屋は本年10月26日~30日にポケット上演で企画しております、記念すべき第40回公演の出演希望者のワークショップを行います。まだ感染状況などで確定ではありませんが3月中ほどを目安に募集する予定です。沢山の皆様のご応募お待ちしております。詳しくは劇団芝居屋HPにてお知らせいたします。劇団芝居屋HPhttp//www.gekidanshibaiya.sakura.ne.jp】まんまと絹代の術中にはまってしまったキートンですが、今日はそれどころではない事情があったんですな。それと言うのも今日の集まりは、苦労して書き上げた台本の合評日だったんです。自分の作品がどんな評価になるのかというのはこれはなかなかドキドキするもんです。ところが最初に来たタケシをはじめノッチン・ケイコの様子がどうもおかしい。台本...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その15

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その14

    お知らせ。【劇団芝居屋は本年10月26日~30日にポケット上演で企画しております、記念すべき第40回公演の出演希望者のワークショップを行います。まだ感染状況などで確定ではありませんが3月中ほどを目安に募集する予定です。沢山の皆様のご応募お待ちしております。詳しくは劇団芝居屋HPにてお知らせいたします。劇団芝居屋HPhttp//www.gekidanshibaiya.sakura.ne.jp】さあ、第四場の始まり始まり。今日はキートンにとって台本にまつわる大事な集まりがある日でした。さて、キートンの母絹代は今は一人でおでん屋を切り盛りしておりますが、キートンが大人の事情とやらが理解できる様になった頃、キートンの父とは別れており、今は吉崎という男性の囲い者になっておりました。絹代はキートンに吉崎の機嫌を損ねない為に...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その14

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その13

    お知らせ。【劇団芝居屋は本年10月26日~30日にポケット上演で企画しております、記念すべき第40回公演の出演希望者のワークショップを行います。まだ感染状況などで確定ではありませんが3月中ほどを目安に募集する予定です。沢山の皆様のご応募お待ちしております。詳しくは劇団芝居屋HPにてお知らせいたします。劇団芝居屋HPhttp//www.gekidanshibaiya.sakura.ne.jp】第三場でございます。キートンが文化祭クラス対抗演芸コンクールの台本と演出を担当する事になって数日後。自分の構想を確かめる為に男子だけに召集を掛けその構想を披露するんですな。集まったのはマサル、シュンジ、タケシの三人。まあ、まともに受け止めるのはマサルのみ。話が佳境に差し掛かった時、時江が気を利かしたつもりで茶菓子を持って来ま...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その13

  • プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その12

    お知らせ。【劇団芝居屋は本年10月26日~30日にポケット上演で企画しております、記念すべき第40回公演の出演希望者のワークショップを行います。まだ感染状況などで確定ではありませんが3月中ほどを目安に募集する予定です。沢山の皆様のご応募お待ちしております。詳しくは劇団芝居屋HPにてお知らせいたします。劇団芝居屋HPhttp//www.gekidanshibaiya.sakura.ne.jp】若いてのは回復も早く、キートンの母絹代にこっぴどく叱られた事などどこ吹く風。20年後の自分を問われたシュンジは堀江健一の様な冒険家になると宣言する。ケシは父親の後を継いで炭鉱マンになると宣言。ソーチンはコネで入る大王製紙の社長になると宣言しみんなの失笑を買うが、中でもシュンジのからかいがソーチンの勘に触りまたまたケンカ勃発。...プレーバック劇団芝居屋第39回公演「通る夜・2022」その12

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