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Kalanmaniaへの道 https://kalanmania.seesaa.net/

花卉と多肉植物にまたがるカランコエのマニアを目指して、気になる事項について調べた内容を綴っています。

もともと動物の分類学に興味を持っていましたが、ふとしたきっかけで興味を抱いたカランコエについて、疑問に思った事項を手探りで調べています。特にブリオフィルムとの関係について、最近の研究も踏まえて整理していきたく思っています。 多肉植物として扱われている腫の分類についても、徐々に調べたいと思います。

channa
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2014/03/23

  • 知られざる子宝草の世界【Invasores編】

    これまでBryophyllum節の幻の子宝草を紹介したが、今回はInvasores節を見てみたい。この仲間にも原記載時の1個体しか知られていないものが2種あり、偶然なのかどちらもつる性である。 ■Invasores節 1. K. guignardii var. guignardii 少し前につる性カランコエのレビジョン(Shtein & Smith, 2021)の紹介をした際に、それまでK. beauverdii…

  • 知られざる子宝草の世界【Bryophyllum編 ②】

    前回は当ブログでいう「子宝草」とはカランコエ属ブリオフィルム亜属のBryophyllum節とInvasores節に属する植物であり、別の言い方をすると「葉縁に不定芽を形成するカランコエ(phyllo-bulbiliferous Kalanchoe)」であることを述べた。そしてその中でも「超」が付くほど希少なものを紹介しようと試みたのが、本稿である。今回は前の2種に引き続き写真すら見ることができないBryophyllum節のもう1種を紹介した…

  • 知られざる子宝草の世界【Bryophyllum編 ①】

    さて、カランコエの希少種というのは結構多く、最初に発見されて記載された(新種として学術論文等で命名規約の要件を踏まえて紹介されることと思ってください)だけで、その後は発見されていないものがある。またある場所でたまたま採れた標本は、A種だと思っていたが別の未記載種だったということもある。こういうことはカランコエに限った、さらには植物に限った例ではないが、所謂子宝草にも見られるケースで…

  • 生成AIの現時点の実力

    今の勤め先で新たな方針として、生成AIを使用した業務の効率化が挙げられた。会社ではGPT-3.5、GPT-4を使用していて、個人的にはExcelでよい関数やVBAを尋ねて重宝している。しかし一方で私の全く知らなかった情報も提供してくれることもある。例えば私の住んでいる私鉄の駅がJR東日本の埼京線にあるというようなことだ。住んでいていつの間に変わったのか全く気付かなかった。というようなパラレルワールド的な回…

  • 暖冬の恩恵

    前年の冬季は厳寒で3ヶ月間に多くの弊害をもたらし、灼熱の夏季はこれまた多くの犠牲者を輩出した厳しい一年であった。その埋め合わせをするかのようにこの冬は暖かく、厳しい期間を乗り切った植物たちにとっては福音である。まだ安全圏に達するまでは1ヶ月半ほどあるとはいえ、今から氷点下になって氷が張ることはなさそうである(あくまで埼玉南部基準の話です)。ベランダで計っている気温の記録を見ると、6年…

  • ガストニス・ボニエリ・アンカイジネンシスの謎

    前回はSmith教授たちのガストニス・ボニエリの論文を紹介したが、そのなかで変種のアンカイジネンシスKalanchoe gastonis-bonnieri var. ankaizinensisが認められずにシノニムとされたことを報告した。今までネット上や現物を見まわしたところ、あくまで見た目であるがガストニス・ボニエリには3つのタイプがあるように見受けられる。ひとつは日本では珍しい斑が少ないタイプ、それから国内で一般的に見られる密…

  • ガストニス・ボニエリの謎

    ガストニス・ボニエリK. gastonis-bonnieriの分類と命名に関する論文が2020年のBradleya誌に掲載された。その内容を今頃やっと確認したのだが、いろいろと面白い発見があったので記録しておきたい。 対象の論文は下記のものである。 Gideon F. Smith, Ernst Wolff, Luce Thoumin The taxonomy and nomenclature of Kalanchoe gastonis-bonnieri Raym.-Hamet & H.Perrie…

  • 熱波到来!! 燃える世界

    近年月に1度しか更新していないとはいえ、今月でこのブログも10年経った。思えば植物のことは何も知らなかったが、カランコエだけは詳しくなった。ことカランコエに関しては市販の雑誌・書籍が当てにならないので原記載をはじめとした論文に当たるようになったし、自生地も訪れて彼らの生きている環境を(少しだけ)知った。未だ興味は尽きないので、今から新たな10年に一歩踏み出したい。

  • ローズ門派の平定 その③

    これまでの2回で2つの論文を紹介し、ロゼイ種群も大分整理がついてきた。そして今回紹介する3番目の論文で殆どの問題が解決する。ここで取り上げられた問題はロゼイと呼ばれるカランコエに2型があることと、知られざる子宝草Kalanchoe bouvieriの正体についてである。 今度の論文はこれである。Shtein, R. & G. F. Smith(2021)The real identity of the Malagasy Kalanchoe rosei (Cr…

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