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ミステリ/純文学/SF/ビジネス/ノンフィクション国内外問わずなんでも読みます。

ほぼ読書記録。

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2012/12/16

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  • 【本の感想】アル・サラントニオ『999(ナイン・ナイン・ナイン)』

    アル・サラントニオ 『 999 ( ナイン・ナイン・ナイン ) 』は、ホラーの第三黄金時代を築くという壮大な目的をもった全3巻のアンソロジーです。怖くないのはモダンホラーの名残でしょうか。後に『ボトムズ』として長編化されたジョー・R・ランズデール『狂犬の夏』だけは必読です。 作品の評価:★★★☆☆

  • 【本の感想】神林長平『戦闘妖精・雪風(改)』

    神林長平 『 戦闘妖精・雪風(改) 』は、惑星・フェアリで異性体との戦闘に明け暮れる人々の物語が、非情かつ冷徹なパイロット深井零と愛機 雪風を中心につづられていきます。人間とは何か、人は何のために戦うのかとういう形而上学的なSF連作短編集です。 作品の評価:★★★★★

  • 【本の感想】ダン・シモンズ『エデンの炎』

    ダン・シモンズ 『 エデンの炎 』は、火山活動が活発化したハワイ島で、突然現れた異形のものたちが人々を襲っていくといく伝奇ホラーです。マーク・トウェインの冒険譚と時を超えて交差するスリリングで凝ったつくりになっています。ちょっと意外な様相を呈するのですが、見せ場はたっぷりあります。 作品の評価:★★★★☆

  • 【本の感想】橘玲『亜玖夢博士の経済学入門』

    橘玲 『 亜玖夢博士の経済学入門 』は、経済学で使われる用語を物語形式で解説するものです。物語といっても、小難しいさとか堅苦しさとは無縁で、卑近(下世話)な話を取りあげています。用語の意味合いが理解しやすく、しばらくしたら忘却の彼方へ、とはなり難いように思います。 おすすめ 度:★★★☆☆

  • 【本の感想】ジョナサン・キャロル『炎の眠り』

    ジョナサン・キャロル 『 炎の眠り 』グリム童話ルンペルシュティルツヘンをモチーフにしたダークファンタジーです。童話に題材をとる作品にはいささか食傷気味なのですが、本作品は別格です。ハッピーエンドに一撃をくらわす最後の一文が秀逸です。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】吉田修一『静かな爆弾』

    吉田修一 『 静かな爆弾 』は、聴力にハンディキャップのある女性と、テレビ局に勤務する男性が織り成す恋愛小説です。男性をありがちな庇護者として描いておらず、湿度が極めて少ない作品です。なにより、音で隔絶された二人の出会いのシーンが素晴らしい。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】ジョナサン・キャロル『月の骨』

    ジョナサン・キャロル 『 月の骨 』は、シリーズの第一作となるダーク・ファンタジーです。冒頭から家族をまさかりで斬殺した<まさかり少年>が登場し、不穏な空気が漂いますが、それ以降暫くは現実世界と異世界が並行して語られる、夢か現かの世界みることになります。 おすすめ 度:★★★☆☆

  • 【本の感想】乙一『天帝妖狐』

    乙一 『 天帝妖狐 』は、このタブーな遊びで憑かれてしまった少年の物語。狼男の孤高さにフランケンシュタインの悲哀を加えを和風テイストに仕上げたような、せつない系のホラーです。場所や年代は特定されないけれど、どことなく懐かしさをともなった昭和の匂いがします。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】仁賀克雄 編『新・幻想と怪奇』

    仁賀克雄さん編・翻訳『新・幻想と怪奇』は、ハヤカワNV文庫『幻想と怪奇』全三巻の続篇にあたる。 ハヤカワNV文 …

  • 【本の感想】伊藤たかみ『指輪をはめたい』

    頭を打って誰にプロポーズするか忘れてしまった三股をかける主人公。 伊藤たかみ 『 指輪をはめたい 』は、結婚に迷走する男の物語です。女性たちに対峙するうちに、自分の本当の気持ちに気づいていきます。ディケンズの「クリスマス・キャロル」を思い出しました。 おすすめ 度:★★★☆☆

  • 【本の感想】H・S・サンテッスン『密室殺人傑作選』

    H・S・サンテッスン 編『 密室殺人傑作選 』は、フェル博士、クィーン警部、ブラウン神父らが密室の謎を解くアンソロジーです。密室とトリックのバリエーションの多さに驚嘆します。無名に近い作家の作品も収録されていますが、水準が高く一読の価値ありです。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】原田マハ『ランウェイ・ビート』

    原田マハ 『 ランウェイ・ビート 』は、ファッション大好き高校生たちが主役のケータイアオハル小説です。予想を裏切らない如何にもな盛り上がりですが、このサックリしたゆるふわ感がケイタイ小説の真骨頂でしょうか。疾走感は十分ですが、如何せん薄口です。 おすすめ 度:★★★☆☆

  • 【本の感想】ビル・プロンジーニ『失踪』

    ビル・プロンジーニ 『 失踪 』は 名無しのオプ=探偵シリーズ第2弾。パルプマガジンをこよなく愛す、肺癌ノイローゼ気味の中年探偵が主役のハードボイルドです。少ない手掛かりをもとに緻密な捜査を重ね、徐々に真相に辿り着いていく様は、これぞ探偵小説!です。 おすすめ 度:★★★☆☆

  • 【本の感想】田辺聖子『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』

    田辺聖子 『 感傷旅行 (センチメンタル・ジャーニイ) 』は、恋愛体質の妙齢の女性の物語です。半世紀も前の作品で、流石に言い回しやシチュエーションは古色蒼然としていますが、男女関係の根っこの部分や恋愛至上主義の女性の心の動きは、いささかも変化していないことが分かります。 おすすめ 度:★★★☆☆

  • 【本の感想】エルモア・レナード『スティック』

    エルモア・レナード 『 スティック 』 元自動車泥棒スティックが主役の犯罪小説です。本作品は、ムショ仲間の復讐という安っぽい話にならないところがいいですね。引かない、媚びない、省みない。タフでクールな40男の、降りかかった火の粉は払います的な生き様がかっこよいのです。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】金城一紀『フライ,ダディ,フライ』

    金城一紀 『 フライ,ダディ,フライ 』は、47歳サラリーマン鈴木のひと夏の冒険譚。学歴社会における「生ける屍、落ちこぼれ男子高校生集団ゾンビーズが活躍するシリーズ第2弾です。べタな展開です。ベタすぎてがっちりハートを鷲づかみにされてしまいました。 おすすめ:★★★★★

  • 【本の感想】乙一『暗黒童話』

    乙一 『 暗黒童話 』は、グロテスクで幻想的な雰囲気とミステリー作品のような展開という、著者の独特の世界観が堪能できます。殺人者に生かされ続けている人々のおどろおどろしい奇怪さは、まさに黒乙一。その中で繰り広げられるクライマックスの緊張感が秀逸です。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】ジョー・ゴアズ『死の蒸発』

    ジョー・ゴアズ といえばDKAシリーズが代表作。ダン・カーニーを筆頭とした探偵事務所の面々が主役のハードボイルドです。『 死の蒸発 』は、DKAシリーズの第1作目。リチャード・スタークの悪党パーカーが出演するという巨匠の遊び心が楽しかったりします。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】古川日出男『僕たちは歩かない』

    物語が枝葉をつけて大きく拡散していくような、言語表現の豊饒さに魅せられる 古川日出男 。『 僕たちは歩かない 』は、結論から言ってしまうと、どうにもしっくりきません。古川日出男作品として、つまらない、と言いたくなります。26時間制の東京に込められたメッセージとは何でしょうか? おすすめ 度:★★☆☆☆

  • 【本の感想】菅浩江『そばかすのフィギュア』

    菅浩江 『 そばかすのフィギュア 』は、びっくり仰天のアイディアとか、ハードSFのガジェットが飛び出すわけじゃありませんが、かえってそれが古さを感じさせないのでしょう。SFならではの舞台装置を借りながら、人の内面をじっくりと見つめたバリエーションの広い作品集となっています。 おすすめ 度:★★★★★

  • 【本の感想】横山秀夫『深追い』

    横山秀夫 『 深追い 』は、三ツ鐘警察署を舞台とした連作短編集です。同じ職場に務める警察官らが近接する住居で暮らし、独特のコミュニティを形成されています。生活空間に縦社会が持ち込まれているのが特徴的です。息苦しさが漂う人間ドラマが展開されます。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】カール・ハイアセン『殺意のシーズン』

    犯罪小説界のマーク・トウェインと評されるのをちょいちょい目にする カール・ハイアセン 。『 殺意のシーズン 』は、以降の作品と趣が違っていて、犯罪小説と言えなくもありません 。著者の作品の殆どはフロリダの環境保護の姿勢が色濃く出ています。本作品は、その姿勢がストレートに伝わってきます。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】ウィリアム・リトル『サイキック・ツーリスト 霊能者・超能力者・占い師のみなさん、未来が見えるって本当ですか? 』

    ウィリアム・リトル 『 サイキック・ツーリスト 霊能者・超能力者・占い師のみなさん、未来が見えるって本当ですか? 』は、タイトルどおり、霊能者や超能力者、占い師は、本当に未来を見ることができるのか、という真実を探求する旅の記録。良質のノンフィクションです。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】三浦つとむ『弁証法とはどういう科学か』

    三浦つとむ 『 弁証法とはどういう科学か 』は、結論から言ってしまうと、本書はヘーゲル弁証法を紐解くものではありません。「哲学とか宗教とか名のる古くさい迷信のとりこ」のような表現をするように、著者は、哲学不要論者なのです。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】瀧澤美奈子『150年前の科学誌NATUREには何が書かれていたのか』

    瀧澤美奈子 『 150年前の科学誌NATUREには何が書かれていたのか 』は、世界で最も権威ある総合学術誌「Nature」がどのような理念が掲げられて出発し、どのような道のりを歩んできたのか、雑誌制作に関わった科学者らの具体的な活動を通して明らかにしていきます。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】ビル・S・バリンジャー『赤毛の男の妻』

    ビル・S・バリンジャー 『 赤毛の男の妻 』は、殺人を犯した男女の逃避行と、彼らを追う刑事の行動を軸にしたミステリです。追うもの追われるものの視点がスイッチして緊迫感を盛り上げます。いわゆる最後の一撃が、この作品を味わい深いものにしています。 おすすめ 度:★★★★★

  • 【本の感想】吉田修一『あの空の下で』

    吉田修一 『 あの空の下で 』は、ANAの機内誌『翼の王国』に連載されていた12作品と、旅にまつわる6つのエッセイが収められた作品集です。直接的にしろ、間接的にしろなんらか旅にふれられていて、(旅にそそられはしませんが)まさに旅の空で読む物語の体裁となっています。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】ケン・フォレット『ペテルブルグから来た男』

    ケン・フォレット 『 ペテルブルグから来た男 』は第一次世界大戦前夜を舞台とした冒険小説です。著者の代表作のひとつ『針の眼』のように、歴史の、”もしかして”、に想いを馳せさせる作品となっています。当時の世界情勢のみならず、英国に押し寄せる変化の波が背景となっていて興味をそそられます。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】山岸真 編『90年代SF傑作選』

    山岸真 編『 90年代SF傑作選 』は、サイバーパンクが終結し、時代の息吹みたいのを感じなくなった90年代のSFアンソロジーです。編者の趣味によるところ大なので傑作かどうかは貴方次第というところ。バリエーションがより豊かな下巻はなかなか楽しめます。 おすすめ 度:★★★★☆

  • 【本の感想】阿部和重『アメリカの夜』

    阿部和重 『 アメリカの夜 』は、映画学校を卒業し、美術催事場のアルバイトをしている「哀しい男」の物語です。著者のデビュー作ですね。ストーリーは、主人公生の内的世界が縷々つづられていくだけです。あらためて本デビュー作を読むと、著者の精神は、その後の作品にも引き継がれているのがわかります。 おすすめ度:★★★★☆

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