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ただ好きだという、この気持ち。 https://kisschoko.blog.fc2.com/

お仕事系BL小説ブログ。医療系シリーズ中心に更新中。基本あまあま、時々じれじれヒリヒリ。R18あり。

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2014/06/22

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  • 拍手御礼SS更新0430

    お待たせいたしました、拍手SS更新しましたー! 前回入れ替えが2月の終わりだったから、2ヶ月ぶりですか・・・むむう、何かとトロくて申し訳ありません。 あ、それと、昨日こっそりアップした近況報告にもたくさんの拍手をいただけて、本当に嬉しかったです。まじ感涙。もう閉鎖しちゃおっかなーと半ば本気で思ったりもしてたんですけど、まだもう少し頑張れそうです。 さてさて。 今回もリピートで7話。落ち込んでる長谷川...

  • 近況報告

    お休みをいただいている間に、平成もあとわずかになってきましたね~。 平成を振り返る的なテレビ番組を見ては、あーあったねーあったねーと感慨にふけるわたくしでございます。 その間にも、原稿原稿とじたばたはしておりまして(苦笑)。 連載の方は未だ目処がつかず、なのですが、とりあえず拍手SSの方は書き上がりました! といってももうちょっと直したいので、入れ替えは明日の午前中にさせていただければと。 あと少し...

  • with、◆ウェリントン(あとがき)

    最初は全12回で更新する予定だったのに、諸事情により(っていつものやつです。原稿が追いつかない!!! あと、いろいろあって精神的にでろでろのどろどろ状態・・・)全17回になってしまいました・・・。 ったく誰だよ、7回完結を目指すとか言ってたの(失笑) まあとにもかくにも。 途中から細切れ更新になりつつも、「ウェリントン」何とか終了いたしました。いかがでしたでしょうか。 メガネのフレームの形とかメガネの部位の...

  • with、◆ウェリントン(17)

    そんなやりとりも楽しく、何より憧れのメガネを手に入れた長谷川が始終嬉しそうにしているので、向井の顔も自然とほころんでしまう。「メガネ、さっそく掛けてみれば?」 そう言ってやると、長谷川はさも呆れたという顔をしてみせた。「LEDディスプレイから出る青色光をカットするメガネなんですよ。サングラスじゃないんですから。昼日中の道ばたで掛けるものじゃ、」「いいじゃないか。俺とほぼお揃いのフレームなんだぞ。せ...

  • with、◆ウェリントン(16)

    ランチは地下街ではなく、地上に出て食べることにした。 イタリアンレストランのオープンテラスに空席があったので、そこに決める。「本日のパスタ」――菜の花とベーコンのバジルソース――を二つと、ピザメニューの中から一つ注文して分けることにする。「先生、どれがいいですか? こういうところのピザには玉ねぎは乗ってないと思いますけど」「トマトソースでサラミが乗ってたら後は何でもいいよ」「ていうと、えーと、ピッカ...

  • with、◆ウェリントン(15)

    向井がそう言い足すと、長谷川は嬉しそうな表情になった。改めて鏡を見やり、その中の自分を物珍しげに眺める。「・・・憧れだったんです、メガネ」 照れた口調でそう繰り返すと、長谷川はそのフレームを外した。これにします、と言いながら店員に手渡す。「ありがとうございます。では、ブルーライトカットの強度なんですが」 以後のやりとりは、向井には馴染みのものだった。長谷川の選択は、コーティングは強、ブルーライトカ...

  • with、◆ウェリントン(14)

    そのどちらも、長谷川には似合った。しかし感想を求められた向井は、やはり言葉を濁した。 オーバル型は賢そうになるしボストン型は可愛いし、どっちもそこらの有象無象の輩から「おっ」と思われちまうじゃないか、という本音は、もちろん言わずにおく。「・・・あ、これは?」 その次に長谷川が手に取ったのは、スクエア型とボストン型の中間のようなフォルムのフレームだった。ウェリントン型ですね、と店員が言う。「丸みを帯...

  • with、◆ウェリントン(13)

    長谷川もだんだんその気になってきたようで、店員に断りを入れると、ぎこちない動作で黒縁のそのメガネを掛けた。 どうですか、と言いながら、鏡より先に向井を見る。「うーん・・・悪くないけど」 正直、似合っていた。素だと柔らかな印象を与える長谷川の顔立ちが、ぐっと引き締まって、男前の度合いが上がって見えた。 そんな感想を、しかし向井は呑み込む。「ちょっとキツく見える、っていうか、冷たい感じになってないか?...

  • with、◆ウェリントン(12)

    でしたらこの辺りですね、と慣れた様子で先導する店員に、まず向井が続き、その後を長谷川が追う。「こちらのコーナーのものでしたら、調整後すぐにお持ち帰りいただけます。他にご希望のフレームがありましたら、後日お渡しという形でレンズを入れさせていただきますし。どうぞ、ご試着なさってみてください」 それだけ言うと一歩下がった店員に見守られつつ、向井と長谷川はその一角に並んだ見本を一通り眺めた。「顔の形で似...

  • with、◆ウェリントン(11)

    向井としては、苦笑せずにいられない。「・・・そういう台詞を言う時は、表情も可愛く揃えてくれると尚嬉しいんだけどな。そんな、睨みつけたまま言われても」「だってくやしいですから。向井先生のために何かができたと思っても、すぐに倍返しにされちゃって」 猫舌以前にバカップル全開の会話だな。そう思わないでもなかったが、こういうのは開き直った方が勝ちだ。 向井はおもむろに携帯を取り出し、この辺りのメガネ屋を検...

  • with、◆ウェリントン(10)

    取りあえず、いくつかの路線が乗り入れている駅で降りた。「本当はどこまで乗ってったっていいんだけどな」 こんな台詞が口を突き、言った本人である向井も驚いたが長谷川も驚いたらしい。だがその後すぐ、長谷川はくすっと笑ってくれた。「そういうわけにもいかないでしょう。さ、コーヒー飲みに行きましょう」 自宅で飲む時は、長谷川のカップにはコーヒーと同量の冷たい牛乳が投入される。 そうすれば、熱いコーヒーも猫...

  • with、◆ウェリントン(9)

    「・・・俺とデートしたくないのか、おまえは」 早々に向井は伝家の宝刀を抜くことにした。表情もそれらしく、しかめっ面を作って長谷川を見やる。 すると思惑通り、長谷川は慌てた様子でぶるぶるとかぶりを振った。「そんなことないです! でもっ、こんな、何でもない日に、」 デートなんて、と、これは蚊の鳴くような声で囁いた長谷川の頭を、向井は笑って小突いた。「何でもない日だから、店も決めてないし予約も何もしてない...

  • with、◆ウェリントン(8)

    そんなわけで、その次の休み。 それは即ち、長谷川がかねてから言っていた「冬物クリーニングが二十パーセントオフになる日」でもあったため、まずは自宅近くのショッピングモールに冬物衣類を持っていく。 そうして最初のミッションを無事達成し、身軽になったところで。 向井は、殊更にさりげない口調でこう提案してみた。「じゃ、せっかくだからちょっと足を伸ばすか。まずはどっかでコーヒーでも飲んで、それから適当にぶ...

  • with、◆ウェリントン(7)

    長谷川曰く、「メガネを掛けている人は頭がいいというイメージがある」のだそうだ。「いや、そんなこともないだろう」 向井はつい笑ってしまったのだが、長谷川はムッと口角を下げて反論してくる。真剣だ。「本当かどうかは関係ないんです! イメージの話なんですから! あと、メガネの角度を直す時の仕種にも憧れるし」 長谷川曰く。 メガネのあしらい方は、どれをとっても様になるのだそうだ。 ブリッジを指先でくいっと...

  • with、◆ウェリントン(6)

    何か欲しいものはないか、とせっついた向井に、長谷川は戸惑った表情を向けてきた。先刻の、「今年は開業準備」という宣言で頭がまだいっぱいらしい。 が、「えっと・・・そうですね・・・」 それでも律儀に、向井の質問について考えてくれるところが長谷川らしい。 そして。「・・・じゃあ、メガネ」 長谷川のこの答えに、向井は目を丸くした。「おまえ、視力落ちたのか?」 思わず口を突いた問いには、わずかの喜びが混入していた...

  • with、◆ウェリントン(5)

    キッと睨み据えると、長谷川は反射的に首をすくめた。はい、と小さな声で返事をする。 その様子につい心が溶けそうになったが、敢えて表情を引き締め、向井は続けた。「俺はな、クソ寒い時にこの手袋を嵌めてマフラーを巻いてると、おまえに直接あっためてもらってるような気持ちになる。ボールペンのひろきだってそうだ。一日の大半を過ごす病院で、神経すり減らす仕事をしてても、白衣の胸ポケットにひろきがいるだけで元気で...

  • with、◆ウェリントン(4)

    「って何? 何を、俺はおまえにやった?」 向井としては、そう詰問せずにいられない。対する長谷川は、軽く瞬きをしてから、アイロンの電源を切った。長くなりそうだと判断したのかもしれない。「まずは、僕のことを好きになってくれたでしょう。それに、隣どうしの生活もそうだったし、今の同居生活だって、向井先生が僕にくれた大事なものですよ」「そういうんじゃなくて物品」「ええと・・・あ、おさむさん! おさむさんも誕生...

  • with、◆ウェリントン(3)

    「どうかしました?」 しゅっしゅっとスチームの音を立てながら、手際よくワイシャツを片付けていく長谷川の傍らに立つと。 向井はまず、手に抱えたままの衣類のうち、コートだけを床に置いた。というか、正確には振り落とした。そして、残り二つを長谷川へと差し出す。「これ」「あ、はい。それとコートですね。他はいいですか? セーターとかは?」「そっか、セーターも出しといた方がいいよな。・・・じゃなくて、これを見ろっ...

  • with、◆ウェリントン(2)

    そんなものを持っているところからも判るように、長谷川はアイロン掛けが嫌いではないと言う。皺の寄っていたものがぴんとするのは気持ちがいいし、簡単かつ短時間で達成感が味わえるからというのが長谷川の見解だ。 医師という仕事は、常に明瞭な結果が出るとは限らない――というより出ないことの方が多い。常に中腰でいることを強いられるようなところがある。 だから、判りやすい達成感を得たがる長谷川の気持ちも、向井には...

  • with、◆ウェリントン(1)

    「あ、向井先生。クリーニングに出す冬物、まとめておいてくださいね」 近所にあるショッピングモールに入っているクリーニング屋の名を上げて、今度の週末に出すと二十パーセントオフなんです、と長谷川が言い添えた、その段階では。 向井も普通に返事をして、それからすぐにクローゼットへと向かった。俺のパートナーは本当にしっかりしていると内心で讃えつつ。 今すぐじゃなくてもいいですよ、と、笑いながら長谷川が言うの...

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