「なに!?それは、我が艦内でセクハラが行われていると言うことか!?」「ええ……まぁ、ほら、男同士で結婚することも多いですから、可愛い子がちょこちょこしてたら、まぁ、中にはそういう奴が出てこないとは言い切れませんし
教師率、裏社会率、オヤジ率、ストーカー率少々多め 短編もあります!
BL/MLの小説・イラスト・マンガを趣味で書いております。下克上やオヤジ受け、年の差カップルが大好物ですので、そのうち増えていきます(笑)スーツとか眼鏡属性も高いです。
「私はヒースをとても可愛いと思うし、とても愛しいと思うし、とても美味しそうだと思っているんだよ」「そ、それは、俺が和菓子を作ってるから、とか、食いしん坊だから、とか、そういうことか……?」「違うよ。ふふ、だって、
(R15)です。当blogは18才未満の方は読んでいないはずですが、苦手な方、生理的に無理な方が読んでしまわないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。-
テオドアも、そうしてもちろんウィリアムも人知れぬ努力を積み上げてきた。日本人の久義からすると横柄で威圧的に見えるテオドアの態度だって、あれは貴族であろうとする彼の努力で作られた物なのだ。 それをこの人は、まるで何でも無い事のように弟に譲ろ
貴族としての体面を常に気にしていた、古いタイプの貴族に育てられた母は、自分が育てられたようにしか自分の子供を育てる方法を知らなかった。子供が生まれたら乳母に預け、長ずればパブリックスクールに入れて高等教育を受けさせる。たまの休暇に帰ってき
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「なに!?それは、我が艦内でセクハラが行われていると言うことか!?」「ええ……まぁ、ほら、男同士で結婚することも多いですから、可愛い子がちょこちょこしてたら、まぁ、中にはそういう奴が出てこないとは言い切れませんし
◇◇◇ ◇◇◇ 艦長達との会食の後、別にヒューイの扱いが変わったわけではない。ヒューイは相変わらず兵士としてではなく、船周りの仕事をする水兵として働いているし、相変わらずデニスから雑役を押しつけられては日々それらをこなしている。 今日
「ヒューイのお父さんはどうだった? 魔法使えたっていうなら、やっぱり若く見えたのか?」「そうですね……。自分の親なのでよくわかりませんが、母はいつも『お父さんはいつまでも若くてかっこいいわ』って自慢してました。え
どんなに剣であろうと、いや、地方の村で手にはいるような量産型の剣なら尚のこと、剣には相当な重さがある筈だ。海軍で使う剣は魔法の付与がかかっているために普通の剣よりは軽いが、それでも千を振れない者も多い。水平長のオンゾだって、たまに千回の素
「早速だがヒューイ。君の出身地であるホルニー村は魔物に襲われて消滅したと聞いているが、君はそのとき現場にいたのか?」 イグニスから訊かれたのはケンカの原因や普段の生活態度ではなく、それだった。艦長が自分の出自を知っていることに驚きもしたが、
◇◇◇ ◇◇◇ 素振りが終わって解散するよう命じられると、食堂に向かうヒューイは艦長であるイグニスに声をかけられた。「お前、ヒューイと言ったな?」「はい。先日配属になりました、水兵のヒューイです」 ヒューイがすっくと背中を伸ばして艦長
◇◇◇ ◇◇◇ 普段ダリルが与えられた仕事をさぼろうとも、仕事を押しつけてこようとも笑って受け入れているヒューイの事を、セオは「ダリルには逆らう気が無いのだろう」と思っていた。 まぁ、それは仕方がないのだろう。
すみません、第1話目の「次へ」リンクが貼り間違えていて、「次へ」を押すと第3話に飛んでしまうとご指摘をいただきました。現在、リンク張り直し作業終了しております。もし1話目の後「次へ」を押して次のお話を読まれた方がいらしたら、ぜひ2話目もお読
◇◇◇ ◇◇◇ 結局、ヒューイは海軍に入ることにしたようだ。あの募兵で今回軍に入ったのはおよそ三十人。新入り達は年の近い者でまとめられ、六人部屋を与えられている。ヒューイは十六歳とかなり若い方だが、それでも同じ年
すいません、今日ちょっと長いです💦 ◇◇◇ ◇◇◇ プリモナール王国はガローラ大陸の西北に位置する、ほどほどに大きな王国である。東南には山岳地帯があり、魔獣の被害が続いて
皆様、本日より新しい小説をお届けいたします。今回、ファンタジーなのですが、大丈夫でしょうか💦また、えちシーンは匂わせだけで、Rつかないんじゃないかな〜と思っております💦それでも大丈夫だよ!という方はお付き合い
◇◇◇ ◇◇◇ 遠い山の中。最寄りの駅から緑の山道を抜けると、陶芸の村がある。村の中はレンガで舗装されている。昔からの工房。歴史のある登り窯。ろくろや絵付けの体験もできるし、年に二回、大きな陶芸市も立つ。 メイン通りには昭和モダン様式
『今県の偉い人にも掛け合ってるんだ。奴らも結構乗り気でさ。せっかくの十三代目新作発表会を、東京や大阪より先に伊嶋でやらないのはもったいないって。充分集客のチャンスがあるんだから、それなら少しは予算回せそうだって、とりあえず、村まで来る道を良
伊嶋村には、陶芸だけしか選択肢がなかった。陶芸の才能が無いからと、村を出て行った者も多い。ただでさえ若者に倦厭されがちな古い体質の村なのに、このままでは村が無くなってしまう危険だってある。それは伊嶋焼きの存続に直結しているのだ。それなら逆
1階に降りて仏間でお線香を上げてから居間に入ると、若い連中はタブレットを持ち寄って早速計画表からデザイン画やら予算案やらを見せてくる。何故だか自分達が村おこしの旗頭にされてしまっていて、なんだか申し訳なくなってくる。『あのさ、えっと&he
みなさま、いつも真昼の月に遊びに来てくださってありがとうございます! すいません、ちょっと色々と立て込んでおりまして、今週お休みさせて下さい💦💦また来週再開できるように頑張っております。よろしくお願
◇◇◇ ◇◇◇ 駅に着くと、信吉の軽トラが見えた。その小さなトラックを見て、久義とウィリアムは、自分たちは日本に帰ってきたのだなと思えた。『じいちゃん、迎えは良いって言ったのに』『なぁに、せっかくお前らが帰ってきたんだ。俺が迎えに来な
(R18)です。そして今回、いつもよりちょっと長いです💦 当blogは18才未満の方は読んでいないはずですが、苦手な方、生理的に無理な方が読んでしまわないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを
久義はぐっと唾を飲み込み、ゆっくり瞬きをした。「……ああ。ウィリアムを伴侶とし、病める時も、健やかなる時も、あなたを愛することを誓います。だから、だからウィル。俺も……ウィルに申し込
◇◇◇ ◇◇◇ イギリス最後の夜を過ごす場所として、ウィリアムが選んだのはロンドンでも最も階層の高いホテルだった。五つ星のついたホテルだが、彼が選んだ理由は「ロンドンの全てを1度に目に焼き付けようと思って」というものだった
ウィリアムは一瞬固まった。どう反応したら良いのか分からなかったのだ。 久義がそう言ってくれたことは嬉しい。だが、彼と一緒に帰ったらどうなる? 信吉の言うように、きっとウィリアムの周りにいる者は皆、久義を悪者に仕立て上げ、彼に自重を求めるだ
◇◇◇ ◇◇◇ 久義の熱は夕方には下がり、夕飯は皆と一緒にこたつで食べられるようになった。『ちゃーちゃん、大丈夫?無理しないで、だるかったらすぐ上に戻るのよ?』 おばあちゃんはそう言って、久義に厚めの袢纏(はんてん)を着させ、ご飯の代わ
謳子はこの村を出てから、1度もここに来たことはないと聞いた。それでも、久義は幼い頃から冬になると1人でこの村に来ていたのだと。 信吉がいなければ、久義の父親は妻と子供と一緒に、もっと早くに村を出ていたのかもしれない。そうすれば、彼が死ぬこ
不思議そうな顔をするウィリアムに、信吉は苦笑した。「まぁ、とにかく、1度国に帰って、お父上やお母上とちゃんと話し合ってきな。やるだけのことをやって、久義にあんたを負い目に思わないようにしてやってくれ。それができて初めて、村の連中はあんたを
◇◇◇ ◇◇◇ 朝食を食べ終わったウィリアムに、「少しその辺を散歩しないか」と誘ったのは信吉だった。 信吉は結構な年だというのに、この村で育ってきた為だろうか、全く危なげなく雪の中を歩いて行く。『おじいさん』 信吉の後ろを歩
◇◇◇ ◇◇◇ 翌朝、情けないことに久義は熱を出してしまった。 体の節々が痛いのは、熱の為だと思いたい。決して、あんな事やこんな事をしたせいだとは思いたくない。「ヒ、ヒース、大丈夫か……?」 ウィ
(R18)です。そして今回、いつもよりちょっと長いです💦 当blogは18才未満の方は読んでいないはずですが、苦手な方、生理的に無理な方が読んでしまわないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを
「私はヒースをとても可愛いと思うし、とても愛しいと思うし、とても美味しそうだと思っているんだよ」「そ、それは、俺が和菓子を作ってるから、とか、食いしん坊だから、とか、そういうことか……?」「違うよ。ふふ、だって、
(R15)です。当blogは18才未満の方は読んでいないはずですが、苦手な方、生理的に無理な方が読んでしまわないように、一応たたみます。大丈夫おっけーどんとこい!という方だけ「続きを読む」を押すか、もしくは下にスクロールしてお読み下さい。-
テオドアも、そうしてもちろんウィリアムも人知れぬ努力を積み上げてきた。日本人の久義からすると横柄で威圧的に見えるテオドアの態度だって、あれは貴族であろうとする彼の努力で作られた物なのだ。 それをこの人は、まるで何でも無い事のように弟に譲ろ
貴族としての体面を常に気にしていた、古いタイプの貴族に育てられた母は、自分が育てられたようにしか自分の子供を育てる方法を知らなかった。子供が生まれたら乳母に預け、長ずればパブリックスクールに入れて高等教育を受けさせる。たまの休暇に帰ってき
「さぁ、もう分かっただろう?ヒースが気にしなければならないようなことは何もないんだ。父だって、愛しい新妻との息子を手元に置いて跡を継がせる事に歓びを見いだす可能性は高いと思うぞ?」「そんな筈……!」「そう?でも、
◇◇◇ ◇◇◇ 窓の外で、木の枝からだろうか、雪が滑り落ちる音がした。そんな音が耳に入るほど、この村の夜は静かだった。 村の中に小さな呑み屋が無い訳では無いのだが、当たりの静寂を破るような大声を出す人はいない。 外は暗くて、
『待ってくれ!少なくともウィルはその計画から外してくれ!ウィルは由緒ある貴族の跡取りなんだよ!将来は伯爵家を継いで領地を運営しないといけないんだ!日本でそんな事をしている暇なんてないんだよ!』 必死な久義の声を、しかしその場の一
『古民家カフェだよ! 古い空き家なんていっぱいあるから、リノベーションしてうちの器でお前の和菓子を出せば絶対当たるぞ!ぶっちゃけ、お偉方みたいなうん十万の器じゃなくて、俺らヒヨッコの作った器でも、古民家カフェなら使ってもらえるだろ!?』 ほ
◇◇◇ ◇◇◇ こたつの中で、一緒にテレビを見ながらミカンを食べる。ここでは皆が当たり前にしていることが、久義やウィリアムにとっては奇跡の瞬間だ。 こたつという人類史上に輝く発明(いや中東や中央アジアにもあるけど)、ミカン
◇◇◇ ◇◇◇ 深い雪の中を、久義とウィリアムはゆっくりと歩いていた。この村はとても居心地が良いが、二人でいる時間が少し少ない。どちらからそう言った訳ではないが、今日は何となく、二人だけでいたかった。「寒くない?
◇◇◇ ◇◇◇ 祖父に「話し合う時間が必要だ」と言われたのには、きっと、何か理由があるのだろう。ほんの少しウィルに会っただけの祖父にすら見えて、自分には見えない物があるのかもしれない。そう思うと、久義ももうウィリアムに「帰れ
『初めまして。突然の訪問、は、失礼しました。ウィリアム・オーガスタ=オブライエンです。父は伯爵ですけれども、私は違います。私は会社で働いているなのでさら……サラリーマン?です。私はイギリスでヒースと友達になりまし
◇◇◇ ◇◇◇ どれだけの時間が経ったのか。襖の向こうから、祖父の信吉が声をかけてきた。『おい、久義。話が終わったんなら、茶でも飲みに来い』 まだウィリアムの胸の中でぼーっとしていた久義は、その声にハッとして慌ててウィリアム