各国の天才ハッカーが共同してAIを騙し、FX(外国為替証拠金取引)で大儲けを企むという、設定だけは面白そうなんですが、邦画にありがちな大金を描けない問題がここでもさく裂。演出もスローで睡魔との戦いでした。 作品情報 2025年日本、台湾映画 監督:米倉強太 出演:阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア 上映時間93分 評価:★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ横浜 2025年劇場鑑賞248本
オーソドックスなアクション映画なんだけど、テンポと絵作りがきっちりしており、最後まで飽きずにみられる手堅い作品。奇をてらって自爆しているアクション映画が多い中、かえってこういうのは新鮮かも。 【ストーリー】 元CIAの敏腕工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)は仕事に打ち込みすぎて家庭は崩壊。妻のレノーア(ファムケ・ヤンセン)とは離婚し、一人娘で女子高生のキム(マギー・グレイス)の親権…
夜の博物館で展示物が動き出すという大ヒットコメディの第二弾。面白かったけど、1作目のようなワクワク感にはかけたかな。 【ストーリー】 ニューヨークの自然史博物館で、魔法の石板の力で展示物が夜に動き出す騒ぎが起きてから数年後。ラリー(ベン・スティラー)は警備員をやめ、騒動をヒントにしたアイデア商品の社長となっていた。自然史博物館は展示替えをすることになり、一部の展示品は世界最大の博物館、…
シャネル創業100年のせいか、シャネルの映画が相次いで公開されます。本作はシャーリー・マクレーンがさすがの演技をみせるけど、第二次大戦関連の話が一切カットされたのはビックリ。 【ストーリー】 1954年、伝説のデザイナー、ココ・シャネル(シャーリー・マクレーン)の15年ぶりの新作発表会が大きな話題を呼んでいた。だが、評論家からは古くさいと酷評され、発表会は失敗に終わってしまう。シャネル…
僕の好きなテレビゲームにG1ジョッキーという競馬ゲームがあって、何かそれと混同して、G1ジョーとか覚えてました。まあ、その程度の存在の映画です。 【ストーリー】 すべての金属を溶かす新物質ナノマイトをキルギスから輸送中のNATO軍が何者かに襲われ、指揮官のデューク(チャニング・テイタム)と、相棒のリップ・コード(マーロン・ウェイアンズ)を残して全滅する。デュークは敵の中に元彼女のアナ(…
もてない男映画第二弾。ただ、「童貞放浪記」が現実のつらさを赤裸々に描いているのに対して、アキ・カウリスマキ監督のような独特の空気とユーモアを醸し出した本作は、一種のファンタジーともいえそう。でも、男はつらいとつくづく思う。 【ストーリー】 石黒万造(小手伸也)は38歳独身で、職業は亡き親から受け継いだ小さな船で漁師をひっそりとやっている。ひげ面のコワ面だけれども、嫁さんがほしくてほしく…
「おっぱいバレー」もそうだけど、こういうタイトルを付けると、若い女性なんか入りづらいのではなかろうか。客席はガラガラで女性はほとんどいなかったし。というか、どういう客をターゲットにとったのか不思議な作品でした。 【ストーリー】 東大大学院を卒業して、今は地方の大学の講師をしている金井(山本浩司)はこれまで勉強ばかりしていたため、30歳になるのに、女性と付き合った経験もない童貞だ。そのた…
John-Hoon、斉藤工の日韓イケメンの共演が売り物のハートフルムービー。韓国映画はみてもドラマはみない僕はJohn-Hoonさんをしらなかったけど、日本でも人気があるのでしょうか。上映終了後にJohn-Hoonさんの特別メッセージがあるそうで、それは見落としてしまいました。 【ストーリー】 韓国の食べ物を取材中のフリーライターの順(斉藤工)は、ソウルの裏町で偶然、小さな韓国の伝統菓子屋“牡丹堂”の主人のサン…
日本人は泣ける映画が好き、というのは有名な話で、実際、最近の邦画で、泣いたり、感動した作品は何本もあるけど、観た後、「ああ、良かったなあ」と心がホッコリする作品というのは、なかなか思いつきません。本作は、その数少ない映画。ただし、ものすごい癖がある作品なので、受け付けない人は全然ダメでしょう。 【ストーリー】 東京で不倫のうえ失恋し、失意のまま古里の沖縄・世嘉富島に戻ってきたゆり子(柴…
アジアの映画がハリウッドでリメイクされるのはよくあるけど、ハリウッド映画がアジアでリメイクされるケースも出てきました。元ネタの「セルラー」は観ていないけど、本作はなかなか面白いサスペンス。「チェイサー」「セブンデイズ」と今年はアジアサスペンスがお薦めですね。 【ストーリー】 シングルマザーのエンジニア、グレイス(バービー・スー)は、娘を小学校に送ったかえりに、なぞの男たちに拉致、されて…
ロックンロールの誕生を巡る実話をもとにした映画。チャック・ベリー、エタ・ジェイムズら黒人ミュージシャンの栄光と悲劇をつづっており、洋楽好きだったら、たまらない物語でしょう。 【ストーリー】 1941年、2人の貧しい米国人が、アメリカの歴史を変える動きをしようとしていた。一人はシカゴに住むポーランド移民の廃品回収業者、レン・チェス(エイドリアンブロディ)、もう一人は南部の小作農、マディ・…
西部劇はあまり見るジャンルではないのだけど、クリスチャン・ベ−ルとラッセル・クロウの旬の俳優の対決が見られると思い、鑑賞しました。終盤までずっと面白く観られたけど、ラストが個人的には好みじゃなかった。 【ストーリー】 南北戦争でけがをして、借金に苦しむ牧場主のダン(クリスチャン・ベール)は、町の有力者に立ち退きを迫られていた。嫌がらせが続き、牛を逃がされたダンは、息子のウィリアム(ロー…
1934年に開かれたナチス党大会のドキュメンタリー。世界史に残る傑作ながら、その完成度の高さゆえに戦後封印されている幻の映画が約70年ぶりに国内で上映されています。映画史上最大の問題作を、ディープな映画ファンとしては見逃すわけにいかないでしょう。(当時はDVD未発売)
中越地震の傷跡が残る新潟・栃尾を舞台に、美しい日本の風景を幻想的に描いた青春物語。ヤフーレビューでは評判が高いけれど、僕は登場人物に感情移入ができずに合いませんでした。 【ストーリー】 女子高生のくるみ(寺島咲)は、幼なじみの広志(入野自由)とともに、中越地震で被害を受け、廃校となった中学校の校舎に忍び込む。地震のときになくしたペンダントを探しに来たのだ。そのペンダントは、くるみが地震の…
映画:築城せよ 愛知工業大50周年事業ということもあり、学生が手作りで作ったような、洗練されていないけど素朴な映画。しかし、段ボールがこんなに頑丈とはしりませんでした。 【ストーリー】 愛知県猿投町。戦国時代の城跡を整備して工場用地にするために発掘作業が行われていた。作業にあたる岩手教授(津村鷹志)や大工の棟梁の勘助(阿藤快)は城を復元して観光の目玉にしたいと考えていたが、町長の馬場(…
放送時に爆発的な話題となり、今なお人気のある作品で、可愛い女の子ときちんとディテールにこった戦車の組み合わせが、アニメ、軍オタの心をひきつけたのでしょう。ただ、正直、僕にはあいませんでした。 【ストーリー】 戦車同士の模擬戦が「戦車道」と呼ばれ、女性のたしなみとされる日本。茨城県の大洗女子高に西住みほ(声・渕上舞)が転校してきた。戦車道の家元の娘であるみほは、家族との確執があり、戦車道の…
シングルマザーが誘拐された娘を取り戻すために、必死に捜査するという内容はつい先日みた「アマルフィ」と似ているけど、ミステリー映画としての質はこちらのほうが遥かに高い。邦画も多少のアラがあっても勢いで押し切ることを見習ってほしいものです。 【ストーリー】 連戦連勝の敏腕弁護士ジヨン(キム・ユンジン)は、仕事にかまけて小学生の一人娘ウニョン(イ・ラヘ)の面倒をあまりみてやれない。ようやく一…
老人カップルが大暴走する様子を、ユーモアたっぷりに描いたハンガリーの作品。専門家の評価はかなり高いですが、かなりこなれてなくて、微妙な間があるため、万人受けする作品ではなさそう。 【ストーリー】 81歳のエミル(エミル・ケレシュ)と70歳の妻ヘディ(テリ・フェルディ)は若いころ運命的な出会いをして恋に落ちたが、結婚して50年ぐらいたち、いいかげんガタが来ていた。年金生活でつつましく暮ら…
玉木宏が冷酷な悪役に挑戦して話題のMW。前半はハラハラドキドキさせて面白かったけど、後半は失速。やはり、邦画でスケールの大きいサスペンスは無理なのかなあ。前半の調子でずっといけば傑作だったのに。 【ストーリー】 16年前、沖之真船島で島民全員が一夜にして虐殺される事件があった。しかし、政府によってこの事件は隠ぺいされた。さらに、全員死んだはずの島民の中で少年2人が、秘かに逃げ延びていた…
予告編は非常に面白そうだったけど、脚本がかなりむちゃくちゃで、演出も首をひねる場面がチラホラ。織田さんはじめ、出演者は頑張っていたし、サラ・ブライトマンの歌は良かったから、何も考えずに楽しんだ人が勝ちといえそうです。あまりネタバレにならないように気を付けますが、未見で映画を楽しみたいかたはこの日記をスルーしてください。 【ストーリー】 クリスマスを前に、イタリアで観光旅行中の日本人少女…
地味だけど渋くて上質で、これぞ大人の映画という感じの作品。でも、不法移民が大きなテーマとなっているため、国情の違いから、本当の良さは米国人じゃないと実感できないのかなとも思います。 【ストーリー】 コネチカットの大学の老教授ウォルター(リチャード・ジェンキンズ)は妻を亡くしてから、孤独で抜け殻のような日々を過ごしていた。ニューヨークの学会に出席することになった彼は、久しぶりにニューヨ…
ハリーポッターシリーズは小説版は完結したけど映画の方はこれが6作目で、まだ2本残っています。ラスト直前、嵐の前の静けさといえばいいけれど、ちょっと中だるみしたかな。 【ストーリー】 闇の帝王ヴォルデモートとの決戦が近づく中、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)はダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)に連れられ、元教師のホラス(ジム・ブロードベント)のところへいく。彼はヴォルデモートの重要な秘…
予告編からして、ものすごく外していそうだったのだけど、近年稀にみるオバカ映画「第二写真部」の松村清秀監督をはじめスタッフ、メインキャストが共通していたので、もしかしたら拾い物かもと思って見に行きました。でもやっぱり・・・ 【ストーリー】 友人と新宿でアンティークショップを開いている淳(中村誠治郎)は、ネット上できれいな風景画を載せているサイトをみつけ、思わず「良い絵ですね」とメールを送…
映画の質はどうってことはないのだけど、敵役を北朝鮮という実名を上げているのが何げにすごい。「亡国のイージス」「ミッドナイトイーグル」といった大作ですら、北朝鮮という名前は出していないのに。北朝鮮が悪役のため、韓国の映画祭で上映が断られたといういわくつきの作品です。 【ストーリー】 北朝鮮内部で権力抗争があり、反金正日総書記派は、国の機密データを敏腕工作員298号(保阪尚希)に持たせて日…
ウディ・アレンによる、久々のお洒落でひねりの聞いたラブコメディー。ただし、タイトル通り彼のホームグラウンドのニューヨークではなく、スペイン・バルセロナが舞台ということもあり、一種の壮快感がありました。 【ストーリー】 ヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は親友同士だが、恋に関しては正反対の性格だ。慎重、常識派で温厚な婚約者ダグ(クリス・メッシーナ)…
「いけちゃんとぼく」と同じ新宿のビルで上映されている本作、たまたま「いけちゃんとぼく」のチケットを買おうとして、ポスターで存在をしりました。それさえなければ、きっと僕が気付かないまま上映終了していたと思います。動物モノは基本的に好きなのだけど、なかなか大当たりが出ないなあ。 【ストーリー】 東京・谷中に住むイラストレーターの卵ハル(星野真里)は猫が大好き。街角で猫を見つけると、ストーカ…
西原理恵子の、泣けると評判の絵本が原作で、ぴあの満足度ランキングが高かったので、終了間際に見に行きました。ちょっと、暴力シーンが多くて、今ひとつだったかな。最後の方でジーンとくるのは原作のチカラでしょう。 【ストーリー】 小学生のヨシオ(深沢嵐)には、自分しか見えない不思議な友達いけちゃん(声・蒼井優)がいた。風船のような生き物で、ヨシオがつらいときや、怖い思いをしたときになぐさめてく…
「トワイライトゾーン」や50年代、60年代のB級SFを、最新のCGとニコラス・ケイジ(結構大作からB級まで出ている)というスターを使ってよみがえらせた感じの作品。最近のハリウッド映画の定石からは外れており、賛否分かれるでしょうけど、僕は素直に楽しめました。 【ストーリー】 1959年、アメリカの田舎の小学校で、創立記念にタイムカプセルをうめることになる。子供たちは絵手紙をいれるなか、児…
アカデミー賞に対抗してゴールデンラズベリー賞という賞があり、これは、逆アカデミー賞というか、一年で最もサイテーの映画を表彰するもの。冗談半分の賞ですが、アカデミー賞を「チョコレート」で受賞したハル・ベリーが、翌年「キャットウーマン」でラズを受賞して、オスカー像片手に授賞式に現れたりと、結構本格的。で、この映画はゴールデンラズベリー賞にふさわしい。僕がこれまで見てきた映画の中で、最も馬鹿馬鹿しい…
ドキュメンタリーをアニメで作るという変わった作品で、今年のアカデミー外国語賞で「おくりびと」の最大のライバルといわれていたイスラエル作品。戦争の実情、嫌悪というものをストレートに打ち出していて、見応えのある作品です。でも、ドキュメンタリーと考えた場合、どこまで再現されているのだろうか。 【ストーリー】 イスラエルの映画監督、アリ・フォルマンは、旧友のボアズから、戦場でのトラウマからいま…
大ヒットドラマの映画版。ルーキーズと比べてしまうけど、時の利、人の利、地の利ともありませんでしたね。それでも、このシリーズがこれで見納めと考えれば、それなりに楽しめる映画です。 【ストーリー】 私立赤銅学園の教師、山口久美子(仲間由紀恵)通称ヤンクミは、実は江戸時代から続く由緒正しいヤクザの大江戸一家の跡取り娘。不良だらけの3年D組の担任になっているが、義理と人情をうちだし、生徒たちに…
僕は年間300本ぐらい映画をみており、かなりの映画ファンだけれども、日本で公開される映画は800本近くあるわけだから、半分も見ていない。基本的にメジャー作はおさえるので、インディーズ作品の何を見るかは、かなり運による。そのなかで、本作は、予告編があまりにも馬鹿馬鹿しかったゆえに見ようと思った希有なケース。けれども、予告編のレベルと本編のレベルは比例することに気付かなかったのはまだまだ未熟でした。…
「かもめ食堂」とか「めがね」とか、全然話が進まないけど、まったりとした癒し系の作品がまたもや出た。小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮と出演者まで共通している。大森美香が監督していたというのが一番の驚きでした。 【ストーリー】 タイの古都チェンマイを卒業旅行で訪れた女子大生のさよ(伽奈)を、ゲストハウスで働く青年、市尾(加瀬亮)が出迎えた。さよの母親京子(小林聡美)は、市尾と一緒にゲストハウ…
タイトルや予告編からどんな映画か想像つきにくいけど、33分探偵のユルいノリの恋愛映画。俳優もクセモノぞろいで面白いのだけど、キサラギのような鋭さはなく、まったりとしたユーモアでくるんでくれます。 【ストーリー】 クリスマスイブの茨城県・大洗海岸。夏の間海の家だった「江の島」も、取り壊しが決まり、廃虚寸前。ところが、オーナー(佐藤二朗)をはじめ、夏の間にここで、バイトをしていた杉本(山田…
新聞記者とホームレスの音楽家の友情という、予告からすると感動作と思いきや、現実を反映したちょっとビターな物語。感動を期待していくと肩すかしにあいそうです。 【ストーリー】 ロサンゼルス・タイムスのコラム記者スティーブ(ロバート・ダウニーJr)は、ベートーベンの銅像の前で、ホームレスのナサニエル(ジェイミー・フォックス)が美しいバイオリンの音色を響かせているのに気付く。彼の腕前に驚いたス…
1974年、まだできたてのワールド・トレード・センターのツインタワービルの間を綱渡りしたフランス人がおり、彼がなぜそのようなことをしたのかを追求したドキュメンタリー。今年度のアカデミードキュメンタリー賞を受賞しているけど、正直、ワールド・トレード・センターの話だから、ゲタをはかされたと思う。 【ストーリー】 フランスの大道芸人、フィリップ・プティは高いところを綱渡りするのが好きだった。パ…
小林多喜二の名作プロレタリア文学をSABU監督が大胆に脚色した。ニート、派遣切りなどで揺れる現代でも蟹工船は読まれており、素直に当時の作品を映画化するよりは、良かったかもしれません。 【ストーリー】 カムチャッカ海の荒海で操業する蟹工船。猛烈な嵐にもかかわらず、監督の浅川(西島秀俊)は、労働者たちにムチをふるって、強制的に働かせる。死者が病人が続出するが、浅川は厳しく労働者を責め立てる…
戦前、戦中、満州(中国北東部)に開拓団として送り出された人々は、敗戦で大きな犠牲を払った。3分の1ちかい8万人が死亡し、その傷跡は今も中国残留孤児問題として現代につながっている。中国・方正にある、日本人の公墓にお参りする元開拓団員らを通じて、戦争の悲劇を追うドキュメンタリー。 【ストーリー】 中国残留孤児訴訟で、多くの中国残留孤児が、日本政府、司法に捨てられたと訴えた。私(羽田澄子監督…
リトル・ミス・サンシャインでスマッシュヒットを得た制作陣が、再び「サンシャイン」のタイトルで作り上げたハートフルストーリー。弱者に温かい視点を向けているのは、一緒だけど、もうちょっと練り上げた方が良かった。題材はいいだけにもったいない。 【ストーリー】 シングルマザーで、高校時代の同級生で刑事のマック(スティーヴ・ザーン)と不倫関係に陥っているローズ(エイミー・アダムス)。妹で、何をや…
怪優・佐藤二朗が主役で、マメシバの子犬がでてくる予告編は面白そうだったのだけど、ちょっと期待値が高かったか。もう少し、もんでいれば良かったのに。 【ストーリー】 35歳の二郎(佐藤二朗)は無職で、引きこもり。ところが、父(笹野高史)が突然亡くなり、母の鞠子(藤田弓子)は家出してしまう。心配するいとこの洋介(高橋洋)の助けもあり、何とか暮らしていた二郎のところに、一匹のマメシバ(小さい柴…
20世紀を代表するフランスの女流作家フランソワーズ・サガンの伝記映画。歴史上の人物だと思っていたら、亡くなったのは2004年だそうで、ちょっとビックリ。 【ストーリー】 1954年、デビュー作の「悲しみよこんにちは」が世界的なベストセラーになり、わずか18歳の少女、フランソワーズ・サガン(シルヴィー・テステュー)は世界的な名声と、現在の貨幣価値では数百億円もの大金を手に入れた。その後も…
「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督のデビュー短編というか、映画美学校の卒業作品。しかし、横浜ワールド満開で、なかなか興味深かった。でも、「こっくんぱちょ」って何なのか最後まで分からないよ。 【ストーリー】 青森で地味に暮らす歯科技工士の、のり子の元に長年あっていない幼なじみのちえみから、結婚式の案内状がきた。2人はかつては親友だったが、ある出来事から絶交をしていたので、ち…
「選挙」でナレーション、テロップ、BGMなどはいっさい付けない「観察映画」という、ノンフィクションの新しいジャンルを切り開いた想田和弘監督の最新作。精神病院を、モザイクなしで撮るという、恐らく日本では前例のない作品に、驚かされることばりでした。ただ、もう少し、編集に工夫があったほうが見やすかった。
今、ひとりかくれんぼというオカルトな遊びが本当にあるそうで、僕は映画をみるまで知らなかった。その「ひとりかくれんぼ」をした人たちに襲いかかるホラー映画。オーソドックスなJホラーの脅かし方だけど、ちょっと既視感がなあ。 【ストーリー】 あの夜から霊を呼び出し、怪奇現象が本当におこるとうわさされる「ひとりかくれんぼ」。午前3時に人形を縛って刃物で突き刺した後、かくれんぼうしようといって押し…
ポスターとタイトルからロマンティックな恋愛ファンタジーかと思ったら、世にも奇妙な物語ふうの話でがっかり。キャラクターにも魅力を感じなかったし、リアルかもしれないけどセーヌ河は汚いし、期待外れでした。 作品情報 2020年フランス映画 監督:マチアス・マルジウ 出演:ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマ、ロッシ・デ・パルマ 上映時間:102分 評価★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス …
オリバー・ストーン監督がブッシュ大統領を描いたとあれば、さぞかし毒の効いたものになっていると思いきや、意外にも父親コンプレックスの情けない男の話になっていました。すごく肩すかしな気分。 【ストーリー】 ジョージ・W・ブッシュ大統領(ジョシュ・ブローリン)は、イラク戦争の決断を迫られていた。チェイニー副大統領(リチャード・ドレイファス)やラムズフェルド国防長官(スコット・グレン)らは即時開…
オムニバス映画というのは、世界的な映画監督を集めてきても、途中だれちゃう話しがでるもんだが、日本映画界のクセモノを集めた本作は、最後までだれない、オムニバス映画としては屈指の出来。ただ、内容自体はそれほど深いものだけど。 【ストーリー】 はるかなる大昔、エデンの園でイブ(鳥居みゆき)が禁断のリンゴの実をむさぼりくってから、非女子という存在が生まれた。「おしとやかでつつましやか」なんて、…
「ジャーマン+雨」で度肝を抜かれたわたしとすれば、横浜聡子監督のメジャーデビュー作は、何としても見ようと思うもの。松山ケンイチ、麻生久美子という若手演技派を起用して、それなりの出来になっているが、前作のような、頭を殴りつけられるような衝撃がないのは物足りなかった。それでも、およそ想像のつかない展開が続くところは才能を実感させられましたけど 【ストーリー】 青森で祖母(渡辺美佐子)と野菜…
ハリウッドアクション映画としては上出来の部類で、単純に楽しめました。主役のジョン・コナーよりも脇役のマーカス・ライトの方が活躍するって、どうよ。 【ストーリー】 人類と機械軍・スカイネットの生存をかけた戦いが続く2018年。レジスタンスの幹部ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、スカイネットがコナーと、まだ少年のころの父カイル・リース(アントン・イェルチン)を抹殺のターゲットにして…
夏になると戦争映画をやるというのは定番だけど、透明で叙情的な作風の篠原哲雄監督(「地下鉄に乗って」「月とキャベツ」)が戦争映画をやるとは思わなかった。CGはハリウッドに比べると、どうしようもないほど落ちるけど、話し自体はいい意味で拾い物の作品でした。 【ストーリー】 現代。教師のいずみ(北川景子)は、元米軍人の遺品に、日本軍の潜水艦長だった祖父、倉本(玉木宏)の楽譜が発見されたことを知…
日本でもベテランプロレスラーが急死するショッキングな事件があったけど、かつて一世を風靡したレスラーが年をとって、体力も気力も落ちたときどうなるのか。主演のミッキー・ロークの実際の人生も踏まえると、オスカーは彼にとってほしかった。 【ストーリー】 人生下り坂にさしかかっているレスラー、ランディ・ラム・ロビンソン(ミッキー・ローク)。80年代は何万人もの観衆を前に試合を繰り広げるスターだっ…
役所広司の初監督作品。日本映画界を代表する役所が作った映画は、かなり思い入れが強く、ちょっと抽象的なファンタジーでした。やはり演技側としても、ベタな映画には辟易しているのかな。 【ストーリー】 ネットトレードで大金持ちとなった拓郎(役所広司)は息子拓也(瑛太)から、幼なじみで、少年院から出所する秋葉(沢屋敷純一)を同居させてほしいと頼まれ、機嫌が悪い。ところが、少年院に行く途中、拓也は…
NHKの話題ドラマを映画化。正直、見ている最中は、現実とのギャップにイライラしたところもあったけど、終わってしばらくたつと、日本では少ない社会派作品としては頑張っているかな、と評価が上がってきました。 【ストーリー】 中国政府系の投資ファンド社長、劉一華(玉山鉄二)は、業績不振に悩むアカマ自動車の公開買い付け(TOB)を計画する。アカマ自動車の執行役員に招かれ、企業再生にあたっていた芝…
ディズニーラウンドのアトラクションにでも乗っているような、お気楽なアドベンチャーSF。サービス盛りだくさんなので、深みはないけれども、素直に楽しめます。親子とかカップル向けかな。 【ストーリー】 宇宙船が米国某所に墜落して、米軍の秘密機関長バーク(キーラン・ハインズ)は付近の封鎖を命じる。一方、その近くのラスベガスでタクシー運転手をやっているジャック(ドゥエイン・ジョンソン)は、気が付…
ドリームワークスの夏休みアニメ。米国では大ヒットしただけあり、家族で楽しく見られるSFアニメです。 【ストーリー】 まもなく結婚式が始まるスーザン(声・リース・ウィザースプーン)は幸せいっぱい。ところが、教会の外で隕石にぶつかるアクシデントに。気絶から目が覚めたスーザンはあわてて教会に駆けつけるが、式の最中に突然からだが巨大化、身長15メートルの巨人になってしまう。 駆けつけた軍隊…
今や、人間の食べ物はコーンに取り囲まれていることを知ってました?米国の若者2人が、コーンを調べるドキュメンタリー。最近、「スーパーサイズミー」「ダーウィンの悪夢」など食にまつわるドキュメンタリーは多いけど、本作はもともとテレビ向けだそうで、あまり大上段に構えてない分、気軽にみれます。
各所で絶賛されている大人のラブストーリーなんだけど、僕は突っ込みのツボを刺激されてしまい、映画館ですすり泣きを聞きながら、「おまえ、それチャウチャウ」と心の中で突っ込みまくり。クライマックスでは思わず吹き出しそうになり、あわてて口元を抑えたので、そばの人からみたら泣くのを我慢しているようにおもわれたかも。でも、いい映画です。 【ストーリー】 建設会社役員を定年退職した孝平(中村雅俊)は…
往年のテレビドラマをキャストを一新しての映画化。主人公のカーク船長の青年時代を描いた作品。旧作を1本も見ていないので、あまり思い入れがないのだけど、アメリカではファンもにわかも巻き込んでヒットしたみたいですね。僕は正直「ギャラクシークエスト」の方が面白かった。 【ストーリー】 宇宙戦艦USSケルヴィンは、謎の巨大宇宙船に襲撃される。キャプテン代理のジョージ・カーク(クリス・ヘムズワース)…
小ネタ満載の映画でいえば、クドカンのこってりしたのよりも、三木聡をはじめとする、テレ朝深夜ドラマふうの、ゆるゆるしたのが好み。良い悪いでなく人の好みだから、こうしたゆるいテイストが受け付けられないと、この映画は苦痛でしょう。 【ストーリー】 人生じり貧のOLハナメ(麻生久美子)は、勤務先の雑誌は廃刊になるは、恋人だと思っていた男(松岡俊介)に振られるは、悪いことばかり続く。しまいには、…
女性アクション映画が相次いで公開されているけど、一番の大物女優(チョン・ジヒョン、小雪)を起用しているのが本作。酷評の向きは多いけど、それなりに面白かった。この手のB級映画は楽しめたもの勝ちですね。 【ストーリー】 1970年代の日本。人間の中に隠れ住んでいる鬼は、人間を喰って生きている人類の敵だった。人間と鬼のハーフ、サヤ(チョン・ジヒョン)は、秘密の組織に雇われ、鬼退治をしている。…
宇多田ヒカルの元ダンナ、紀里谷和明が「CASSHERN」に次ぐ第二作。独特の美意識によるCGビジュアルは堪能したけれど、こちらはラスト30分バッサリ削ってほしかった。 【ストーリー】 戦国が終わりを告げようとしているなか、天下の大泥棒、石川五右衛門(江口洋介)が世間を騒がしていた。金持ちから盗み、貧しいものを助ける五右衛門は民衆のヒーロー。ところが、明智光秀の秘宝を盗んだことから、豊臣秀吉(奥…
世間で女子高生といえば、人生で一番輝ける青春の象徴という気がしますが、本作に登場する女子高生は、どこか残念な人ばかり。でも等身大の女子高生とはこういうものかもしれません。 【ストーリー】 さいのたま女子高校に入学した田中望(声・赤�ア千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)の3人は幼馴染だが、高校で久々に再会した。何も考えてない望は「バカ」、腐女子の茜は「オタ」、無表情のしおりは「…
タイトルからして、どんなストーリーなのか丸分かりで、泣かせる気満々の女性向け映画です。廣木隆一監督だから、それなりに手堅い映画になってましたが。 【ストーリー】 イベントコンパニオンの千恵(栄倉奈々)と会社員の太郎(瑛太)は、ふとしたきっかけでと知り合い、つきあい始める。相性がぴったりの二人は幸せいっぱいの日々を送った。 だが、千恵は20歳そこそこなのに乳がんにおかされる。最初は病…
豪華な生活、愛のない結婚と愛人との切ない逢瀬。女性向けのハーレクインロマンス(読んだこと無いけど)のような印象で、史実をもとに、子孫だという英王室のダイアナ妃を思い浮かばせるような作品に仕上がっているけど、うーむ。 【ストーリー】 18世紀、ジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は貴族では最高位にあたるデヴォンジャー公爵(レイフ・ファインズ)と結婚する。美貌、知性にあふれ、ファッションリー…
渋谷のシアターTSUTAYAは、低予算で若手俳優を使った映画を多数上映していて、たまに、掘り出し物があるため、時間があるときはみるようにしています。そのほとんどは外れなので、あまり期待しないでいくのだけど、それを踏まえても、この映画はすごかった。最近、地雷にちょくちょくあたり、そんな映画に金と時間を払って見に行く自分は、もしかしてバカではないか?、と内心恐れています。 【ストーリー】 東京の…
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「太陽のかけら」同様、ガエル・ガルシア・ベルナル主演のラテン映画。ラテンというと陽気な気がするけど、陽気の裏に隠された影の部分は「太陽のかけら」と一緒。さらに、女性の怖さと男性の愚かさを延々と流され、正直ぐったりしました。 【ストーリー】 アルゼンチンの翻訳家リミニ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は幼なじみで12年連れ添った妻ソフィア(アナリア・コウセイロ)と離婚した。すぐにモデルのベラ…
昔、連ドラを見て、それほど印象がなかったため、直前まで見に行く気がなかったのですが、主演のチュ・ジフンが麻薬で逮捕され、打ち切りになるとのうわさを知り、急きょ鑑賞しました。 【ストーリー】 ケーキが大嫌いなジニョク(チュ・ジフン)は、なぜかケーキ屋を開業する。パリ帰りの天才パティシエながら、魔性のゲイのソヌ(キム・ジュウク)、元ボクサーで勝手にソヌの弟子になったギボム(ユ・アイン)、幼…
コーエン兄弟がジョージ・クルーニー、ブラピなど豪華キャストで撮ったシニカルな映画。ただ、コーエン兄弟らしく、相当、ひねってあるので、かなり分かりにくいユーモアになっているかも。 【ストーリー】 CIAの分析官オズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)はアル中で仕事をクビになる。やることがないので、回顧録を書き始めるオズボーン。妻のケイティ(ティルダ・スウィントン)は、元シークレットサービスの…
韓国で実際に起きた連続猟奇殺人をベースに、人の心の闇と暴力の恐ろしさを描いた衝撃的な作品。韓国映画特有の、こってりさに見ているこちらが耐えられるかどうか。デカプリオ主演でリメイクされるらしいけど、そちらに期待してしまいます。 【ストーリー】 元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)は、ある失態を犯して警察をクビになり、今はデリヘルを経営している。ところが、店の女の子の2人が相次いで消えてしま…
buy a suit スーツを買う TOKYOレンダリング詩集
昨年秋に急逝した市川準監督の遺作。「buy a suit」は47分、TOKYOレンダリング詩集は20分ほどの短編で、こういう作品が遺作になるというのも、市川監督らしいかもしれない。 【ストーリー】(buy a suit スーツを買う) 大阪から東京に出張でやってきたOLのユキ(砂原由起子)は、家出して消息不明だった兄ヒサシ(鯖吉)から手紙が来たため、その封筒にかかれていた住所を訪れ、数年ぶりに会うことを決意して…
躍進激しいラテンアメリカの俳優の中でも、トップクラスの人気を誇るガエル・ガルシア・ベルナルの初監督&主演作品。金持ちの若者の焦燥感を描いた映画だけど、メキシコが舞台だけに、ブタインフルエンザにかからないのかなあ、と余計なことを考えてしまいました。 【ストーリー】 メキシコの大金持ちの息子クリストバル(ガエル・ガルシア・ベルナル)は妹のエリサ(カミラ・ソディ)とともに、広大な屋敷に友人を…
昴に続いて見ていてずっこけた映画。あちら同様、こちらも外国人監督だからというのは一因にあげられるのだろうけど、スタッフ、キャストのだれかがおかしいよ、と言わなかったのでしょうか。 【ストーリー】 日系アメリカ人の殺し屋ジョン・レイン(椎名桔平)は、心臓発作に見せかけて国土交通省の高級官僚川村(中原丈雄)を地下鉄の車内で暗殺する。川村は日本政府を揺るがす秘密情報をUSBメモリーにダウンロ…
クローズZEROの続編だから、クローズONEとでもつけるのかとおもったら、ZERO2となっちゃいました。でも、何となく変じゃねえ? 【ストーリー】 前作で不良の巣窟鈴蘭高校を制覇しようと、ライバル芹沢(山田孝之)に勝ったものの、リンダマン林田(深水元基)に勝てなかった源治(小栗旬)。一方、鈴蘭と並ぶ不良学校、鳳仙学園は、鈴蘭OBで鳳仙の生徒を刺殺した川西(阿部進之介)が少年院から出所したため…
京都を舞台にしたいっぷうかわった青春ドラマ。「鹿男あをによし」と同じ万城目学が原作者と聞いて納得しました。クスリとする程度のお気軽な青春コメディーです。 【ストーリー】 2浪して京大に入った安倍明(山田孝之)は同級生の高村(濱田岳)と一緒に怪しげなサークル「京大青竜会」に勧誘される。入る気はなかった安倍だが、新歓コンパで知り合った美人の京子(芦名星)に一目ぼれして、思わず入会してしまう…
かわいいアイドル系女優を演じることが多かったアン・ハサウェイが演技派として初のオスカーノミニーをかちとった作品。ある家族の3日間をドキュメンタリータッチで描いているけど、米国の家族の話だけに、文化の違いなどでちょっと実感のわかない部分もありました。 【ストーリー】 長女レイチェル(ローズマリー・デウィッド)の結婚式を2日後に控え、両家の親戚や友人が続々と郊外のバックマン家に集まっていた。…
こんなに現実の嫌らしさを押しつけ、鬱になった映画はそう多くない。安易な涙に逃さず、ひたすら無力感にうちのめすとともに、その罪を糾弾する。1時間26分しかないけれど、体感時間はその倍以上はありました。 【ストーリー】 アフガニスタン・バーミアンの山中に住む6歳の少女バクタイ(ニクバクト・ノルーズ)は、隣家の少年アッバス(アッバス・アリジョメ)が学校で字を習ったと自慢するのをうらやみ、自分…
大ヒット映画レッドクリフの後編。パート1よりまとまっていたけど、戦闘シーンが派手な割に、人物描写やストーリーに奥行きがない欠点は変わらない。それでも、アジア映画史上に残るスケールの大きい戦闘シーンは大画面で見た方がいいでしょう。 【ストーリー】 3世紀の中国。中国統一を狙う曹操(チャン・フォンイー)の侵略にタイして、劉備(ユウ・ヨン)と呉の国主、孫権(チャン・チェン)は同盟を結び、赤壁…
アカデミー賞8部門制覇した話題作。確かに面白い壮快だけど、オスカー作品賞にはノミネートすらされなかった「グラントリノ」や「レボーリュショナリーロード」の方がふさわしかった気がします。でも、時代の空気が内向的な前2作と違って、本作をオスカーに押し出したのでしょう。 【ストーリー】 学校にも行ってないスラム出身の無学の青年ジャマール(デヴ・パテル)が、人気のクイズ番組「ミリオネア」に出演…
ヨーロッパの巨匠、エミール・クストリッツア監督の最新作は、先日見たインド映画「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」も真っ青の超ハイテンションな作品。子供のころに聞いた民話のほら話しを思い起こさせ、ばかばかしくなるか、この世界にひたりまくるか、二極化しそうな作品です。 【ストーリー】 セルビアのド田舎で、発明狂の祖父シヴォイン(アレクダンダル・ベルチェック)と暮らす少年ツァーネ(ウロ…
花嫁の一家の結婚式の一日という、小津作品でも取り上げられそうな普遍的なテーマでありながら、国境問題というシビアなテーマを絡め、ユーモアたっぷりにとらえた見事な小品。イスラエルの監督だというから驚きです。 【ストーリー】 イスラエル占領下のゴラン高原、マジュダルシャムス村。モナ(クララ・フーリ)はシリアにいる親戚タレル(ディラール・スリマン)と結婚が決まったが、結婚式になっても浮かない顔…
1980年代前半の英国を舞台に、弱いものたちがより弱いものたちをたたく傷だらけの青春映画。でも、主要登場人物に真の悪人がいないというか、弱者ばかりなので、見ているこちらも、嫌悪というより、切なくなってしまいます。 【ストーリー】 12歳のショーン(トーマス・ターグーズ)はフォークランド戦争で死んだ父のお古のズボンをはいているため、学校でダサイといじめにあっている。イジメられっ子に喧嘩で…
邦題からすると、単なるコメディっぽくみえるけど、マーリーという犬を中心に、家族の物語がきっちりと描かれています。涙もろい人はハンカチの準備が必要かも。 【ストーリー】 新婚のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、子供を産むのにはまだ早すぎるけれども、代わりに犬を飼うことに決めて、ラブラドール・レトリーバーの子犬を飼い始める。 マーリーと名付けら…
未見の人には、何とも紹介しがたい映画だけど、1回目と2回目以降では見方ががらりと変わることは間違いなし。さすがに何度も映画館に行く気はないから、DVDが出たらもう一度見てみようかな。 【ストーリー】 セラピストのクレア(アン・ハサウェイ)は航空機事故で奇跡的に助かった5人の乗客のカウンセリングをすることになった。そのうちの一人、エリック(パトリック・ウィルソン)は妙にハイテンションに…
映画にはいろいろな形式があるのは分かるけれども、ここまで破綻した作品が、100館以上公開されるのはレアケースではないでしょうか。途中から映画というより黒木メイサのPVと割り切ったので、個人的にはそれほど腹がたたなかったけど、彼女のファン以外はつらいでしょうね。 【ストーリー】 小学生の宮本昴(小野ひまわり)は双子の弟和馬(飛田光里)を病気で亡くす。バレエ好きで将来ダンサーになることを…
嫌な感じにさせる作風なのはわかっていたけど、ラストは衝撃的に無理くりもってきた感がありちょっと残念。途中までは家族の心理戦とか面白かったのだけど。 作品情報 2021年日本映画 監督:渡部亮平 出演:土屋太鳳、田中圭、COCO 上映時間:114分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ茅ケ崎 2021年劇場鑑賞13本
1970年代、米国で(恐らく世界で)初めて同性愛者で政治家となり、差別撤廃に尽力しながら、暗殺されたハーヴェイ・ミルクの伝記映画。ショーン・ペンがアカデミー主演男優賞をとっているのも納得の素晴らしい作品です。 【ストーリー】 1972年、ニューヨークの金融マンだったハーヴェイ・ミルク(ショーン・ペン)はゲイであることをカミングアウトした。当時、世間は同性愛者を病気や犯罪者扱いしており…
小さな子供のころ、親が絵本を読んでくれたり、お話をしてくれた思い出は、この年になってもかすかに覚えてます。そのできごとが現実となるアダム・サンドラー主演のディズニーが贈るファミリー向けファンタジーコメディ。ありきたりだけど、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる大人から子供まで楽しめます。 【ストーリー】 スキーター(アダム・サンドラー)はロスのホテルの備品係だが、亡くなった父親(ジョナ…
お笑い芸人の品川ヒロシの青春小説を映画化。不良映画は食傷ぎみだったのだけど、ここまでストレートに作っていると、かえって清々しくみられました。喧嘩、喧嘩、喧嘩、友情、恋愛の組み合わせで、気軽に見られる青春映画です。 【ストーリー】 ヒロシ(成宮寛貴)は不良にあこがれて、髪を真っ赤に染めて、公立の狛江北中に転校してきた。学校を仕切る達也(水嶋ヒロ)にさっそく目を付けられ、ボコボコにされるが…
アカデミー短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」が地元の劇場で凱旋上映されました。同時に制作会社のROBOTが「つみきのいえ」を含めた4本で作った短編映画シリーズ「piaces of love」のうち「日にち薬」「It's so quiet.」の2本も上映。まとめて感想を述べます。 【ストーリー】 <日にち薬> 日にち薬とは、失恋などの心の傷というのは、日にちがたてば自然と癒えることを指す。片思い中の女子高生(…
沖縄を舞台にした癒やし映画はいくらでもあるので、ハワイを舞台にしてみました、という映画。さあ、癒やし映画を見たいでしょうホラホラというようなあざとさが見えてしまい、今ひとつ乗り切れませんでした。 【ストーリー】 ハワイ島北部にある小さな町ホノカア。大学生のレオ(岡田将生)は、時間が止まったようにゆったりとしたこの町を気に入り、大学を休学して町に一件しかない映画館でアルバイトをしながら…
アカデミー賞監督となった滝田洋二郎の新作は何と「釣りキチ三平」。職人監督らしく、手堅いファミリー映画だったけど、アカデミー監督がこんな映画を撮っていていいのという気も正直します。 【ストーリー】 秋田の農村に住む三平三平(みひらさんぺい、須賀健太)は、両親は無くしたが、釣り竿作りの名手の祖父一平(渡瀬恒彦)に手ほどきを受け、釣り名人の少年として有名だった。三平が地元の釣り大会で優勝し…
原作者の鳥山明が、予告編で「原作とは別次元のドラゴンボール」と言っていたとおり、「ドラゴンボール」とは似てもにつかない不思議な映画になってました。C級アクションとして深夜にビール片手にDVDで、というのならまだしも、これは、ファンは怒るでしょう。 【ストーリー】 2000年前、地球を滅亡寸前に追い込んだピッコロ大魔王(ジェムズ・マースターズ)が復活し、七つそろえば何でも願い事がかなうとい…
東ヨーロッパを舞台にした「痛い」系ホラーで、「ホステル」を思い起こさせるけど、主演がソーラ・バーチ(「アメリカン・ビューティー」の美少女)ということにびっくりした。最近姿見なかったと思うと…栄枯盛衰を感じてしまいます。 【ストーリー】 米国のインディアナ大学レスリング部はリトアニアに遠征に来ていた。試合のあと、チームのキャプテンのトッド(デレク・マグヤー)、その恋人のアレックス(ソー…
アメリカの喜劇はなぜか日本では受けないのが定説で、文化の違いがあるのでやむをえないかもしれないけれど、本作は日本人が見ても笑えて泣けます。高校が舞台だけど、リアル高校生より大人が見た方が楽しいでしょう。 【ストーリー】 高校のバスケ部キャプテン、マイク(ザック・エフロン)は学園のヒーローだった。スカーレット(アリソン・ミラー)という美人の彼女がおり、バスケの腕前はプロ級で、今日の試合…
テレビ東京の深夜ドラマがとうとう映画化されてしまいました。ドラマは大ファンだったので、楽しみにしてたのだけど、個人的にはがっかりしました。 【ストーリー】 喧嘩、校内暴力に明け暮れているヤンキーのたまり場、千葉・徳丸学園。かつて、数々の犯罪で学園の総長として君臨した史上最凶の兄弟、大河内一郎(小沢仁志)、二郎(小沢和義)が退学になってから、群雄割拠の時代が続いていた。そこへ、大河内兄…
プッチーニの名作オペラを、現代を代表するオペラ歌手が演じた、映画でみるオペラダイジェストといった作品。音響に優れた映画館で見たので、音楽は100点満点なのだけど、では映画としての出来はどうなのかというと? 【ストーリー】 19世紀のパリ。クリスマスイブに貧しい詩人のロドルフォ(ローランド・ビリャソン)がアパートで寒さに震えるといると、階下に住むお針子のミミ(アンナ・ネトレプコ)が火を…
セレブ犬が悪者に捕まって危機一髪。ディズニーらしい動物のコメディーもので、ストーリーは単純で能天気だけど犬好きにはたまらないのでは。ドリュー・バリモア、アンディ・ガルシア、プラシド・ドミンゴ(三大テノール歌手です)ら豪華声優陣も見どころです。 【ストーリー】 ビバリーヒルズの金持ち女性社長ヴィヴ(ジェイミー・リー・カーチス)の愛犬クロエ(声・ドリュー・バリモア)は、ブランドものの服を…
海堂尊のミステリーシリーズの映画化。前作「チームバチスタの栄光」がダメで、テレビドラマも視聴率的に今ひとつだったのに、なぜ続編を映画化するのかと疑問を感じていたけど、医療現場の深刻な実情を、エンタメですくい上げる結構、拾い物でした。「チームバチスタの栄光」を知らなくても楽しめるけど、登場人物が同じなので、前作を観た方がいいかも。ただ、「チームバチスタ」より、はるかに本作の方が面白いですよ。 …
えん世的になって世の中に否定的になった男が、ひょんなきっかけからYESとしかいえなくなるというジム・キャリーのコメディ。見終えたあと元気になるし、下ネタ少なめで、アメリカのコメディが苦手な日本でも受け入れられる内容ですが、笑いのツボが日米で微妙に違っているのも事実。実話を元にしているというのが一番笑えたりして。 【ストーリー】 銀行マンのカール(ジム・キャリー)は妻に捨てられてからす…
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各国の天才ハッカーが共同してAIを騙し、FX(外国為替証拠金取引)で大儲けを企むという、設定だけは面白そうなんですが、邦画にありがちな大金を描けない問題がここでもさく裂。演出もスローで睡魔との戦いでした。 作品情報 2025年日本、台湾映画 監督:米倉強太 出演:阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア 上映時間93分 評価:★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ横浜 2025年劇場鑑賞248本
韓国のホラー短編集。5つの短編と各話の終了ごとに短く流れる不気味なオカルト教団の話の全部で6話からなり、一応、6作はつながっている設定で、1つ1つは良くも悪くもないのですが、わかりにくい。5つの短編は完全にホラーとしての方向がバラバラなので、無理に一つの話にまとめなくても良かったのでは。 作品情報 2023年韓国映画 監督:チェ・ウォンギョン 出演:キム・チェウン、チョン・ジュンウォン、クォン…
2017年のタイ映画のハリウッドリメイク。ベースは一緒ですが、金持ちがより金持ちなアメリカの現状にあった形に改変されています。ラストもいかにもアメリカ映画っぽい。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:J・C・リー 出演:カリーナ・リャン、ジャバリ・バンクス、ベネディクト・ウォン 上映時間97分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川 2025年劇場鑑賞246本
劇団☆新感線の話題の舞台を映画館で上映する「ゲキ×シネ」の最新作。昨年秋に話題を呼んだ、鎌倉幕府滅亡をモチーフにした架空の日本のアクション時代劇です。 作品情報 2025年日本映画 演出:いのうえひでのり 出演:生田斗真、中村倫也、西野七瀬 上映時間185分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川 2025年劇場鑑賞245本
アメリカの黒人差別の歴史と音楽の歴史をモチーフにした大傑作のホラー映画。鑑賞後、考察サイトを読めば読むほど奥の深さに感動します。ネタバレあり(といってもあらかた知られていますが)のレビューですので、観たい方は事前情報なしでまず鑑賞を…。 作品情報 2025年アメリカ映画 監督:ライアン・クーグラー 出演:マイケル・B・ジョーダン、マイルズ・ケイトン、ヘイリー・スタインフェルド 上映時間137分 …
ニューヨークの救急隊の過酷な現状をリアルで陰鬱なタッチで描いた社会派映画。アメリカで救急隊員の自殺が社会問題になっているというのもわかります。 作品情報 2023年アメリカ、イギリス映画 監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 出演:ショーン・ペン、タイ・シェリダン、キャサリン・ウォーターストン 上映時間125分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2025年劇場鑑賞24…
モノクロの移民映画というと、「ラ・コシーナ 厨房」で観たばかり。本作のほうが登場人物の行動が理解でき、非常に静かなタイプのヒューマンストーリーでした。 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ババク・ジャラリ 出演:アナイタ・ワリ・ザダ、グレッグ・ターキントン、ジェレミー・アレン・ホワイト 上映時間91分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2025年劇場鑑賞242本 …
毒親、貧困の女子大生2人を描いたシスターフッド映画。宗教シーンなど唐突に感じられるところもありますが、抑制されて淡々とした雰囲気がたまらない感じの傑作です。 作品情報 2025年日本映画 監督:井樫彩 出演:南沙良、馬場ふみか、本田望結 上映時間115分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北 2025年劇場鑑賞241本
傷ついた一家が、偶然、市民劇団に参加したことで癒されて行く物語。ノースターでちょっとごつごつしている展開ですけど、じんわりくる小品でした。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:ケリー・オサリヴァン、アレックス・トンプソン 出演:キース・カプファラー、ドリー・デ・レオン、キャサリン・マレン・カプフェラー 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ローソンユナイテッドシネマみなとみら…
日本ではすっかりブームの落ち着いたF1ですが、本作はまさにテンションバク上がりで、レースシーンに血沸き肉踊ります。王道的なストーリーに、ギンギンのBGMそして迫力ある映像と大満足の作品でした。 作品情報 2025年アメリカ映画 監督:ジョセフ・コシンスキー 出演:ブラッド・ピット、ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン 上映時間155分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:ローソンユナイテッドシネマみ…
オーストラリアの鬼才、アダム・エリオット監督が8年がかりで制作したクレイアニメ。一人の女性の数奇な運命をブラックユーモアたっぷりに描いています。 作品情報 2024年オーストラリア映画 監督:アダム・エリオット 声の出演:セーラ・スヌーク、コディ・スミット=マクフィー、マグダ・ズバンスキー 上映時間94分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞238本
アン・ジュングン(安重根)による伊藤博文暗殺を描いた歴史サスペンス。韓国では大ヒットしたそうですが、僕からすると作品自体は普通という感じでしょうか。 作品情報 2024年韓国映画 監督:ウ・ミンホ 出演:ヒョンビン、パク・ジョンミン、リリー・フランキー 上映時間114分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞237本
人間の欲望や心の暗部を描いた韓国映画。ラストはハッピーエンドかバッドエンドかは観る人によってことなりそうだけど、ある種のフェチズムの理想かもしれません。 作品情報 2024年韓国映画 監督:キム・デウ 出演:ソン・スンホン、チョ・ヨジョン、パク・ジヒョン 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞236本
単純な犯罪のはずが思わぬハプニングで二転三転していく様子を、伏線はりまくりの脚本で描いたサスペンス。ちょっとチートな武器もでてくるとはいえ、俳優たちの巧みな演技で最後まで楽しませてくれました。 作品情報 2025年日本映画 監督:堀江慶 出演:三浦りょう太、浅川梨奈、石田明 上映時間114分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞235本
コロナ禍で学校生活が制限された天文部員たちが、夢や希望をかなえようともがく青春ストーリー。さわやかさに心をうたれますが、ちょっと話を詰め込みすぎた感じも。 作品情報 2025年日本映画 監督:山元環 出演:桜田ひより、水沢林太郎、岡部たかし 上映時間126分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞234本
ダニー・ボイルが携わる28時間後、28日後に続くシリーズ3部作の3作目。ゾンビ映画というよりは、少年の成長を描いたアドベンチャー映画という印象です。でも、前半の感染者が襲ってくるかの怖さはなかなかのもの。 作品情報 2025年イギリス映画 監督:ダニー・ボイル 出演:アルフィー・ウィリアムズ、ジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネ…
テレビアニメと違い、原作よりのダークな雰囲気を漂わせる映画「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE」シリーズの第5作。僕は過去作を観ていなかったので、あまりにもダークでホラーな感じにびっくりしました。 作品情報 2025年日本映画アニメ 監督:小池健 声の出演:栗田貫一、大塚明夫、片岡愛之助 上映時間93分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2025年劇場鑑賞232本
序盤はご都合主義のありがちなキラキラ青春映画で、途中退席しようかと思うくらいイライラしましたが、さすがは「ヒロイン失格」などの幸田もも子原作とあり、途中から確変。そつなく作品をまとめました。ただ、僕の鑑賞後、同キャストでドラマ化も発表され、なんのために入場料を払ったのかというがっかり感も。 作品情報 2025年日本映画 監督:松田礼人 出演:畑芽育、大橋和也、木村慧人 上映時間102分 評価:…
人がいっぱい死ぬアニメは苦手ですしテレビシリーズが長いと途中で挫折しまうので、本作や鬼滅の刃の劇場版は自分から観に行く気はないのですが、娘がファンなので一緒に行ってきました。 作品情報 2025年日本映画アニメ 監督:御所園翔太 声の出演:中村悠一、櫻井孝宏、永瀬アンナ 上映時間111分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南 2025年劇場鑑賞230本
2017年にたった一人で7年がかりで制作され、狂気のストップモーションアニメといわれた「JUNK HEAD」の続編。 キモ可愛い独創的なクリーチャーたちに度肝を抜かれつつ、壮大なスケールに唖然とします。一度では理解しきれなかったのでもう一度観に行こうかな。 作品情報 2025年日本映画アニメ 監督:堀貴秀 出演:松岡草子、杉山雄治、三宅敦子 上映時間105分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ …
ブログにアップするのを忘れてました。上半期のベスト10です。今年も秀作ぞろいでした。例年に比べてハリウッドを含め割と有名どころが上位に入りました。格差、貧困をテーマにした作品や国際情勢のドキュメンタリーが上位に入っているのも今年の特徴です。 ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
1940年、撃沈した敵船の乗組員を救助した潜水艦の実話。イタリアの戦争映画はこれまで観たことがなかったので興味深かった。 作品情報 2023年イタリア、ベルギー映画 監督:エドアルド・デ・アンジェリス 出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、マッシミリアーノ・ロッシ、シルヴィア・ダミーコ 上映時間121分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ座間 2024年劇場鑑賞249本
韓国の月面着陸を描いたSFスペクタクル大作。韓国人の自国上げはすごいけれど、月でのCGは割とよくできているのに、地上でのイノシシのCGがとてもチャチというアンバランスは笑えました。 作品情報 2023年韓国映画 監督:キム・ヨンファ 出演:ソル・ギョング、ド・ギョンス、キム・ヒエ 上映時間129分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズグランベリーパーク 2024年劇場鑑賞248本
性暴力を扱って話題の作品で、関連シーンは男の僕が観ても吐き気がするほど不愉快でした。さらに、原作からかもしれませんが、男は暴力的、女は被害者と単純な二元論に落とし込んでいるのも不快。一連の騒動も踏まえて、今年ぶっちぎりのワーストです。 作品情報 2024年日本映画 監督:三木康一郎 出演:奈緒、猪狩蒼弥、風間俊介 上映時間116分 評価:★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2024年劇場鑑賞…
若きクリエイターの情熱と挫折を描いているのですが、「ルックバック」と同時期の公開は痛かった。3Gキャラにもはまれず、眠気との戦いでした。 作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:ぽぷりか 声の出演:花江夏樹、伊瀬茉莉也、内田雄馬 上映時間68分 評価:★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞246本
マイアミの黒人刑事コンビを主人公にした人気シリーズ第4弾。1作目は1995年なんですが、僕はシリーズ初見。ストーリーは突っ込みどころ満載でしたけど、アクションは工夫していて面白かった。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー 出演:ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ジェイコブ・スキピオ 上映時間115分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プ…
アレクサンダー・ペイン監督作品らしい、1970年の全寮制学校を舞台にした心温まるヒューマンドラマ。まんべんなくよくできた秀才型の作品といえましょう。 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:アレクサンダー・ペイン 出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ 上映時間133分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2024年劇場鑑賞244本
韓国の名優2人によるホラー。最後まで科学で分析できるのか、それとも超常現象なのかどちらともとれますが、僕は超常現象派でしょうか。今年みたホラーの中ではお気に入りの部類です。 作品情報 2023年韓国映画 監督:ユ・ジェソン 出演:チョン・ユミ、イ・ソンギュン、キム・グムスン 上映時間94分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞243本
台湾映画の名作の日本リメイクですが、ラストが記憶と全然違っていて、あらためて台湾版のあらすじをネットで確かめました。オリジナルファンとしては日本版の解釈にはがっかり。主人公たちを高校生でなくて大学生にしたのも大人の事情というやつでしょうか。 作品情報 2024年日本映画 監督:河合勇人 出演:京本大我、古川琴音、横田真悠 上映時間114分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年…
音を立てると襲ってくる宇宙人の恐怖を描いた人気ホラーの第3弾。過去2作の主役だったエミリー・ブラントは登場せず、宇宙人が地球を襲撃した当日のニューヨークのパニックをキャストを一新して描いています。 作品情報 2024年米国映画 監督:マイケル・サルノスキ 出演:ルピタ・ニョンゴ、ジョセフ・クイン、アレックス・ウルフ 上映時間100分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2024年劇場鑑賞241本…
1999年のタイを舞台に、それまでずっと一緒だった双子の女子中学生が、初恋に落ちたことで大人への階段を上っていく物語。タイの田園風景は異国なのにどこか懐かしく、切なく悶え死にそうなストーリーとともに、僕の心に突き刺さりました。 作品情報 2023年タイ映画 監督:ワンウェーウ・ホンウィワット、ウェーウワン・ホンウィワット 出演:ティティヤー・ジラポーンシン、アンソニー・ブイサレート、スパクソーン・…
韓国の名匠、ホン・サンス監督の新作で、彼の作品で初めて寝ないでみられた。体調を整えて臨んだかいがありました(笑)。 作品情報 2022年韓国映画 監督:ホン・サンス 出演:クォン・ヘヒョ、イ・ヘヨン、ソン・ソンミ 上映時間97分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマジャック&ベティ 2024年劇場鑑賞239本
父親を事故で失った高校生の喪失感と行き場のない怒りを描いたフランス映画。高校生はゲイでベッドシーンも多く、さすがフランスの高校生は進んでいると本筋とは若干ずれたことを思ってみていました。 作品情報 2022年フランス映画 監督:クリストフ・オノレ 出演:ポール・キルシェ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ラコスト 上映時間122分 評価:★★(五段階) 観賞場所:シネマジャック&ベティ 2024…
チェンソーマンの藤本タツキの短編漫画を、押山清高が監督、脚本、キャラクターデザインを1人で手掛けてアニメ化。創作者にとって非常にエモい作品で世評が高いのがわかるのですけど、特典で配られた漫画と登場人物の苗字が違うのはなぜだろう。 作品情報 2024年日本映画アニメ 監督:押山清高 声の出演:河合優実、吉田美月喜 上映時間58分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2024年劇場鑑…
M・ナイト・シャマランの娘のイシャナ・ナイト・シャマランの監督デビュー作で、父親は制作に回ってます。作風はかなり影響されてると思いました。賛否両論のようですけど、個人的には雰囲気は悪くなかったと思います。ややネタばれの感想を。 作品情報 2024年アメリカ映画 監督:イシャナ・ナイト・シャマラン 出演:ダコタ・ファニング、オルウェン・フエレ、オリヴァー・フィネガン 上映時間102分 評価:★★★…
環境保護のためテキサスの石油パイプラインを爆破させようとする若者たちを描いたサスペンス。アメリカ映画にしては珍しく、テロリストを主人公にした作品です。配給のネオンは「パラサイト 半地下の家族」「逆転のトライアングル」「落下の解剖学」と小規模ながら尖ったラインナップの会社で、さすがの眼力。 作品情報 2022年アメリカ映画 監督:ダニエル・ゴールドハーバー 出演:アリエラ・ベアラー、サッシャ・…
英国のシンドラーと呼ばれ、669人のユダヤ人の子どもを救った実在のエピソードの映画化。「関心領域」「フィリップ」と違って王道的な描き方でした。 作品情報 2023年イギリス映画 監督:ジェームズ・ホーズ 出演:アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリン、ヘレナ・ボナム・カーター 上映時109分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2024年劇場鑑賞234本
柚月裕子原作の警察ミステリーですが、まさかこういう方向にならないよなというよくあるパターンになってしまったのは残念。配役もちょっとネタばれっぽくなってしまって。 作品情報 2023年日本映画 監督:原廣利 出演:杉咲花、萩原利久、安田顕 上映時119分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2024年劇場鑑賞233本
10世紀のインドを舞台にした豪華絢爛の史劇「PS1 黄金の河」の続編。全編に比べて派手なアクションが少なかったのが残念。史劇だけあって、史実通りに思わぬ人が途中退場するなどインド古代史を知らない分、驚きはありました。 作品情報 2023年インド映画 監督:マニラトナム 出演:ヴィクラム、ジェヤム・ラヴィ、アイシュ…
90歳でベストセラーエッセイを書いた佐藤愛子を、今年90歳の草笛光子が熱演。タイトルとはうらはらに、年をとっても素敵な生き方ができると実感できるユーモア交じりのヒューマンストーリーでした。 作品情報 2024年日本映画 監督:前田哲 出演:草笛光子、唐沢寿明、真矢ミキ 上映時99分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2024年劇場鑑賞231本