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  • おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)

    大阪堺筋本町ミュージックスポットsatone(聰音)の配信(2022/11/27)。KazuoOtaおーたかずお(p)AyakoKanda神田綾子(vo,voice)暗い中、目で合図し、バラッドの世界に引き入れるようにおーたかずおさんが鍵盤を弾き始めるときの時間の作り方にいきなりぐっとくる。うたの合間に自分のリズムで揺れるようにして、少しずつ静かに出してゆく和音の細やかさもいい。最初からベースラインで既成のレールを設定するような、野暮なことはしない。腹の底からのうたはピアノで下から支えているし、スキャットへの当意即妙の呼応も、ロマンチックなうたにスノードームのように音のかけらをまとわりつかせる芸もさすが。「歌伴」でもあり、同時にピアノが主役でもあり、一様ではないからずっと没入して聴いていられる。一方のヴォ...おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポットsatone(聰音)

  • 川口義之+不破大輔+山口コーイチ+岡村太+高橋保行@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2022/11/28)。YoshiyukiKawaguchi川口義之(as,ss)DaisukeFuwa不破大輔(b)KoichiYamaguchi山口コーイチ(p)FutoshiOkamura岡村太(ds)YasuyukiTakahashi高橋保行(tb)ボンネットバス(演奏後「ラウンジジャズ」とか言って笑っていた)、きよらかな賛美(草間彌生がタイトルを付けたとか)、羊どろぼう、城下かれい、三日月町のクリスマス。アップ・オン・ア・ムーンヒル、眠る女・縄文人の落とし物(映画音楽)、ピーチウェルパークの長い季節、黒いチョッキの男。もう良い曲ばかりである。川口さんのアルトはときに情そのもののように濁り、カーヴドソプラノは楽器の魅力というのか逸脱気味で、それが不思議にトロンボーンと相性が良...川口義之+不破大輔+山口コーイチ+岡村太+高橋保行@なってるハウス

  • 音楽詩劇研究所・ユーラシアンオペラ2022「A Night The Sky was Full of Crazy Stars」@SHIBAURA HOUSE

    田町のSHIBAURAHOUSE(2022/11/26)。出演:ジー・ミナ(歌)エリ・リャオ(歌)演奏:松本ちはや(マリンバ、打楽器)熊坂路得子(アコーディオン)任炅娥(チェロ)小沢あき(ギター)河崎純(コントラバス)三浦宏予(ダンス)亞弥(舞踏)吉松章(舞、謡)坪井聡志(歌)エリ・リャオさんによる台湾原住民のうた、ジー・ミナさんによる韓国のパンソリ、埼玉県のクルド人の方々による映像を通じたうた、日本語のうた。言葉の意味は必ずしもわからなくとも、身をゆだねていると哀しみも喜びも共有できる感覚がある。イノチへの限りない愛情というべきか。街路から見える、開かれた空間だからなおさらだ。中国東北地方に生まれ日本への留学中に獄死した詩人・尹東柱の詩がスクリーンに投影される。「オモニ」と目で認識したあとにジーさんが「...音楽詩劇研究所・ユーラシアンオペラ2022「ANightTheSkywasFullofCrazyStars」@SHIBAURAHOUSE

  • 西口明宏+デイヴィッド・ブライアント+粟谷巧@下北沢No Room for Squares

    下北沢のNoRoomforSquares(2022/11/26)。AkihiroNishiguchi西口明宏(ss,ts)DavidBryant(p)TakumiAwaya粟谷巧(b)TomoakiBaba馬場智章(ts)(※アンコールのみシットイン)このサックス奏者のことは気になりつつ観る機会がなかった。デイヴィッドもしばらくご無沙汰。そして先日サックスの江澤茜さんから凄いと聞いた粟谷巧さん。そんなわけで時間も空いたしいそいそと足を運んだ。西口さんはソプラノサックスだけを吹いた(アンコールではテナー)。エネルギーに満ちているのに中庸の音域で力強く制御されており、もはやソプラノの快楽。これはカッコいい。攻めては潔く引くところもいい。デイヴィッドの和音は相変わらず繊細に千変万化する。コルトレーンの<Cent...西口明宏+デイヴィッド・ブライアント+粟谷巧@下北沢NoRoomforSquares

  • 関根敏行+藤田耕平@行徳ホットハウス

    行徳のホットハウス(2022/11/25)。ToshiyukiSekine関根敏行(p)KoheiSekine藤田耕平(b)ParisianThroughfare、TheNightHasAThousandEyes、I'llKeepLovingYou、GoldenEarings(お店のフェイヴァリットだということで)、オリジナルのBluesAlways、Cleopatra'sDream、BatidaDifferente(Cannonball'sBossaNova収録曲)、'RoundMidnight、StarEyes、Temperance(ウィントン・ケリー)、FallenLeaves、ShadowofYourSmile。関根さんのピアノを聴きたいと思っていたので駆けつけた。一音一音が粒だっていてすばらしか...関根敏行+藤田耕平@行徳ホットハウス

  • オペラ曽根崎心中、馬のモツ煮込み

    昨日は東京文化会館で『オペラ曽根崎心中』。久しぶりに聴くクラシックのアルトサックスの響きが新鮮で、それが箏と音を重ねることがまた嬉しい音楽体験。そして後半のオペラはなかなか圧倒的で、バリトンの竹沢嘉明さんのコミカルでも深くもある声も、お招きくださった田中悠美子さんの三味線の抑制されドラマに寄り添うありようも、実にすばらしかった。予備知識がなかったのだけれど、作曲の入野義朗は現代音楽にもジャズにも越境を試み、またアジアの音楽を方法論として取り入れようとしていた人で興味津々。終演後にアメ横の大統領でモツ煮込みを食べたところ馬のモツ、独特のくにゅくにゅとした食感で美味しい。馬肉喰いもモツ喰いもアジアの歴史と関わっているわけで、そして場所は上野。どこにでも入口はある。ところで一之江の古い居酒屋カネスでもずっと馬の...オペラ曽根崎心中、馬のモツ煮込み

  • 土井善晴さんと中島岳志さんの対談本・続編『ええかげん論』

    『料理と利他』(ミシマ社、2020年)も刺激的だったけれど続編の『ええかげん論』(ミシマ社、2022年)もおもしろい。自然に受け止められるようになったのは土井先生の考えに馴染んできたからかな。「ええかげん」とは相手との関係で動きを決められるようにしておこうという思想。相手とは一緒に食事をする人であったり食材であったり。自分もゆるやかに自由になれるかもしれない。土井善晴さんと中島岳志さんの対談本・続編『ええかげん論』

  • 瀬尾高志+広瀬淳二+高橋佑成+秋元修@神保町試聴室

    神保町試聴室(2022/11/14)。TakashiSeo瀬尾高志(b)JunjiHirose広瀬淳二(ts)YusekiTakahashi高橋佑成(p,syn)OsamuAkimoto秋元修(ds)あまりにも太い流れとして広瀬さんと瀬尾さんの音があって、それに伍する力をもつものとして、秋元さんが熱を放出し、高橋さんが強くも煌びやかでもある色を散りばめる。濁流が流れ去ったあとの美しさといったら。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF60mmF2.4●瀬尾高志TheBassCollectivemeetsJean&Bénédicte@山猫軒(2022年)酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦@稲毛Candy(JazzTokyo)(2022年)石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)瀬尾高...瀬尾高志+広瀬淳二+高橋佑成+秋元修@神保町試聴室

  • 高島鈴『布団の中から蜂起せよ』

    高島鈴『布団の中から蜂起せよ』(人文書院、2022年)。共感しつつも速読してしまうのはこちらが緊急事態ではないからだろうな。けれどもいくつか犬耳を折る箇所があった。アボリジニの語りを通じて「正史」にのみ陥らないあり方を説いた名著、保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』を引きつつ、「視線の再魔術化」が可能ではないかとする問いかけ。なるほど、たしかにドゥルーズ=ガタリふうにいえば新しい「数列」を絶えず創出すること、権力の網から絶えず逃れようとすること。「山口県から青森県までの徒歩経路を表示したマップ」を前にゴジラと化すのではなく、対象を定めてエネルギーを使わなければならないこと。「私の時間は私のものだ。抵抗しなくては。できうる限り現実的に。」高島鈴『布団の中から蜂起せよ』

  • 小杉敏+森田潔+江澤茜@行徳ホットハウス

    行徳のホットハウス(2022/11/12)。SatoshiKosugi小杉敏(b)KiyoshiMorita森田潔(p)AkaneEzawa江澤茜(as)レギュラーベーシストの小杉さんが新しいふたりを連れてきた形。MelancholyBaby、StolenMoments、BodyandSoul、WhatistheThingCalledLove?、AlongCameBetty、IShouldCare、DarnThatDream、Strollin'、ThereisNoGreaterLove。小杉さんのベースはいつも気持ちよく歌うことを忘れない。堅実に聴こえた森田さんだが、スタンダードと言われてしばらく悩み弾き始めた<IShouldCare>のイントロは情感たっぷりだった。そして江澤さんのアルトは、太くて丸い音...小杉敏+森田潔+江澤茜@行徳ホットハウス

  • TRY ANGLE/安田芙充央+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2022/11/11)。FumioYasuda安田芙充央(p)NobuyoshiIno井野信義(b)HiroshiYamazaki山崎比呂志(ds)手練れの3人による音の饗宴。井野さんのコントラバスは香り高く、ここでしかないという領域にあって、聴くたびに感嘆させられる。山崎さんの迷いのないダッシュも、安田さんが衒いなく次々に紡ぎ出す流れもすばらしい。セカンドセットでは「これでどう?」とばかりに仕掛けるのは安田さん、それに対して歓喜の表情で応じるふたり。こちらもウフフと笑いながら聴くほかない。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF60mmF2.4●山崎比呂志TRYANGLE/松丸契+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)TRYANGLE/大友良英+川島誠...TRYANGLE/安田芙充央+井野信義+山崎比呂志@なってるハウス

  • ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』

    ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』(新潮文庫、原著1982年)。ポール・オースターはずいぶん好きで、『リヴァイアサン』あたりからは邦訳を待ちきれず先に原書を読んできた(最新作の『4321』は分厚くて諦めた)。けれどもNY三部作より前の作品があったなんて知らなかった。それがポール・ベンジャミン名義のハードボイルド『スクイズ・プレー』で、たしかに、どこかとどこかがつなぎあわされて運命的な結節点となる語りはオースター的。野球への憧れもまたオースター的。ミッキー・スピレインのような洒落た減らず口もたのしくて、真似したくてもできないところがまたいい。●ポール・オースターポール・オースター+J・M・クッツェー『ヒア・アンド・ナウ往復書簡2008-2011』(2013年)ポール・オースター『冬の日誌』(2012年...ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』

  • 北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2022/11/8)。Manabu"Gaku"Kitada北田学(bcl,cl)AkiraSotoyama外山明(perc)MasatakeAbe阿部真武(b)北田学さんのバスクラは強靭に粘っていて、それは楽器の特質もフレージングによるところもあるのだろうと思う。一方のクラにはより間隙があって飛翔する。外山さんは空気に丹念に温度や匂いを付けると思えばさまざまなビートも創出し、やはりすばらしい。そして阿部さんは柔軟な空気創出型だとこれまで思っていたが局面によって駆け出しもしていて、ちょっとした発見だった。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF35mmF1.4●北田学藤山裕子+北田学+藤井信雄@なってるハウス(2022年)北田学+西嶋徹+神田綾子@渋...北田学+外山明+阿部真武@渋谷BarSubterraneans

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.1 林栄一(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.1林栄一–JazzTokyo●林栄一トリオ座@阿佐ヶ谷YellowVision(2022年)林栄一+國仲勝男+小谷まゆみ@阿佐ヶ谷YellowVision(2022年)MMBトリオwith神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)林栄一+武田理沙@公園通りクラシックス(2021年)Fado-mo-two@inF(2020年)「飴玉☆爆弾」@座・高円寺(2020年)渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)リューダス・モツクーナス『InResidencyatBitchesBrew』(JazzTokyo)(2018年)<浅川マキ...インプロヴァイザーの立脚地vol.1林栄一(JazzTokyo)

  • ピーター・エヴァンス『Murmurs』(JazzTokyo)

    #2209『ピーター・エヴァンス/Murmurs』–JazzTokyoErinLesser(piccolofl)TimMunro(fl)PeterEvans(MIDIpianoperformance/programming)●ピーター・エヴァンスピーター・エヴァンス『Being&Becoming』(JazzTokyo)(2019年)ピーター・エヴァンス『Horizons』(JazzTokyo)(2018年)【日米先鋭音楽家座談】ピーター・エヴァンスと東京ジャズミュージシャンズ(JazzTokyo)(2018年)「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)ピーター・エヴァンス@JazzArtせんがわ2018(JazzTok...ピーター・エヴァンス『Murmurs』(JazzTokyo)

  • ノエル・アクショテ 『J.(B.)B. (For Jaimie)』(JazzTokyo)

    #2210『ノエル・アクショテ/J.(B.)B.(ForJaimie)』–JazzTokyoNoëlAkchoté(AcousticGuitarMartinHD-28)●ノエル・アクショテノエル・アクショテ『GetHappy–PlaysSonnyRollins's“ANightAtTheVillageVanguard”』(2015年)カンタン・ロレ+ノエル・アクショテ『TheReturnofQ.&A』(2015年)フィル・ミントン+ロル・コクスヒル+ノエル・アクショテ『MyChelsea』(1997年)エヴァン・パーカー+ノエル・アクショテ+ポール・ロジャース+マーク・サンダース『SomewhereBi-Lingual』、『Paris1997』(1997年)ルイ・スクラヴィス+ティム・バーン+ノエル・アク...ノエル・アクショテ『J.(B.)B.(ForJaimie)』(JazzTokyo)

  • やみのうつつ vol.1@神保町試聴室

    神保町試聴室(2022/11/5)。FumiEndo遠藤ふみ(p)MasaoTajima田嶋真佐雄(b)NaotoYamagishi山㟁直人(perc)guest:KirstenCarey(g)遠藤さんの方法論として、音を抑えることに加えて光を落とすことが明確化されてきたように思える。田嶋さん、山㟁さんのふたりもそれを意識的に続けてきた人であり、こうして集まって一緒に音を出すことは必然的か。暗い中でかすかな音を誰かが出し、別の人が重ねる。この場合即興演奏とは何かの意図的なアクションに対する反応ではなく、もっと長い時間スケールでのコミュニケーションにほかならない。となると意図的であっても集団意識を信頼した「別のなにものかによる自律的な演奏」なのかもしれない。セカンドセットではカーステン・キャリーさんも参加。...やみのうつつvol.1@神保町試聴室

  • 吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja

    中野坂上のAja(2022/11/4)。TatsuyaYoshida吉田達也(ds,voice)AyakoKanda神田綾子(voice)IppeiKato加藤一平(g)吉田達也・神田綾子ユニットにゲストが加わる形は5回目。加藤一平さんが入ることによる化学変化もこれまでのものと違っていて、メタリックにドラムスに拮抗する、物語の落ちをもって待ち構える、声を擬態する、はみ出し者となる、それらがことごとく愉快さとともに繰り出された。神田さんは前半はトリオとしての丁々発止をみせ、後半はドラムスとギターのふたりを受け止めてサウンドの溶媒たらんとしているようにみえた。民謡のような声にはちょっと驚かされてしまった。そしてはじめて入ったこのハコの直接的な響きは独特で、嬉しくなった。FujiX-E2,XF35mmF1.4,...吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja

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