「自由の束縛」幼い頃から胸に秘めた変身願望。随分と成長した無表情の三十路は時折りアルカイックスマイル。少し気恥しい紅色の思いは肌をくすぐる清風の通り道を行く。周囲の視線や思惑を振り払い、黒の舞台に軽やかに足を運ぶ。冷たい秋雨の憂鬱は無限に透明の未来が洗い流してくれるはず。遥か遠い空の彼方で誰かが引きちぎった白雲そのピースを繋ぎ合わせるままに至った現実今は互いに背と背を向け合い、行先は逆方向柔らかな秋風が包み込もうとする恋路を逆走赤、青、黄。強さも弱さも油絵具のように溶け合う。真実の自分を知る者は思いのままカンヴァスに描く。誰もが望まぬ道であってもきっとそれが正解だろう。惑わない、躓かない、間違わない思いのほか早く訪れた人生の分岐点流されない惰性ではないから赦されない情が邪魔するからやり切れない裏切り者の烙印待ち...自由の束縛
「冬がその姿を現すとき」蒼色の大空が太陽を包む日常という名の不感症はお決まりの行動パターンそれが生きてるってこと空に溶け込むノッポ煙突我が町の見守りシンボル巨大なキリンの破壊行為人々は指を加えて無抵抗寒空にコホン!と咳払い昨日の通り雨にやり返しもうすぐ冬のはじまりだ樹々の後ろ姿が寒々しいほんの少し季節に抗ってこの町の春を探してみた時々刻々と過ぎゆく毎日普遍の価値を見出したい秋が過ぎ、また冬が来る夏が来れば、春が終わる廻る、廻るよ、順序よく人々は踊り、踊らされて自動的に四季を通過する天空が群青に暗転する頃ぐーっと伸ばした掌一杯星の金貨よ、降り注げ!シリウス、プロキオン、ベテルギウス星空を遮る摩天楼を透過都会の空は汚れちまって希望も絶望もごった煮だ今宵はキラ星の大運動会春を探した私は天邪鬼かただただ季節に弄ばれるそ...冬がその姿を現すとき
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