若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
「マネー」の大ヒットで英国のニュー・ウェイヴ・シーンに衝撃を与えたデヴィッド・カニンガムのフライング・リザーズによるセカンド・アルバム、「フォース・ウォール…
待ちに待ったXTCの新作「アップル・ヴィーナスVol1」です。本作品が発表された時には、日本の音楽業界が大いに盛り上がりました。その圧倒的な勢いに押されて、…
クリフォード・ブラウンがライオネル・ハンプトン楽団の一員としてパリを訪れた際に現地のミュージシャンと制作したアルバム、第二弾です。ハンプトンの意向に反して行…
画像ではなかなか分かりにくいですが、このジャケットは実にキラキラしています。ホログラムまで使っていて、グリッターっていう言葉が似合います。真ん中はブリリアン…
XTCの10枚目のアルバム「ノンサッチ」です。前作「オレンジズ&レモンズ」から3年余り、この頃には私の中のXTC熱は冷めており、発表されたことを横目に見なが…
マンディ・インディアナは英国マンチェスターが生んだノイズ・ロック・バンドです。本作品「アイヴ・シーン・ア・ウェイ」は待望されていたそのデビュー・フル・アルバ…
ジャケットがサイケデリックです。ザ・フーの「クイック・ワン」や、ビートルズの「イエロー・サブマリン」などが意識されているようで、サイケデリックな雰囲気が濃厚…
ローリング・ストーンズの「全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー」、「コンプリート・ストーンズ」もめでたく第四集を迎えました。ここまでは2集ずつ発売さ…
出演した「Q10」も「女子ーズ」も大好きなのですけれども、高畑充希の存在が気になったのは、面影ラッキーホールの音楽で構成されたミュージカル「いやおうなしに」…
ほとんどのコンサートは録音や撮影は固く禁じられていますけれども、グレイトフル・デッドの場合は、ファンに非営利目的である限り、自由に録音して交換することが許可…
良質のポップなロック・アルバムですが、元々は陰毛を大胆にあしらったジャケットを使うことが計画されていました。その絵面そのものは牧歌的と言えなくもありませんが…
わずか25歳の若さで夭折してしまったクリフォード・ブラウンですから、その実質的な活動期間はディジー・ガレスピーのバンドに代役指名されて絶賛された19歳の頃か…
* フランク・ザッパ ~ ロンドン・シンフォニー・オーケストラ
ロック・ミュージシャンによるオーケストラ作品と聞くとやはり身構えてしまいます。歌が入ったり、バンドと共演したり、ストリングス扱いだとよいのですが、フル・オー…
マイルス・デイヴィスの長いキャリアの中で、「イン・ア・サイレント・ウェイ」から始まる数年間は、マイルス自身も胸をはる創造的な時期でした。1969年からの四年…
* ザ・ブリリアント・グリーン ~ ザ・ブリリアント・グリーン
ブリリアント・グリーンは私のJポップ認識を改めさせてくれたバンドです。テレビのチャート番組で大ヒット曲「冷たい花」のMVを何度も見ているうちに、ふと演奏に耳…
ローリング・ストーンズの「全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー」、「コンプリート・ストーンズ第三集」です。ジャケットは5人組となったストーンズ。ポー…
「この1枚がロックを変えた」とまで帯に書かれています。確かにこの作品は百花繚乱の英国ニュー・ウェイブ期において一際異彩を放った作品でした。きわめて実験的な音…
こんばんは。コロナ陽性になってしまいました。しばらくお休みします。とほほ。
* トーマス・リア & ロバート・レンタル ~ ザ・ブリッジ
ライナーノーツには、本作品が発表された頃は、音楽業界がパンクによって自信を失って、疑いの時代に入っていたのだと記されています。命名するところは「グレイ・エリ…
XTCの7枚目のアルバム「ザ・ビッグ・エキスプレス」です。LPでは車輪型の変形ジャケットでのお目見えとなりました。しかし、私は当時からCDで買いました。この…
フィリップ・グラスが制作したオペラ三部作からの曲を集めたコンピレーション・アルバム、「ソングス・フロム・トリロジー」です。発表されたのは1989年3月のこと…
「ゴスの極み」と言ってよろしいかと思います。ロックにおけるゴシックあるいは縮めてゴスは1980年代初頭のイギリスのポスト・パンク・シーンに誕生しました。一般…
スパークス ~ エキゾチック・クリーチャーズ・オブ・ザ・ディープ
スパークスは21世紀に入ってからも大変充実した活動を続けています。こんなバンドは数えるほどしかありません。本作品は前作から2年を経て発表された21作目のアル…
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若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ダブ・シンジケートによる「エコマニア」です。前作「ストーンド・イマキュレイト」から約2年の間隔をおいて発表されました。前作同様に本作品も、スタイル・スコット…
現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…