with、◆がらくた(7)
おい、とか何とか、制止とも非難ともつかない声を聞いた気もするが、勿論無視した。更に力をこめて忍足を抱きすくめながら、佐上は囁いた。「ただいま」「・・・それ、普通に言えないのか」 さも呆れたと言いたげな口調。だがそれとは裏腹に、忍足の両手は佐上の背へと回され、やわらかな抱擁を返してくる。「言えない。だって淋しかったから」「何が?」 判ってるくせに、と内心で佐上はぼやく。判ってて言わせようとしてる。 ...
2019/05/31 05:00
2019年5月 (1件〜100件)
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