むささびが葭簀を齧る山の庵(むささびがよしずをかじる やまのいお)むささびの子を守る声か梅雨の闇(むささびのこをもるこえか つゆのやみ)Muku 画像(トップ):(上)ムササビ (下)梅雨の夜空 今日の季語(1) 葭簀 ≪三夏≫ 子季語: 葭簀掛 葭簀茶屋【解説】 蘆を編んで作った簀(す)。庇(ひさし)などに立てかけて日除(ひよけ)にする。葭簀で囲うことを葭簀張という。【引用:角川書店版『合本俳句歳時記...
Haiku Blog of Muku Watanabe | 日々の俳句メモと雑感のブログです。PCでの閲覧を想定して作成しています。
むささびが葭簀を齧る山の庵(むささびがよしずをかじる やまのいお)むささびの子を守る声か梅雨の闇(むささびのこをもるこえか つゆのやみ)Muku 画像(トップ):(上)ムササビ (下)梅雨の夜空 今日の季語(1) 葭簀 ≪三夏≫ 子季語: 葭簀掛 葭簀茶屋【解説】 蘆を編んで作った簀(す)。庇(ひさし)などに立てかけて日除(ひよけ)にする。葭簀で囲うことを葭簀張という。【引用:角川書店版『合本俳句歳時記...
ほととぎす木の間隠れに姉の家(ほととぎす このまがくれにあねのいえ)A little cuckoo sings: seen among the tree ismy elder sister's house香魚焼く義兄に聞こえずほととぎす(こうぎょやくあににきこえず ほととぎす)My brother-in-law grills sweetfish;the little cuckoo callsbut failing to reach himほととぎす魚焼けたかとも聞こえ(ほととぎす さかなやけたかともきこえ)Calls of little cuckoo;sounding like a...
らつきよ掘り漬けざるを得ぬ妻の留守(らっきょほり つけざるをえぬつまのるす)Rakkyo scallion digging;I'll have to pickle them myselfas my wife is awayエシャレット若らつきようと呼び給へ(えしゃれっと わからっきょうとよびたまえ)Never mind échalote:call it young rakkyo scallion,s'il vous plaîtらつきよう漬五葷をほばる快楽の音(らっきょうづけ ごくんをほばるけらくのね)Pickled rakkyo scallions;The noi...
熊谷草(くまがいそう)/敦盛草(あつもりそう)|Kumagai-so and Atumori-so
軍にも情ありし世熊谷草(いくさにもなさけありしよ くまがいそう)Long ago, even in warwas compassion at times;Kumagai-so flowers敦盛草庭に咲きゐてこの哀れ(あつもりそう にわにさきいてこのあわれ)Atsumori-so flowersblooming in the garden;yet induce such a sadnessNote: The name of both kumagai-so and atsumori-so relates to
えご一花また一花散る間合ひ(えごいっかまたいっか ちるまあい)A snowbell flower fell;then did another;what an itervalえご散るや全きままに惜しみなく(えごちるや まったきままにおしみなく)Snowbell flowers fall;keeping flawless shapeand not sparingえご散りて径にま白きひと処(えごちりて みちにましろきひとところ)Snowbell flowers have fallen;leaving one corner of the pathstained in whiteNote: Snowbel...
十薬|Ten-medicine herb (Houttuynia cordata)
十薬より一粒多い処方箋(じゅうやくよりひとつぶおおい しょほうせん)The prescriptionone tablet more than the herbnamed ten-medicine十薬や人にそれぞれ得手不得手(じゅうやくや ひとにそれぞれえてふえて)Ten-medicine herb;everyone has their strengthand weaknessどくだみや何と答へてよいものか(どくだみや なんとこたえてよいものか)Poison lump plant;I couldn't find a wordto counterargueNote:
早苗田や坂東沖に青筑波(さなえだや ばんどうおきにあおつくば)Planted rice fields;green covered Tsukuba liesoff the watered land of BandoNotes: 1) Tsukuba is a mountain located in Ibaraki-ken, north of Tokyo. 2) Bando is the old name for Kanto region.Muku 今日の季語: 植田(うえた) ≪初夏≫ 子季語: 早苗田(さなえだ)田植えを終えて間もない田のことである。苗は整然と列をなし、水田に影を映してい...
鵺鳴いても聞こえてこない二重窓(ぬえないてもきこえてこない にじゅうまど)A white thrush or enigma;the voice won't reach me throughthe double-glazed windowsMuku 今日の季語: 虎鶫 ≪三夏≫ 子季語: ぬえつぐみ 鵺(ぬえ)ツグミ科の鳥。ツグミ類の中で最も大きい鳥で全長三十センチ程。体全体がカーキ色で翼、尾羽を除き暗褐色の鱗状班がある。低地から山地のよく茂った林にすみ、みみずなどを昆虫を捕食する。 ...
棕梠の花(しゅろのはな)|Hemp-palm flowers
豊穣の女神の乳房棕梠の花(ほうじょうのめがみのちぶさ しゅろのはな)Like the brestsof the fertility goddess;hemp-palm flowersMuku 今日の季語: 棕櫚の花 棕梠の花≪初夏≫ 棕櫚(しゅろ)はヤシ科の常緑高木で、五月ごろ葉間から黄白色の細花を無数につづった肉穂花序を垂れる。庭園に植えられるが、暖地では自生している。【引用:角川書店編『合本俳句歳時記』】 閑雲記: 棕梠(しゅろ)棕梠の木を初めて見たの...
恙なきことの便りに地の新茶(つつがなきことのたよりに じのしんちゃ)Things are all right with us;a message sent withsome freshpicked local gree teaMuku 今日の季語: 新茶 ≪初夏≫ 子季語: 走り茶 古茶 その年の新芽で製した茶。走り茶ともいい、最も早い芽で作ったものを一番茶と呼ぶ。香気と味の良さで珍重される。新茶が出回ると前年の茶は古茶となる。【引用:角川出版編『合本俳句歳時記』】 閑雲記: 足...
石斛と咲かねば知れぬ垣根かな(せっこくと さかねばしれぬかきねかな)Stone orchid;I noticed only after seeing flowersin the fenceNote: Stone orchid refers to Dendrobium moniliforme also called Japanese stone orchid.Muku 今日の季語: 石斛の花 ≪仲夏≫ 子季語: 石斛 巖木賊(いわとくさ) ラン科の常緑多年草。暑さに強い日本原産のラン。岩や老木の枝等に着生する。白っぽい紐のような根で着生し、根元か...
愁ひ新たがまずみの咲くマリア月(うれいあらた がまずみのさくまりあづき)My sorrow is renewedin the month Mary;the virvunum flowers bloomMuku 今日の季語: 五月 子季語: 聖五月 聖母月 マリアの月「月の初めに立夏がある。みずみずしい若葉に包まれた生命感にあふれる麗しい月である。薔薇や牡丹が咲き、薫風が渡る。カトリックでは五月が聖母マリアを讃える月となっている。※五月(ごがつ)は新暦として、五月(...
お田植や町住みの子も孫も来て(おたうえや まちずみのこもまごもきて)Planting rice paddies;the son living in town camewith his kidsMuku 今日の季語: 田植 ≪初夏≫ 子季語: 田植笠 田植歌 田植時 早乙女代搔きがすみ、水を張った田に早苗を植えること。地域によって差があるが、五月初旬に行うところが多い。※苗取りや田植をする女性を早乙女という。農業の機械化が進み、紺絣の単衣や手甲、脚絆といった早乙女の姿...
腐れ木に幼虫肥ゆる森薄暑(くたれぎにようちゅうこゆるもり はくしょ)Larvae in rotting wood fatten;in the early summer heatof the forestMuku 今日の季語: 薄暑 ≪初夏≫ 子季語: 薄暑光初夏のころの暑さ。まだ翻訳的な暑さではないが好天の日は気温が上がり、汗ばむほどになる。日差しも眩しい。※明治の末期に季語として定着した。→暑し(引用:角川書店編『合本俳句歳時記』) 🖌 一句鑑賞🔹 パン屋の娘頬に粉つけ街薄...
風青し血液検査不可もなく(かぜあおし けつえきけんさふかもなく)Fresh green wind;no abnormalities foundin the blood testMuku 今日の季語: 青嵐 ≪三夏≫ 子季語: 風青し (出典:『俳句歳時記・夏』(角川書店編)、『精選国語大辞典』(小学館)、他)私が使っている『合本俳句歳時記』に「風青し」の季語は収載されていませんが、同じ角川書店編の『俳句歳時記・夏』には収載されているそうです。「青嵐」の子季語...
老ゆる日の迷いどころに夏帽子(おゆるひのまよいどころに なつぼうし)A day getting aged;confused to pick outa single summer hatMuku 今日の季語: 夏帽子 ≪夏≫ 子季語: 夏帽 麦稈帽子(むぎわらぼうし) 麦藁帽子 パナマ帽 カンカン帽日焼を防ぎ、熱中症などから身を守るためにかぶる帽子の総称。→冬帽子【引用:角川書店版『合本俳句歳時記』】🖌 一句鑑賞 谿風の径に消え行く夏帽子 /斉藤利雄「母さん、僕の...
豆飯のそらまめの顔妣の顔(まめめしのそらまめのかお ははのかお)In the beans rice, the face of broad beans resemblesmy late mother'sMuku 今日の季語: 豆飯 ≪初夏≫ 子季語: 豆御飯皮を剥いた青豌豆(あおえんどう)や蚕豆(そらまめ)を炊き込んで薄い塩味をつけたご飯。豆の碧と白飯の白さが見た目にも美しい。【引用:角川書店版『合本俳句歳時記』】🖌 一句鑑賞 祥月やしかと盛らるる豆の飯 /小阪喜美子亡く...
愛鳥日いつもの森へ水換へに(あいちょうび いつものもりへみずかえに)Birds' Day;visiting the same woods as usualto change the waterMuku 今日の季語: 愛鳥週間 ≪夏≫ 子季語: バード・ウィーク バード・デー 愛鳥日🔹5月10日からの1週間で、鳥類保護の運動や催しが行われる。昭和22年、国土の復興と山野の緑化運動を目的として始まったもので、最初は4月10日だったが、昭和25年に5月10日からになった。...
萬慶や八十路も目高飼いをられ(ばんけいや やそじもめだかかいおられ)Just fabulous;keeping medaka fish homeeven in his eightiesMuku 今日の季語: 目高 ≪夏≫ 子季語: 緋目高 白目高体長三、四センチぐらいで、日本に産する淡水魚の中で最も小さい。黒灰色の目高と、赤黄色の緋目高がいる。体のわりに目が飛び出していて愛らしい。水槽や水盤などに飼い、涼味を鑑賞する。※かつては日本じゅうのどこでも見られたが、平...
苺摘み了へ煉乳の余りをり(いちごつみおえ れんにゅうのあまりおり)strawberry picking is ending,leaving condensed milk unusedMuku 閑雲記: 常用漢字今年のイチゴ摘みは終わっておらず、まだ続いています。今日の句で、煉乳の「れん」に、PCの漢字変換で真っ先に出てくる常用漢字の「練」ではなく常用漢字外の「煉」の字を充てたことには理由があります。「煉」はただ練る(凝縮させる)のではなく熱を加えて練ることを...
山芍薬(やましゃくやく)|Yama-shakuyaku Peony (Paenia japonica)
山芍薬ひめやかに風膨らませ(やましゃくやく ひめやかにかぜふくらませ)Yama-shakuyaku poenies,secretly blowing andswelling the windMuku 閑雲記: 山芍薬芍薬は初夏の季語ですが、その子季語に山芍薬は見当たりません。俳句は、芍薬の一つとでも解していただくことにしましょう。ところで、昨日の朝のこと。近くの緑地の山野草園で、初めてお会いした方に声を掛けられました。「ここの山野草会の方ですか?」「はい、今し...
明星を残して沈む春の月(みょうじょうをのこしてしずむ はるのつき)Muku 今日の季語: 春の月 【春】 子季語: 春月(しゅんげつ) 春月夜 春満月 春三日月春の月は柔らかく濡れたように見える。※古来、秋の月はさやけさを愛で、春の月は朧(おぼろ)なるを愛でるというように、滴るばかりの風情を楽しむ。→朧月(おぼろづき)・月(秋)【参照:角川書店版『合本俳句歳時記』】🔹外にも出よ触るるばかりに春の月 /中...
積年のお子様ランチパセリ載せ(せきねんのおこさまらんち ぱせりのせ)Muku 今日の季語:パセリ ≪三夏≫ オランダ芹(和蘭芹)、カーリーパセリ(葉が縮れている)、イタリアンパセリ(葉が平ら) 閑雲記: パセリ「お子様ランチ」は、十代の頃に田舎から東京に出てきて最初に驚いたものの一つでした。目にしたのはデパートのレストラン入口のショーウィンドウの中の、蝋で作られたメニュー・サンプルでした。こんなランチを...
夕されば青ふと淋し花丁子(ゆうさりばあおふとさびし はなちょうじ)Muku 今日の季語:丁子草(ちょうじそう) ≪初夏≫ 子季語:花丁子(はなちょうじ)丁子草(チョウジソウ;Amsonia elliptica、英名Japanese Bluestar)はリンドウ目キョウチクトウ科チョウジソウ属(Amsonia)に分類される一年草または多年草で、日本、朝鮮半島、中国に自生します。20種類ほどあるチョウジソウ属の中で、日本に自生する唯一の種です。外観...
クレヨンの匂ふ鱗や紙幟(くれよんのにおううろこや かみのぼり)Muku 今日の季語:幟(のぼり) ≪初夏≫ 子季語:五月幟(さつきのぼり)、座敷幟、初幟、鯉幟(こいのぼり)、五月鯉、吹流し、矢車江戸時代には、定紋(じょうもん)や鍾馗(しょうき)の絵を染め抜いた幟を兜、長刀(なぎなた)、吹流しなどとともに家の前に立てた。古くは紙製であったが、これが小さくなって座敷幟となっていった。武家の幟に対して、町人は...
頬白の次郎長合羽茶畑に(ほおじろのじろちょうがっぱ ちゃばたけに)Muku 今日の季語:頬白(ほおじろ) ≪春≫頬白はスズメよりやや大きい鳥で、春には梢に止まってとても元気に鳴いてくれます。「一筆啓上仕り候」とか「源平つつじ白つつじ」などのクラシックな聞きなしがあるのは、昔から鳴き声の良い鳥として知られていたからでしょう。冬には枯れた草むらなどで「チチッ、チチッ」と鳴いています。一年中見られる留鳥ですが...
足長のジョンの屈めず苺畑(あしながのじょんのかがめず いちごばた)Muku 今日の季語:いちご(苺、覆盆子) ≪初夏≫ 子季語:苺刈、苺摘、苺畑、野苺、草苺 → いちごの花(春)、冬苺(冬) 閑雲記: いちごイチゴは今ではほとんどが温室栽培になり、季節を問わず店頭に並ぶようになりました。「いちご」が初夏の季語であるのは、露地イチゴが主に晩春から初夏にかけて収穫期を迎えるためです。「いちご」の語源は定かで...
吊花の花と気付きし風五月(つりばなのはなときづきしかぜ ごがつ)Muku 閑雲記: 吊花(つりばな)私が常用している角川書店編『合本俳句歳時記』にツリバナ(吊花)は載っていません。晩春から初夏にかけて咲く可憐な花ですが、季語ではないようです。🔹高尾晴吊り花がよく花を吊り /阿部ひろし(酸漿)掲句の花は桜ではなく吊花。高尾晴を私は季語の五月晴と解しました。ツリバナは学名をEuonymus oxyphyllus var. oxyphyll...
寧日や烏の豌豆なども咲き(ねいじつや からすのえんどうなどもさき)球春やベンチに魔法瓶並び(きゅうしゅんや べんちにまほうびんならび)球春や一人はポニーテールの子(きゅうしゅんや ひとりはぽにーてーるのこ)喉鳴らす猫の春雷それつきり(のどならすねこのしゅんらい それっきり)ふるさとへ近づく鉄路やまぶき黄(どくたーへりぽーとはくさち たんぽぽき)花語り吉野の苞の葛を溶き(はながたり よしののつとのく...
君いつも探し上手や甘菜の芽(きみいつもさがしじょうずや あまなのめ)林縁の朽葉の間合甘菜伸ぶ(りんえんのくちはのまあい あまなのぶ)ひかりかや甘菜の花に朝日いま(ひかりかや あまなのはなにあさひいま)スプリングエフェメラルこれ花甘菜(すぷりんぐえふぇめらるこれ はなあまな)大正の紫ほのか花甘菜(たいしょうのむらさきほのか はなあまな)一叢の甘菜の花に小十人(ひとむらのあまなのはなに こじゅうにん)...
桜に因む今年の句(3)桜湯を前に居住まひ正しけり(さくらゆをまえに いずまいただしけり)桜湯やお名前お顔一致せず(さくらゆや おなまえおかおいっちせず)この町や桜湯になる桜八重(このまちや さくらゆになるさくらやえ)カクテルは一杯ですよ花の宵(かくてるはいっぱいですよ はなのよい)Muku 閑雲記: 秦野八重桜と桜湯神奈川県秦野市も桜の町の一つです。町の中心部にある水無川沿いの桜並木や全長6.2kmの桜道...
桜に因む今年の句(2)雛段の宙に枝垂れの桜かな(ひなだんのそらに しだれのさくらかな)滝桜の子とや宇宙へ旅もして(たきざくらのことや うちゅうへたびもして)おのがじし滝桜の子なる矜持(おのがじし たきざくらのこなるきょうじ)参禅の門に桜の枝垂れをり(さんぜんのもんに さくらのしだれをり)Muku 閑雲記: 宇宙桜(うちゅうざくら、そらざくら)宇宙飛行はミッションがありますが、その一つに植物の種子を宇宙...
桜に因む今年の句(1)母刀自へ彼岸桜を供花として(ははとじへ ひがんざくらをくげとして)母刀自に侍りし一日桜鯛(ははとじにはべりしひとひ さくらだい)父の忌を修し墨堤桜餅(ちちのきをしゅうしぼくてい さくらもち)毎日の玻璃戸に今日の桜かな(まいにちのはりどに きょうのさくらかな)陸橋の誰も写真家桜道(りっきょうのだれもしゃしんか さくらみち)花に立つランドセルの子下の子も(はなにたつらんどせるのこ...
目印は猪の鼻痕春筍(めじるしはししのはなあと はるたけのこ)Muku 今日の季語: 春筍(はるたけのこ)≪晩春≫ 筍は初夏の季語ですが、私の住む南関東などでは晩春に旬を迎えます。 筍は伸びるにしたがって根元から硬くなり、食味が悪くなります。 それを知っているのかどうか、犬同様に鋭い臭覚を持つ猪は、筍が地表に出ないうちに嗅ぎ当てて地中から掘り出します。 軟らかい春筍の美味しさを一番よく知っているのは猪かも...
天照神鶯神楽咲けば出づ(あまてらす うぐいすかぐらさけばいず)Muku 今日の季語: 鶯神楽(うぐいすかぐら)≪仲春≫ 鶯神楽は北海道から九州まで広く分布する日本の在来植物です。私が住む南関東の雑木林では3月初旬から中旬頃に開花し、普通はうす紅色の小花を数週間咲かせます。白花を咲かせる木もあります。 花が散って間もなく茱萸(ぐみ)のような緑色の実が生り、ほどなく実が赤くなります。初夏には実が甘く熟し、鳥た...
刻々とシャガールの青宵の春(こくこくとしゃがーるのあお よいのはる)Mukuごぶさたしました。長らく体調がまらずにいましたが、お陰様で元気になりましたので、ブログも追々更新して参ります。また応援よろしくお願いします。『青の風景』 マルク・シャガール (Le Paysage Bleu - Marc Chagall) RANKINGS にほんブログ村 FC2ブログ THANK YOU FOR CLAPS!...
妻のまた鳥を見にゆく夕永し(つまのまたとりをみにゆく ゆうながし)夕永し露台に朝と同じ鳥(ゆうながし ろだいにあさとおなじとり)Muku落葉松林 (Larch forest) April 10, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月10日(水) 昨日とは打って変わって快晴の朝。冬晴のように澄んだ空。雲一つない富士山。明け方の最低気温は-1℃。 朝食後、仮寓の南側の林道や樹林を昼まで散策。南側とは湖側とは反対の富士山側で、全体...
春嵐妻鳥たちを案じをり(はるあらし つまとりたちをあんじおり)歯は敏感山居に春の嵐来て(ははびんかん さんきょにはるのあらしきて)Muku春嵐 (Spring storm) April 9, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月9日(火) 春嵐の夜明け。昨夜は激しい雨に加えて玄関戸がバタつくほどの風。嵐になる前に秦野から移動して良かった。降雨量は山梨県内で山中湖村がもっとも多く138mmだったとか。 雨が止んだ昼から富士吉田の家...
通ひ道右も左も笑ふ山(かよいみち みぎもひだりもわらうやま)山桜山頂までのつづら折れ(やまざくら さんちょうまでのつづらおれ)瀝青花峠越ゆれば湖の村(あぶらちゃん とうげこゆればうみのむら)富士濡れてばつこやなぎの芽吹きをり(ふじぬれて ばっこやなぎのめぶきおり)Mukuはだの桜みち (Hadano Cherry Road) April 8, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月8日(月) 歯科治療を受けてから昼前に出発して山中湖...
やまぶき黄夜行寝台車の夜明け(やまぶきき やこうしんだいしゃのよあけ)山吹や千鳥ヶ淵に一叢の(やまぶきや ちどりがふちにひとむらの)Mukuヤマブキ (Japanese kerria) March 31, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹山吹(やまぶき):春子季語:面影草(おもかげぐさ)、かがみ草、八重山吹、濃山吹(こやまぶき)、白山吹、葉山吹、山吹の花、山吹咲く、野山吹。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『新...
谷渡りうぐひす坂は男坂(たにわたり うぐいすざかはおとこざか)Muku五分咲きのソメイヨシノ (Cherry blossoms) April 4, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹谷渡り:春主季語:鶯(うぐいす)、他の子季語:黄鳥(うぐいす、きちょう)、匂鳥(においどり)、春告鳥(はるつげどり)、藪鶯(やぶうぐいす)、飼鶯(かいうぐいす)、初音(はつね)、鶯の谷渡り、鶯鳴く。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『...
連翹黄庭広ければ刈り込まず(れんぎょうき にわひろければかりこまず)連翹も小米やなぎも枝垂れをり(しだれをり こごめやなぎもれんぎょうも)濃き色の壺に連翹さりげなく(こきいろのつぼにれんぎょう さりげなく)Mukuレンギョウ (Forsythis) April 1, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)連翹(れんぎょう):春 (子季語:いたちぐさ、いたちはぜ、連翹黄に、連翹の花、連翹咲く、連翹の黄)≪角川書店版『合...
青年の颯とひと言山桜(せいねんのさっとひとこと やまざくら)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)山桜(やまざくら):春 🔹「関東より西部の山地に自生し、また広く植えられている。赤みを帯びた葉と同時に白い花をつけるのが特徴。古来詩歌に詠まれてきた桜はこの花が多い。古くから桜名所として知られる奈良県吉野山の桜は現在でも山桜が多い。❖厳密には桜の一品種であるが、山...
山霞たまゆら惜しむ旅の窓(やまがすみ たまゆらおしむたびのまど)Muku春林 (Spring forest) 今日の季語 (Season Word of the Day)山霞(やまがすみ): ≪典拠:角川書店版『新版季寄せ』≫🔹同じ角川書店版『合本俳句歳時記』には収載されていませんが、『新版季寄せ』には主季語「霞」の子季語の一つとして収載されています。因みに「霞」の子季語を以下にご紹介します。🔹霞の子季語: 霞む、薄霞(うすがすみ)、遠霞(と...
人士らの童心春の写真展(じんしらのどうしん はるのしゃしんてん)Mukuサクラ (Cherry blossoms) 閑雲記 (Diary)🔹写真展: 風邪気味の先日行けなかった友人の写真展を観に。秦野市をはじめ、神奈川県西部にお住いの写真愛好家たちの展示会。驚いたのは私が昨秋撮った夜明の写真と全く同じ構図の作品があったこと。あの時、撮影ポイントに行くと先客が一人いました。多分その方の作品だろうと思いました。今日は会場にいらっ...
運命のたとへば桜隠しかな(うんめいの たとえばさくらかくしかな)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 若木で小ぶりの花。マメザクラの種類かも。 今日の季語 (Season Word of the Day)桜隠し(さくらかくし):春 (主季語:春の雪、子季語・類従季語:春雪[しゅんせつ]、淡雪[あわゆき]、沫雪[あわゆき]、牡丹雪[ぼたんゆき]≪角川書店版『合本俳句歳時記』≫🔹桜が咲く時期に降る雪。≪角川書店版『合本俳句歳...
父の忌の桜の遅れゐる今年(ちちのきの さくらのおくれいることし)父の倍生きてまだ見る桜かな(ちちのばいいきてまだみる さくらかな)父の忌を花酔ひ人に紛れけり(ちちのきを はなよいびとにまぎれけり)花の雲スカイツリーの聳ゆる世(はなのくも スカイツリーのそびゆるよ)Muku花にメジロ (Wjote-eye and cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)桜(さくら):春🔹子季語:桜花[さくらばな、おうか...
山慈姑の土匂ふ芽を蹲踞して(さんじこのつちにおうめを そんきょして)雨止みて春林に人甘菜咲く(あめやみてしゅんりんにひと あまなさく)>MukuAmana edulis (サンジコ[=アマナ]の花) 山慈姑[甘菜] (Amana edulis)山慈姑(さんじこ、やまくわい)は別名を甘菜(あまな)、麦慈姑(むぎぐわい)と呼ばれる山野草です。四日ほど前に、野鳥を観察していた林で、なかば枯葉に埋もれるようにして顔を出していた高さ3cmほど...
春の風邪歯科の予約を取り消しぬ(はるのかぜ しかのよやくをとりけしぬ)春の風邪手帳に友と会ふ予定(はるのかぜ てちょうにともとあうよてい)挿花の色うらめしき春の風邪(さしばなのいろうらめしき はるのかぜ)MukuHana peach - Prunus persica (ハナモモ) Season Word of the Day (今日の季語)春の風邪(はるのかぜ):春【生活(情緒)】 (子季語:春風邪、春風邪引く)(参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同...
春の雨うぐひすかぐら紅淡き(なきにけり せどのうぐいすかぐらばな)春の雨鶯神楽鳴きにけり(はるのあめ うぐいすかずらなきにけり)MukuUguisu-kagura - Lonicera_gracilipes (ウグイスカグラの花) Season Word of the Day (季語になって欲しい花)鶯神楽(うぐいすかぐら)の花:早春~仲春 (歳時記未収載) 境木となりゐて鶯神楽咲く /森田公司 上掲の句のように「鶯神楽咲く」、「鶯神楽(の花)」を季語...
小鮒釣り土筆も摘んで帰りし日(こぶなつり つくしもつんでかえりしひ)土筆摘ゆかしき笑みの老二人(つくしつみ ゆかしきえみのおいふたり)晒し竹らしき白さの土筆篭(さらしだけらしきしろさの つくしかご)MukuHorsetail - Equisetum arvense (ツクシ) Season Word of the Day (今日の季語)土筆(つくし):仲春 子季語:つくつくし、つくしんぼ、筆の花、土筆野、土筆摘む、土筆和え、土筆飯、土筆籠、土筆群、土筆生...
我が日々の五玉そろばん花木五倍子(わがひびのごだまそろばん はなきぶし)MukuStachyurus praecox flowers (キブシの花) Season Word of the Day (今日の季語)木五倍子(きぶし)の花:春 子季語:花木五倍子 「キブシ(木倍子・木五倍子)、学名: Stachyurus praecox または Stachyurus praecox f. rotundifolius)はキブシ科キブシ属に属する落葉低木。キフジ、コメブシの別名がある。和名は果実をヌルデの虫えい(虫こ...
竜天に登りしあとの土竜塚(りゅうてんにのぼりしあとの もぐらづか)MukuSpringtime of Tanzawa Mountains (春めく丹沢山地) Season Word of the Day (今日の季語)竜天に登る:春(春分) 想像上の動物である竜が季語になったのは、「竜は春分にして天に登り、秋分にして淵に沈む」という古代中国の伝説に因みます。明治時代の俳人たちが面白がって「竜天に登る」(春)、「竜淵に沈む」(秋)の句を作るようになり、その後...
山茱萸に紛ひし油瀝青の花(さんしゅゆにまがいし あぶらちゃんのはな)油瀝青か檀香梅か山茱萸か(あぶらちゃんかだんこうばいか さんしゅゆか)油瀝青山にふたたび春の雪(あぶらちゃん やまにふたたびはるのゆき)MukuCornelian-cherry flowers - Cornus officinalis(サンシュユの花) Season Word of the Day (今日の季語) 山茱萸は「山茱萸の花」として春の季語(参照:合本俳句歳時記:角川書店編)ですが、油瀝青、...
春雪(しゅんせつ) / 春愁(はるうれい) / 春寒し / 斑雪道(はだれみち) / 春の月
春雪の解けたる今朝の群花鶏(しゅんせつのとけたるけさの むれあとり)演習の砲音しきり春愁(えんしゅうのほうおんしきり はるうれい)倒木も爆裂の木も春寒し(とうぼくもばくれつのきも はるさむし)目交ひの富士と語りつ斑雪道(まなかいのふじとかたりつ はだれみち)林間に青空春の昼の月(りんかんにあおぞらはるのひるのつき)MukuMagnolia kobus (コブシ) Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (20...
まなうらに旅立ちの日の山辛夷(まなうらに たびだちのひのやまこぶし)Muku花こぶし耳奥に母住み給ひ(はなこぶし みみおくにははすみたまひ)Mukuどの坂を越えて行かうか山辛夷(どのさかをこえてゆこうか やまこぶし)MukuMagnolia kobus (コブシ) Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (2024年3月17日)Magnolia kobus and bulbul (コブシの花を啄むヒヨドリ)Magnolia kobus (コブシ) Stand with...
防人を偲ぶ峠の姫辛夷(さきもりをしのぶとうげの ひめこぶし)Muku姫辛夷峠は君を恋ふところ(ひめこぶし とうげはきみをこうところ)MukuStar magnolia (ヒメコブシ=シデコブシ) - Attribution: Wikipedia Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (2024年3月16日) Daurian redstart, male (ジョウビタキ:雄)左:普通のポーズ 右:大きく膨らませた喉から声を出して鳴いているところ。Japanese cornel...
花こぶし富士在る空の濁る頃(はなこぶし ふじあるそらのにごるころ)MukuMagnolia kobus (コブシ) Season Word of the Day (今日の季語)辛夷(こぶし):春 (子季語:木筆[こぶし]、山木蓮、山蘭[やまあららぎ]他。亜属・変種に幣辛夷・四手辛夷[しでこぶし]=姫辛夷、田虫葉[たむしば]、北辛夷など。) モクレン科モクレンに属する落葉高木で樹高が10メートル以上をはるかに超えることもあるようです。日本全土に自生...
春落葉連雀つひに現れず(はるおちば れんじゃくついにあらわれず)MukuRed-tailed waxwing [Japanese waxtail](ヒレンジャク) - Mar 11, 2021 Hadano City Season Word of the Day (今日の季語)春落葉:春 (子季語:春の落葉) 常緑樹(evergreen)はその名の通り常に緑の葉が茂っていますが、じつは密かに少しづつ落葉して新しい葉と入れ替わっています。落葉するのは主に晩春から初夏にかけてです。葉替わりとも呼ばれま...
Pleasant spring trail (野路うらら) / Nestmaking (巣作り)
野路うららバッグに翔平マスコット(のじうらら ばっぐにしょうへいますこっと)A pleasant spring trail;accompanied by Shohei,a mascot on my bagMuku古葎はや巣をつくる番鵙(ふるむぐら はやすをつくるつがいもず)Long dead grass;such an early nestmakingof paired up shrikesMukuMale shrike collecting dried grass for nest(枯草を) - Mar 8, 2024 Season Word of the Day (今日の季語)鳥の巣:春 (子季語:鴉...
向うから大きな熊が春の夢(むこうからおおきなくまが はるのゆめ)I see a big bearcoming from the other side;a spring dreamMukuLong tailed tit (エナガ) よく夢を見ます。 たいていの夢は忘れますが、今日のように覚えていることもあります。 でも、見た夢の話を他人にはしないことにしています。 世の中には、他人が見た夢の深層心理を分析したがるフロイトのような人もいるので。 夢の中の大きな熊は毛が茶色だっ...
Spring thrush (春つぐみ) / Homebound thrushes (引き鶫) / March (三月)
春鶫四五歩跳ねては空見上げ(はるつぐみ しごほはねてはそらみあげ)A spring thrush skips;looking up the sky once atevery four steps or fiveMuku引き鶫越ゆる日近き丹沢嶺(ひきつぐみこゆるひちかき たんざわね)Not many daystill homebound thrushes leaveacross Tanzawa mountainsMuku石段に標三月みちのく忌(いしだんにしるし さんがつみちのくき)A mark on the stone steps;I recall Michinoku disastarstruck in...
かはせみの又も手ぶらや水ぬるむ(かわせみのまたもてぶらや みずぬるむ)A kingfisher's backagain with no fish in mouth;less cold is the riverMuku Kingfisher (カワセミ) すこし前に見たカワセミです。 カワセミは夏の季語ですが、通年観察できる留鳥です。 一時は河川水の汚染によって魚が棲まなくなり、カワセミの生息域も狭まりましたが、河川の水質浄化運動や美化運動の推進が実を結んで、最近は町の川でもごく...
水ぬるむ田んぼの前に角打屋(みずぬるむ たんぼのまえにかくうちや)The water lukewarms;a liquer-shop's shot barin front of rice fieldsMukuA pair of mallard ducks (マガモの番) Miyagawa Liquor Store (角打ちが看板の宮川酒店=神奈川県中郡二宮町)前から気になっていたユニークな酒屋さん。付近に探鳥に行ったついでにお邪魔させていただきました。残念ながら断酒の身なのでご挨拶のみ。奥様に親切にご対応いただき...
白腹の隠れたつもり藪椿(しろはらのかくれたつもり やぶつばき)The pale thrush seemsthinking he's concealed;a bush of camelliaMukuPale thrush, male (シロハラ:雄) Season Word of the Day (今日の季語)藪椿(やぶつばき):春 山野や庭で、ツバキは古くから日本人に愛されてきました。 またツバキは、交配による改良品種が多いことでも知られています。植物学的に、ヤブツバキをcamellia japonicaとして日本固有の...
鳥帰る宙に国境あるまじく(とりかえる そらにこっきょうあるまじく)The birds return north;there's no way to setborders in the skyMukuBrown-headed thrush - Turdus chrysolaus orii (オオアカハラ) Field Note:フィールドノート:2024年2月27日Brown-headed thrush - Turdus chrysolaus orii (オオアカハラ) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 742 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for...
Awakening day of worms (啓蟄 - 2)
啓蟄やいづも暦を開きもし(けいちつや いづもごよみをひらきもし)An awakening day of worms;checking good and bad luckalso with Izumo calendarMukuIzumo calendar (いづも暦) Field Note:フィールドノート:2024年3月6日Shrike, male (モズ:雄) L: Shrike, male, R: Pigmy woodpecker (左:モズ雄/右:コゲラ) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 741 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv...
啓蟄や磯鵯草に長くをり(けいちつや いそひよどりくさにながくおり)Hibernating worms awake;a blue-rock thrush stays longon the groundMukuMagnolia (ハクモクレン) Field Note:フィールドノート:2024年3月5日Blue rock thrush, male (イソヒヨドリ:雄)Blue rock thrush, male (イソヒヨドリ:雄) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 739 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for full-sca...
Plowing machine (耕運機) / Plowed field (打畑)
耕運機前を後を群鴉(こううんき まえをうしろをむれがらす)A plowing machine;a corps of crow jammingin front and rearMuku打畑の命を起こす湿りかな(うちはたの いのちをおこすくしめりかな)A plowed field;the moisturous soil awakesliving things to reviveMukuMagnolia (ハクモクレン) Field Note:フィールドノート:2024年3月4日Japanese grosbeak (イカル) 逆光だったので証拠写真です。 Stand with Uk...
Doll's Festival (雛まつり) / Hina Doll Day (雛の日)
妻と分かつちらし弁当雛まつり(つまとわかつちらしべんとう ひなまつり)Sharing with my wifea chirashi-bentō boxed lunch;the Doll's FestivalMukuたらちねへ想ひの余る雛の日(たらちねへおもいのあまる ひいなのひ)The thoughts for mothercannot be held back but overflow;Hina Doll DayMuku
春菜摘鳥へと残す二三株(はるなつみ とりへとのこすにさんかぶ)Spring vegetables;a few stocks left unpickedfor the birdsMukuTouch of spring (春めく) Field Note:2024年3月3日探鳥記録 Left: Blue rock thrush - male, Right: Blue rock thrush - female(左:イソヒヨドリ雄/右:イソヒヨドリ雌) Left: Round leaf holly fruits, Right: Blooming magnolia(左:クロガネモチの実/右:ハクモクレン) Left: St...
春落葉北へ北へと緋連雀(はるおちば きたへきたへとひれんじゃく)Spring fallen leaves;red-tailed waxwings moveup north and northMukuJapanese Waxwing (緋連雀) 故ナワリヌイ氏の夫人、2月28日EU議会で「プーチンを人間と思ってはならない」と助言 BBCニュース (YouTube) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 737 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for full-scale invasion of Ukraine🔹Supports...
Cold spring (春寒し)/ Grasses sprout (草萌ゆる)
塹壕に窮鼠の兵士春寒し(ざんごうにきゅうそのへいし はるさむし)In the trenchesare soldiers of cornered rats;cold springMuku草萌ゆるここにかしこに土竜塚(くさもゆる ここにかしこにもぐらづか)Grasses sprout;the mounts of molehillaround here and thereMukuCreeping speedwell (イヌフグリ)Feel of spring (春めく) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 734 days since 2022/02/24 Russian attack on ...
つぎつぎと鵯金柑を咥へては(つぎつぎとひよ きんかんをくわえては)One after anotherbulbuls come and go, witha kumquat in mouthMukuBulbuls (ヒヨドリ)Bulbuls (ヒヨドリ) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 734 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔹Supports for Ukraine (ウクライナ支援について) - Muku Watanabe- Ukraine News:🔹BBC News Japan 🔹NHKニュ...
石垣の上は寧日豆の花(いしがきのうえはねいじつ まめのはな)On the stonewallis a peaceful day;pea flowersMukuPea flowers (エンドウの花)Japanese greenfinch, female (カワラヒワ:雌) Stand with Ukraine (ウクライナと共に)- 733 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔹Supports for Ukraine (ウクライナ支援について) - Muku Watanabe- Ukraine News:🔹BBC News Jap...
連嶺に斑雪見果てぬ夢新た(れんれいにはだら みはてぬゆめあらた)A chain of mountins;streaks of snowfall renewmy far off dreamsMukuTanzawa Mountains with streaks of snowfall(斑雪の丹沢山塊)Ōyama with streaks of snowfall (斑雪の大山=阿夫利山)Mount Fuji after snowfall(春雪の富士山) Stand with Ukraine!- 733 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔹Supports...
木の芽雨本の野鳥とひもすがら(このめあめ ほんのやちょうとひもすがら)Budding spring rain;all day with wild birdsfrom bird booksMukuBird books (野鳥の本) Wishs for Peace (平和への願い)- 732 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔹Supports for Ukraine (ウクライナ支援について) - Muku Watanabe- Ukraine News:🔹BBC News Japan 🔹NHKニュース 🔹読売新聞ニュース...
Snow-melt rainwater (雨水) / Budding spring wind (木の芽風) / Budding spring sky (木の芽晴)
鳥たちに雨水の空の試練めく(とりたちに うすいのそらのしれんめく)Snow-melt rain;the weather seems a trialto the birdsMuku鳥声の少なき今朝の木の芽風(とりげのすくなき けさのこのめかぜ)Not many birds crying;budding spring windof this morningMuku斑鳩鳴く声も真澄の木の芽晴(いかるなくこえも ますみのこのめばれ)Chirping of grosbeaks;perfecting the clearnessof budding spring skyMukuBudding kobushi m...
雛まつり赤いお顔は左大臣(ひなまつり あかいおかおはさだいじん)Doll's Festival;red faced is the sadaijin,Minister of the LeftMukuHina-matsuri Doll's Festival at Minami-ashigara City Fork Museum(南足柄市郷土資料館の雛まつり) Wish for Peace (平和への願い)- 730 days (two years) since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine Two years have passed since February 24, 20...
春泥や矢立つる杉の足柄路(しゅんでいや やたつるすぎのあしがらじ)Slushes of spring;ceder trees stand arrow-likealong the Ashigara trail🔹 雪解くる茂(し)みみにしだくかざさきの道行きにくき足柄の山 /西行法師🔹 東路の関守る神の手向けとて杉に矢たつる足柄の山 /源実朝MukuAshigara mountains devine stone(足柄山神:南足柄市)White's thrush (トラツグミ:秦野市) Wish for Peace (平和への願い)- 729 ...
桜餅たまには君へ茶を点てて(さくらもち たまにはきみへちゃをたてて)A sakura-mochi cake;quite a time since last serving youa bowl of maccha teaMukuSakura-mochi cake(道明寺) Wish for Peace (平和への願い)- 728 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔶 ウクライナ情勢ニュース・チャンネル 🔶 ウクライナ・ロシア戦況ニュース・チャンネル ウクライナ・紛争軍事...
A hawk turns into a dove (鷹鳩と化す)
鷹鳩と化して増えゆく義手義足(たかはととかして ふえゆきぎしゅぎそく)Hawks seem turned into doves;more number of people wearprosthetic hands and legsMukuA goshawk chased by crows(カラスに追われるオオタカ:東京都代々木公園)🔶 それでもロシアと戦うウクライナ兵士の『自由の価値』 Wish for Peace (平和への願い)- 726 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔶 ウクラ...
Hina festival decrations (雛飾り)
病院に大階段の雛飾り(びょういんに おおかいだんのひなかざり)A theater-sized staircasedisplaying hina-doll festival decorations;in the hospitalMukuHina-doll festival decrations (雛飾り:秦野市) Wish for Peace (平和への願い)- 726 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine🔶 ウクライナ情勢ニュース・チャンネル 🔶 ウクライナ・ロシア戦況ニュース・チャンネル...
Ume blooming east wind (梅東風) / Spring hearth (春の炉)
梅東風のあまねく届き足柄野(うめごちのあまねくとどき あしがらの)Ume blooming east wind,reached all around through;the Ashigara PlainMuku春の炉に主の継ぎし桜榾(はるのろにあるじのつぎし さくらほだ)The spring hearth;the master of the house addedmore cherry firewoodMukuWhite ume blossoms (梅白し:足柄下郡中井町)Thatched house (茅葺きの家:南足柄市) Wish for Peace (平和への願い)- 725 days si...
北へ帰る何鳥か待ち木蔦の実(きたへかえるなにどりかまち きづたのみ)Waiting some birdsstop over on the way back north;ivy berries ripenMukuJapanese ivy berries (キズタの実)Daurian Redstart, Female (ジョウビタキ:雌) Wish for Peace (平和への願い)- 724 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine Supports (支援) - I support the activities of following organi...
鵙番ふ日の近づきて暖かし(もずつがうひのちかづきて あたたかし)The day thatshrikes pair up seems near;so warm todayMukuShrike, Male (モズ:雄)Shrike, Male (モズ:雌)Shrike, Male (モズ:雌) Wish for Peace (平和への願い)- 723 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukraine Supports (支援) - I support the activities of following organizations: RANKINGS ...
早桜不思議の国にゐるやうな(はやざくら ふしぎのくににいるような)Early cherry blossoms;I feel as if I werein a wonderlandMuku河津桜ここもかしこもご婦人ら(かわづざくら ここもかしこもごふじんら)Kawazu cherry blossoms;those gathered here and there aredominated by womenMuku一林を西行の日に早桜(いちりんをさいぎょうのひに はやざくら)A forest, making mefeel the day of Saigyo;early cherry blossomsM...
Henbit (仏の座) / Spring vegetable garden (春菜畑) / Valentine day (バレンタイン)
仏の座手を合はせたくなる何か(ほとけのざ てをあわせたくなるなにか)Henbit flowers;Something makes me want foldingmy hands in prayerMuku春菜畑鵯かいくぐる烏除け(はるなばた ひよかいくぐるからすよけ)Spring vegetable garden;flying through the crow netbulbuls fly inMuku妻からのバレンタインビターチョコレート(つまからの ばれんたいんびたーちょこれーと)Valentine day;the gift from my wife wasa bitter...
春の雪威容新たに丹沢嶺(はるのゆき いようあらたにたんざわね)Spring snow;magestic Tanzawa mountains lookmore degnifiedMukuSnow-spotted Tanzawa mountains (丹沢のはだれ嶺) Poor shape (体調) 眼の疲れ、肩凝り他、体調が整わない日が続いており、もう少しの間ブログの更新を休みます。 どうぞご容赦のほど。White-eye and white Japanese appricot flowers (メジロと白梅)Black-faced bunting (アオジ) Wish ...
なんとなく居心地わろし鬼の豆(なんとなくいごこちわろし おにのまめ)Somehow feelingnot comfortable to be here;evil warding soybeansMuku Seasonery Scenery (季節の景色)Mount Myojingatake - Hakone (箱根明神ヶ岳)Morning for ume blooming (梅の朝) Birds (野鳥) Pale thrush (シロハラ) Wish for Peace (平和への願い)- 709 days since 2022/02/24 Russian attack on Kyiv for expanded invasion of Ukra...
春隣耳傾けるくぜり鳴き(はるとなり みみかたむけるくぜりなき)Spring is almost here;I set my ears to whisper songsof wintered birdsMuku Poem: The Sub-Song (詩:口舌り)- Kit Wright (キット・ライト:英国の詩人 ― 拙訳)その言葉を はじめて耳にした時は奇抜な妄想の類かと思った。― 冬を越した小鳥のくぜり鳴きしかしそれは 妄想などではなく科学的分類がなされていることだった。縄張り意識が薄れる頃 葉の...
淡き日を集め濃緑ブロッコリー(あわきひをあつめこみどり ぶろっこりー)Dark green madewith a collection of pale sunlight;the color of broccoliMuku Red-Flanked Bluetail (ルルビタキ) 以前の写真。今年はチラリと見ただけ。 Vegetable Soup (野菜スープの詩) カリフラワーの雲がブロッコリーの木立を通り過ぎて 明るいニンジンの小径が 野菜の海につながる場所。 背の高いトウモロコシの番人たちが まっ直ぐ一...
待春の迷ひどころに和菓子店(たいしゅんのまよいどころに わがしてん)Waiting for springa traditional sweet shop at a placeI might lose myselfMuku待春の林に鍵の落とし物(たいしゅんのはやしに かぎのおとしもの)A bunch of keys -someone left in the forest;waiting for springMuku White-cheeked starling (ムクドリ) ナンキンハゼの実を食べています。 A Find (拾得物) 近くの林で野鳥の写真を撮っていると、...
Blanket of fallen leaves (敷落葉)
白腹の隠れたつもり敷落葉(しろはらのかくれたつもり しきおちば)A pale thrush seemsconvinced perfectly covered;a blanket of fallen leavesMuku Pale Thrush (白腹:シロハラ)Pale thrush (シロハラ) 隠れているつもり?Pale thrush (シロハラ) 林の散歩道で。Pale thrush (シロハラ) 怒った?Pale thrush (シロハラ) オスかな? シロハラ(白腹)はスズメ目ツグミ科ツグミ属に分類される野鳥で、全長約25cm...
冬ざれて忍野は水の凍らざる(ふゆざれて おしのはみずのこおらざる)Withered all around;but the water in Oshino is alivewithout freezingMukuA winter day in Oshino (忍野の冬) Tofu in Oshino (忍野の豆腐) 上の写真は以前に忍野村で撮ったものです。 忍野八海で名高い忍野村。 人口は9千人強で、山中湖村の5千人強よりだいぶ多いです。 産業用ロボットなどの分野で世界トップのシェアを有する会社ファナックが...
寒の鵙声なくて尾を振るばかり(かんのもず こえなくておをふるばかり)A midwinter shrike;not crying even once but onlywaving its tailMukuShrike, Male (モズ:雄) BEYOND TOFU (ビヨンドとうふ) 二日ほど前、ガンコちゃんと二人でおもしろい豆腐屋さんのYouTube動画を観ました。 群馬県前橋市に本社工場を置く...
おから菓子一つつまんで春近し(おからがしひとつつまんで はるちかし)I would snacka piece of okara sweets;spring draws nearMukuSpring draws near (春近し) Okara Day (おからの日) 「豆腐の日」というのがあるそうです。 何月何日か? すぐ分かりそうですね。 そうです、語呂合わせで10月2日です。 おからのことを調べていたら「おからの日」というのもあることを知りました。 4月8日です。 4月は卯月で...
冬薔薇の小径の奥へ内視鏡(ふゆばらのこみちのおくへ ないしきょう)More into the depthpushing through the winter roses;the endoscopic viewMuku豆腐屋にとぼる一灯寒夜明け(とうふやにとぼるいっとう かんよあけ)Only the lightsof a tofu shop is lit;a midwinter dawnMukuRose (ばら) - Attribution: FREEPIK Balsamic Vinegar (バルサミコ酢) この一年近く、ほぼ毎日大豆サラダを食べています。 糖尿病治療のた...
寒疾風白鳩は来るきつと来る(かんはやて しろはとはくるきっとくる)A midwinter gale;the white dove will come -without fail, it willMukuOlive Garden (オリーブ園) Gastric endoscopy (胃の内視鏡検査) 1月22日。 先月市民検診を受けたクリニックへ、予約していた胃の内視鏡検査を受けに。 消化器が専門の先生のクリニックで、胃の疾患の診察のほか、新型コロナのワクチン接種、市民検診に利用してきました。 胃...
蝋梅やふふめるものの色の濃し(ろうばいや ふふめるもののいろのこし)Wintersweet flowers;thicker is the color of budsthan of bloomedMukuYadoriki Wintersweet Garden (寄蝋梅園)蝋梅の匂へばゆるぶ寒さとも(ろうばいのにおえば ゆるむさむさとも)A scent of wintersweet;as if a sign that the cold beginsto loosen its gripMukuYadoriki Wintersweet Garden (寄蝋梅園)俳聖に蝋梅の句のなかりけり(はいせいに ...
「ブログリーダー」を活用して、渡邊むく: Muku Watanabeさんをフォローしませんか?
むささびが葭簀を齧る山の庵(むささびがよしずをかじる やまのいお)むささびの子を守る声か梅雨の闇(むささびのこをもるこえか つゆのやみ)Muku 画像(トップ):(上)ムササビ (下)梅雨の夜空 今日の季語(1) 葭簀 ≪三夏≫ 子季語: 葭簀掛 葭簀茶屋【解説】 蘆を編んで作った簀(す)。庇(ひさし)などに立てかけて日除(ひよけ)にする。葭簀で囲うことを葭簀張という。【引用:角川書店版『合本俳句歳時記...
ほととぎす木の間隠れに姉の家(ほととぎす このまがくれにあねのいえ)A little cuckoo sings: seen among the tree ismy elder sister's house香魚焼く義兄に聞こえずほととぎす(こうぎょやくあににきこえず ほととぎす)My brother-in-law grills sweetfish;the little cuckoo callsbut failing to reach himほととぎす魚焼けたかとも聞こえ(ほととぎす さかなやけたかともきこえ)Calls of little cuckoo;sounding like a...
らつきよ掘り漬けざるを得ぬ妻の留守(らっきょほり つけざるをえぬつまのるす)Rakkyo scallion digging;I'll have to pickle them myselfas my wife is awayエシャレット若らつきようと呼び給へ(えしゃれっと わからっきょうとよびたまえ)Never mind échalote:call it young rakkyo scallion,s'il vous plaîtらつきよう漬五葷をほばる快楽の音(らっきょうづけ ごくんをほばるけらくのね)Pickled rakkyo scallions;The noi...
軍にも情ありし世熊谷草(いくさにもなさけありしよ くまがいそう)Long ago, even in warwas compassion at times;Kumagai-so flowers敦盛草庭に咲きゐてこの哀れ(あつもりそう にわにさきいてこのあわれ)Atsumori-so flowersblooming in the garden;yet induce such a sadnessNote: The name of both kumagai-so and atsumori-so relates to
えご一花また一花散る間合ひ(えごいっかまたいっか ちるまあい)A snowbell flower fell;then did another;what an itervalえご散るや全きままに惜しみなく(えごちるや まったきままにおしみなく)Snowbell flowers fall;keeping flawless shapeand not sparingえご散りて径にま白きひと処(えごちりて みちにましろきひとところ)Snowbell flowers have fallen;leaving one corner of the pathstained in whiteNote: Snowbel...
十薬より一粒多い処方箋(じゅうやくよりひとつぶおおい しょほうせん)The prescriptionone tablet more than the herbnamed ten-medicine十薬や人にそれぞれ得手不得手(じゅうやくや ひとにそれぞれえてふえて)Ten-medicine herb;everyone has their strengthand weaknessどくだみや何と答へてよいものか(どくだみや なんとこたえてよいものか)Poison lump plant;I couldn't find a wordto counterargueNote:
早苗田や坂東沖に青筑波(さなえだや ばんどうおきにあおつくば)Planted rice fields;green covered Tsukuba liesoff the watered land of BandoNotes: 1) Tsukuba is a mountain located in Ibaraki-ken, north of Tokyo. 2) Bando is the old name for Kanto region.Muku 今日の季語: 植田(うえた) ≪初夏≫ 子季語: 早苗田(さなえだ)田植えを終えて間もない田のことである。苗は整然と列をなし、水田に影を映してい...
鵺鳴いても聞こえてこない二重窓(ぬえないてもきこえてこない にじゅうまど)A white thrush or enigma;the voice won't reach me throughthe double-glazed windowsMuku 今日の季語: 虎鶫 ≪三夏≫ 子季語: ぬえつぐみ 鵺(ぬえ)ツグミ科の鳥。ツグミ類の中で最も大きい鳥で全長三十センチ程。体全体がカーキ色で翼、尾羽を除き暗褐色の鱗状班がある。低地から山地のよく茂った林にすみ、みみずなどを昆虫を捕食する。 ...
豊穣の女神の乳房棕梠の花(ほうじょうのめがみのちぶさ しゅろのはな)Like the brestsof the fertility goddess;hemp-palm flowersMuku 今日の季語: 棕櫚の花 棕梠の花≪初夏≫ 棕櫚(しゅろ)はヤシ科の常緑高木で、五月ごろ葉間から黄白色の細花を無数につづった肉穂花序を垂れる。庭園に植えられるが、暖地では自生している。【引用:角川書店編『合本俳句歳時記』】 閑雲記: 棕梠(しゅろ)棕梠の木を初めて見たの...
恙なきことの便りに地の新茶(つつがなきことのたよりに じのしんちゃ)Things are all right with us;a message sent withsome freshpicked local gree teaMuku 今日の季語: 新茶 ≪初夏≫ 子季語: 走り茶 古茶 その年の新芽で製した茶。走り茶ともいい、最も早い芽で作ったものを一番茶と呼ぶ。香気と味の良さで珍重される。新茶が出回ると前年の茶は古茶となる。【引用:角川出版編『合本俳句歳時記』】 閑雲記: 足...
石斛と咲かねば知れぬ垣根かな(せっこくと さかねばしれぬかきねかな)Stone orchid;I noticed only after seeing flowersin the fenceNote: Stone orchid refers to Dendrobium moniliforme also called Japanese stone orchid.Muku 今日の季語: 石斛の花 ≪仲夏≫ 子季語: 石斛 巖木賊(いわとくさ) ラン科の常緑多年草。暑さに強い日本原産のラン。岩や老木の枝等に着生する。白っぽい紐のような根で着生し、根元か...
愁ひ新たがまずみの咲くマリア月(うれいあらた がまずみのさくまりあづき)My sorrow is renewedin the month Mary;the virvunum flowers bloomMuku 今日の季語: 五月 子季語: 聖五月 聖母月 マリアの月「月の初めに立夏がある。みずみずしい若葉に包まれた生命感にあふれる麗しい月である。薔薇や牡丹が咲き、薫風が渡る。カトリックでは五月が聖母マリアを讃える月となっている。※五月(ごがつ)は新暦として、五月(...
お田植や町住みの子も孫も来て(おたうえや まちずみのこもまごもきて)Planting rice paddies;the son living in town camewith his kidsMuku 今日の季語: 田植 ≪初夏≫ 子季語: 田植笠 田植歌 田植時 早乙女代搔きがすみ、水を張った田に早苗を植えること。地域によって差があるが、五月初旬に行うところが多い。※苗取りや田植をする女性を早乙女という。農業の機械化が進み、紺絣の単衣や手甲、脚絆といった早乙女の姿...
腐れ木に幼虫肥ゆる森薄暑(くたれぎにようちゅうこゆるもり はくしょ)Larvae in rotting wood fatten;in the early summer heatof the forestMuku 今日の季語: 薄暑 ≪初夏≫ 子季語: 薄暑光初夏のころの暑さ。まだ翻訳的な暑さではないが好天の日は気温が上がり、汗ばむほどになる。日差しも眩しい。※明治の末期に季語として定着した。→暑し(引用:角川書店編『合本俳句歳時記』) 🖌 一句鑑賞🔹 パン屋の娘頬に粉つけ街薄...
風青し血液検査不可もなく(かぜあおし けつえきけんさふかもなく)Fresh green wind;no abnormalities foundin the blood testMuku 今日の季語: 青嵐 ≪三夏≫ 子季語: 風青し (出典:『俳句歳時記・夏』(角川書店編)、『精選国語大辞典』(小学館)、他)私が使っている『合本俳句歳時記』に「風青し」の季語は収載されていませんが、同じ角川書店編の『俳句歳時記・夏』には収載されているそうです。「青嵐」の子季語...
老ゆる日の迷いどころに夏帽子(おゆるひのまよいどころに なつぼうし)A day getting aged;confused to pick outa single summer hatMuku 今日の季語: 夏帽子 ≪夏≫ 子季語: 夏帽 麦稈帽子(むぎわらぼうし) 麦藁帽子 パナマ帽 カンカン帽日焼を防ぎ、熱中症などから身を守るためにかぶる帽子の総称。→冬帽子【引用:角川書店版『合本俳句歳時記』】🖌 一句鑑賞 谿風の径に消え行く夏帽子 /斉藤利雄「母さん、僕の...
豆飯のそらまめの顔妣の顔(まめめしのそらまめのかお ははのかお)In the beans rice, the face of broad beans resemblesmy late mother'sMuku 今日の季語: 豆飯 ≪初夏≫ 子季語: 豆御飯皮を剥いた青豌豆(あおえんどう)や蚕豆(そらまめ)を炊き込んで薄い塩味をつけたご飯。豆の碧と白飯の白さが見た目にも美しい。【引用:角川書店版『合本俳句歳時記』】🖌 一句鑑賞 祥月やしかと盛らるる豆の飯 /小阪喜美子亡く...
愛鳥日いつもの森へ水換へに(あいちょうび いつものもりへみずかえに)Birds' Day;visiting the same woods as usualto change the waterMuku 今日の季語: 愛鳥週間 ≪夏≫ 子季語: バード・ウィーク バード・デー 愛鳥日🔹5月10日からの1週間で、鳥類保護の運動や催しが行われる。昭和22年、国土の復興と山野の緑化運動を目的として始まったもので、最初は4月10日だったが、昭和25年に5月10日からになった。...
萬慶や八十路も目高飼いをられ(ばんけいや やそじもめだかかいおられ)Just fabulous;keeping medaka fish homeeven in his eightiesMuku 今日の季語: 目高 ≪夏≫ 子季語: 緋目高 白目高体長三、四センチぐらいで、日本に産する淡水魚の中で最も小さい。黒灰色の目高と、赤黄色の緋目高がいる。体のわりに目が飛び出していて愛らしい。水槽や水盤などに飼い、涼味を鑑賞する。※かつては日本じゅうのどこでも見られたが、平...
苺摘み了へ煉乳の余りをり(いちごつみおえ れんにゅうのあまりおり)strawberry picking is ending,leaving condensed milk unusedMuku 閑雲記: 常用漢字今年のイチゴ摘みは終わっておらず、まだ続いています。今日の句で、煉乳の「れん」に、PCの漢字変換で真っ先に出てくる常用漢字の「練」ではなく常用漢字外の「煉」の字を充てたことには理由があります。「煉」はただ練る(凝縮させる)のではなく熱を加えて練ることを...
妻のまた鳥を見にゆく夕永し(つまのまたとりをみにゆく ゆうながし)夕永し露台に朝と同じ鳥(ゆうながし ろだいにあさとおなじとり)Muku落葉松林 (Larch forest) April 10, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月10日(水) 昨日とは打って変わって快晴の朝。冬晴のように澄んだ空。雲一つない富士山。明け方の最低気温は-1℃。 朝食後、仮寓の南側の林道や樹林を昼まで散策。南側とは湖側とは反対の富士山側で、全体...
春嵐妻鳥たちを案じをり(はるあらし つまとりたちをあんじおり)歯は敏感山居に春の嵐来て(ははびんかん さんきょにはるのあらしきて)Muku春嵐 (Spring storm) April 9, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月9日(火) 春嵐の夜明け。昨夜は激しい雨に加えて玄関戸がバタつくほどの風。嵐になる前に秦野から移動して良かった。降雨量は山梨県内で山中湖村がもっとも多く138mmだったとか。 雨が止んだ昼から富士吉田の家...
通ひ道右も左も笑ふ山(かよいみち みぎもひだりもわらうやま)山桜山頂までのつづら折れ(やまざくら さんちょうまでのつづらおれ)瀝青花峠越ゆれば湖の村(あぶらちゃん とうげこゆればうみのむら)富士濡れてばつこやなぎの芽吹きをり(ふじぬれて ばっこやなぎのめぶきおり)Mukuはだの桜みち (Hadano Cherry Road) April 8, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月8日(月) 歯科治療を受けてから昼前に出発して山中湖...
やまぶき黄夜行寝台車の夜明け(やまぶきき やこうしんだいしゃのよあけ)山吹や千鳥ヶ淵に一叢の(やまぶきや ちどりがふちにひとむらの)Mukuヤマブキ (Japanese kerria) March 31, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹山吹(やまぶき):春子季語:面影草(おもかげぐさ)、かがみ草、八重山吹、濃山吹(こやまぶき)、白山吹、葉山吹、山吹の花、山吹咲く、野山吹。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『新...
谷渡りうぐひす坂は男坂(たにわたり うぐいすざかはおとこざか)Muku五分咲きのソメイヨシノ (Cherry blossoms) April 4, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹谷渡り:春主季語:鶯(うぐいす)、他の子季語:黄鳥(うぐいす、きちょう)、匂鳥(においどり)、春告鳥(はるつげどり)、藪鶯(やぶうぐいす)、飼鶯(かいうぐいす)、初音(はつね)、鶯の谷渡り、鶯鳴く。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『...
連翹黄庭広ければ刈り込まず(れんぎょうき にわひろければかりこまず)連翹も小米やなぎも枝垂れをり(しだれをり こごめやなぎもれんぎょうも)濃き色の壺に連翹さりげなく(こきいろのつぼにれんぎょう さりげなく)Mukuレンギョウ (Forsythis) April 1, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)連翹(れんぎょう):春 (子季語:いたちぐさ、いたちはぜ、連翹黄に、連翹の花、連翹咲く、連翹の黄)≪角川書店版『合...
青年の颯とひと言山桜(せいねんのさっとひとこと やまざくら)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)山桜(やまざくら):春 🔹「関東より西部の山地に自生し、また広く植えられている。赤みを帯びた葉と同時に白い花をつけるのが特徴。古来詩歌に詠まれてきた桜はこの花が多い。古くから桜名所として知られる奈良県吉野山の桜は現在でも山桜が多い。❖厳密には桜の一品種であるが、山...
山霞たまゆら惜しむ旅の窓(やまがすみ たまゆらおしむたびのまど)Muku春林 (Spring forest) 今日の季語 (Season Word of the Day)山霞(やまがすみ): ≪典拠:角川書店版『新版季寄せ』≫🔹同じ角川書店版『合本俳句歳時記』には収載されていませんが、『新版季寄せ』には主季語「霞」の子季語の一つとして収載されています。因みに「霞」の子季語を以下にご紹介します。🔹霞の子季語: 霞む、薄霞(うすがすみ)、遠霞(と...
人士らの童心春の写真展(じんしらのどうしん はるのしゃしんてん)Mukuサクラ (Cherry blossoms) 閑雲記 (Diary)🔹写真展: 風邪気味の先日行けなかった友人の写真展を観に。秦野市をはじめ、神奈川県西部にお住いの写真愛好家たちの展示会。驚いたのは私が昨秋撮った夜明の写真と全く同じ構図の作品があったこと。あの時、撮影ポイントに行くと先客が一人いました。多分その方の作品だろうと思いました。今日は会場にいらっ...
運命のたとへば桜隠しかな(うんめいの たとえばさくらかくしかな)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 若木で小ぶりの花。マメザクラの種類かも。 今日の季語 (Season Word of the Day)桜隠し(さくらかくし):春 (主季語:春の雪、子季語・類従季語:春雪[しゅんせつ]、淡雪[あわゆき]、沫雪[あわゆき]、牡丹雪[ぼたんゆき]≪角川書店版『合本俳句歳時記』≫🔹桜が咲く時期に降る雪。≪角川書店版『合本俳句歳...
父の忌の桜の遅れゐる今年(ちちのきの さくらのおくれいることし)父の倍生きてまだ見る桜かな(ちちのばいいきてまだみる さくらかな)父の忌を花酔ひ人に紛れけり(ちちのきを はなよいびとにまぎれけり)花の雲スカイツリーの聳ゆる世(はなのくも スカイツリーのそびゆるよ)Muku花にメジロ (Wjote-eye and cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)桜(さくら):春🔹子季語:桜花[さくらばな、おうか...
山慈姑の土匂ふ芽を蹲踞して(さんじこのつちにおうめを そんきょして)雨止みて春林に人甘菜咲く(あめやみてしゅんりんにひと あまなさく)>MukuAmana edulis (サンジコ[=アマナ]の花) 山慈姑[甘菜] (Amana edulis)山慈姑(さんじこ、やまくわい)は別名を甘菜(あまな)、麦慈姑(むぎぐわい)と呼ばれる山野草です。四日ほど前に、野鳥を観察していた林で、なかば枯葉に埋もれるようにして顔を出していた高さ3cmほど...
春の風邪歯科の予約を取り消しぬ(はるのかぜ しかのよやくをとりけしぬ)春の風邪手帳に友と会ふ予定(はるのかぜ てちょうにともとあうよてい)挿花の色うらめしき春の風邪(さしばなのいろうらめしき はるのかぜ)MukuHana peach - Prunus persica (ハナモモ) Season Word of the Day (今日の季語)春の風邪(はるのかぜ):春【生活(情緒)】 (子季語:春風邪、春風邪引く)(参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同...
春の雨うぐひすかぐら紅淡き(なきにけり せどのうぐいすかぐらばな)春の雨鶯神楽鳴きにけり(はるのあめ うぐいすかずらなきにけり)MukuUguisu-kagura - Lonicera_gracilipes (ウグイスカグラの花) Season Word of the Day (季語になって欲しい花)鶯神楽(うぐいすかぐら)の花:早春~仲春 (歳時記未収載) 境木となりゐて鶯神楽咲く /森田公司 上掲の句のように「鶯神楽咲く」、「鶯神楽(の花)」を季語...
小鮒釣り土筆も摘んで帰りし日(こぶなつり つくしもつんでかえりしひ)土筆摘ゆかしき笑みの老二人(つくしつみ ゆかしきえみのおいふたり)晒し竹らしき白さの土筆篭(さらしだけらしきしろさの つくしかご)MukuHorsetail - Equisetum arvense (ツクシ) Season Word of the Day (今日の季語)土筆(つくし):仲春 子季語:つくつくし、つくしんぼ、筆の花、土筆野、土筆摘む、土筆和え、土筆飯、土筆籠、土筆群、土筆生...
我が日々の五玉そろばん花木五倍子(わがひびのごだまそろばん はなきぶし)MukuStachyurus praecox flowers (キブシの花) Season Word of the Day (今日の季語)木五倍子(きぶし)の花:春 子季語:花木五倍子 「キブシ(木倍子・木五倍子)、学名: Stachyurus praecox または Stachyurus praecox f. rotundifolius)はキブシ科キブシ属に属する落葉低木。キフジ、コメブシの別名がある。和名は果実をヌルデの虫えい(虫こ...
竜天に登りしあとの土竜塚(りゅうてんにのぼりしあとの もぐらづか)MukuSpringtime of Tanzawa Mountains (春めく丹沢山地) Season Word of the Day (今日の季語)竜天に登る:春(春分) 想像上の動物である竜が季語になったのは、「竜は春分にして天に登り、秋分にして淵に沈む」という古代中国の伝説に因みます。明治時代の俳人たちが面白がって「竜天に登る」(春)、「竜淵に沈む」(秋)の句を作るようになり、その後...
山茱萸に紛ひし油瀝青の花(さんしゅゆにまがいし あぶらちゃんのはな)油瀝青か檀香梅か山茱萸か(あぶらちゃんかだんこうばいか さんしゅゆか)油瀝青山にふたたび春の雪(あぶらちゃん やまにふたたびはるのゆき)MukuCornelian-cherry flowers - Cornus officinalis(サンシュユの花) Season Word of the Day (今日の季語) 山茱萸は「山茱萸の花」として春の季語(参照:合本俳句歳時記:角川書店編)ですが、油瀝青、...
春雪の解けたる今朝の群花鶏(しゅんせつのとけたるけさの むれあとり)演習の砲音しきり春愁(えんしゅうのほうおんしきり はるうれい)倒木も爆裂の木も春寒し(とうぼくもばくれつのきも はるさむし)目交ひの富士と語りつ斑雪道(まなかいのふじとかたりつ はだれみち)林間に青空春の昼の月(りんかんにあおぞらはるのひるのつき)MukuMagnolia kobus (コブシ) Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (20...
まなうらに旅立ちの日の山辛夷(まなうらに たびだちのひのやまこぶし)Muku花こぶし耳奥に母住み給ひ(はなこぶし みみおくにははすみたまひ)Mukuどの坂を越えて行かうか山辛夷(どのさかをこえてゆこうか やまこぶし)MukuMagnolia kobus (コブシ) Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (2024年3月17日)Magnolia kobus and bulbul (コブシの花を啄むヒヨドリ)Magnolia kobus (コブシ) Stand with...