海洋哺乳類学者ナオミ・ローズ博士へのインタビュー イルカとシャチの飼育に関し、日本で起きているいくつかの問題について、海 […]
私たちの暮らしを見直すことで動物たちにも平和を。幅広く動物たちのために活動する団体です。
私たちの暮らしを見直すことで動物たちにも平和を。PEACEは、Put an End to Animal Cruelty and Exploitationの略です。幅広く動物たちのために活動する団体です。動物実験・畜産・動物園・殺処分・毛皮などをテーマに扱います。まだまだ新しい団体ですが、ご支援を!
〔天王寺動物園〕動物に与える野菜や果物を盗んだ疑いで書類送検された飼育員、懲戒解雇
大きく話題になっていましたが、天王寺動物園の40代の飼育員が、サルたちやチンパンジーたちなどの食事として与える野菜や果物を、たびたび園から盗んでいたというニュース。本当に信じられません。 動物たちは、命以外のあらゆるものを奪われて、動物園の檻や施設に閉じ込められているのです。与えられている食事だって、多くの動物は、本来の食べ物を、本来の形で与えられているわけではありません。人間が食べているような野菜や果物が、野生にあるわけではないです。多くは人間の好みに合わせて改変されたものです。 この事件では、人間が食べられるものを、人間より身分の低い動物が食べているのはけしからんという、動物に対する「蔑視」とも言えるものを感じますが、動物園の動物たちは、人間が都合よく手に入れやすいものを食べさせられているに過ぎないのです。 そのような不幸な動物たちから、さらに(おそらくは幽閉生活での主たる楽しみでもあろう)食事を飼育員が私的に奪うなんて、本当に腹立たしいことです。 書類送検を報じる産経新聞の記事によれば、「少なくとも事件の1カ月以上前から在庫のエサが減っており、同園が天王寺署に被害届を提出。10月1日、天王寺署に窃盗容疑で任意同行を求められ以降、出勤停止となっていた」とのこと。(「サルやチンパンジーのエサ盗む 天王寺動物園の飼育員を書類送検」2024年11月21日) 量が減ってバレるほど盗んでいるのも驚きですが、「出勤停止となっていた」と過去形となっているのも気になりました。天王寺動物園に今も出勤しているのか電話で確認しましたが、捜査中ということで何も教えてもらえませんでした。もし、この飼育員が働き続けるなら、どのように再発防止策をとるのか、有罪判決が出るまで処分はしないのかが知りたいところでしたが、それらについても何も言えないようでした。 当会としては、当然懲戒解雇が必要だと考えていましたが、11 月 29 日、当該飼育員の処分が報じられました。懲戒解雇です。園の公式サイトでも、「天王寺動物園における職員の懲戒処分について」という文書が公開されました。 天王寺動物園は、独立行政法人化されましたが、大阪市から10億円以上の運営費交付金を受けて運営されている動物園です。公共性を考えても懲戒解雇は当然の帰結でしょう。 抜粋 令和 6 年 11 月 29 日 天王寺動物園における職員の懲戒処分について 天王寺動
〔上げ馬神事刑事告発・経過報告〕津地方検察庁との協議に行ってきました
先日、上げ馬神事関係者が書類送検された件につきまして、連名で告発を行いました動物虐待のない社会を目指す会および代理人とともに、津地方検察庁に行ってきました。直接、検察官との協議を行うことができましたこと、ご報告いたします。 検察官の方は、昨年の上げ馬神事当日の様子や告発の趣旨などについて、大変真摯に耳を傾けてくださいました。 結論については、まだ時間がかかるとのことです。 協議に先立ち、検察庁宛に意見書を書いてくださいました動物との共生を考える連絡会、公益財団法人動物環境・福祉協会Eva、認定NPO法人アニマルライツセンターの3団体に御礼申し上げます。
最新の水族館は旧態依然 神戸須磨シーワールドにみる水族館の限界
フランスからのシャチ移送反対のアクションを続けてきましたが、それでは、神戸須磨シーワールドは、どんな水族館なのでしょうか。現地レポートです。 「大きないのち」に小さなプール イルカやシャチの展示やショーに対して、国内外からの批判がさらに高まりをみせている中で、2024年6月1日、「神戸須磨シーワールド」がオープンした。閉館した神戸市立須磨海浜水族園の跡地にできた、グランビスタ ホテル&リゾートの運営管理による娯楽要素の強い水族館だ。 西日本唯一のシャチショーが最大の目玉で、キャッチコピーは「すべてのいのちは、こんなにも大きい。」だ。しかし、新しくできた水族館のプールはサイズ、展示方法においても既存の水族館を超えるものではなかった。最新の設備には目新しさも進化も見られず、動物たちへの配慮、福祉においてはこれまでの反省の生かされない、娯楽が優先された水族館でしかなかった。 すべてのいのちは、こんなに大きい? 大きいと思っているのに、こんな小さなプールしか作らないの、何かの冗談ですか。#動物虐待 #シャチ #イルカ 【音楽ナタリー】milet、新オープンの水族館「神戸須磨シーワールド」テーマソング担当(コメントあり / 動画あり) https://t.co/i3J1auAO29 pic.twitter.com/XE45e4WBgC — PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) May 17, 2024 プールの大きさの比較写真を見ての通り、神戸須磨シーワールドのシャチプールはフランスのマリンランド・アンティーブよりも小さいのは明らかで、1970年にオープンした鴨川シーワールドより小さいのではないかと感じるくらいだ。実際には少し広いそうだが、3つのプールの組み合わせになっているため、特にメインプールの小ささから、狭さを感じる。 深さにおいても問題がある。マリンランド・アンティーブのシャチプールが深さ11メートルに対し、神戸須磨シーワールドはメインプールやサブプールとも同じ深さで6.5メートルしかない。イルカメインプールは、神戸須磨シーワールドが深さ4.5メートル、既存の水族館は3メートルから5メートルなので、深さにおいても既存よりも浅いことになる。 野生ならばハンドウイルカは最大で535メートル、シャチは最大260メートル深く潜ることができる1。マリンランド・アンティ
フランスの大臣がマリンランドのシャチたちの日本への輸出に反対すると公表!
フランスから日本へのシャチ輸出を許可しないように求める署名の宛先になっていましたフランスのアニエス・パニエ=リュナシェ エコロジー移行・エネルギー・気候・リスク予防大臣が、昨日(11月26日)、マリンランドのシャチたちの日本への輸出に反対すると公表しました!! このことはフランスを代表する民間テレビ局TF1(テー・エフ・アン)で報じられ、大臣のX および Instagram ににも投稿されました。以下のような内容になっています。 「マリンランドにいる2頭のシャチの将来について、NGOから警告を受けました。 日本のパークには、欧州に比べて緩い動物保護の法律が適用されています。さらに13,000キロもの距離を移動することは、シャチたちの健康にとって明らかに危険です。 ですから私は、ウィキーとケイジョの日本への移送に反対することに決めました。」 J'ai entendu les alertes des ONG sur l'avenir des deux orques de Marineland. Les parcs japonais sont soumis à une législation moins protectrice des animaux qu'en Europe. De plus, parcourir 13 000 kilomètres serait évidemment dangereux pour leur santé. J'ai donc décidé de… — Agnès Pannier-Runacher 🇫🇷🇪🇺 (@AgnesRunacher) November 25, 2024 大臣、ありがとうございます!! マリンランドがフランスのエコロジー移行省(エコロジー移行・エネルギー・気候・リスク予防省)に許可申請を出したと報じられたのは11月23日のことだったので、大臣のすばらしい即断だったと思います。 [blogcard url=https://www.francebleu.fr/infos/societe/marineland-d-antibes-le-permis-pour-exporter-les-orques-a-ete-depose-9012859] これをもって、フランスの団体C'est Assez!による署名も終了となっています。皆さま、ご
緊急署名! フランスの2頭のシャチの日本への輸出許可を出さないでください
フランスのマリンランド・アンティーブに幽閉されている2頭のシャチ、ウィキーとケイジョが日本に送られるのではないかという問題が、急展開です。 ウィキーとケイジョの運命に関する裁判所の決定が予想される12月5日の前に、2頭はフランスを去る可能性が高く、ワシントン条約の輸出許可申請は近日中に行われるというのです! この展開に伴い、緊急でフランスの首相と大臣へ宛て、日本への輸出許可を出さないよう求める署名が立ち上がっています。ぜひ日本からもご協力ください! フランス語の署名ですので、全文翻訳と送信のしかたについて、このページの最下部に掲載しました。 署名する 神戸須磨シーワールドの問題点をフランス政府も指摘している! 先日、マリンランドから既に他の動物の搬出が始まっていることをフランスの団体One Voiceが明らかにしましたが、別のフランスの団体Tilikum Spiritのサイトの11月19日付の情報には、来年1月5日までにマリンランドは封鎖するようだと書かれています。 航空写真の比較を見ていただければわかりますが、日本のグランビスタホテル&リゾートが運営する2つの施設、神戸須磨シーワールドと鴨川シーワールドのシャチのプールは、マリンランドに比べ、非常に小さいです。 先月、フランス政府の環境・持続可能な開発監査局(IGEDD)は、フランスの2か所の施設で飼育されている鯨類に関する正式な勧告を公表しました。2頭のシャチの移送先については、カナダのノバスコシア州でホーエル・サンクチュアリ・プロジェクトが建設中の、海を利用した保護区域(サンクチュアリ)がベストの選択だと結論付けています。 [blogcard url=https://whalesanctuaryproject.org/for-wikie-and-keijo-a-fork-in-the-road-ahead-2/] その公表文書ではっきりしましたが、神戸須磨シーワールド及び鴨川シーワルドを運営する株式会社グランビスタホテル&リゾートは2023年10月23日、フランスのマリンランドとシャチに関する契約を締結していました。当初シャチは4頭おり、2頭のシャチが寄贈で、残る2頭は繁殖・教育・科学研究目的での貸与となっていました。そかし、特に健康上の懸念のあった2頭は既に死亡しています。 公表されたIGEDDの勧告では、カナダのサンクチュアリに送ること
普及用グッズ頒布について、オンラインでのお申し込みができるようにしていましたが、サーバー更新にシステムが対応できなくなっ […]
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星野リゾートの「リゾナーレ熱海」がイルカとの触れ合いプログラムを夏の期間だけ販売します。連れていくのは「ドルフィンファン […]
6月10日、超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の第20回総会が開催されました。 動物愛護法改正PT(プ […]
屋外うさぎ小屋新築の中止を、そして学校飼育は廃止へ 気候変動により暑さや寒さが厳しくなり、屋外での動物の適切飼育はもはや […]
ホエール・サンクチュアリ・プロジェクト(Whale Sanctuary Project)、ボルチモアのナショナル・アクア […]
神戸須磨シーワールドのシャチショーについて、世界的に知られる鯨類保護団体、WDC(Whale and Dolphin C […]
神戸須磨シーワールドのシャチショーについて、世界的に知られる鯨類保護団体、WDC(Whale and Dolphin C […]
〔茨城県畜産センターの虐待告発〕検察審査会の議決結果のご報告 2024年2月に、牛たちへの暴行や不適切飼育が動物愛護法に […]
発熱性物質試験に使われるウサギたち 発熱性物質試験に関し、カブトガニの血液を利用する試験法とその代替法について、これまで […]
うさぎやモルモットの適正飼育の啓発と、学校うさぎの廃止をもとめ活動する「スモール アニマル レスキュー」にPEACEのメ […]
今年も株主総会のシーズンがやってきます。株主総会では、株主からの質問を受け付ける時間が設けられるので、動物たちの悲惨な状 […]
鹿児島県内で「ノネコ」として捕獲されている猫の数について、関連する統計や公表数が毎年合わないことについて、こちらの記事に […]
先日、タイ現地では、木下サーカスが寄贈したと喧伝している「キノシタ・エレファント・ホスピタル」が見つからないということを […]
日本の単独飼育のゾウたちの一覧のページをつくりました。近年、単独飼育解消を目的としたゾウの移動が行われたのは1例だけで、 […]
昨年、フランスのマリンランド・アンティーブが飼育するシャチを日本の神戸須磨シーワールドに移す計画があるということで、反対 […]
茨城県畜産センターの動物虐待告発につきまして、先日、不起訴となったことをご報告いたしましたが、この事件につきましても検察 […]
2023年の上げ馬神事で骨折し、予後不良の判断により生命を絶たれた元競走馬「メルズーガ」の事件について、御厨総代会の関係 […]
本年2月、PEACEのスタッフがタイを訪問しました。アジアゾウに関連する施設や保護区を巡ってきましたので、PART1~2 […]
医薬品の検査のために野生のカブトガニが逆さまに固定され、青い血液を採取されているところを映像や写真で見て、驚かれたことは […]
牛たちへの殴る・蹴る・金属製の道具で叩くなどの暴行、糞尿が堆積した運動場や暑さ寒さ・風雨にさらされる囲いの中に収容するといった過酷な飼育状況が動物愛護法に反するとして、2024年2月、PEACEを含む4団体(JAVA、ARC、CAPIN)は、従業員及び当時のセンター長ら8人と茨城県を刑事告発しました。 2025年1月に被告発人全員が水戸地方検察庁に書類送検されたことをご報告しましたが、この3月、不起訴となりました。告発人である4団体は、代理人弁護士とともに主任検事と面会し、その判断に至った理由の説明を求めましたが、納得のいくものではありませんでした。 不起訴理由はあくまで「嫌疑不十分」であり「嫌疑なし」ではありませんでしたが、検察官が、牛などの大動物について、まるで痛みを感じにくいかのように考えていることは疑問でしたし、水戸地検が頼った専門家は、畜産動物の悲惨な状況に慣れ過ぎているのではないかと感じました。飼育管理・アニマルウェルフェアの観点から問題があったことは検察官も認めていましたが、虐待の構成要件に当てはまらないと判断されてしまったことは、非常に遺憾です。 不起訴の決定には到底納得できないことから、わたしたち4団体は検察審査会に審査請求を行います。 これまでの経緯 茨城県畜産センターの問題については、まとめページから各記事をご覧ください。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/factroyfarm/ibaraki-prefectural-livestock-research-center target=]
地球上の生命の「6度目の大量絶滅」に突入したと言われる現代。80億人に達した人口と、気候変動、先進国に飽食をもたらす食糧 […]
2021年の『日本小児学会雑誌』に、「室内で飼育されているヘビが感染源と考えられた生後2か月児の爬虫類サルモネラ症」とい […]
米国疾病予防管理センター(CDC)は、現在アメリカで起きているサルモネラ感染症のアウトブレイクに、家庭で飼育されているア […]
今年の「株主総会で聞いてみた」第二弾は、株式会社フジです。フジはイオンが親会社で、同じくイオングループのマックスバリュ西 […]
昨年に引き続き、今年も株式会社イズミの株主総会に参加された方からのご報告をInstagramに掲載しました。イズミは小型 […]
呉検察審査会から私たちの代理人のところへ、6月5日に議決があった旨の連絡が届きました。残念ながら結果は、「不起訴処分は相 […]
イギリスの研究機関で増加する規制違反。 イギリス内務省が公表した「Animal in Science Report 20 […]
以前こちらの記事でまとめましたが、実験動物生産会社大手であるエンヴィーゴのアメリカ・バージニア州のビーグル犬繁殖施設が劣 […]
以前こちらの記事でまとめましたが、実験動物生産会社大手であるエンヴィーゴのバージニア州のビーグル犬繁殖施設が劣悪であり、 […]
飼育下の鯨類を、海洋を利用した保護区域に解放するための海外のプロジェクト「 Whale Sanctuary Projec […]
2024年6月1日 神戸須磨シーワールドの新規開業に対する声明 時代遅れのシャチ・イルカの娯楽利用に抗議する 本日、神戸 […]
「規制の虜(Regulatory Capture)」という言葉をご存じでしょうか。 「規制の虜」とは、規制を行う側の組織 […]
昨年は「ノネコ」と称し、明らかに人里で暮らす所有者不明の猫(いわゆる野良猫)を殺害して食べ、その動画をYouTubeにア […]
今年4月、新潟県上越市で、個人が飼育するエミューが逃げ出し、2日後に捕獲されるも、直後に死亡しました。飼い主も「気が弱い […]
去年の振り返りシリーズが遅々として進まぬうちに、もう5月も終わろうとしていますが…まとめ第2弾です。 化粧品の動物実験を […]
先日、憲法記念日にグッドニュースが流れてきました。ベルギーの憲法に、 動物が感覚・感情のある存在(sentient be […]
先日、山手線の車両内に20センチほどのアオダイショウと思われるヘビがいたというニュースがありました。 都内にもアオダイシ […]
3月8日まで、化粧品基準改正のパブリックコメントが行われていました。 現在の日本の法律では、国は化粧品(医薬部外品ではな […]
皆さま、署名へのご協力および拡散を大変ありがとうございます。 呉検察審査会への提出分を3月24日正午で締切り、計3万5, […]
去年(2023年)、動物を虐待したとして全国の警察が動物愛護法違反の疑いで検挙した事件数は、おととしを15件上回る181 […]