笑いに情熱、悪ガキと熱血先生青春コメディ。運根鈍・難波大道、いや、畿内七道奔走の一か罰かの濃縮青春譚
笑いのために、全身全霊、情熱を注ぐ悪ガキ達と、熱血漢の先生との青春コメディ。 運根鈍・難波大道、いや、畿内七道奔走の一か罰かの濃縮青春譚。 毎日が笑いだった。ボケとツッコミのスパイラル。明日が待ち遠しく、輝いていたあの頃。 僕たちは何でもできると錯覚する、ほんのちょっぴりの自信と勇気があった。
このあたりで、カムイの小中の担任を務めた彼、八丁先生のことについて、触れておかねばならないだろう。 八丁先生の名は丹波といい。小学校の担任だったが、奇しくも、どんずる坊達を追ってなのか、何か心境の変化なのかは分からないが、その後、中学の担任も務めた。 小学四年の頃までは、鬼丹波と呼ばれていた。得意技は、耳をつんざく爆裂音が響くビンタと、蒙古斑を赤く染めるケツバットならぬケツ箒である。 まだ…
長い長い帰り道を、カムイと西山は歩いていた。 西山の脂汗は、驚愕のためだけではなかった。 カムイとの会話もそぞろに、顔面は段々と蒼白になり、額から汗を滲ませた。 「だいじょうぶ?」 カムイは西山がどこか具合が悪いのかと思った。 「ええねん」 西山は声を震わせた。 小学二年生の足で、30分以上の道のりは、とにかく遠いのだ。 道も半ばまで来たとき、西山の顔が豹変したことに気付いた。 顔色はい…
いつも通り、登校時には西山がいる。 他愛もない会話をはさみ、登校する。カムイは、もう下校のことは、なにも言わなかった。 カムイは、プライドが高い。癪なので、意地でも、もう聞く気もなかった。 後で気付いたが、西山はおとなしいようで、輪をかけてプライドが高かった。 カムイは、それよりも、帰りの計画で頭がいっぱいだった。 ここで、小学生の体について、触れておかねばならない。 小学生の無垢な内臓器…
恐縮だが、糞つながり、三連発である。 もう、ここで、全部出してきってしまおうと思う。色んな意味ですっきりするので。 最初にお断りしておかねば。 第二話のバヤの話しと、この話しは時系列が前後する。 カムイは、小学校二年生の頃、一時、二上山どんづるぼうを越えて、奈良の小学校に通っていたことがある。麓の学校だ。 カムイの両親は、スナックをしていた。おとんは、河内の市職員だったので、半分手伝いだっ…
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