韓国映画には味のある顔の中年俳優が多くてユ・ヘジンもその一人ですが、まさか彼主演のラブストーリーが日本で上演されるとは。ちょっとくどい笑いでしたが、頭を空っぽにしてみられる作品でした。 作品情報 2023年韓国映画 監督:イ・ハン 出演:ユ・ヘジン、キム・ヒソン、チャ・インピョ 上映時間118分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2024年劇場鑑賞168本
ロバート・デ・ニーロほか豪華俳優が出ているホームコメディで、デ・ニーロは体張って頑張っているだけど、あまりにも緩くて間延びした感じ。子供向けにしてもうーん。 作品情報 2020年 アメリカ 映画 監督:ティム・ヒル 出演:ロバート・デ・ニーロ、オークス・フェグリー、ユマ・サーマン 上映時間:94分 評価★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2021年劇場鑑賞62本
肉体美を誇るジェシカ・チャスティン主演のレディス・アクションだけど、拡散しちゃって今一つ。続編を作りたい気なんでしょうかね 作品情報 2020年 アメリカ 映画 監督:テイト・テイラー 出演:ジェシカ・チャステイン、ジョン・マルコヴィッチ、コリン・ファレル 上映時間:97分 評価★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス 2021年劇場鑑賞61本
ノブレスと呼ばれる超人的な能力の持ち主が、学園生活を営みつつ謎の組織「ユニオン」やノブレスの故郷ルケドニアで戦うファンタジーアクション。「ユニオン編」は楽しめたけど、ルケドニアにいってからは日常の学園生活がなくなり、正直、飽きてしまいました。 【ストーリー】 ノブレスと呼ばれ、超人的な能力を持つカディス・エトラマ・デ・ライジェル(声・新垣樽助)は800年ぶりに目覚めて、成り行きから高校生に…
女子高生と殺人鬼の体と魂が入れ替わるって、日本ではちょっと前にドラマの「天国と地獄」というのがあったばっかりだけど、ヴィンス・ボーンの女子高生走りは面白かった。 作品情報 2020年 アメリカ 映画 監督:クリストファー・ランドン 出演:キャスリン・ニュートン、ヴィンス・ヴォーン、セレスト・オコナー 上映時間:102分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇場鑑賞60本
急逝したチャドウィック・ボーズマンの最期の主演作。刑事ドラマとしてはオーソドックスだけど、もう少し21ブリッジにクローズアップしてほしかった。 作品情報 2019年 アメリカ 映画 監督:ブライアン・カーク 出演:チャドウィック・ボーズマン、シエナ・ミラー、J・K・シモンズ 上映時間:99分 評価★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス 2021年劇場鑑賞59本
科学史に残る女性古生物学者メアリー・アニングを、フランシス・リー監督が勝手に同性愛者に仕立てて論議を呼んだ作品。何も実在の人物にすることないのに 作品情報 2019年イギリス 、 オーストラリア、 アメリカ 映画 監督:フランシス・リー 出演:ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン、ジェマ・ジョーンズ 上映時間:118分 評価★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2021年劇場鑑賞58…
埼玉県の市立中2年のクラスに50日間カメラが入って、生徒たちの日常を追い続けます。生徒たちも結構、本音を出していて、大人と子供の狭間の年頃の彼ら彼女らに向き合うと、思わず胸がツンときます。今年のベスト候補の1つです。 作品情報 2021年日本映画ドキュメンタリー 監督:竹林亮 上映時間:120分 評価★★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2021年劇場鑑賞58本
シングルマザーの宇宙飛行士の苦闘を描いたヒューマンドラマ。欧米でもやはり女性への見えない差別が残っていることや、幼い娘との愛情は心を打つのだけど、クライマックスがちょっと感動させようという気がみえみえで、そこまで静かに紡いできただけにもったいなかった。 作品情報 2019年フランス、ドイツ映画 監督:アリス・ウィンクール 出演:エヴァ・グリーン、マット・ディロン、ゼリー・ブラン=ルメール 上映…
邦画の恋愛映画の旗手、今泉力哉監督の最高傑作。下北沢オールロケで、ちょっとだけ変わった男女の機微をうまくつかんでいます。ああ、こういう生活を送れればなんて幸せなんでしょう。コロナのいまでは夢みたいな感じです。 作品情報 2019年日本映画 監督:今泉力哉 出演:若葉竜也、穂志もえか、成田凌 上映時間:130分 評価★★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2021年劇場鑑賞56…
テレビ東京のドラマ「バイプレーヤーズ」の劇場版で、登場する俳優がすべて自分の役を演じるのが特徴。テレビシリーズも3作めになってちょっと飽きてきた部分もあり、劇場版もいまいちなところもありますが、大杉漣との思い出を絡めるのは販促でしょう。 作品情報 2021年日本映画 監督:松居大悟 出演:田口トモロヲ、松重豊、光石研 上映時間:100分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2021年劇…
謎めいた少女と結婚するラブコメ。初回は思い切り、ファンタジーぽく思いきや、次第に若いカップルの日常的な話になっていき、設定がよくのみこめませんでした。 【ストーリー】 高校受験直前の由崎星空(声・榎木淳弥)は大雪の日に出会った少女、月読司(鬼頭明里)に一目ぼれ。ところが司に声をかけようと道路を渡った時にトラックにはねられてしまう。司は命がけで星空を助け、星空は彼女に告白する。 入院した…
タイムループ物のラブコメ。はっちゃけ具合が今一つで、同じ趣向の「ハッピー・デス・デイ」がお気に入りの僕としては、何度も死んで生き返る場面が物足りなかったかな。 作品情報 2020年アメリカ映画 監督:マックス・バーバコウ 出演:アンディ・サムバーグ、クリスティン・ミリオティ、J・K・シモンズ 上映時間:90分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2021年劇場鑑賞54本
DVで家を追い出された母ちゃんが、自分=DIYで家を立てちゃおうという、ある意味すごい話。パワフルぶりにびっくりしました。 作品情報 2020年アイルランド、イギリス映画 監督:フィリダ・ロイド 出演:クレア・ダン、ハリエット・ウォルター、イアン・ロイド・アンダーソン 上映時間:97分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2021年劇場鑑賞53本
吉田恵輔監督の新作はボクシングがテーマ。「愛しのアイリーン」「ヒメアノ〜ル」と衝撃作が続いていたけど、以前の作風に戻ったようなボクサーの日常を切り取った落ち着いた作品でした。 作品情報 2020年日本映画 監督:吉田恵輔 出演:松山ケンイチ、東出昌大、柄本時生 上映時間:107分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2021年劇場鑑賞51本
青春ミステリーの佳作。ぴしりとはまる脚本の伏線に感心するとともに、配役も見事に決まっていて、堪能できました。 作品情報 2020年日本映画 監督:SABU 出演:中川大志、石井杏奈、堤真一 上映時間:127分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2021年劇場鑑賞50本
竹中直人、山田孝之、斎藤工の3人の俳優が監督し、ショートエピソードの登場人物がちょっとずつつながるグランドホテル形式の作品。人生には無駄な時間とかあっていいと思うので、こういうオフビートな感じのものもたまにはいいと思いました。 作品情報 2020年日本映画 監督:竹中直人、山田孝之、斎藤工 出演:松田龍平、吉岡里帆、石坂浩二 上映時間:113分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 202…
これも異世界転生もので、ゲームの中に転生したというパターン。クマの着ぐるみでゲーム世界に入り、ひたすらチートするというもの。これは嫌な奴をこらしめたりするので、「神様に拾われた男」よりは変化はあるけれど、主人公チートものは途中であきちゃうんですよね。 【ストーリー】 15歳の少女ユナ(声・河瀬茉希)は、オンラインゲームの「ワールドファンタジーオンライン」にログインしたところ、なぜか、ゲー…
2018年に放送されたフジテレビのサスペンスドラマの映画化ですが、低視聴率なのになんで映画にしたのか不思議。とにかく脚本が穴だらけで、途中で退屈してしまいました。 作品情報 2020年日本映画 監督:橋本一 出演:坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子 上映時間:122分 評価★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北 2021年劇場鑑賞48本
異世界転生もので、少年に転生した主人公がチートな能力とスライム育成で、ぼちぼち冒険していくという、いろんなテンプレをくっつけたような作品。可もなく不可もなくだらだら見るのに適していましたが、見終わったあとの印象は薄いなあ 【ストーリー】 ブラック企業勤務の中年男、竹林竜馬(声・安元洋貴)はあっけなく死んでしまい、3人の神様に拾われて異世界に転生することになる。8歳の少年の体に転生したリョ…
ベトナム戦争秘話で、出来自体は、まあまあといった程度ですが、実は20世紀の名優、クリストファー・プラマー(実写映画として)とピーター・フォンダの遺作になるんです。ほかにもベテランの名優がずらりと並び、なかなか渋い作品なので★1つおまけしました。 作品情報 2019年アメリカ映画 監督:トッド・ロビンソン 出演:セバスチャン・スタン、クリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート 上映時間:116分 評…
綾野剛、成田凌という旬の俳優を使っていて、独特の不気味な世界観はJホラーらしい作品です。共同脚本に「ミスミソウ」の内藤瑛亮もいますし。ただ、ホムンクルスの論理が考えてもよく分からず、いま一つ作品の中にひたれませんでした。 作品情報 2021年日本映画 監督:清水崇 出演:綾野剛、成田凌、岸井ゆきの 上映時間:119分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2021年劇場鑑賞46本 …
堀貴秀監督がほとんど一人で7年の歳月をかけて作った長編ストップアニメーション。狂気か天才か、とにかく驚嘆すべき作品でした。 作品情報 2017年日本映画アニメ 監督:堀貴秀 出演:堀貴秀、三宅敦子、杉山雄治 上映時間:99分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:渋谷アップリンク 2021年劇場鑑賞45本
「SHIROBAKO」のP.A.WORKSとkeyの麻枝准が組んだということで、事前の期待は高かったのですが、ふたを開けてみると何をしたいのかよくわからなかった。個別のエピソードは謎の麻雀とかはまったところもあったのですけどね。 【ストーリー】 高校3年生の成神陽太(声・花江夏樹)の前に、自分は神だと名乗る謎の少女佐藤ひな(佐倉綾音)が現れ「30日後に世界は終わる」と告げる。ひなは陽太の両親(新垣樽助、柚木涼…
すごい不快感が残る不気味なホラー(ほめてます)ですが、監督が社会批判を唱えていたこともあり、いろいろな深読みが海外ではやっているそうです。 作品情報 2019年ベルギー、デンマーク、アイルランド映画 監督:ロルカン・フィネガン 出演:イモージェン・プーツ、ジェシー・アイゼンバーグ、ジョナサン・アリス 上映時間:98分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2021年劇場鑑賞44本 <…
異世界ものとはいえ、自動車で移動するなど近代的なところがあり、軍とゲリラなんていうのは20世紀の社会みたい。原作はソーシャルゲームですが、サービスは3月で終了とのこと。そうなると2期とかないんですかね。 【ストーリー】 魔物の活発化や治安の悪化で帝国内部が大きく動く中、帝国軍人となったレオカディオ(小野友樹)は、初出勤の途中、トラック運転手のイヌマエル(阿部敦)という青年と出会い、木箱の積…
崩壊寸前の家族が、オンボロ車に乗った旅行を通じて大事な絆を取り戻すハートフルムービー「リトル・ミス・サンシャイン」。親殺し子殺し、勝ち組負け組など嫌な時代だった今年見た映画の締めくくりにはふさわしい映画で、どうってことのない話のはずが、最後は目頭が熱くなった。 【ストーリー】 アリゾナ州に住む眼がねを掛けた小学生オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)がカリフォルニアで開かれる美少女コンテスト…
松本太洋の人気コミックを映画化した「鉄コン筋クリート」。中盤までワクワクする面白さだったのに、後半は精神世界に入り込んでしまう’サブカル系’となってしまったようで、こういう話はお腹いっぱいという感が強かったので残念だった。 【ストーリー】 どこか昭和の匂いをひきずる宝町。その町にはクロ(声二宮和也)とシロ(蒼井優)という2人の少年がいた。喧嘩が強く、ネコのように自由に町を飛び回る2人は、町…
しゃべる子豚の物語といったら「ベイブ」を思い出すが、それ以上に友情や命の大切さを訴えたのが「シャーロットのおくりもの」。クリスマスはもう過ぎてしまったが、クリスマスにふさわしい心温まる物語でした。 【ストーリー】 どこにでもあるアメリカの田舎町の農家で生まれた豚のウィルバー(声・ドミニク・スコット・ケイ)。産まれたばかりのウィルバーは小さくて、しかも母親のおっぱいは10個なのに、彼は11…
第二次大戦中のユダヤ人強制収容所に入れられた親子を笑いと涙で描いた「ライフ・イズ・ビューティフル」から10年。イタリアの天才ロベルト・ベニーニが再び帰ってきた。戦争の愚かさと愛の大切さを訴えた「人生は、奇跡の詩」は寓話のように心に刻み込まれた。 【ストーリー】 2003年、イラク戦争直前のイタリア。詩人のアッティリオ(ロベルト・ベニーニ)は、愛するヴィットリア(ニコレッタ・ブラスキ)と結婚…
犬と猫、僕は完全に犬派である。今年は「ベンジー」や「ガーフィールド2」といった犬が活躍する映画が観られてよかったが、「ラッシー」といえば名犬の代表。期待していったが、犬よりもネッシーの登場にびっくりしてしまった。 【ストーリー】 英国ヨークシャーの炭鉱町で両親(ジョン・リンチ、サマンサ・モートン)と暮らす少年ジョー(ジョナサン・メイソン)。彼の一番の親友は賢くて美しいコリー犬のラッシー。毎…
韓流映画だと病死する美女との恋愛映画というのが相場だが、韓流ブームのおかげで骨太の作品も入ってきた。特に「Mr.ソクラテス」は登場人物はすべて男性(エキストラには女性もいるが)という痛快アクション映画。笑いありハードボイルドありでお気楽に見られた。 【ストーリー】 町の不良少年、ドンヒョク(キム・レウォン)は、ギャング集団に拉致され、先生(カン・シニル)と名乗る人物から勉強を叩き込まれる。…
仲間由紀恵は「トリック」などコメディエンヌとしては人気があるが、シリアスものは駄目というのが定評だった。でも、「功名が辻」でベテラン俳優たちに鍛えられたのか、「大奥」では立派に主役を張っていた。日本でもトップクラスの美人である彼女をみるだけでも一見の価値があった。 【ストーリー】 徳川7代将軍家綱の時代。家綱はわずか5歳だったこともあり、大奥の女達は将軍不在のまま2派に分かれて勢力争いを…
人形を1コマずつ動かして撮影するこま撮りで撮ったアニメ「こまねこ」。もう難しいことは考えず、かわいい動物たちにひたすら心が癒されました。 【ストーリー】 山の上の家に暮らすネコの女の子「こまちゃん」を主人公にした5つの短編集。こまちゃんはみかけがこわい雪男とも ”おともだち” になれると信じています。そんなこまちゃんとひょんなことから出会った内気な少女、いぬ子。対照的な二人は ”ほんとう…
年末になるとあちこちでベートーヴェンの第九が流れる。今年は「バルトの楽園」という邦画もあったが、耳が聞こえないなか、第九を作ったころのベートーヴェンを取り上げた「敬愛なるベートーヴェン」。映画の出来はともかく、12分にも及ぶ第九の演奏シーンは鳥肌がたった。 【ストーリー】 難聴になって気難しくなったベートーヴェン(エド・ハリス)。第九の初演まであと4日に迫っているのに、まだ合唱パートの楽譜…
桃井かおりというと、アンニュイでそこはかのないユーモアを持ち、マイペースで常人には理解しにくい女優という印象がある。彼女の初監督作品「無花果の顔」も、まさにそのような作品だった。 【ストーリー】 庭に無花果の木がある門脇家。工務店勤務の父(石倉三郎)、しっかりしているようでどこか浮世離れした母(桃井かおり)、出版社で働く娘(山田花子)、やんちゃな弟(HIROYUKI)。写りの悪いテレビを見ながら…
世界各国でベストセラーとなっている壮大なファンタジーを映画化した「エラゴン 遺志を継ぐもの」。ハリーポッターや指輪物語と違って、映画化されるまで原作の存在を知らないが、映画を見る限り、どこかで観た場面が多い印象の薄い作品だった。 【ストーリー】 かつて、アラゲイシア国では人間と竜が共存し、竜に乗った騎士ドラゴンライダーによって国は統治されていた。しかし、邪悪なドラゴンライダー、ガルバトリ…
スピッツの音楽と宮崎あおいが全面的にコラボレーションした「海でのおはなし。」。スピッツも宮崎あおいも特に関心がない僕にとって、上映時間が短いのが救いでした。 【ストーリー】 両親の愛を一身に受け素直に育った少女、楓(宮崎あおい)。父(勝野洋)が浮気しているとの疑惑を持つが、母(鞠谷友子)はとりあわない。楓は大学の非常勤講師を務めている友人の博士(西島秀俊)のところに相談にいく。博士は他人…
70年代の大ヒット映画「犬神家の一族」が監督市川昆、主演石坂浩二そのままに、30年ぶりにリメイクされた。カット割が一緒だったり、オリジナルにかなり忠実で、豪華キャストは面白かったが、なぜ今リメイクするのかの疑問は最後まで残った。 【ストーリー】 終戦直後、信州の製薬王、犬神佐兵衛(仲代達矢)が病死した。遺言書によると莫大な遺産は3人の娘、松子(富司純子)、竹子(松坂慶子)、梅子(万田久子)に…
殺人をゲームに仕立てる天才犯罪者ジグソウに閉じ込められた密室からどうやって抜け出すかを描き、設定の奇抜さと驚愕のラストで人気シリーズとなった「ソウ」シリーズ。3作目では殺され方のグロさが話題を呼んだが、反面、過去2作にあったようなショックは減ってしまった。 【ストーリー】 ジグソウ(トビン・ベル)による犠牲者がまた発見されたが、事件を追ってきた女性刑事ケリー(ダイナ・メイヤー)は、いつも…
韓国では「グエムル」に破られるまで歴代1位の動員を誇っていた「王の男」。国内では韓流ブームが去り、あまり下馬評は良くなかったが、どうしてどうして、きっちりこういう映画を作れるところに韓国映画の底力を感じた。日本は芸人だらけだが、芸のために命を捨てられる人がいるのだろうか。 【ストーリー】 16世紀初頭の韓国。田舎の旅芸人一座の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形コンギル(イ・ジュンギ)は、土…
「日の名残り」の名匠ジェームズ・アイボリー監督が、英国で活躍する日系作家カズオ・イシグロの脚本を基にした「上海の伯爵夫人」。1930年代の上海を舞台に、さすがは英国映画と思わせるような重厚な作品となった。アイボリーはアメリカ出身だが、英国映画をとらせると本当にうまい。 【ストーリー】 ロシアの亡命貴族ソフィア(ナターシャ・リチャードソン)は伯爵夫人だが、今では落ちぶれてバーの女給をしている…
大泉洋をあて書きしたという塩田武士の原作を吉田大八監督が映画化。豪華キャストもあるし楽しみに言ったのですが、事前のハードルが高すぎたというのが正直なところ。出版業界以外の人だとぴんとこないかも 作品情報 2020年日本映画 監督:吉田大八 出演:大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市 上映時間:113分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北 2021年劇場鑑賞43本
ファッションにはまるで無頓着な僕だが、ゴージャスな衣装が次々と出てくる「プラダを着た悪魔」を見て、心がうきうきした。単なるコメディーではなく、仕事とは何かを考えさせる場面もあり、万人が楽しめるデートムービーに仕上がった。 【ストーリー】 ジャーナリスト希望のアンディ(アン・ハサウェイ)は、全米の女性があこがれる超一流ファッション雑誌「RANWAY」の編集長ミランダ(メリル・ストリープ)の第…
ブログやヤフーの評価などを見ていると、賛否両論が極端に分かれている「トゥモロー・ワールド」。こういう受け手の想像力が必要な映画は、ひたすら雰囲気に酔って楽しむようにしている。そして、終わってからメッセージを反芻して、内容の重みを実感する。英国らしい重厚な作品だ。 【ストーリー】 2027年、人類で最も若い少年が18歳で死んだ。2009年から一人の子供が生まれなくなり、そう遠くない将来人類は…
盲導犬がまだ社会に浸透していなかったころの実話を基にした盲導犬と盲目の家族の物語「ベルナのしっぽ」。非常に丁寧に撮れているが、それがかえって教育映画のような印象を受けてしまった。 【ストーリー】 1981年、病気で視力を失ったしずく(白石美帆)は盲導犬「ベルナ」と出会う。犬嫌いを克服してベルナとともに町を歩くしずくだが、駅やレストランなどで立ち入りを拒否されるなど世間の目は厳しい。 …
木村拓哉(キムタク)の初主演映画が山田洋次監督の時代劇ということで注目を浴びている「武士の一分」。最初にキムタクがチョンマゲ付けて山形弁でしゃべったときはスマスマのコントかと思い笑いそうになったが、スターのオーラをまとったキムタクと山田洋次のタッグはさすが。すぐに映画の世界にひきこまれていった。 【ストーリー】 藩主の毒見役(藩主の食事の一部を事前に食べ、毒が入ってないか調べる役)を務め…
加藤ローサ初主演作の「いちばんきれいな水」はタイトル通り、水の映像は美しかったが、札幌の映画館の外は吹雪で寒々しかった。これは夏に公開するべきだろ。配給会社は後悔してほしい。 【ストーリー】 中学受験の勉強が忙しい小学6年生の夏美(菅野莉央)は、病気で植物状態の姉、愛(加藤ローサ)がいる。夏休み、カメラマンの叔母、真理子(カヒミ・カリィ)が南米で事故に遭ったとの連絡があり、両親(田中哲司…
映画というのは、観客との対峙であると思う。笑わせたり、泣かせてもよし。内容がなければバカにするだけ。いずれも受けての僕が内容を咀嚼して判断する。その観点からすると今年一番、つかみどころがなく、どう評価していいのか自分の中で分からないのが「紀子の食卓」だ。今年の最高傑作のような気もするし、テクニックだけで惑わす作品のような気がする。いずれにせよ、僕にとって今年一番の問題作だったことは間違えない。…
1970年代、米国で深夜だけ上映されるカルト的映画を「ミッドナイト・ムービー」と呼んだ。これらの作品の監督、劇場関係者らにインタビューしたドキュメンタリー映画「ミッドナイト・ムービー」。現代の映画事情を知る上で非常に参考になった。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
フランス発のスプラッタームービー「ハイテンション」。途中まで、ハラハラドキドキ結構面白かったが、ラストでこけた。途中まで見てるこちらもハイテンションなのが、最後はローテンション。アンフェアなのは誰だ。 【ストーリー】 大学生のマリー(セシル・ドゥ・フランス)は勉強のため友人アレックス(マイウェン)の実家に泊り込みに行く。アレックスの実家は人里離れたところにあった。その晩、謎の中年男(フィリ…
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韓国映画には味のある顔の中年俳優が多くてユ・ヘジンもその一人ですが、まさか彼主演のラブストーリーが日本で上演されるとは。ちょっとくどい笑いでしたが、頭を空っぽにしてみられる作品でした。 作品情報 2023年韓国映画 監督:イ・ハン 出演:ユ・ヘジン、キム・ヒソン、チャ・インピョ 上映時間118分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2024年劇場鑑賞168本
藤井道人監督の日台合作の恋愛映画。非常にエモいし、藤井監督の手腕には脱帽。「デイアンドナイト」「宇宙でいちばんあかるい屋根」と藤井映画のミューズ、清原果耶との組み合わせは最高です。 作品情報 2024年日本、台湾映画 監督:藤井道人 出演:シュー・グァンハン、清原果耶、道枝駿佑 上映時間124分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2024年劇場鑑賞167本
孤独な天才ミュージシャンが元気のよいヒロインと出会ったことで、人生ががらりと変わるストーリー。マンガ原作だそうですが、全体的によくある話という感じ。音楽も悪くはないのだけど全体的に印象に残りませんでした。 作品情報 2024年日本映画 監督:風間太樹 出演:川西拓実、桜田ひより、井之脇海 上映時間119分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北ニュータウン 2024年劇場鑑賞166本 …
高校演劇の作品を映画化。夏休みのプールに集まった女子高生4人の等身大の心情を描いています。しかし、何回も書いていますけれど、この手の作品は監督、プロデューサーは女性にするべきではないでしょうか。まだ本作は執筆当時女子高生だった中田夢花の書いた演劇が基になっているからまだましですが。 作品情報 2024年日本映画 監督:山下敦弘 出演:濱尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり 上映時間87分 評価:★★★…
1992年、福岡県で小学校1年生の女の子2人が誘拐され、殺害された飯塚事件。犯人は逮捕され死刑を執行されましたが、弁護側は冤罪の可能性が強いと再審請求しています。NHKの取材班は警察、弁護側、地元の西日本新聞の関係者を中心に取材して、現在の「藪の中」ともいうべき事件を追っています。 作品情報 2024年日本映画ドキュメンタリー 監督:木寺一孝 上映時間158分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:渋谷…
サルマン・カーンがインド諜報機関RAWの伝説的なスパイを演じる人気シリーズの第3弾。パキスタンの首相官邸のセットを作って、そこでドンパチを始めます。邦画で中国や北朝鮮の官邸でドンパチするなどありえず、インド映画のものすごさを感じさせられました。 作品情報 2023年インド映画 監督:マニーシュ・シャルマー 出演:サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ、イムラン・ハシュミ 上映時間156分 評価:★…
日本ではウクライナや中東問題に隠れた感じがありますが、欧州へ流れ着く難民問題は依然として続いています。ポーランド映画の巨匠があえて自国の非道な現状を描いた本作は「マリウポリの20日間」同様、現代社会で日本がいかに平和なのか実感させてくれる名作でした。 作品情報 2023年ポーランド、フランス、チェコ、ベルギー映画 監督:アグニェシュカ・ホランド 出演:ジャラル・アルタウィル、マヤ・オスタシェフ…
ロシアのウクライナ侵略で激戦地となった東部の要衝マウリポリ。西側の記者として包囲下でただ一人残ったAP通信の記者によるドキュメント映画。戦争の悲惨さがストレートに伝わってきて、それこそネットニュースではコンテンツ・モデレーターに検閲されてしまうのだろうと観ていました。 作品情報 2023年ウクライナ、アメリカ映画ドキュメンタリー 監督:ミスティスラフ・チェルノフ 上映時間97分 評価:★★★★★…
投資マンガ「インベスターZ」で退屈な映画を最後まで見ることは無駄であるとの描写があり、映画ファンの中から反発する意見が出ています。僕はこの映画をみながらずっとそのことを考えていましたw 特に併映の蘇監督の短編「鏡」はどうしようかと思いました。 作品情報 2023年日本映画 監督:蘇�ト淳(スー・ユチュン) 出演:山本奈衣瑠、早織、諏訪敦彦 上映時間82分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:テアト…
ネット社会で残酷な現実を絵空事ととらえるか、自分事ととらえるか。真摯なテーマを短編でまとめている手腕は確かなものでした。 作品情報 2022年日本映画 監督:天野大地 出演:大西礼芳、小林リュージュ、八代崇司 上映時間27分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:テアトル新宿 2024年劇場鑑賞159本
時代が19世紀とは言え、宗教の恐ろしさを実感させられる史劇。イタリア史は疎かったので勉強にもなりました。エピローグで字幕で伝えられるその後がなんともやりきれない。 作品情報 2023年イタリア、フランス、ドイツ映画 監督:マルコ・ベロッキオ 出演:ファウスト・ルッソ・アレジ、バルバラ・ロンキ、パオロ・ピエロボン 上映時間134分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイプリンス品川 2024年劇…
山田太一と大林宣彦の1988年の映画「異人たちの夏」のイギリスリメイク。オリジナルは未見ですが、両親を亡くした僕にとっては非常に心に斧を打ち付けられたような、なんとも衝撃的な作品でした。 作品情報 2023年イギリス映画 監督:アンドリュー・ヘイ 出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル 上映時間105分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2024年劇場…
中学生の男女3人の青春物語というと「ゴールド・ボーイ」も同じ組み合わせだったけど、本作は善良な中学生ばかりでほっとしました。大衆演劇は一度も観たことないのにノスタルジーを感じさせられます。 作品情報 2023年日本映画 監督:藤田直哉 出演:松藤史恩、齋藤潤、葉山さら 上映時間80分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:吉祥寺アップリンク 2024年劇場鑑賞156本
美しい草木を映し出し、ストーリーは無きに等しい作品。都市部に住んでいる人には緑が珍しいのかもしれないけど、郊外に住んでいる僕はこんなどこにでも観られるものを延々と観ているぐらいなら、自分で森林を散策したほうがマシ、と思ってしまいました。 作品情報 2023年ベルギー映画 監督:バス・ドゥヴォス 出演:シュテファン・ゴタ、リヨ・ゴン、サーディア・ベンタイブ 上映時間83分 評価:★★(五段階) …
「ケンとカズ」で鮮烈デビューした小路紘史監督の7年ぶりの新作。日本の裏社会の底辺で生きる男たちの泥臭い生き方を鮮烈に描いているノワール映画の傑作です。 作品情報 2023年日本映画 監督:小路紘史 出演:遠藤雄弥、森田想、後藤剛範 上映時間108分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ユーロスペース 2024年劇場鑑賞154本
奈良の奥地を舞台としたストーリーがあってなきがごとくの芸術作品。河�P直美作に似ているなと思ったら、彼女がエグゼクティブ・プロデューサーでした。 作品情報 2023年日本映画 監督:村瀬大智 出演:三宅朱莉、水川あさみ、三浦誠己 上映時間83分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2024年劇場鑑賞153本
中南米でも最貧国のニカラグアを舞台に、少女の過酷な生活をえぐる社会派作品。重たい話ですが少女が夢想する幻想的なシーンがたまらなく素敵です。 作品情報 2022年ニカラグア映画 監督:ラウラ・バオマイスター 出演:アラ・アレハンドラ・メダル、ビルヒニア・ラケル・セビリャ・ガルシア、ノエ・エルナンデス 上映時間91分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2024年劇場鑑賞152本…
2021年のゴジラVSコングの続編ですが、コングは地下、ゴジラは地上でバトルを繰り広げ、クライマックスの大決戦に挑むというお気楽ムービー。ただ、どうしても日本人からすると巨大サルに過ぎないコングが熱線を吐くゴジラと対等というのは納得がいきません。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:アダム・ウィンガード 出演:レベッカ・ホール、ダン・スティーヴンス、ケイリー・ホトル 上映時間117分 評価…
世の中にB級、C級を突き抜けたばかばかしい映画は数多いけど、その中でもトップ(最低)クラスにしょうもない作品。真面目な映画ファンは怒りそうだけど、案外嫌いじゃ買ったりします。 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:マシュー・グッドヒュー 出演:リサ・アムバラヴァナー、シドニー・クレイヴン、オリヴィア・ルワイア 上映時間93分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:チネチッタ川崎 2024年劇場鑑賞150…
60代の父親が20歳の美女と再婚して、困惑するアラフォーのヒロインという、ある意味中高年にとってのファンタジー。ドタバタ喜劇かと思いきや、ほろっと泣かせるし、尼崎が舞台という意味もあるし、なかなかの秀作でした。 作品情報 2023年日本映画 監督:中村和宏 出演:江口のりこ、中条あやみ、笑福亭鶴瓶 上映時間119分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2024年劇場鑑賞149本
ポーランドの鬼才、イエジー・スコリモフスキ監督がロバを主役に現代社会を風刺した怪作。ぼーっとロバの可愛さにひたるだけでも楽しいですが、解説サイトをめぐって風刺の意味をしるのもまた楽しい作品でした。 作品情報 2022年ポーランド、イタリア映画 監督:イエジー・スコリモフスキ 出演:サンドラ・ドルジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、イザベル・ユペール 上映時間:88分 評価:★★★★(五段階) 観賞…
人生、あのとき別の選択をしていればと思う人は多いでしょう。ふとした偶然や自分の判断で結果は大きく違ってしまう。ある種マルチユニバース的なテーマでタイムリープものにもそうしたエッセンスはあるけれど、本作はそうしたなかでも大傑作。脚本も演出もすばらしかった。 作品情報 2022年フランス映画 監督:オリヴィエ・トレネ 出演:ルー・ドゥ・ラージュ、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ 上映時間:120…
世界的に大ヒットしていて、評判通り楽しさ満喫の娯楽作。ただ、楽しさに特化しているため、社会課題とかポリコレとかがないとうるさい評論家受けが悪いのも理解できます。でも、映画は娯楽なんだから、これだけ楽しさに突き抜けていれば文句なし。 作品情報 2023年アメリカ、日本映画アニメ 監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック 声の出演(吹き替え版):宮野真守、志田有彩、畠中祐 上映時間:94分…
一匹狼のシェフが子供に料理を教えるというプロットはよくあるけれど、女性シェフで移民と絡めたのが今風。料理の鉄人のような番組の構成がよくわからないのが惜しかった。 作品情報 2022年フランス映画 監督:ルイ=ジュリアン・プティ 出演:オドレイ・ラミー、フランソワ・クリュゼ、シャンタル・ヌーヴィル 上映時間:97分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2023年劇場鑑賞154本 …
モンゴル映画というと大草原や厳しい自然、貧しい生活などを連想しましたが、本作は都会の女子大生のちょっとHなコメディ。監督のセンスが光りましたが、女性監督でなく男性なんですね。 作品情報 2021年モンゴル映画 監督:センゲドルジ・ジャンチブドルジ 出演:バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル、エンフトール・オィドブジャムツ、ドゥルグーン・バヤスガラン 上映時間:123分 評価:★★★★(五段階) 観…
大活躍の城定秀夫監督の女子高生青春映画とあったら小規模上映といえども見逃せません。期待通りのさわやかな友情ストーリーに満足です。 作品情報 2023年日本映画 監督:城定秀夫 出演:十味、まるぴ、森ふた葉 上映時間:83分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:EJアニメシアター新宿 2023年劇場鑑賞152本
高校の警備員が北朝鮮から脱北した天才数学者で、落ちこぼれの生徒と交流をもつというヒューマンストーリー。小ぢんまりとしていますが、心が暖かくなる小品です。 作品情報 2022年韓国映画 監督:パク・ドンフン 出演:チェ・ミンシク、キム・ドンフィ、パク・ビョンウン 上映時間:117分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2023年劇場鑑賞151本
災害現場で救助活動を行う医療チームの活躍を描いたTBSドラマの劇場版。ドラマ版よりスケールアップして、手に汗握る内容で劇場版としては大成功の部類になるでしょう。 作品情報 2023年日本映画 監督:松木彩 出演:鈴木亮平、仲里依紗、石田ゆり子 上映時間:128分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2023年劇場鑑賞150本
1984年、ナイキがマイケル・ジョーダンとスポンサー契約を結び「エア・ジョーダン」を生み出した秘話を豪華キャストで映画化。恋愛はゼロで純粋にビジネスに特化しており、アメリカのビジネス界の厳しい競争は興味深かったです。 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ベン・アフレック 出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ヴィオラ・デイヴィス 上映時間:112分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネ…
江戸末期に長屋に住む武家の娘と便所の汲み取りをする汚穢屋(おわいや)の青年の恋物語。明治維新直前の騒然とした時代なのに、いつの世も変わらぬ人の営みと恋心を描く着眼点は見事ですが、基本、モノクロなうえテンポものんびりしているため、眠気と闘いながらの鑑賞となりました。 作品情報 2023年日本映画 監督:阪本順治 出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮 上映時間:90分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TO…
ジャニーズ以外の人気若手俳優をずらりとそろえたアクション映画の第2弾。人気漫画原作ですが原作ファンも楽しめるでしょう。ただ、前後編のため、本作だけならどうしても中途半端に終わってしまいます。 作品情報 2023年日本映画 監督:英勉 出演:北村匠海、吉沢亮、今田美桜 上映時間:90分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日比谷 2023年劇場鑑賞147本
「余命10年」にも感じたのですが、藤井道人監督の最近の作品は上質だけど隙が無くて、 突き抜けた感じがないんですよね。横浜流星ら出演者の狂気は引き出していましたけど、 ストーリー的に驚きや感動がほしかったような。 作品情報 2023年日本映画 監督:藤井道人 出演:横浜流星、黒木華、古田新太 上映時間:120分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2023年劇場鑑賞146本
シャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールの二大女優の競演。1980年代のパイのある家族の物語で、アンニュイな雰囲気にひたるいかにもシネスイッチ銀座らしい作品でした。 作品情報 2022年フランス映画 監督:ミカエル・アース 出演:シャルロット・ゲンズブール、エマニュエル・ベアール、キト・レイヨン=リシュテル 上映時間:111分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:シネスイッチ銀座 2023年劇…
台湾制作の男娼のドラマ。ラブシーンもきっちり映していて、それほど広くなかった劇場はほぼ満席でした。 作品情報 2021年オーストリア、フランス、台湾、ベルギー映画 監督:C・B・イー 出演:クー・チェンドン、クロエ・マーヤン、J・C・リン 上映時間:120分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2023年劇場鑑賞144本
ジェンダーや性的多様性をテーマに、タイトル通り柔らかく包み込んだ邦画ですが、ちょっと詰め込みすぎで消化不良の気も。でも、登場人物への温かい視点は心地よかった。 作品情報 2022年日本映画 監督:金子由里奈 出演:細田佳央太、駒井蓮、新谷ゆづみ 上映時間:109分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2023年劇場鑑賞143本
ストーリーに意味はない一方、美しい信州の自然と子役を含めた美男、美女と猫。ビジュアル、雰囲気重視で刺さる人もいるでしょうが、伊藤ちひろ監督の先日公開されたデビュー作「ひとりぼっちじゃない」同様、睡眠を誘う作品でした。見終わったあとゆっくり寝られたので、癒し効果はあるのかもしれません。 作品情報 2023年日本映画 監督:伊藤ちひろ 出演:坂口健太郎、齋藤飛鳥、浅香航大 上映時間:130分 評価:…
1980年代の伝説のバンドが復活する騒動を、パンクロックバンド「亜無亜危異(アナーキー)」のメンバー、藤沼伸一監督が自らの体験をもとに描いています。80年代の音楽ファンはノスタルジーを含めて楽しいんだろうけど、特に関心のない僕にとっては微妙でした。 作品情報 2023年日本映画 監督:藤沼伸一 出演:永瀬正敏、北村有起哉、渋川清彦 上映時間:99分 評価:★★(五段階) 観賞場所:シネマ・ジャック&ベ…
フランスの文豪、バルザックの小説を豪華キャストで再現。メディアと権力の腐敗、都会の欲望に負ける若者、結局金持ちのコネ持ちにはかなわないというテーマは、むしろ現代社会を風刺しているようです。 作品情報 2022年フランス映画 監督:グザヴィエ・ジャノリ 出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ドゥ・フランス、ジェラール・ドパルデュー 上映時間:149分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:ブルク1…
「パラサイト」や「万引き家族」のような貧困家庭の悲惨さとたくましさをテーマにした社会派。ただ、いくら何でも福祉がいい加減すぎるのはちょっと信じがたいし、前提的に中途半端なリアルさに思えました。 作品情報 2022年韓国映画 監督:イ・サンムン 出演:チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ 上映時間:128分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2023年劇場鑑賞139本
2019年にパリ・ノートルダム大聖堂が焼け落ちた火災を、発端から鎮火までをドキュメンタリータッチで、消防士、協会関係者、参拝客などさまざまな視点で描いた群像劇。人間の愚かさと命がけの消防士の活躍に最初から最後まで文字通り手に汗握る感じで見入りました。映画館の大スクリーンで見るべき作品ですね。 作品情報 2021年フランス、イタリア映画 監督:ジャン=ジャック・アノー 出演:サミュエル・ラバルト、ジ…