<1→2>五代の肌に直接触れるのは、酔った五代の寝込みを襲ったあの日以来だ。ダメもとでした告白を受け入れて、しかもキスまでさせてくれるようになっただけでも信じらない僥倖なのに、自分がいま五代の服を脱がせているなんて夢の出来事のようだった。「ほんとにいいの?」「嫌ならやめますか?」「やめない!」秋邑の即答に五代が小さく笑う。思わずキスしていた。告白以来、五代に許しをもらわずにしたキスはこれが初めて。...
<1>五代からジーンズを借りた。ウエストはベルトでなんとかなったものの、足の長さまではどうにもならず、男の矜持をいささか傷つけられながら裾を折ることで対応した。夕方に、晩ご飯の材料調達のため、二人で近くのスーパーへ出向いた。並んでスーパーまでの道を歩きながら、秋邑は幸せを噛みしめていた。──これって同棲してるみたいだ。夕飯を何にするか相談するだけ、スーパーで商品をカゴに入れるだけ、一緒に食後のデザー...
【大学生編】→目次レポートに励む五代のために差し入れを持って五代のアパートへ向かった。年代物のインターフォンをジリリと鳴らせば中から「開いてますよ」と声がする。「お邪魔しまーす」五代に告白を受け入れてもらって付き合いだしてからというもの、秋邑はせっせと五代のアパートへ通い妻を続けていた。マナーとして行く前には連絡を入れるので、慣れてきた五代も秋邑が来るとわかっていると鍵をあけておいてくれるようにな...
【大学生編】→目次五代を犯したのはつい先日のこと。申し訳ないことをしたと、死ぬほど後悔した。もう二度と会うことも話をすることも触れることもないだろう。五代のそばにもいられない。大学も辞めなくてはいけないかもしれない。いろんな覚悟をしたのに、まさか許してもらえるなんて思ってもいなかった。しかも事のあと「一緒にメシでも行きましょう」と誘ってくれたのだ。予想外すぎて緊張の糸が切れた秋邑は五代の前で泣きじ...
【社会人編】→目次秋邑が口づけすると五代がふっと微笑んだ。「またですか?」と言いつつ、秋邑の体を抱え込み、布団のなかで足を割って間に入ってくる。「もう一回したい」「仕方ありませんね」五代が布団の中へもぐりこむ。秋邑のペニスが熱い口腔内に包まれた。「あ、あぁ……」ペニスに五代の舌が絡みつき、時折強く吸いあげられた。次第に硬く大きくなる。指が後孔に触れた。ぴくん、と秋邑の体が反応を見せる。ゆっくりと五代...
【社会人編】→目次休日、二人で出かけようと駐車場へ行くと、車の下で猫が鳴いていた。「まだ子供ですね」五代が車の下をのぞきこむと、猫は「ニャー」と鳴きながら五代に体を擦りつけてきた。人に懐いている。「よしよし、どこから来たんだ?」五代に頭を撫でられて猫は嬉しそうにのどを鳴らした。「五代くん、猫好きなんだ?」「実家で昔飼ってました」しっぽをピンと伸ばしてスリスリと五代に纏わりつく。時折、立ったままの秋...
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