自由の束縛
「自由の束縛」幼い頃から胸に秘めた変身願望。随分と成長した無表情の三十路は時折りアルカイックスマイル。少し気恥しい紅色の思いは肌をくすぐる清風の通り道を行く。周囲の視線や思惑を振り払い、黒の舞台に軽やかに足を運ぶ。冷たい秋雨の憂鬱は無限に透明の未来が洗い流してくれるはず。遥か遠い空の彼方で誰かが引きちぎった白雲そのピースを繋ぎ合わせるままに至った現実今は互いに背と背を向け合い、行先は逆方向柔らかな秋風が包み込もうとする恋路を逆走赤、青、黄。強さも弱さも油絵具のように溶け合う。真実の自分を知る者は思いのままカンヴァスに描く。誰もが望まぬ道であってもきっとそれが正解だろう。惑わない、躓かない、間違わない思いのほか早く訪れた人生の分岐点流されない惰性ではないから赦されない情が邪魔するからやり切れない裏切り者の烙印待ち...自由の束縛
2018/11/08 02:53