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Kalanmaniaへの道 https://kalanchoideae.blog.ss-blog.jp/

花卉と多肉植物にまたがるカランコエのマニアを目指して、気になる事項について調べた内容を綴っています。

もともと動物の分類額に興味を持っていましたが、ふとしたきっかけで興味を抱いたカランコエについて、疑問に思った事項を手探りで調べています。特にブリオフィルムとの関係について、最近の研究も踏まえて整理していきたく思っています。 多肉植物として扱われている腫の分類についても、徐々に調べたいと思います。

channa
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2014/03/23

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  • 暖冬の恩恵

    暖冬の恩恵

    前年の冬季は厳寒で3ヶ月間に多くの弊害をもたらし、灼熱の夏季はこれまた多くの犠牲者を輩出した厳しい一年であった。その埋め合わせをするかのようにこの冬は暖かく、厳しい期間を乗り切った植物たちにとっては福音である。まだ安全圏に達するまでは1ヶ月半ほどあるとはいえ、今から氷点下になって氷が張ることはなさそうである(あくまで埼玉南部基準の話です)。ベランダで計っている気温の記録を見ると、6年振りに氷の張らない冬となる見込みだ。むしろ急な気温上昇と日射により、ベランダに置いているフレームのビニールシート内で高温障害にならないか心配である。これはこれで過去にも大きな犠牲を輩出したのではあるが、絶対的な低温のリスクと比べればまだ対処のしようはある。 暖冬のおかげで今季は様々な花が比較的早めに咲いた。いくつかは交配を試みていて、いずれ結果についても書いてみたいと思う。何しろビニールの中で真冬..

  • ガストニス・ボニエリ・アンカイジネンシスの謎

    ガストニス・ボニエリ・アンカイジネンシスの謎

    前回はSmith教授たちのガストニス・ボニエリの論文を紹介したが、そのなかで変種のアンカイジネンシスKalanchoe gastonis-bonnieri var. ankaizinensisが認められずにシノニムとされたことを報告した。今までネット上や現物を見まわしたところ、あくまで見た目であるがガストニス・ボニエリには3つのタイプがあるように見受けられる。ひとつは日本では珍しい斑が少ないタイプ、それから国内で一般的に見られる密な斑のあるタイプ、そしてまず見たことがないほぼ無斑のもの(おそらくマダガスカル北東部産)の3タイプである。このうち密な斑のものがアンカイジネンシスだと思っていたのだが、認められないとすると原記載から見直してみる必要がある。 ということで、またいつものBoiteau & Allorge-Boiteau (1995)を見てみる。この本にアンカイジネンシス..

  • ガストニス・ボニエリの謎

    ガストニス・ボニエリの謎

    ガストニス・ボニエリK. gastonis-bonnieriの分類と命名に関する論文が2020年のBradleya誌に掲載された。その内容を今頃やっと確認したのだが、いろいろと面白い発見があったので記録しておきたい。 対象の論文は下記のものである。 Gideon F. Smith, Ernst Wolff, Luce Thoumin The taxonomy and nomenclature of Kalanchoe gastonis-bonnieri Raym.-Hamet & H.Perrier (Crassulaceae subfam. Kalanchooideae), with biographical notes on Gaston Eugène Marie Bonnier (1853–1922).  Bradleya 2020 (38), 94-103 ..

  • 熱波到来!! 燃える世界

    熱波到来!! 燃える世界

    近年月に1度しか更新していないとはいえ、今月でこのブログも10年経った。思えば植物のことは何も知らなかったが、カランコエだけは詳しくなった。ことカランコエに関しては市販の雑誌・書籍が当てにならないので原記載をはじめとした論文に当たるようになったし、自生地も訪れて彼らの生きている環境を(少しだけ)知った。未だ興味は尽きないので、今から新たな10年に一歩踏み出したい。 そんな10年の節目というには皮肉だが、今年は先に記事でも書いたように10年に一度の寒波で植物たちは大過を被った。ディンクラゲイ、ミロティ、アルボレスケンス、フミフィカのダメージが大きかったことは先般既に報告したが、それまでの経験からするとセイタカベンケイ、ガストニス・ボニエリ、ミニアータ等も寒さには弱い。他のホビィストからの情報ではボグネリやヴィギエリもセンシティブとのことだが、我が家ではダメージは負うものの何とか..

  • ローズ門派の平定 その③

    ローズ門派の平定 その③

    これまでの2回で2つの論文を紹介し、ロゼイ種群も大分整理がついてきた。そして今回紹介する3番目の論文で殆どの問題が解決する。ここで取り上げられた問題はロゼイと呼ばれるカランコエに2型があることと、知られざる子宝草Kalanchoe bouvieriの正体についてである。 今度の論文はこれである。Shtein, R. & G. F. Smith(2021)The real identity of the Malagasy Kalanchoe rosei (Crassulaceae subfam. Kalanchooideae) finally resolved, and the description of a new species, K. perrieri.Phytotaxa 502 (3): 259–276 ロゼイKalanchoe roseiは1910年にPerrier ..

  • ローズ門派の平定 その②

    ローズ門派の平定 その②

    前回に続いてカランコエ・ロゼイ種群の謎を解き明かす論文の第2弾、Kalanchoe rosei var, variifoliaについて見ていきたい。例によって、まず論文のタイトルと掲載を紹介する。 Shtein, R. & G. F. Smith(2021) A new status for two varieties previously included in the southern Malagasy Kalanchoe rosei, now included in K. variifolia (Crassulaceae subfam. Kalanchooideae) Phytotaxa 496 (3): 228–244 さて今回は前回有効であると紹介した変種K. rosei var. seyrigiiと近縁のK. rosei var. variifoliaとの関..

  • ローズ門派の平定 その①

    ローズ門派の平定 その①

    いわゆる子宝草(葉縁不定芽を形成するBryophyllum亜属)からセイロンベンケイソウやガストニス・ボニエリの仲間を除いたInvasores節の中で、分類的に一番混沌としているのがロゼイKalanchoe roseiの一派である。ロゼイといわれている披針形の葉の植物はタイプ標本とどういう関係なのか、同様に変種のseyrigiiとは何なのか、等々問題山積で解決などしないかのように見えた。ところが2021年に事態は急速に進んだ。Ronen Shtein & Gideon F. Smithのコンビがロゼイ種群に関する論文を3篇続けざまに発表したのだ。 ロゼイ種群の分類学的問題は複雑なので、3つの論文を通しで読み解いていかないと理解がおぼつかない。論文は細かい問題にも触れていて、全部を網羅して紹介するのはちと難しいのだが、個人的に面白いと感じた部分を中心に要旨を紹介したいと思う。この論..

  • 所は何処、シコロベンケイ

    所は何処、シコロベンケイ

    前回は一般的な種であるシコロベンケイKalanchoe daigremontianaが野生植物としては絶滅危惧種であったという、たいていの人にはどうでも良いが一部の人間にとっては衝撃的な内容の頭出しをした。また文献と標本から知られる採集地は下記の5ヶ所であり、このうち最後のIsaloとMakayは山地であるため、具体的な地名としては3ヶ所しかないということを述べた。 Mont Androhibolava (Onilahy) Marosavoha (Onilahy) Fiherena(na) river  Isalo Makay では具体的にその産地について見てみよう。前回述べたように具体的な産地名としては3ヶ所が知られている。しかし現在の地図上では正確な位置を知るのは難しく、仕方ないので大体の場所を地図にプロットしてみると、下記のようになる。地図の下半分を横切ってい..

  • シコロベンケイのバラード

    シコロベンケイのバラード

    「嘘も100回言えば真実となる」法則はこの3年間の経験でよく理解できたと思うが、カランコエの世界でもそれより以前から間違いがまかり通っている。当ブログでも何度となく皮肉っている例で言うと、シコロベンケイの標準和名がコダカラベンケイソウなのだが、子宝草Kalanchoe laetivirensのことをコダカラベンケイソウと呼ぶことが多発するに及び誤認が定着してしまった。甚だしくは娘が中学生の時の教科書にも子宝草がコダカラベンケイソウとして扱われていたし、NHKの植物番組でも専門家の先生が思い切り間違っていた。こんな初歩的なことも巷では間違って流布されている現状がある。 さて、話は変わって、ペットとして人気のあるゴールデンハムスターは学術的に捕獲されたことは数度しかなく、現在飼育されているものは1930年に捕獲されたものの子孫である。生息地のシリアが危険な地域のため、野生個体群の研..

  • 子宝草とつる性カランコエの再編成(後編)

    子宝草とつる性カランコエの再編成(後編)

    前回はRonen Shtein & Gideon F. Smith (2021)のつる性カランコエの論文から正規に記載されたBryophyllum亜属の下位分類を紹介したが、今回は新たに記載されたInvasores節Vilana列の構成種について説明したい。 Vilana列とは簡単に言うと従来のbeauverdii種群である、つまり黒錦蝶Kalanchoe beauverdiiとして一括りにされてきた植物群である。かなり以前、当ブログで子宝草目録と銘打ってこの仲間を紹介したが、最終的に整理された内容はそれとは異なっている。その時の説明と比較して相違点を解説していくと却って混乱を招くこととなりそうなので、ここでは最新の分類のみを記そうと思う。 さて今回の再編でKalanchoe beauverdiiは4種に別れ、その他に他列の種との自然交雑種が2種あるのでInvasores..

  • 子宝草とつる性カランコエの再編成(前編)

    子宝草とつる性カランコエの再編成(前編)

      昨年のブログでも触れたように2021年はBryophyllum、それも子宝草の仲間に興味を持つ人間にとっては革命的な年であった。その口火を切ったのはつる性カランコエのレビジョンを扱った下記の論文である。 Ronen Shtein & Gideon F. Smith (2021) A revision of the climbing kalanchoes (Crassulaceae subfam. Kalanchooideae) of Madagascar including the description of Kalanchoe sect. Invasores and K. ser. Vilana Phytotaxa 482 (2): 093–120. この論文は論題にもあるように、つる性カランコエを扱いながらもBryophyllum亜属の分類体系の再構築に手を..

  • 寒波襲来!! 結晶世界

    寒波襲来!! 結晶世界

    世界各地の気温の変化を見ると上昇しているところもあれば下降しているところもあるが、かつての地球温暖化という言葉が近年は気候変動という言葉にすり替えて表現されているに苦笑してしまう。全体的には温暖化傾向にあるのかもしれないが、1850年代に小氷期が終わった地球が二酸化炭素と関係なくゆっくりと温暖化していくのは道理である。温室効果ガスのせいで温暖化していくのであれば、ノーカーボンなどとケチなことは言わずに温室効果ガスの90%以上を占める水蒸気を何とかしたらどうか。人間の活動と関係ないので、誰かの金儲けのネタにはならないが。。。 とかいう与太話はさておき、昨年・今年の冬の寒さを思うとカランコ趣味も不安定この上ない。ここ10年ほど冬のベランダの気温を見ているが、大体一冬に3回ほど氷が張る。例外的に2018-19の冬は氷が張らなかったし、翌年もかなり暖冬であった。大体氷が張る時期というのは..

  • ツィンギ・ドゥ・ベマラハのカランコエ

    ツィンギ・ドゥ・ベマラハのカランコエ

    マダガスカルを代表する動植物は日本においてもいくつか有名なものがあるが(バオバブやニチニチソウ、キツネザル、カメレオン、ヒルヤモリ、マンテラ等)、景観となるとムルンダヴァのバオバブの並木道とベマラハ国立公園のツィンギくらいしか知られていないのではないだろうか。ベマラハ国立公園はマダガスカル中西部に位置し、石灰岩が雨に侵食され鋭く尖った針の山のような景観が有名である。これをツィンギ・ドゥ・ベマラハと呼び、アクセスが致命的に悪い地域ではあるが、比較的よく知られた場所である。勿論、というか残念ながらというか、訪れたことはない。 ツィンギは刃物のように研ぎ澄まされており、同様な地形はマダガスカルの他所でも見られるが、ここは国立公園全体だと15,7000 haといったとてつもない規模である。このカルスト台地では十分な土壌が確保できないため、特殊な植物が見られるようだがカランコエとしては、5..

  • ストレプタンサとセラタ/学名の話題

    ストレプタンサとセラタ/学名の話題

    子宝草ではないが、同じブリオフィルム亜属で個人的に好きな種にストレプタンサKalanchoe streptantha Bakerがある。基本的に黄花の植物と思われているが、葉が短めで赤系の花のタイプも知られている。植物の学名は上記のように属名+種小名+記載者名で表すのが一般的であるが、一般読者向けの書物やブログでは記載者名は省略していることが多い。今回の話題はストレプタンサの記載者名の部分についての話である。園芸の世界でこの手の話はどうでもよいと思われているのか、興味を持つ人も少ないようだ。私は下手の横好きで園芸の世界に片足を突っ込んでいるのだが、元の趣味が動物なので分類学的な研究史と学名の変遷等にはついつい興味を覚えるので、お付き合い願いたい。Smith & Figueiredoの2019年と2021年の論文から拾った話題を紹介したい。 さて、ストレプタンサは1887年にBak..

  • 葉縁不定芽と交雑の方程式

    葉縁不定芽と交雑の方程式

    タイトルは洒落ただけでここで方程式を提示するわけではないが、子宝草同士の交配と不定芽形成について数少ないサンプルからオハナシを組み立ててみたい。 カランコエ属の中でもBryophyllum亜属同士の交雑品種はあまり出回っていないが、その中でも(個人的に子宝草と呼んでいる)葉縁不定芽を形成する種の交雑種は更に少なくなる。交雑品種を作出するのは主として花ものが多いため、商売にならない子宝草は交配することもないのだ。とはいえ我々はホートニィや不死鳥Kalanchoe x houghtonii(錦蝶K. tubiflora × シコロベンケイK.daigremontiana)という有名な人為交配の例を知っている。さらに自然交雑種としてマダガスカル南部から南西部にかけて発見された種としては、K. x lokarana, K. x richaudii, K. “Rauhii”, K. x p..

  • 錦は二色か

    錦は二色か

    最近はそうでもないのかもしれないが、昔はサボテンや多肉植物の斑入りというと「○○錦」という名が付けられていた。緑地に白か黄の斑が入って「錦」というネーミングも過剰だが、斑入りは華やかだという事なのであろう。カランコエもその例に漏れず、胡蝶の舞錦とか唐印錦、ベハレンシス錦、ファリナケア錦などいくつかあるが、何故か元の植物と違う種の斑入りに「錦」を付けた非常にわかりにくいネーミングとなっている。例外的に月兎耳錦と不死鳥錦は本当に月兎耳と不死鳥の斑入りである。 というわけで、今回は不死鳥錦について考えてみたい。 不死鳥錦は園芸品種なので、まずはICNのサイトで調べてみる。ICNはベンケイソウ科の栽培品種のセミオフィシャルな登録機関として機能しているようなので、学名はここのものに従うことにする。不死鳥錦を確認する為Kalanchoe x houghtoniiの項を見ると、品種とし..

  • 不死鳥のクラスター#3

    不死鳥のクラスター#3

    Shtein et. al.(2021)の論文中で不死鳥を含むホートニィKalanchoe x houghtoniiが4つのタイプに分かれると述べているので紹介しているわけだが、グズグズしているうちに3回目になってしまったので、今回で残り3タイプを一気に紹介する。 ■Morphotype B Baldwin(1949)が不稔性とした3倍体の交配種に該当する。葉身は三角形~卵形で、他のタイプや親植物より小型である。そのため一葉当たりの不定芽生産数が少ないので、スペインでは帰化しているという情報があるもののMorphotype Aより侵略性は低い。(「他のタイプや…」と書きながら何故「Morphotype Aより」としているのかは、下記の各タイプを参照。)花色はマゼンタというよりはオレンジ色が強い。 葉の両面や葉柄にも斑がある。若いときはシコロベンケイのように対生であるが、..

  • 不死鳥のクラスター#2

    不死鳥のクラスター#2

    前回に引き続き、今回はShtein et. al.(2021)の論文をもとにKalanchoe x houghtoniiの4つのタイプについて述べていく。最初に名前について整理しておきたいのだが、いわゆる「不死鳥」の学名はKalanchoe x houghtoniiということになるが、Kalanchoe x houghtoniiの和名というか栽培品種名は「不死鳥」ということにはならない。イコールで結べない訳は、「不死鳥」の名はKalanchoe x houghtoniiの中のひとつの品種につけられているに過ぎないからである。 例えば柴犬も秋田犬もトイ・プードルも学名はCanis lupus familiaris(取りあえずここではオオカミの亜種として表記)だが、Canis lupus familiarisの和名は柴犬ではなく「イヌ」である。その下の品種名があるだろう、と反論される..

  • 不死鳥のクラスター#1

    不死鳥のクラスター#1

    何年か前に千葉県印西市の某ナーセリーを訪れたとき、実感を伴って「温室の雑草」という言葉を認識した。そのときベンケイソウ科中心の温室は、夥しい数のキンチョウ・シコロベンケイ・不死鳥に占拠されたかの如き状態であった。個人的には笑みがこぼれてしまったのだが、高価な多肉植物趣味の人々から疎まれる理由も理解した。しかしながら、これらの植物についてどれだけの知識が普及しているかと考えると、少なくとも一般書店に並ぶような書籍には殆ど情報がないことに気づく。 多肉植物の栽培ではなく植物自体の説明を試みるような本で、これらのカランコエを扱っているものは皆無に等しい。それもその筈で、未だに分類学的な研究はほとんど進んでいないのだ。例えばキンチョウやシコロベンケイの地域による種内変異さえ、まともな研究はない。そんな中、不死鳥というよりKalanchoe x houghtoniiについては、少し前のクロー..

  • クローンコエ顛末記2021

    クローンコエ顛末記2021

    以前の記事で紹介したResende&Viana(1965)の論文では当時KalanchoeとBryophyllumを別属として扱う見解があったことから、シコロベンケイ×ラクシフローラをBryophyllum属の2種の交配株と見なしてBryophyllum ×crenodaigremontianumと呼んでいた。これはResende&Viana自身が正規の学名ではないと明記しているが、この名をKalanchoe属に変更するとKalanchoe ×crenodaigremontianaとなる。これをどう勘違いしたか巷のデマではKalanchoe ×crenatodaigremontianaと読み違えている。 そのこと自体は横目で流すとして、2020年に上記論文も参照してSmith(2020)はクローンコエを交雑種とした。その後約13ヶ月経ってクローンコエは再び独立種に戻った(Shte..

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