1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアによるバンド、レインボーのセカンド・アルバム「虹を翔る覇者」です。邦題は「覇者」シリーズとなっており、ブラ…
ジャケットには意識を失っていると思われる女性の口からエクトプラズムが放出されています。モノクロの写真が彼岸と此岸の境目を曖昧にしてしまっているようで、恐ろし…
リッチー・ブラックモアの脱退という衝撃を乗り越えた第4期ディープ・パープルのデビュー作「カム・テイスト・ザ・バンド」です。そして、この作品を語る評論や感想文…
もうずいぶん前のことですが、アゼルバイジャンから陸路でジョージアに入ったことがあります。車窓の風景を眺めていますと、驚いたことに、この道程の中にアジアとヨー…
学生時代、アルバイト先で知り合ったその男は、黒地のレインボーTシャツに身を包み、蛇皮のサンダル、ベルボトムのジーンズ、ウェーブのかかったロン毛という出で立ち…
矢野有美はデビュー・シングル、デビュー・アルバム、そして本作品「メイキン・イット」とわずか1年のうちに3回も大幅に路線を変更しています。本作品はテクノ歌謡の…
このアルバム・ジャケットを前にすると、どうも昔からレインボウのアルバムと混同してしまいます。ディープ・パープルのメンバーはみんな天翔けることが大好きです。本…
エル・ミシェルズ・アフェアー&ブラック・ソート ~ グローリアス・ゲーム
ジャケットに写っているのはタイガー・マスクでしょうか。これはニューヨークで活躍する氷の彫刻家、岡本慎太郎による氷彫刻作品です。岡本は父親とともにニューヨーク…
お家騒動直後、第三期ディープ・パープルのお目見えです。第二期は、イアン・ギランとリッチー・ブラックモアの確執で継続不能となり、ギランは早々と脱退宣言をします…
矢野有美は菊池桃子を一躍スターにした映画「パンツの穴」に準主役で出演していました。公開は1984年のことで、映画を見た私は菊池桃子よりも断然矢野有美のファン…
「何様のつもりだ」という常套句にひねりを加えて、自分たちに問いを向けるとは意味深です。ディープ・パープルの苦悩が表れているようにも思います。しかし、邦題はそ…
「90年代のジャパニーズ・ノイズ・シーンを彩ったノイズ・プロジェクトMO*TE」のアルバム「キル・ザ・サン」です。MO*TE、MOとTEが分かれているので、…
黄金時代と言われる第二期ディープ・パープルの絶頂を記録したライヴ・アルバム、その名も「ライヴ・イン・ジャパン」です。当初は日本のファン向けに日本でのみ発売さ…
マックス・イーストリー、デヴィッド・トゥープ ~ ニュー・アンド・リディスカバード・ミュージカル
オブスキュア・レーベルから発表された第一バッチ4作品の掉尾を飾るアルバム「ニュー・アンド・リディスカバード・ミュージカル・インストゥルメンツ」です。この作品…
ディープ・パープルの作品の中で、定番中の定番と言えば、まず名前があがるのがこのアルバム「マシン・ヘッド」です。前作に引き続いて、英国で1位となったほか、アメ…
ザ・ローリング・ストーンズ ~ コンプリート・ストーンズ第5集
ローリング・ストーンズの「全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー」、「コンプリート・ストーンズ第五集」です。ジャケットはまたまたストーンズのメンバーの…
ハード・ロック仕様になったディープ・パープルの二枚目のアルバム「ファイアボール」です。このジャケットはイギリスの権威ある音楽誌NMEにベスト・デザイン・ナン…
クラウトロックを代表するバンド、カンのライヴ・シリーズ第一弾です。1975年のドイツ、シュトゥットガルトでのライヴの模様を丸ごと収録した「ライヴ・イン・シュ…
ラシュモア山にある歴代大統領の彫刻を模すとは良い根性です。ディープ・パープルはこの頃はまだイギリス本国では鳴かず飛ばずだったのに、心構えはすでにスーパースタ…
クリフォード・ブラウン ~ ブラウン・アンド・ローチ・インコーポレイテッド
クリフォード・ブラウンはライオネル・ハンプトン楽団のヨーロッパ公演に参加した後、戻ったアメリカにおいて、アート・ブレイキーを中心に開催された歴史に残るライヴ…
* ディープ・パープル ~ ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
長く活躍しているバンドには、その歴史から抹消される作品というものがあります。ディープ・パープルの場合は、この作品がそれに該当します。多くのパープル・ファンが…
私が初めて藤井風を知ったのは紅白歌合戦でのことでした。いろいろと批判はありますけれども、紅白歌合戦は高齢者に若者の音楽との出会いの場を提供するという機能をし…
ジャケット間違えてました。お恥ずかしい。 ジャケットにはヒエロニムス・ボッシュによる16世紀の絵画「快楽の園」が使われています。いかにもアート・ロックな世界で…
クリストファー・ホッブス、ジョン・アダムズ、ギャヴィン・ブライアーズ ~ アンサンブル・ピーシズ
オブスキュア・レーベルから第一弾として発表された4作品のうちの一つ、連番では2をつけられた作品がこの「アンサンブル・ピーシズ」です。三人の作曲家による作品4…
ディープ・パープルはハード・ロックの勇者です。私のパープル初体験はNHKのヤング・ミュージック・ショーでした。ギターを歯で弾いたりするリッチー・ブラックモア…
1975年から78年までの短い間でしたが、ブライアン・イーノが中心となってアイランド・レコードに設けられたオブスキュア・レーベルは人々に強いインパクトを与え…
日本ではレッド・ツェッペリンと並ぶハード・ロック界の二大巨頭として異次元の人気をほこったディープ・パープルのデビュー・アルバムです。原題は「シェイズ・オブ・…
生き残った唯一のメンバーであるイルミン・シュミットが監修する、クラウトロックの雄、カンのライヴ・シリーズ第三弾です。収録されているのはドイツ北部にあるドイツ…
* デュークス・オヴ・ストラトスフィア ~ チップス・フロム・ザ・チョコレート・ファイヤーボール
過去の作品をパロディーにした作品を同時代ではなく、その作品が発表された時期がすでに同じ過去に属してしまうようになってから聴いてみるのも面白いものです。もはや…
先日、とあるライヴを見た際に、ゲストで参加していた瀬尾マリナの歌声が大そう気になったものですから、何か彼女の歌が聴ける作品はないかと音源を探したところ、この…
英国で盛んな趣味の一つにトイ・ソルジャーがあります。文字通りミニチュアの兵隊さんです。これを何百と集めて喜んでいる人がたくさんいます。おもちゃの兵隊というと…
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1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ダブ・シンジケートによる「エコマニア」です。前作「ストーンド・イマキュレイト」から約2年の間隔をおいて発表されました。前作同様に本作品も、スタイル・スコット…
現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
キース・エマーソンは2008年発表の本作品を、「人生の集大成というか自分の生きて来た歩みを定義するアルバム」であり、「私が60年代にザ・ナイスでやっていたこ…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…
パンクが封印を解いたかのように、イギリスではさまざまなスタイルのバンドが登場してきました。今ではポスト・パンクと呼ばれることが多いですが、当時はニュー・ウェ…