吊花の花と気付きし風五月(つりばなのはなときづきしかぜ ごがつ)Muku 閑雲記: 吊花(つりばな)私が常用している角川書店編『合本俳句歳時記』にツリバナ(吊花)は載っていません。晩春から初夏にかけて咲く可憐な花ですが、季語ではないようです。🔹高尾晴吊り花がよく花を吊り /阿部ひろし(酸漿)掲句の花は桜ではなく吊花。高尾晴を私は季語の五月晴と解しました。ツリバナは学名をEuonymus oxyphyllus var. oxyphyll...
Haiku Blog of Muku Watanabe | 日々の俳句メモと雑感のブログです。PCでの閲覧を想定して作成しています。
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吊花の花と気付きし風五月(つりばなのはなときづきしかぜ ごがつ)Muku 閑雲記: 吊花(つりばな)私が常用している角川書店編『合本俳句歳時記』にツリバナ(吊花)は載っていません。晩春から初夏にかけて咲く可憐な花ですが、季語ではないようです。🔹高尾晴吊り花がよく花を吊り /阿部ひろし(酸漿)掲句の花は桜ではなく吊花。高尾晴を私は季語の五月晴と解しました。ツリバナは学名をEuonymus oxyphyllus var. oxyphyll...
寧日や烏の豌豆なども咲き(ねいじつや からすのえんどうなどもさき)球春やベンチに魔法瓶並び(きゅうしゅんや べんちにまほうびんならび)球春や一人はポニーテールの子(きゅうしゅんや ひとりはぽにーてーるのこ)喉鳴らす猫の春雷それつきり(のどならすねこのしゅんらい それっきり)ふるさとへ近づく鉄路やまぶき黄(どくたーへりぽーとはくさち たんぽぽき)花語り吉野の苞の葛を溶き(はながたり よしののつとのく...
君いつも探し上手や甘菜の芽(きみいつもさがしじょうずや あまなのめ)林縁の朽葉の間合甘菜伸ぶ(りんえんのくちはのまあい あまなのぶ)ひかりかや甘菜の花に朝日いま(ひかりかや あまなのはなにあさひいま)スプリングエフェメラルこれ花甘菜(すぷりんぐえふぇめらるこれ はなあまな)大正の紫ほのか花甘菜(たいしょうのむらさきほのか はなあまな)一叢の甘菜の花に小十人(ひとむらのあまなのはなに こじゅうにん)...
桜に因む今年の句(3)桜湯を前に居住まひ正しけり(さくらゆをまえに いずまいただしけり)桜湯やお名前お顔一致せず(さくらゆや おなまえおかおいっちせず)この町や桜湯になる桜八重(このまちや さくらゆになるさくらやえ)カクテルは一杯ですよ花の宵(かくてるはいっぱいですよ はなのよい)Muku 閑雲記: 秦野八重桜と桜湯神奈川県秦野市も桜の町の一つです。町の中心部にある水無川沿いの桜並木や全長6.2kmの桜道...
桜に因む今年の句(2)雛段の宙に枝垂れの桜かな(ひなだんのそらに しだれのさくらかな)滝桜の子とや宇宙へ旅もして(たきざくらのことや うちゅうへたびもして)おのがじし滝桜の子なる矜持(おのがじし たきざくらのこなるきょうじ)参禅の門に桜の枝垂れをり(さんぜんのもんに さくらのしだれをり)Muku 閑雲記: 宇宙桜(うちゅうざくら、そらざくら)宇宙飛行はミッションがありますが、その一つに植物の種子を宇宙...
桜に因む今年の句(1)母刀自へ彼岸桜を供花として(ははとじへ ひがんざくらをくげとして)母刀自に侍りし一日桜鯛(ははとじにはべりしひとひ さくらだい)父の忌を修し墨堤桜餅(ちちのきをしゅうしぼくてい さくらもち)毎日の玻璃戸に今日の桜かな(まいにちのはりどに きょうのさくらかな)陸橋の誰も写真家桜道(りっきょうのだれもしゃしんか さくらみち)花に立つランドセルの子下の子も(はなにたつらんどせるのこ...
目印は猪の鼻痕春筍(めじるしはししのはなあと はるたけのこ)Muku 今日の季語: 春筍(はるたけのこ)≪晩春≫ 筍は初夏の季語ですが、私の住む南関東などでは晩春に旬を迎えます。 筍は伸びるにしたがって根元から硬くなり、食味が悪くなります。 それを知っているのかどうか、犬同様に鋭い臭覚を持つ猪は、筍が地表に出ないうちに嗅ぎ当てて地中から掘り出します。 軟らかい春筍の美味しさを一番よく知っているのは猪かも...
天照神鶯神楽咲けば出づ(あまてらす うぐいすかぐらさけばいず)Muku 今日の季語: 鶯神楽(うぐいすかぐら)≪仲春≫ 鶯神楽は北海道から九州まで広く分布する日本の在来植物です。私が住む南関東の雑木林では3月初旬から中旬頃に開花し、普通はうす紅色の小花を数週間咲かせます。白花を咲かせる木もあります。 花が散って間もなく茱萸(ぐみ)のような緑色の実が生り、ほどなく実が赤くなります。初夏には実が甘く熟し、鳥た...
刻々とシャガールの青宵の春(こくこくとしゃがーるのあお よいのはる)Mukuごぶさたしました。長らく体調がまらずにいましたが、お陰様で元気になりましたので、ブログも追々更新して参ります。また応援よろしくお願いします。『青の風景』 マルク・シャガール (Le Paysage Bleu - Marc Chagall) RANKINGS にほんブログ村 FC2ブログ THANK YOU FOR CLAPS!...
妻のまた鳥を見にゆく夕永し(つまのまたとりをみにゆく ゆうながし)夕永し露台に朝と同じ鳥(ゆうながし ろだいにあさとおなじとり)Muku落葉松林 (Larch forest) April 10, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月10日(水) 昨日とは打って変わって快晴の朝。冬晴のように澄んだ空。雲一つない富士山。明け方の最低気温は-1℃。 朝食後、仮寓の南側の林道や樹林を昼まで散策。南側とは湖側とは反対の富士山側で、全体...
春嵐妻鳥たちを案じをり(はるあらし つまとりたちをあんじおり)歯は敏感山居に春の嵐来て(ははびんかん さんきょにはるのあらしきて)Muku春嵐 (Spring storm) April 9, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月9日(火) 春嵐の夜明け。昨夜は激しい雨に加えて玄関戸がバタつくほどの風。嵐になる前に秦野から移動して良かった。降雨量は山梨県内で山中湖村がもっとも多く138mmだったとか。 雨が止んだ昼から富士吉田の家...
通ひ道右も左も笑ふ山(かよいみち みぎもひだりもわらうやま)山桜山頂までのつづら折れ(やまざくら さんちょうまでのつづらおれ)瀝青花峠越ゆれば湖の村(あぶらちゃん とうげこゆればうみのむら)富士濡れてばつこやなぎの芽吹きをり(ふじぬれて ばっこやなぎのめぶきおり)Mukuはだの桜みち (Hadano Cherry Road) April 8, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月8日(月) 歯科治療を受けてから昼前に出発して山中湖...
やまぶき黄夜行寝台車の夜明け(やまぶきき やこうしんだいしゃのよあけ)山吹や千鳥ヶ淵に一叢の(やまぶきや ちどりがふちにひとむらの)Mukuヤマブキ (Japanese kerria) March 31, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹山吹(やまぶき):春子季語:面影草(おもかげぐさ)、かがみ草、八重山吹、濃山吹(こやまぶき)、白山吹、葉山吹、山吹の花、山吹咲く、野山吹。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『新...
谷渡りうぐひす坂は男坂(たにわたり うぐいすざかはおとこざか)Muku五分咲きのソメイヨシノ (Cherry blossoms) April 4, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹谷渡り:春主季語:鶯(うぐいす)、他の子季語:黄鳥(うぐいす、きちょう)、匂鳥(においどり)、春告鳥(はるつげどり)、藪鶯(やぶうぐいす)、飼鶯(かいうぐいす)、初音(はつね)、鶯の谷渡り、鶯鳴く。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『...
連翹黄庭広ければ刈り込まず(れんぎょうき にわひろければかりこまず)連翹も小米やなぎも枝垂れをり(しだれをり こごめやなぎもれんぎょうも)濃き色の壺に連翹さりげなく(こきいろのつぼにれんぎょう さりげなく)Mukuレンギョウ (Forsythis) April 1, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)連翹(れんぎょう):春 (子季語:いたちぐさ、いたちはぜ、連翹黄に、連翹の花、連翹咲く、連翹の黄)≪角川書店版『合...
青年の颯とひと言山桜(せいねんのさっとひとこと やまざくら)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)山桜(やまざくら):春 🔹「関東より西部の山地に自生し、また広く植えられている。赤みを帯びた葉と同時に白い花をつけるのが特徴。古来詩歌に詠まれてきた桜はこの花が多い。古くから桜名所として知られる奈良県吉野山の桜は現在でも山桜が多い。❖厳密には桜の一品種であるが、山...
山霞たまゆら惜しむ旅の窓(やまがすみ たまゆらおしむたびのまど)Muku春林 (Spring forest) 今日の季語 (Season Word of the Day)山霞(やまがすみ): ≪典拠:角川書店版『新版季寄せ』≫🔹同じ角川書店版『合本俳句歳時記』には収載されていませんが、『新版季寄せ』には主季語「霞」の子季語の一つとして収載されています。因みに「霞」の子季語を以下にご紹介します。🔹霞の子季語: 霞む、薄霞(うすがすみ)、遠霞(と...
人士らの童心春の写真展(じんしらのどうしん はるのしゃしんてん)Mukuサクラ (Cherry blossoms) 閑雲記 (Diary)🔹写真展: 風邪気味の先日行けなかった友人の写真展を観に。秦野市をはじめ、神奈川県西部にお住いの写真愛好家たちの展示会。驚いたのは私が昨秋撮った夜明の写真と全く同じ構図の作品があったこと。あの時、撮影ポイントに行くと先客が一人いました。多分その方の作品だろうと思いました。今日は会場にいらっ...
運命のたとへば桜隠しかな(うんめいの たとえばさくらかくしかな)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 若木で小ぶりの花。マメザクラの種類かも。 今日の季語 (Season Word of the Day)桜隠し(さくらかくし):春 (主季語:春の雪、子季語・類従季語:春雪[しゅんせつ]、淡雪[あわゆき]、沫雪[あわゆき]、牡丹雪[ぼたんゆき]≪角川書店版『合本俳句歳時記』≫🔹桜が咲く時期に降る雪。≪角川書店版『合本俳句歳...
父の忌の桜の遅れゐる今年(ちちのきの さくらのおくれいることし)父の倍生きてまだ見る桜かな(ちちのばいいきてまだみる さくらかな)父の忌を花酔ひ人に紛れけり(ちちのきを はなよいびとにまぎれけり)花の雲スカイツリーの聳ゆる世(はなのくも スカイツリーのそびゆるよ)Muku花にメジロ (Wjote-eye and cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)桜(さくら):春🔹子季語:桜花[さくらばな、おうか...
妻のまた鳥を見にゆく夕永し(つまのまたとりをみにゆく ゆうながし)夕永し露台に朝と同じ鳥(ゆうながし ろだいにあさとおなじとり)Muku落葉松林 (Larch forest) April 10, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月10日(水) 昨日とは打って変わって快晴の朝。冬晴のように澄んだ空。雲一つない富士山。明け方の最低気温は-1℃。 朝食後、仮寓の南側の林道や樹林を昼まで散策。南側とは湖側とは反対の富士山側で、全体...
春嵐妻鳥たちを案じをり(はるあらし つまとりたちをあんじおり)歯は敏感山居に春の嵐来て(ははびんかん さんきょにはるのあらしきて)Muku春嵐 (Spring storm) April 9, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月9日(火) 春嵐の夜明け。昨夜は激しい雨に加えて玄関戸がバタつくほどの風。嵐になる前に秦野から移動して良かった。降雨量は山梨県内で山中湖村がもっとも多く138mmだったとか。 雨が止んだ昼から富士吉田の家...
通ひ道右も左も笑ふ山(かよいみち みぎもひだりもわらうやま)山桜山頂までのつづら折れ(やまざくら さんちょうまでのつづらおれ)瀝青花峠越ゆれば湖の村(あぶらちゃん とうげこゆればうみのむら)富士濡れてばつこやなぎの芽吹きをり(ふじぬれて ばっこやなぎのめぶきおり)Mukuはだの桜みち (Hadano Cherry Road) April 8, 2024 閑雲記(Diary)🔹2024年4月8日(月) 歯科治療を受けてから昼前に出発して山中湖...
やまぶき黄夜行寝台車の夜明け(やまぶきき やこうしんだいしゃのよあけ)山吹や千鳥ヶ淵に一叢の(やまぶきや ちどりがふちにひとむらの)Mukuヤマブキ (Japanese kerria) March 31, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹山吹(やまぶき):春子季語:面影草(おもかげぐさ)、かがみ草、八重山吹、濃山吹(こやまぶき)、白山吹、葉山吹、山吹の花、山吹咲く、野山吹。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『新...
谷渡りうぐひす坂は男坂(たにわたり うぐいすざかはおとこざか)Muku五分咲きのソメイヨシノ (Cherry blossoms) April 4, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)🔹谷渡り:春主季語:鶯(うぐいす)、他の子季語:黄鳥(うぐいす、きちょう)、匂鳥(においどり)、春告鳥(はるつげどり)、藪鶯(やぶうぐいす)、飼鶯(かいうぐいす)、初音(はつね)、鶯の谷渡り、鶯鳴く。≪参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同『...
連翹黄庭広ければ刈り込まず(れんぎょうき にわひろければかりこまず)連翹も小米やなぎも枝垂れをり(しだれをり こごめやなぎもれんぎょうも)濃き色の壺に連翹さりげなく(こきいろのつぼにれんぎょう さりげなく)Mukuレンギョウ (Forsythis) April 1, 2024 今日の季語 (Season Word of the Day)連翹(れんぎょう):春 (子季語:いたちぐさ、いたちはぜ、連翹黄に、連翹の花、連翹咲く、連翹の黄)≪角川書店版『合...
青年の颯とひと言山桜(せいねんのさっとひとこと やまざくら)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)山桜(やまざくら):春 🔹「関東より西部の山地に自生し、また広く植えられている。赤みを帯びた葉と同時に白い花をつけるのが特徴。古来詩歌に詠まれてきた桜はこの花が多い。古くから桜名所として知られる奈良県吉野山の桜は現在でも山桜が多い。❖厳密には桜の一品種であるが、山...
山霞たまゆら惜しむ旅の窓(やまがすみ たまゆらおしむたびのまど)Muku春林 (Spring forest) 今日の季語 (Season Word of the Day)山霞(やまがすみ): ≪典拠:角川書店版『新版季寄せ』≫🔹同じ角川書店版『合本俳句歳時記』には収載されていませんが、『新版季寄せ』には主季語「霞」の子季語の一つとして収載されています。因みに「霞」の子季語を以下にご紹介します。🔹霞の子季語: 霞む、薄霞(うすがすみ)、遠霞(と...
人士らの童心春の写真展(じんしらのどうしん はるのしゃしんてん)Mukuサクラ (Cherry blossoms) 閑雲記 (Diary)🔹写真展: 風邪気味の先日行けなかった友人の写真展を観に。秦野市をはじめ、神奈川県西部にお住いの写真愛好家たちの展示会。驚いたのは私が昨秋撮った夜明の写真と全く同じ構図の作品があったこと。あの時、撮影ポイントに行くと先客が一人いました。多分その方の作品だろうと思いました。今日は会場にいらっ...
運命のたとへば桜隠しかな(うんめいの たとえばさくらかくしかな)Mukuヤマザクラ (Wild cherry blossoms) 若木で小ぶりの花。マメザクラの種類かも。 今日の季語 (Season Word of the Day)桜隠し(さくらかくし):春 (主季語:春の雪、子季語・類従季語:春雪[しゅんせつ]、淡雪[あわゆき]、沫雪[あわゆき]、牡丹雪[ぼたんゆき]≪角川書店版『合本俳句歳時記』≫🔹桜が咲く時期に降る雪。≪角川書店版『合本俳句歳...
父の忌の桜の遅れゐる今年(ちちのきの さくらのおくれいることし)父の倍生きてまだ見る桜かな(ちちのばいいきてまだみる さくらかな)父の忌を花酔ひ人に紛れけり(ちちのきを はなよいびとにまぎれけり)花の雲スカイツリーの聳ゆる世(はなのくも スカイツリーのそびゆるよ)Muku花にメジロ (Wjote-eye and cherry blossoms) 今日の季語 (Season Word of the Day)桜(さくら):春🔹子季語:桜花[さくらばな、おうか...
山慈姑の土匂ふ芽を蹲踞して(さんじこのつちにおうめを そんきょして)雨止みて春林に人甘菜咲く(あめやみてしゅんりんにひと あまなさく)>MukuAmana edulis (サンジコ[=アマナ]の花) 山慈姑[甘菜] (Amana edulis)山慈姑(さんじこ、やまくわい)は別名を甘菜(あまな)、麦慈姑(むぎぐわい)と呼ばれる山野草です。四日ほど前に、野鳥を観察していた林で、なかば枯葉に埋もれるようにして顔を出していた高さ3cmほど...
春の風邪歯科の予約を取り消しぬ(はるのかぜ しかのよやくをとりけしぬ)春の風邪手帳に友と会ふ予定(はるのかぜ てちょうにともとあうよてい)挿花の色うらめしき春の風邪(さしばなのいろうらめしき はるのかぜ)MukuHana peach - Prunus persica (ハナモモ) Season Word of the Day (今日の季語)春の風邪(はるのかぜ):春【生活(情緒)】 (子季語:春風邪、春風邪引く)(参照:角川書店版『合本俳句歳時記』、同...
春の雨うぐひすかぐら紅淡き(なきにけり せどのうぐいすかぐらばな)春の雨鶯神楽鳴きにけり(はるのあめ うぐいすかずらなきにけり)MukuUguisu-kagura - Lonicera_gracilipes (ウグイスカグラの花) Season Word of the Day (季語になって欲しい花)鶯神楽(うぐいすかぐら)の花:早春~仲春 (歳時記未収載) 境木となりゐて鶯神楽咲く /森田公司 上掲の句のように「鶯神楽咲く」、「鶯神楽(の花)」を季語...
小鮒釣り土筆も摘んで帰りし日(こぶなつり つくしもつんでかえりしひ)土筆摘ゆかしき笑みの老二人(つくしつみ ゆかしきえみのおいふたり)晒し竹らしき白さの土筆篭(さらしだけらしきしろさの つくしかご)MukuHorsetail - Equisetum arvense (ツクシ) Season Word of the Day (今日の季語)土筆(つくし):仲春 子季語:つくつくし、つくしんぼ、筆の花、土筆野、土筆摘む、土筆和え、土筆飯、土筆籠、土筆群、土筆生...
我が日々の五玉そろばん花木五倍子(わがひびのごだまそろばん はなきぶし)MukuStachyurus praecox flowers (キブシの花) Season Word of the Day (今日の季語)木五倍子(きぶし)の花:春 子季語:花木五倍子 「キブシ(木倍子・木五倍子)、学名: Stachyurus praecox または Stachyurus praecox f. rotundifolius)はキブシ科キブシ属に属する落葉低木。キフジ、コメブシの別名がある。和名は果実をヌルデの虫えい(虫こ...
竜天に登りしあとの土竜塚(りゅうてんにのぼりしあとの もぐらづか)MukuSpringtime of Tanzawa Mountains (春めく丹沢山地) Season Word of the Day (今日の季語)竜天に登る:春(春分) 想像上の動物である竜が季語になったのは、「竜は春分にして天に登り、秋分にして淵に沈む」という古代中国の伝説に因みます。明治時代の俳人たちが面白がって「竜天に登る」(春)、「竜淵に沈む」(秋)の句を作るようになり、その後...
山茱萸に紛ひし油瀝青の花(さんしゅゆにまがいし あぶらちゃんのはな)油瀝青か檀香梅か山茱萸か(あぶらちゃんかだんこうばいか さんしゅゆか)油瀝青山にふたたび春の雪(あぶらちゃん やまにふたたびはるのゆき)MukuCornelian-cherry flowers - Cornus officinalis(サンシュユの花) Season Word of the Day (今日の季語) 山茱萸は「山茱萸の花」として春の季語(参照:合本俳句歳時記:角川書店編)ですが、油瀝青、...
春雪の解けたる今朝の群花鶏(しゅんせつのとけたるけさの むれあとり)演習の砲音しきり春愁(えんしゅうのほうおんしきり はるうれい)倒木も爆裂の木も春寒し(とうぼくもばくれつのきも はるさむし)目交ひの富士と語りつ斑雪道(まなかいのふじとかたりつ はだれみち)林間に青空春の昼の月(りんかんにあおぞらはるのひるのつき)MukuMagnolia kobus (コブシ) Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (20...
まなうらに旅立ちの日の山辛夷(まなうらに たびだちのひのやまこぶし)Muku花こぶし耳奥に母住み給ひ(はなこぶし みみおくにははすみたまひ)Mukuどの坂を越えて行かうか山辛夷(どのさかをこえてゆこうか やまこぶし)MukuMagnolia kobus (コブシ) Field Note (野鳥観察ノート)フィールドノート (2024年3月17日)Magnolia kobus and bulbul (コブシの花を啄むヒヨドリ)Magnolia kobus (コブシ) Stand with...