これは昨今の高齢者の回顧的な話かと思いきや、ずっと深い視点から語っていた。老人ホームにいる夫婦は二人とも身体が不自由であり、まさにここにいる理由がある。でも…
これ恋愛映画というのだろうか。恋愛には違いない。結婚するかはわからないけど、相当いい仲になった。デートは質素なもので映画に誘ったり、ディナーに行ったり。特別…
世の中で誰が一番気になる存在か、というと、恋している時は別にして、家族になるのが普通だろう。友だちが一番っていう時もあるが、生まれてから死ぬまでのつき合いに…
ティメー・クンデンを探して 2024.2.17 ヒューマントラスト有楽町2
一台の車がチベット高原を走っていく。車に乗っているのは映画監督、カメラマン、ドライバー、そして社長と呼ばれる男。一行はチベット歌劇『ティメー・クンデン王子の…
ストーリーはいつものフランス映画で、家族や恋愛のあれこれ。そこに音楽が絡まる、そのおもしろさ、最高! この映画に出てくる歌をみんな知っていたら、もっと楽し…
白日青春 生きてこそ 2024.1.27 新宿シネマカリテ1
パキスタン難民の少年ハッサンは香港生まれ、言葉も香港のもので、家族とともにカナダへ移住することを夢見ていた。ところがある日、父が交通事故で亡くなり夢は奪われ…
第一話『李さん一家』 第二話『紅い花』 第三話 『ゲンセンカン主人』 第四話『池袋百点会』 つげ義春の四話のオムニバス四本の内、三本まで見て、これは見…
話の頭とお尻が繋がっているのは、後からわかってくる。それはここでは書かない。 料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは、アメリカン・ドリームを求めてオ…
エンシノというのはたぶん地名で、主人公の通っている高校がエンシノ高校というのだった。California Man というのが原題で、それを原始のマンと邦題を…
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これは昨今の高齢者の回顧的な話かと思いきや、ずっと深い視点から語っていた。老人ホームにいる夫婦は二人とも身体が不自由であり、まさにここにいる理由がある。でも…
人にはそれぞれストレスや悩み、言うに言われぬ事情があって、でもそれを何とか押さえつけ、無理強いしてまでも解消しようとする。ニューヨークでのストレスはどこで解…
第二次世界大戦中フランスがドイツに敗れ、休戦条約が成立した後に捕虜収容所に入れられたのはなぜ? フランス軍がドイツ領内で戦っている時に休戦になった。ドイツ国…
イールは、孤独な人だ。そんな彼がもしかしたら、同じように孤独な女性を殺したかもしれない、という疑いをかけられている。彼の動向を探る刑事にはどうしてもそう思え…
自己を認識するとは何か。自分は自分を分かってるつもりでいる。ものごとの対応は自分の意思で決めて行動し発言する。 しかし二つに分かれた道のどちらに進むかは事…
これは有名な詩人T・S・エリオットと、彼の妻ヴィヴィアンとの「争い」の物語だ。恋愛して、結婚、順調にいけばそれでよし。うまくいかなければ別れることになる。だ…
ポーランドとベラルーシの間でどんな取り決めがあったか知らないが、双方のそれぞれの思惑が合致したのだろう。国の都合は被害を受ける当事者には関係ないか無視される…
去年アメリカで映画のボイコット運動が起こっていたことは知っていた。詳しくは見ていなかったので、てっきりアメリカ映画だと思っていた。それがイギリス映画だったの…
働き方にはいろいろある。時代によって新しい仕事が生まれることもある。この時代のアメリカ南部では農業はサム・タッカーのような収穫時期に合わせて働くことがあった…
こんな形の輪タクは見たことなかった。自転車の前方に座る席を付けている。今は夏だから、ベトナムの暑さは実感できる。ほとんど一年中暑いのだろう。汗の引くことのな…
西湖はとりわけ思い入れのある場所だ。二度行ったことがある。暑い時と寒い時、どちらも趣があって忘れがたい。映画の舞台になることもある。中国で最も有名な名勝の西…
有名な話を別な視点から見直しした映画だ。元の話を分かっている上で、この映画を見るのだ。でも、「フランケンシュタイン」にしても「ドラキュラ」にしても、原作のま…
時代劇を身近に感じられる年代は相当な歳になる。いわゆる団塊の世代あたりで東映の時代劇を見た覚えがあるはずだ。東映以外でも時代劇はあったが子ども向けではなかっ…
冬の海独特の高い波が打ち寄せている砂浜。若いカップルがピクニックにでも来たようにお弁当をひろげている。そこに、女性が靴を手に持って歩いてくる。そのあとから男…
密輸にこんな手があったとは驚いた。これが通用するのなら日本ででも同じことができる。でもこんな話は聞いたことがない。たまたまクンチョンの海女の仕事ができないこ…
第一作である。たぶんきっと第二作も作られるだろう。いままでの「釣りバカ」に比べてなじみがないものだから、少し軽く見ていたのだが、そんなことはなく、快調な出来…
小説家でもあるランジュが出版社の社長のバタラを銃で殺して逃げてくる。落ちついた先のパブ兼旅館で、ランジュと一緒に来たヴァンランティーヌは語り始める。酒場にい…
以前「サラフィナの声」を見た。この映画のもとになった舞台を上演しようとする学生の話だった。アパルトヘイトがまだ撤廃されていない時にこういうのをやろうとするこ…
郊外に出かけてのんびり過ごす一日、日々の仕事とは違う場所にいると気持ちもすっかり変わる。やらなくちゃならないことはない。食事はレストランでとればいいし、天気…
覇王別姫は京劇の演目で、この映画の主人公二人の演じる英雄と姫の物語である。京劇は歌舞伎に似た誇張された演劇で静かに演じると言う感じではなく、ほとんど体力勝負…
モノクロでしかもくっきりと鮮やかな画像でないからこそ描けたかもしれない。この映画を今作るとしたらどうなるだろう。原爆の高熱に焼ける焦げる爛れる溶けるかして、…
映画は嘘である。この前提に立って私は映画を見ている。嘘といっても、質の良い嘘なのであって、だからうまくつかれるほど、心地よくなる。作り話なのだから気持ちよく…
この監督の前作のパン屋から服屋に変わった。服を仕立てることは以前はよくあった。テーラーが近くにあったし、靴も足の寸法をとって作っていた。そんなオーダーメード…
新婚旅行でアメリカに来たメキシコ政府特別犯罪調査官マイク・ヴァルガス(チャールトン・ヘストン)がアメリカに入った途端に車の爆破を目撃する。彼は捜査官なのでそ…
1941年12月1日、上海にある女優がやってくる。彼女の目的は舞台に出演することだ。だが彼女には別な隠された使命があった。 この映画の1940年代の上海に…
731とは言うまでもなく、中国東北地方にあった日本の秘密部隊だ。その内容は本やテレビなどでかなりの部分、知られるようになったが、実際のところ、はるか昔の歴史…
ロビンソン漂流記は知っていた。子ども向けの本で読んだかもしれない。ダニエル・デフォーの原作を読んだ。文庫で558ページもある。ロビンソンが無人島にたどり着く…
大空を飛ぶことの気持ちよさは、今の飛行機では安定しすぎていて、あまり感じられなくなっている。それに自分で操縦するわけでもないし、はるか下方に広がる地上は何か…
北極百貨店に動物の客が詰めかける。迎えるは新人コンシェルジュ秋乃。デパートにコンシェルジュって聞いたことないけど、いるんだね。店頭の案内係のような人のことだ…
芝居をするということは何かを舞台で表現することだ。なにを、と問われれば、見て貰うしかない。上演してこその舞台なのだから。それは映画でも同様なことだが、芝居は…
この映画を吹き替えにするなら熊倉一雄だろう。残念ながら無理なので別な人、誰か適切な声はあるだろうか。幸いなことにイギリスではいたようだ。アステリア・マッゴー…
英語がどれだけ有用な道具であるかは先刻承知している。だからずいぶん勉強もしてきたし、少しは話せるようになったのではないかとは思っている。だが、実際に使う機会…
足袋店だった建物の佇まいが素晴らしく良く出来てた。映画のセットは丹精こめて予算もかけて作れば本物かそれ以上のものになる。これほど見事なセットは珍しい。 東…
始まりはアビゲイルの一途な気持ちからかもしれないが、まわりの人たちを巻き込んだ大事件してしまったのには土壌があったはず。時はアメリカ開拓のごく早い頃、169…
映画を撮るのは誰でもできる。カメラで撮影して編集し音楽をつける。彼のように現地に赴かなくても誰かにカメラを回してもらい、直接ではないにしろ演出もできる。かな…
アメリカ映画やイギリス映画にはよくドラッグを注射し、あるいは吸引する場面が出てくる。また、よくないからやめようとする人も出てくる。この映画は後者。それも、徹…
死にそうな犬、無邪気な子ども、足にギプスの父親、ロックな母、長男は運転手。向かうはどこか。急ぐ様子はない。車に乗って旅行ならいいのだが。 イランは砂漠ばか…
スティーブン・キングの作る物語に異議を唱えても意味がない。彼の不思議な世界は異様ではあるが、確固としたものがある。はまりこんだら抜け出せない魅力的な世界であ…
動物は人間を頂点とするヒエラルキーに従って食物連鎖がある。生物は植物か動物を食べて生きていて、食料を確保しなければ生きていけない。これは自然の摂理だ。 そ…
映画は映像で出来ていることを改めて実感させられた。映像的快感の極致がここにはある。海の上を滑るようにカメラが移動し、その大きさを一目で感じられる気持ちの良さ…