昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
先日、小学校の英語教育関連のオンラインセミナーがありました。その中で、小学校高学年、あるいは、中学年ぐらいまでは、英語のシャワーを浴びせることで、英語が身につくというようなことを話していたのですが、じゃぁ、そのシャワーってどれくらいかというと、1日3時間週5日が最低ラインwwそうなんですよ、そういうことなんです。そんなに普通はできませんからwwって思いませんか?それを聞いて思ったことは、それよりも、先に...
学校の授業や教科書よりも、多少レベルの高いことを塾ではやることになります。そうするとどうしても、まだ習っていないことにぶつかるわけです。学校で教わる以前から、知らないことに興味を持ち、なぜなんだろうと考えていたり、新しいことを知ったことに喜んだりする子は、いきなり知らないことが問題に出てきてもそれほど疑問にも思わず、「これは何なんだ??」と思いながら思考を進めるのですが、普段そういう興味を持ってい...
社会科の様子を見ていると、昔ほどではないですが、それでもまだまだ「避けて通っている」内容があります。それの最たるものは「国とは何か?」ということです。日本の歴史も教えているし、地理では領土や日本中の地誌も学んでいると考えがちですが、実は国とは何なのか、国境はなぜ有るのか、なぜ戦争をしなければいけないのか、といった現実的な問題はスルーされています。最近もロシアやイスラエルで戦争をしていますが、なぜそ...
最近特に、だと思うのですが、やたらと音読がもてはやされています。まだ字を読み始めのうちは音読でないと読めないということもありますし、音読することで単語のアクセントや強調する読み方や漢字が正しく読めているかという確認もできますし、何かと音読が勧められます。英語においても音読はいつも勧められます。国語と同じ理由もありますし、発音の正しさや英会話の練習でもあり、シャドーイングなど手法も様々に音読の練習を...
無邪気な子供の頃、「空はどうして青いの?」「雲はどうして白いの?」「夕焼けはどうして赤いの?」という疑問は誰しも持つものでしょう。その疑問は中学で解けます。理科で習うからです。たしかに簡単には説明できないので、小学校から延々8年も9年もかけて、ようやくその謎にたどり着けるのですが、その頃にはもう純粋な子供心はなくなって、興味を失っているという残念な現実があります。面白いことなのに、なぜか途中で面白い...
少し前に小学二年生の国語の教科書に、観察の記録を書くという単元があることを紹介しました。観察とは見るだけではなく、観た上で察することで、つまり何か大事なことを得なければ観察とは言えません。最近は通学時間以外に外にいる子供を本当に見なくなりました。部活動、塾や習い事、(テレビ)ゲームなどで忙しいのでしょう。子供の数自体が少なくなったとはいえ、それ以上のものを感じますし、また外に出るのも親の車で送り迎...
昨日の逆で、「なんとな~く」が、絶対に許せない子もいます。とにかく、自分が、きっちり、すっきりと納得するまでは、絶対に先へ進めない子。小学生の間は、これ、けっこう手間がかかる子です。「どうして、そうなるん?」「なんで?」と、子供の限られた知識の中でも、納得できるように質問に答えるのに一苦労ということもあるでしょう。でも、それは大事にしてあげてほしい。それを一緒に考え、教えているうちに、大きくなると...
なんとな~く、問題を解いている子って、意外とたくさんいます。どういうことかというと、この辺とこの辺、なんとな~く、同じ長さっぽいから、同じ長さってことにして、解いてみる・・・とか、この角度、なんとな~く、直角に見えるから、直角ってことにして、解いてみるとか…とか。。。「なんで、一緒なん?」、「なんで、直角なん?」って、根掘り葉掘り聞かれるので、私の目の前でやるとひどい目にあいますが、wwきっと、一人...
同じ数学の問題を解いても、違う解き方ができるものって、けっこうありますよね。時には、こっちの方が簡単なんじゃない?って思うこともありますが、一番の近道は、たいてい、解説に載っている解き方です。もちろん、テストのことなんかを考えると、最短ルートで解けるに越したことはありません。しかし、テストのためだけに勉強しているわけではありませんから、違うルートも大切にしたいものです。少し複雑な問題などを解き始め...
多かれ少なかれ、自分がやってきたことは、自分の中で、一つの基準になっているものです。大人の場合、自分が学生のころ、どれくらいの時間を勉強に費やしていたか、どんな風に勉強をしていたか・・・。それによって、きっと、子供に言うことは違ってきますし、子供がやっていることに対しての受け止め方も違ってきます。例えば、平日、1時間程度しか勉強をしない中学生に対して、自分はもっとやっていたお母さんなら、「1時間しか...
手間のかかることや、少々面倒なことをやるのには、普通よりも少し多くのパワーが必要ですが、それをやると、普通よりも多くの効果が得られます。当たり前と言えば、当たり前の話ですし、皆、わかってはいるはずです。それなのに、効果は欲しいけれど、パワーは出したくない子が多いものです。例えば、丸付けの後の解き直しをするとき、単純ミスによる間違いはすぐに直せますが、そもそも解き方がわからなかったり、解くのにすごく...
わからないことが、わからない子はたくさんいます。「わからんとこない?」という質問に、「ありません」とか、「いけます」とか、言うのです。ホンマにわからんところがなくて、いけてるなら、悪くても9割は取ってくるでしょうに。。。ww一緒に勉強をしていて、伸び悩む子の一番大きな原因はここなんです。わからないことが、わからない。わかっていないということが、わかっていない。一つ一つについて、「これ、どうして?」と...
小学校で、徹底的に教わっておいてほしいことは、とてもたくさんあると思います。全ての基礎のもとになるようなこと、例えば、文字の書き方や、ノートの使い方、計算式の書き方などもそうですが、問題集の扱い方も、もっと徹底的に教えておくべきだと思っています。おそらく、中学生の半数以上の子が、ズルせずに問題を解いて、丸付けをしても、赤で答えを写して終わっています。それは、勉強ではないということが、なぜわからない...
字をきれいに書こうという気持ちをますます無くさせているのはキーボード入力でしょう。キーボード入力なら当然字が上手いかどうかは関係ないので、理系の人に字が汚い人が多いことにも関係しているのかもしれません。小学校三年生からローマ字が出てきて(本当は英語の基本をやったあとにローマ字を覚えてほしいのですがそれはさておき)、ついでにキーボード入力も出てきます。「ん」のときは「nn」と入力するなどということも習...
これは当然というか、圧倒的に男子優勢です。見た目を美しくしたいという希望は、やはり女性に多くて、小学校高学年から中学生くらいで、あまりにも汚い子はほぼいなくなります。しかし男子はいつまでたっても汚いままという子が多いですよね。医学部に入るのような頭のイイ学生でも、字が汚くて呆れられる人はいます。彼らの言い分は、「字は意味を伝えるための道具であって、読み間違えなければそれで良い。美しいことはいいこと...
前回、字が小さくなる理由について考えました。もちろん他にも要因はあります。筆記具も関係しているかもしれません。学校では鉛筆のみ可、という指定がかかっている子も多いですが、普段の勉強では中学生以上はほとんどの子がシャープペンシルを使います。高校生や大人みたいに0.5mmの細い芯で書くのに憧れますが、大きな字を書こうとすると折れやすくなる気がします。小さい字をちまちま書いているとなかなか折れないのですが。...
小学校の高学年くらいから、急に書く文字が小さくなってきます。女子はおしなべて皆小さくなりますが、男子でも小さくなる子はけっこういます。もちろん成長とともに手先が器用になり、小さい文字が書けるようになってきますから、小さい文字を書くことは自分の成長の証であり、逆に大きな字は小さい子の特徴だという感覚もあるのでしょう。しかしです。その文字はどんどん小さくなり、ともすれば必要以上と言えるサイズになります...
算数の問題を解いていたときのことです。A、B、2つの地点から、2人が同時に出発して、24分後に出会い、その後、一方は32分で到着したという条件。受験算数によくある問題です。同じ距離を歩いた時間の比が、3:4であることから、2人の速さの比が、4:3になることを使って解くのですが、問題文から、いきなり、「速さの比ってどうなる?」なんて聞いてみると、「4:3」て、すぐに答えられることがあります。ここで、「そうそう」な...
テストが返却されると、「見直しした?」と声をかけますが、まぁ、たいていの子が「した」と言います。しかし、本当にできている子は一握りです。まずトップ層の子たちなら。。。問題用紙の間違えた問題に印が付いています。それを見ながら、やったことを説明してくれる子が多い。どうして、間違えたか、その原因まで分析してから持ってきます。単なる計算ミスやケアレスミス、問題文の読み違え、解き方が閃かなかった、・・・など...
現在の成績に関係なく、伸びる子の共通点の一つは、スピードがあることです。例えば、解けたらすぐに、「できた!」と声をかける。え?当たり前じゃん?と思うかもしれませんが、スピードがない子は、できてから、しばら~く何かをしてから、「できた」と言うのです。あるいは、「できた?」と、こちらから声をかけるまで、黙って、見直しをしているふり。。。いや、本当に見直しをしているのかもしれませんが、それ、授業中に必要...
受験学年になれば、さすがに、志望校がない子にはあまり出会いません。しかし、「今の感じのまま受ける?」「ギリギリ滑り込めればいい?」なんて、言いたくなる子もたくさんいます。小6でも、中3でも、そういう子の共通点は、実感がないこと。話を聞いていると、今の感じでやっていれば、普通に受かると思っているんです。そして、進学先でもじゅうぶんにやっていけるとか思っているんです。例えば、地元公立、学年100人程度の学...
成績を上げたいか、それとも現状維持でいいかと言われれば、ほとんどの子が、上げたいと言います。言うのは簡単ですが、実際に上げるのは、大変なものです。同じ方向に向いて走っていると考えてみてください。みんなが走っているところで、自分だけ立ち止まれば、差は広がるばかり。つまり、現状維持すらできません。みんなと同じスピードで走って、やっと現状維持です。みんなより速いスピードで走らない限り、追い抜くことはでき...
例えば、今日、学校であったことを、うまく説明できる子は、できる子になる確率が高いと思います。クラスメイトや部活のこと、学校の先生のことなど、全く知らない私にも、きちんと伝わるように話せる子は、成績が良い子が多いものです。そういうタイプの子は、おそらく、学校の授業を受けても、今日習った内容の説明ができます。授業を受けていない人が聞いてもわかるように、説明ができるわけです。だから、当然、成績が良い。例...
国語シリーズの最終回は主語述語です。小学二年生の教科書の下巻にこんなことを書いてあります。そのまま引用します。文を読むときには、主語と述語に気をつけると、じんぶつがしたことや ようすが、よくわかります。話すときや 文を書くときには、主語と述語が、あいてにきちんとつたわるようにしましょう。さらにその下に、橋の上で帽子を風に飛ばされて川に落としてしまった男の子が、お母さんに「ぼうしが。」と言っているイ...
二年生の国語の教科書は、その後「うれしいことば」につながります。嬉しいという気持ちを文章にする、基本的には良いことを書く、ということを学びます。これも基本です。次に、メモの取り方をやって、その後でついに「組み立てを 考えて 書き、知らせよう。」という単元になります。ここでは、見つけたものをメモに書き留めてから組み立てを考えます。はじめ 知らせたいこと中 くわしい説明おわり まとめのことばで構成す...
二年生の教科書には、かんさつ名人になろうというページがあります。これは理科にもつながってきますし、メモを作ってから文章を書くという練習にもなっています。それは、1 かんさつする ものを きめて、ていねいに かんさつしよう。ここには観察した記録をメモ書きにすることが書かれています。短い言葉にまとめることの練習で、後の要約にもつながります。2 見つけたことや 気づいたことを、 ともだちと 話そう。メモを見...
小学二年生の国語の教科書(光村図書)に載っている日記の文章を、やや長いですが引用したいと思います。 四月十八日(土曜日)はれ 夕方、おかあさんがコロッケをつくっていました。ぼくが見ていたら、おかあさんが、「いっしょにつくろうか。」と言ったので、ぼくもおてつだいをすることにしました。 ぼくは、じゃがいもと、ひき肉と、玉ねぎをまぜたものをまるめました。きれいなかたちにするのがむずかしかったけれど、だん...
国語という教科を重視している人は少ないです。つかみどころがないし、何をすればいいのかもわからないし、しょうがないから漢字だけは覚えなければ困るから漢字は覚えなさい、程度の認識です。幼稚園時代に一生懸命我が子にひらがなを教えたお母さんも、小学校に入るとホッとするのか、せいぜい漢字くらいしか注目しません。しかし、大事なことは低学年の教科書や授業にたくさんあって、それは算数の九九と同じレベルだと思います...
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昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
計画を立てるときの質問に意外と多いのが教科のバランスについてです。例えば、20日間の計画を立てるのに、20日÷5教科=4日/1教科なんて考える子がいます。じゃぁ、社会の勉強をするのは、5日に1回?あるいは、最初の4日間したら、そのあとの16日間は放置?考えられな~い!!と思いますが、これ、普通にやっている子は、意外とたくさんいるようです。確かに、1日中社会の勉強をしたら、すごいやった気分には、なれる...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...