BL小説「凸月の狼たち −逆遺言篇−」を掲載します。
アメーバブログ、FC2ブログ、小説家になろう、の3サイト同時掲載です。
「病院内の売店で入浴グッズや下着を買ってこようと思いますが、拘りとかありますか?」大神は那智の食事中を利用して必要な物を買ってこようと考えた。「あの・・・俺、…
「大丈夫ですよ。そちらも命に別条はありません。隣の部屋で寝ています。まだ気を失った状態ですが・・・。 歩けるようなら、顔を見てきます? あなたが声を掛けたら…
「あんた、誰?・・・何で俺と一緒のベッドで寝ているんだ?・・・ここ、病院か?・・・ベッドで一緒に寝てるとか、どういうことなんだ?」 那智は赤の他人に向ける警…
「それだけじゃなくて・・・。これは大胆な仮説になりますが、那智さんは、もしかしたら、進化形ヴァンパイア狼族に変化してしまったのではないかと・・・。それで、時…
「いや、データによると、息子達の母親はシングルマザーとして子供を産んでいる。父親の名は不明で、妊娠中に死亡したということになっている。 つまり、何というか・・…
大神はタオルを捨て、新しいのを開封した。 ローブの袖から腕を外し、腕を持ち上げながら表裏と拭き、特に汗が溜まりやすい脇の下は入念に拭いてやった。上半身前面は…
大神は那智が寝ている左側のスペースに膝を突いて吸血で体内に“気”を送るべく左首筋に犬歯を立てた。ブスリと那智の皮膚に穴を開け、その反動で溢れて来る血を“気”と…
大神は瞬間移動で直接那智の病室には行かず、ナースステーションの近くに降り立ち、まずは常駐の看護師に那智と三峰の容態を聞いた。大神が病院に戻って来たことを看護…
業者は午後4時に来るという話だったので、大神は3時半に三峰宅へ飛び、リビングで待機していた。待っている間、寝室で自主的に片づけを始めていても良かったのだが、一…
大神はガラス越しに三峰の様子を窺ったが、先ほどから寝相は全く変わらず、顔は真上を向いたままで、胸の微かな上下動から命の綱が辛うじて繋がっているのが確認出来る…
那智とは『迷月』に勤めていた時に三峰の客として時々見かけ、お愛想程度に会話を交わしていたに過ぎない。『国立絶滅種博物館』に転職し、三峰と住居が離れてしまってか…
「集中治療室はこちらになります」時雨はさっき来た方向へ戻って更に廊下の奥の方へと進み、左壁に並んだドアの一つを開けて大神を促した。そこには更に細い通路が廊下…
「まず、首の傷を吸血と唾液の塗布で塞いで、治癒力を高めるために性交によって“気”を注入しました。ちなみに那智さんには三峰君との性交の痕跡がありましたが・・・」…
着替え終えてベッドのスペースから出て来ると、「これ、使って下さい」と、時雨はビニール製のスリッパを大神に勧めた。その時、初めて大神は自分が裸足だったことに気づ…
急を要しているので、大神は那智の腰を持ち上げ、手っ取り早く進化形ヴァンパイアならではの淫らな治療を終わらせようと思った。しかし、那智のそこには三峰との情事の…
※ 本日、途中から性的表現自主規制のため2分岐します。 ものの数分も経たずに血の海の寝室にモクモクと冷気を帯びた煙が湧き立ち、白衣を着た二人の男が煙の中…
“凸月”の盛りが冷めて最初の休日、大神はこの暇を使って秋物から冬物へと衣替えをしておいた方がいい気がして、まずはいつもより入念に掃除を済ませた。 “綺麗にな…
本日は、FC2ブログ、『小説家になろう』へ分岐した内容がまだ戻って来ませんので、アメーバブログでは、追加登場人物をまとめておきます。 読み進める上での参考に…
どれくらい微睡んだか、ベッドが軋んで、トイレかどこかへ行っていたらしい那智が戻って来たのを三峰は感じたが、目を開けるまでもなく、再び眠りの淵に身を投じようと…
勢いよく背中から倒れた三峰は、 「せっかちだな・・・」 と、肝を冷やしたのを誤魔化すように言った。 「どんだけ会えなかったと思ってるんだよ?・・・俺、今日は…
※ 本日、途中から性的表現自主規制のため2分岐します。 「またハーレムか?」 その問いは皮肉を帯びていた。 「うん・・・まあ、それもあるけど、俺の前世・…
“いったい俺はどうすればいいんだろう?” 三峰は自身のハーレム構成員の一人である岩狭光樹(いわさ・みつき)のボディーガード、神住勇夜(かすみ・いざや)が前世…
「そうですか・・・。残念ながら俺には神住勇夜だったらしい前世の記憶が全く無くて実感が湧かないのですが、でも、自分はどこから来たのか?・・・という疑問はずっとあ…
中には赤い粉末と小さな紙片が入っていた。ビニール越しに紙片に見入ると、<影清へ サンキュ>と、ボールペンらしい黒インクで書かれてあった。「その赤い粉は、“擬血…
「そうですか・・・。そんなことがあったんですか・・・。でも、“たら”、“れば”を言ってもしょうがないですからね。実現しなかったこと自体が運命だったんですよ。そ…
谷山は直近の週末に三峰に勇夜の後見人二人と会わせるセッティングをした。 双方にとって最優先で時間を作るに値する要件だったので、それを可能とし、場所は三峰自身…
“いったい俺はどうすればいいんだろう?” 三峰は自身のハーレム構成員の一人である岩狭光樹(いわさ・みつき)のボディーガード、神住勇夜(かすみ・いざや)が前世…
「えっ!?・・・勇夜君の父親の誕生日が4月3日?・・・それは初耳です。今現在、大神と・・・あ、大神のことは御存じですよね?」つい、自分本位に大神と合意できてい…
「あの・・・ちょっと不思議なんですが、勇夜君の父方の祖父母が亡くなった後、なぜ、母方の祖父母の御家庭で育てる話にはならなかったのですか?まずは親類縁者が引き取…
「あの・・・本日、お目に掛ったのはお礼もありますが、ちょっと見て頂きたい写真がありまして・・・」 と、案の定、谷山は本来の目的に入り、テーブルの上に三枚の写…
夏と共に中3男子二人の来襲も去り、拍子抜けするほど静寂で平和な秋が心地良い風と共に運ばれて来た。 大神と三峰の職場、『国立絶滅種博物館』も大人数のお子様客は…
「三峰さんと大神さんに質問があるんですけど・・・」 サンドイッチを一つ食べ終わった勇夜が口を開いた。 「ん?」 「何?」 三峰と大神がサンドイッチやグラスか…
物語の途中で年が変わりました。 あけまして おめでとうございます。 本年も宜しくお願い致します。VO.Endicott 案の定、大差で大神チームが勝ち、…
「ごめん、デートの件はホント、ごめん・・・。転職、転居が一段落したら、今度はヴァンパイアとしての働きが悪いって協会から言われてアンチボディーをあてがわれたり…
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