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きくちゃん
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東村山市
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小金井市
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2013/04/27

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  • 椿の海の記

    少しずつ読み進めていました。また、ゆっくりとしか読めない本でもあります。石牟礼道子さんの4歳のときの体験記、なのですが、『苦海浄土』と同様に文体が独特で比類がありません。エッセイでもなく、あえて言えば詩と小説が混ざったもの。音楽で言えば「交響詩」でしょうか。とにかく4歳のときをこんなにも記憶しているのかと驚きます。近くにあった「娼家」のこと。そこに務める女性たちを「淫売」と呼ぶ人の「淫売」に込められた気持ちを読み、それによって大人への好悪を決めていたこと。一番美しいと言われていた子が殺されたこと。「娼家」から聞こえた「おかあさーん」という声。自ら花魁の格好をして、道を練り歩いたこと。髪結さんが「トーキョー」へ行こうと試みたけれど、親に連れ戻されたこと。深く焼酎を飲んだ父から杯を受け、飲み、1週間に渡って吐...椿の海の記

  • 白い紫陽花

    アナベルが咲いていました。花言葉は「辛抱強い愛」。私の好きな花の一つです。白い紫陽花

  • 6月の富士山

    毎週土曜日は朝ラン。いつもの多摩湖堤防で、富士山が見えました。6月に見えるのはほんと珍しいです。いいことあるかもしれません。6月の富士山

  • しずかなところはどこにある?

    大きな耳を持ったキツネが主人公。キツネは、大きな音が苦手でもありました。穴を掘って、掘って、地中深くに静かに暮らしていました。住んでいる森は大きな音でいっぱいだったから。大きな音にいつもびくびくしている自分が見られるのを恥ずかしく思ってもいました。そんなある日、キツネは静かなところを探そうと勇気を出して森に出かけました。意外と身近なところにあるんじゃないかなあ?すると、見つかりました。あちらにもこちらにも。「どくのあるベニテングタケのかさのした」「そっととじためのおく」「はっぱのうえでそろりとうごくガガンボ」「よつばのクローバーがはさまれたほんのページ」「ひとやすみしているちょうちょのしょっかくのさきっちょ」「めがさめてしんしんとゆきのふるあさ」キツネは、さらに見つけた。「おもいでのなか」「すずらんのかお...しずかなところはどこにある?

  • 被災物 モノ語りは増殖する

    一昨年の秋、宮城県の気仙沼に行きました。そのとき、時間が足りずに行けなかった場所がありました。次回は必ず行く予定にしている「リアス・アーク美術館」。この本の新刊案内を見たとき、だから目が止まりました。そして注文していました。しばらく店に置いていたのですが、自分が読みたくなったので買いました。読むときが来たわけですが、書いている小説に「被災物」が出てきたので。というか、この本を読んでわかったのですが、私もまた被災物という呼び水に触発されて、小さな物語を紡ぎ出したのだと。「被災物」とはなんでしょうか?「被災者」という言葉があります。人が震災にあったとき、その人を被災者と呼びます。同じように、物が被災したとき、その物を被災物と呼ぶようにしたのです。「瓦礫(ガレキ)」という言葉がやたらと使われました。人々の経験し...被災物モノ語りは増殖する

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