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  • 東京の川遊び

    シカゴのレジェンド・タツ青木さんたちのライヴを観にいったところ、翌日に川遊びをやるからどうかとのこと。幸い予定もなく日本橋まで出かけ、1時間ほど舟で缶ビールを片手に気持ちいい時間。タツ青木さんは四谷荒木町の置屋「豊秋本」の生まれで、幼少期から料亭の「お座敷三味線」を体得している。なんでもこれは前座としての位置づけであり、それゆえ、演奏の進め方は即興そのものであった。驚いた。「どうですか齊藤さん、ズージャと比べて」と、青木さん。娘さんの希音さんはこの日「豊秋千東勢」を襲名なさったそうで、お隣で太鼓を鳴らすさまはカッコよかった。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF35mmF1.4東京の川遊び

  • Encounter To Engage - featuring Tatsu Aoki, from Chicago@渋谷Li-Po

    渋谷のLi-Po(2023/5/27)。TatsuAokiタツ青木(b,三味線,movies)MasahikoShimajiシマジマサヒコ(b,electronics)MarcosFernandes(perc)YumikoTanaka田中悠美子(三味線,E.大正琴)シカゴのフリージャズを愛する者はコントラバス奏者・タツ青木さんの名前を知らないわけがないのだけれど、ご本人に「あなたは東京で僕を知っている3人目だ」と言われた。そのようなユーモラスなところも含めて音楽性である。ときにアンビエント的と感じるほどに全体を包みこみ、ときにピチカートで逸脱しまくる(たしかにこのあたり、サックスのフレッド・アンダーソンやヴォン・フリーマンと長く共演してきたことが納得できる)。ベースのシマジマサヒコさんが青木さんの来日を機...EncounterToEngage-featuringTatsuAoki,fromChicago@渋谷Li-Po

  • フィールド – ダイクマン – フローリン / Drag it to the bottom w/秋山徹次@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2023/5/23)。ThomasFlorin(p)JohnDikeman(ts)NicolasField(ds)TetuziAkiyama秋山徹次(g)どフリーのサウンドに秋山徹次さんとは意外にも感じたが、ここはさすが。音価が長く強烈なマッスをぶつけた。それも淡々とこなしていくのが秋山さんらしい。なかなか予定調和で終わらせないのもまた。そんなわけで農道爆走はさらにパワーアップした。秋山さんの音は農道をぎらぎらと照らした。耳鳴りが半端なかった。初日に間に合わなかったトリオのアルバムは間に合わせCD-Rから正規のものになった(頂戴してわらしべ長者を思い出した)。客席には日本のミュージシャンのほかにケヴィン・マキューさんやキャル・ライアルさんたちも現れ、愉しかった。ダイクマンさんに...フィールド–ダイクマン–フローリン/Dragittothebottomw/秋山徹次@公園通りクラシックス

  • 内橋和久+カール・ストーン@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2023/5/22)。KazuhisaUchihashi内橋和久(daxophone,g,effector)CarlStone(PC)今年ベルリンで、7月にはロンドンで共演するデュオであり、その間の東京。さすがに注目度が高いのか満員になった。内橋さんのダクソフォンは、聴くたびに、ここまで繊細な人の声に近づき、それを超えているかということに驚かされる。それを変換するサウンドのさらなるすごみといったらない。カールさんは明らかにハコ全体を意識したサウンドであり、ときどき隣の内橋さんをじっと視てはまた別の全体性を創り出している。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF35mmF1.4●内橋和久内橋和久+田中悠美子@千駄木BarIsshee(2023年)高瀬アキ+ダニエ...内橋和久+カール・ストーン@千駄木BarIsshee

  • ダブトライアングル@東北沢OTOOTO

    東北沢のOTOOTO(2023/5/21)。マチネ。KokichiYanagisawa柳沢耕吉(g,misc.)ChihoOka岡千穂(key,misc.)RyotaroMiyasaka宮坂遼太郎(perc,misc.)さまざまな信号のダブサウンド。なにがなされていたのやら、まったく構えることなく遊ぶ3人。はじめも終わりもない。愉しい。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF35mmF1.4●柳沢幸吉照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)柳沢耕吉+奥住大輔@東中野セロニアス(2020年)合わせ鏡一枚with直江実樹@阿佐ヶ谷YellowVision(2019年)種まき種まかせ第3回ー冬の手ー@OTOOTO(2019年)種まき種まかせ第2回ー秋の手-@...ダブトライアングル@東北沢OTOOTO

  • 林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2023/5/20)。EiichiHayashi林栄一(as)TatsuyaYoshida吉田達也(ds,voice)AyakoKanda神田綾子(voice)林栄一さんと吉田達也さんとは、林栄一ユニット『森の人』(StudioWee、2001年)以来ほとんど共演していない。前に吉田さんに尋ねたら1回か2回のみ。そして神田綾子さんと吉田達也さんはひとり加えてトリオにするシリーズを繰り返しており今回が7回目(細井徳太郎、纐纈雅代、加藤崇之×2、カール・ストーン、加藤一平)。そんなわけで待望の共演となったが、それも最近いくつかのギグがあったからだ。『森の人』では吉田さんのプログレビートに林さんが寄る形で、音色はすこし軽いものだったように聴こえた(録音によるものかもしれない)。今回も...林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス

  • ガラグア、沼尾翔子+遠藤ふみ@七針

    新川の七針(2023/5/18)。久しぶりに行ったら1階にポタジェというお店ができていて、カレーがとても美味しかった。ShokoNumao沼尾翔子(vo)FumiEndo遠藤ふみ(p)ガラグアAoiTagami田上碧(vo.g,口琴)RyotaroMiyasaka宮坂遼太郎(ds)SunaoHiwatari樋渡直(b,g,喉歌,口琴)前半、沼尾翔子+遠藤ふみ。沼尾さんの歌の独特さ、おもしろさはなんだろう。ことばをうた世界の構築の手段として使うというより、ことば自体が目的となっている感覚がある。聴く者もうた世界を介してではなくより直接的に感知する。あとで田上さんが「そのまま溶けてしまいそうだった」なんて口にしたことにも共感。遠藤さんも「歌伴」ではないからこその、このデュオ。後半、ガラグア。田上さん久しぶりに...ガラグア、沼尾翔子+遠藤ふみ@七針

  • フィールド – ダイクマン – フローリン / Drag it to the bottom w/坂田明@横濱エアジン

    横濱エアジン(2023/5/16)。ThomasFlorin(p)JohnDikeman(ts)NicolasField(ds)AkiraSakata坂田明(as,cl,vo)トリオ、坂田ソロ、4人。ジョン・ダイクマンはひしゃげて濁った音でフリージャズの農道を爆走する。この感覚は久しぶりで嬉しい。ニコラス・フィールドはタムやスネアの打音の微妙な違いを活かし、トーマス・フローリンは全方位的に激しく攻めるのに華麗でもある。坂田さんはさすがの技。愉快で素晴らしい人たち。ツアーの間にもういちど観にいきたい。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,RolleiSonnar85mmF2.8(M42)●ジョン・ダイクマンジェイムスズー『Fool』(2016年)ジョン・ダイクマン+スティーヴ・ノブル+ダーク...フィールド–ダイクマン–フローリン/Dragittothebottomw/坂田明@横濱エアジン

  • R.I.P. 松風鉱一(JazzTokyo)

    >>R.I.P.松風鉱一–JazzTokyoFujiX-E2、XF60mmF2.4●松風鉱一東京国際バリトンサックス・フェスティバル2023@吉祥寺StarPine'sCafe(2023年)GUZサックスワークショップ@新宿ピットイン(2022年)松風鉱一インタビュー(JazzTokyo)(2022年)守屋純子+松風鉱一@Lindenbaum(2022年)松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)松風鉱一@西荻窪clopclop(2021年)松風鉱一@本八幡cooljojo(2021年)渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)宅Shoomy朱美+松風鉱一+藤ノ木みか@なってるハウス(2020年)松風鉱一+上村勝正+石田幹雄@本八幡co...R.I.P.松風鉱一(JazzTokyo)

  • 渋谷毅&仲野麻紀『アマドコロ摘んだ春 ~ Live at World Jazz Museum 21』(JazzTokyo)

    >>#2242『渋谷毅&仲野麻紀/アマドコロ摘んだ春~LiveatWorldJazzMuseum21』–JazzTokyo●渋谷毅LuzDoSol@なってるハウス(2023年)渋谷毅+外山明+甲斐正樹@なってるハウス(2023年)東京国際バリトンサックス・フェスティバル2023@吉祥寺StarPine'sCafe(2023年)渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)平田王子+渋谷毅『LuzDoSol*やさしい雨』(2018年)2018年ベスト(JazzTokyo)(2018年)廣木光一+渋谷毅『ÁguasDeMaio五月の雨』(2018年)今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)渋谷毅@裏窓(2017年)...渋谷毅&仲野麻紀『アマドコロ摘んだ春~LiveatWorldJazzMuseum21』(JazzTokyo)

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.7 遠藤ふみ(JazzTokyo)

    >>インプロヴァイザーの立脚地vol.7遠藤ふみ–JazzTokyoFujiX-E2,RolleiSonnar85mmF2.8(M42)●遠藤ふみThieves@神保町試聴室(2023年)幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)荻野やすよし+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)quintet@不動前Permian(2023年)阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)Ensemble響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴホール(2023年)秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)Uquwa@神保町試聴室(2023年)齊藤涼子+遠藤ふみ@u-makagurazaka(2023年)浅野昭一+高橋麻理絵+遠藤ふみ@下北沢A...インプロヴァイザーの立脚地vol.7遠藤ふみ(JazzTokyo)

  • 池田陽子、大蔵雅彦@Ftarri

    水道橋のFtarri(2023/5/8)。YokoIkeda池田陽子(silentvln)MasahikoOkura大蔵雅彦(cl,b,p)それぞれのソロ。池田さんのソロは並行して音を出しながら弱くかすれ、時間の進行とゆっくり追いかけっこをしているような感覚。ときに妙なる音が聴こえてくる。本人によると、自分の体内の音(耳鳴り)と外からの音を同じにしようという試みでもあった。そうか追いかけっこは自他の間のものだったのか。大蔵さんはクラのソロ(もともと正弦波と重ねる予定だったとのこと)、ベースとピアノとのひとりデュオ。思考実験の隘路に入り込んでいくようで、開かれているのか閉ざされているのかわからなくて奇妙。FujiX-E2,RolleiPlanar85mmF2.8(M42)●池田陽子Ensemble響む@入間...池田陽子、大蔵雅彦@Ftarri

  • 吉田桂一@行徳ホットハウス

    行徳のホットハウス(2023/5/6)。KeiichiYoshida吉田桂一(p)SatoshiKosugi小杉敏(b)KanaeKonuma小沼奏絵(ds)Guests:YukiKodama小玉勇気(b)ShogoHamada浜田省吾(ds)ソニー・クラーク、J・J・ジョンソン、ウィントン・ケリー、スタンダード曲。さすがのバップピアニスト。そして小杉さんのベースの色気にはうっとりさせられてしまった。ところでプレイの途中のおもしろいタイミングで反応する観客がいて、よくみたらドラマーの鷲頭誠さん。しばしおしゃべりして楽しかった。FujiX-E2,RolleiSonnar85mmF2.8(M42)●吉田桂一伊勢秀一郎+吉田桂一+小杉敏@行徳ホットハウス(2022年)●小杉敏小杉敏+森田潔+江澤茜@行徳ホットハ...吉田桂一@行徳ホットハウス

  • Thieves@神保町試聴室

    神保町の試聴室(2023/5/5)。Thieves:MasahikoOkura大蔵雅彦(vo,b,cl,sinewaves)MasatakeAbe阿部真武(b)FumiEndo遠藤ふみ(p)いちど延期となった歌ものプロジェクト初演。「ポップな歌も演るのだろう」くらいのつもりで出かけて、面食らってしまった。歌ものとはいえ、手厚いコードや観客との共有感によって場の創出が担保されているわけではまったくない。むしろことばと音の剥き出し感があって、依拠するものがないままの状態。大蔵さんは「ことばの外部性」を口にした。人間はことばによってのみ生かされる呪われた存在であり、その肝心のことばは、発せられた途端に宿主の意思など関係ないものとなるのだ、と(意訳)。ではそのことばをオブラートに包まず提示したらどうなるかという音...Thieves@神保町試聴室

  • カート・ローゼンウィンケル+ジャン=ポール・ブロードベック 「ショパン・プロジェクト」@ブルーノート東京

    ブルーノート東京(2023/5/3、2ndset)。KurtRosenwinkel(g)Jean-PaulBrodbeck(p)LukasTraxel(b)JorgeRossy(ds)カート・ローゼンウィンケルはそれはまあ凄いことに誰も異論を差しはさまないだろうし、実際に次第に盛り上がる演奏のなかでここぞとばかりに聴かせるソロはさすが。とはいえリヴァーブが過剰に感じられて、もうちょっとソリッドに攻めてほしかったところ。ホルヘ・ロッシーの重くて軽いドラムスはみごとだった。●カート・ローゼンウィンケルカート・ローゼンウィンケル@ディスクユニオンJazzTOKYO(2016年)カート・ローゼンウィンケル@VillageVanguard(2015年)HumanFeel『Galore』(2007年)ポール・モチアン...カート・ローゼンウィンケル+ジャン=ポール・ブロードベック「ショパン・プロジェクト」@ブルーノート東京

  • 「深瀬昌久1961-1991」@東京都写真美術館

    東京都写真美術館の「深瀬昌久1961-1991」。プリントを凝視するとちょっとどきどきする。愛するパートナーとの私生活をフィルムに焼き付けるということには、天国も地獄も紙一重のあやうさがあって、だからこそ魅惑的。それは原一男の『極私的エロス恋歌1974』でも、ジョナス・メカスの『歩みつつ垣間見た美しい時の数々』でも、沢渡朔の『Kinky』でも、島尾伸三の『まほちゃん』でも。「深瀬昌久1961-1991」@東京都写真美術館

  • 戸谷成雄 彫刻@埼玉県立近代美術館

    埼玉県立近代美術館に足を運んで戸谷成雄展。石や木や鉄が風化し浸食されたような造形であり、やはり独特。千葉成夫『現代美術逸脱史』では、「空間」をたんに取り込もうというのではなくてそれをこそ「彫刻」として実現しようとしているのだと説いている。とはいえ実践そのものに着目することは「もの派」の発生からそうであったはずで。なにがここまで戸谷の魅力となっているのだろう。山西省の大きな自然公園に行ったとき、うねるような形の樹木について場のエネルギーのゆえだという説明を受けた。もちろんそれは科学的でもなんでもないのだけれど、戸谷の彫刻にも感じる、そのような世界観。人の手による実践だけではなく、世界とのかかわりを形にしようとする世界観。戸谷成雄彫刻@埼玉県立近代美術館

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