全身のコーディネートの中で、一番力を入れてお金をかけているのは靴だ。洋服そのものにはわりと適当に選ぶわりに、靴、特にパンプスに対してだけは異常なほどのこだわりを見せる。執着に近いものもあって、買い物に付き合ってもらっている友人に呆れられることもしばしばあった。『丸トゥのパンプス、全体的にオフホワイトでヒール部分は5cmくらい。甲ストラップ付で、ボタンは木製のクローバーモチーフ。インソールは小花柄。やや幅広。長く立っていても足が痛くならず、駅の階段を駆け下りることができる程度の締め付け感。』当然ながらこれだけ指定すると、お目当ての靴はなかなか見つからない。いっそのこと靴職人にオーダーメイドでもしようか、と考えたこともあったけれど、それはなんだか違った。『靴』にこだわっているんじゃない、『靴探し』にこだわっている。...ふたつのワンスター
来週、私はこの関東平野の寒い田舎町を出て、はるか南へ旅立つ。ここよりもずっと温かい南の島。自然豊かな海と山に囲まれた楽園と新生活が私を待っている。心が小躍りしてもいいくらいの春の日に、思い出すのは小学生のころの思い出だ。小学校3年生くらいだったろうか、体育の授業が大嫌いだった。中でもマラソンが大嫌いの中でも特に大嫌いだった。今日はマラソンの練習がありますなんて予告されようものなら、前日に水風呂に入って風邪をひこうとしたり、体温計をこすって熱をあげようとしたり、情けなさすぎる悪あがきをしてまでも放棄したいものだった。授業ですら嫌で嫌で仕方がないのだから、練習などミリともしたくない。そんなしたくもないマラソンの練習につき合わせたのがマキちゃんだった。だからか、私はマキちゃんのことがちょっと、いやかなり、だいぶ苦手だ...靴ひも
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