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agape5614
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2013/12/11

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  • 小説・この空の青さは-4

    「去年の冬休みのバイトがそもそもの始まりだあ。俺が見付けたアルバイトだぜ、言うならば俺は愛のキュ-ピットだな」「ぷっ。なんだか可愛くないキュ-ピットだなあ」「そんなこと言っていいのか。生涯の恩人になるかもしれん御人に対して」「ど-ゆ-ことだ?」 「そ-ゆ-ことだ・・・」 冬休みのアルバイトにと、そのとき康夫が見付けてきたのは、年末の御歳暮の出荷で忙しくなる大手デパートの配送センターの仕事であっ...

  • 25 夢の行く先

    「鬼の首を獲る」そんなワードから始まったといえる私達のこの夢の旅路だが、一方それは初めから「鬼退治」の様相も暗示していた。怖いもの知らずの私達は、それを楽しみにさえしてその冒険に胸を弾ませ挑んだのである。 そして、その鬼の正体は、やはり「曖昧」であった。それは学生時代にブームで読んだ日本比較文化論からの集約ワードで、いわゆる「日本病」といわれるこの国の隅々に蔓延る病のその病原に違いない。 鬼の首...

  • ⑥カルチャーショック

    相棒と私のプロデビューの時間差は、ちょうど半年であった。 私が先にスタートを切ったのだが、その間には実績としの差は殆んど何もない。それよりも寧ろ、私の上空には早くも暗雲が立ち込めていた。 もちろん、その上にはちゃんと青い空が広がっていて、それが一時的なものだと信じることが出来ていた。私の場合、それは想定内のものだったのであるが、やはり現実に直面するとなると、それはカルチャーショックというものに他...

  • 小説・この空の青さは-2

    「そうか、またあそこへ行くんだな」 留年友達の康男が、そう言って、正門前で、並んで歩く真壱の足取りを止めた。「ああっ」と屈託のない笑顔を見せて立ち止まる真壱。「今日は水曜日だからな。それにしてもそろそろ進展あるんだろうな」 「まあ自然の成り行きさ。自然さまさま、神様さまさまだ」 明るく微笑んだままそう言い放つ真壱に、つられたように微笑んでしまう康男だったが、しかし、すぐに苦笑いになった。...

  • 小説・この空の青さは-1

    信州の春は比較的おそい。少し標高のあるここ戸隠は五月に入ってやっと春らしくなる。木々の緑はどれもがまだ若く、芽を閉じたままのものさえ少なくない。遅咲きの花があるように、遅咲きの緑があるようだ。しかし、どの梢も穏やかな春の陽を浴びて、希望に満ちた新しい季節の到来iに歓びを隠しきれないことにその違いはない。 それにしても今日のこの春の空の青さはどうだ。「青春」という言葉は、人生において確かにこんな日...

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