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  • 秋晴続く剱岳

    秋も深まり立山も色付いて来た。そして、この三日間も快晴に恵まれた。剱沢小屋には若手ガイド達がトレーニングに来ていた。日本昔話のような飯の量は驚きだ。 この量をお代わりするので、見ている方が腹一杯になる。今回も快晴の別山尾根へ。平日とは思えないほど登山者は多かった。 少し渋滞もあったが、今季13回目の剱岳山頂へ。(例年の半分くらいしか登れていない)剱岳山頂が通算18回目のお客様もいて、剱岳初めてのお客様もいて、それぞれ感じ方も違うのだろう。秋晴の良い山頂だった。こういう時は、山岳ガイドは素晴らしい仕事だなと思う。この日は剱岳山頂へ6年ぶりに御神体が戻った記念すべき日だ。 ところで「ながら登山」について、富山県警山岳警備隊が紅葉シーズン中の事故防止に向けて警戒を強めている。 剱岳でも、 おしゃべりしながら写真を撮りながら景色を見ながら そういう登山者をよく見かけ..

  • 静粛な剱岳

    シルバーウィーク明け、久しぶりに剱沢へ帰ってきた。20日間も留守にしていたら、季節はすっかり晩秋の雰囲気に変わっていた。 連休中は雷鳥沢キャンプ場で、956張のテントだったらしいが、実数はそれを超えていたようだ。剱岳もかなり混雑したようだが、誰もいない静かな山に戻っていた。 これから剱界隈では、小屋締めや管理所閉鎖など冬への準備に向かう。 少しずつ、寂しさが増して行く時期になった。この日は剱岳をベースにガイド活動を行っている立山ガイドとある隠密行動。私達は、ガイド活動以外にもやるべきことがあるのだ。 このメンバーで、剱岳に登ることはなかなかない機会だ。 そして、北方稜線ガイド。香川ガイドと検見崎ガイドとのコラボ企画。ずっと好天をお祈りして来たのだが。初日は酷い風雨で、その後の天気予報も良くなかった。北方稜線は多少の悪天候でも行けるが、剱沢の渡渉が心配された、 渡渉ポイ..

  • 黒部源流の旅

    シルバーウィークは未知の世界へ。 初日は、またも薬師沢小屋へ。foxfireの松下氏と久しぶりに再会。短い時間だったが、久しぶりにフライフィッシングを楽しむ。イワナさんと御対面。一匹だけ、釣れました。そして、楽しい一夜をありがとうございました。 翌日は、大東新道から高天原へ。実は私、薬師沢小屋から橋の向こうは初めてです。(昔、上ノ廊下へ行ったことはありますが、記憶が薄いので…)お客様の脚が速く、3時間ちょっとで高天原温泉に着いてしまいました。せっかくの秘湯なのに、YouTuberが大騒ぎしていて興醒め。4連休だから、仕方ないか。せっかくなので、竜晶池と夢ノ平も行きました。翌日、3日目は温泉沢へ。残念ながら、ツアーの16名パーティが先行していた。こんな静かな山深い場所で喧嘩に巻き込まれたくないので、間を開けてゆっくり登っていたが、ツアーがルートから外れて、ど..

  • 無力

    お客様として、ある期間一緒に登っていた方が亡くなるのは何より辛いことだ。 この方とも、いろんな思い出があった。最後は喧嘩別れのようになったが、お互い真剣だったからぶつかったのだと思う。 お客様として長期間お付き合いした方で病死は別にして、山での死亡事故は今回で4人目だ。 みんな、山で死ぬのは絶対本望ではなかったはず。 死んだら終わりだ。 私は今までいったい何を伝えることができたのだろうか。 コロナ禍もあり、息が詰まるようなガイド活動の中で、今回の訃報を聞いて更に自分の無力さが心底嫌になった。 昨日、久しぶりに吉峰の親分を尋ね、最近思い悩むことをいろいろ話しをさせてもらった。 そして、山岳ガイドは何を目指して生きるべきかのヒントを戴いた。 そして、何かと面倒な近年の山業界への違和感に対して、どう接して、どう生きるかを考えるキッカケを..

  • 美渓 赤木沢

    奥黒部の美渓「赤木沢」へ。天気予報は悪かったが、12日午前中は必ず晴れると確信して入山。初日は薬師沢小屋へ。久しぶりに折立から入山し、癒される景色と草木を見ながら、のんびりと歩く。薬師沢小屋に着くと、なぜか心身が休まる。テラスで黒部川を眺めながら、ビールを飲む贅沢な時間。可愛いTシャツが売ってました。大和景子画伯に似顔絵を描いてもらう。彼女と飲む酒は特に美味い。川の音が聞こえる部屋で良く眠れた。翌朝は予定通りの快晴。こういう場所でもミレーのダイニーマザックは重宝する。赤い沢床に感動する皆様。まさに雲上の楽園だ。青い空に向かって、どんどん滝を登る快感。弱点を拾いながら、安全確実に進む。大滝以外は全て簡単に登れる滝が続くので充実する。大滝は左岸を高巻くが、脆いのでロープを使います。詰めは草原で、濡れたものを乾かして登山スタイルに着替える。秋晴れの黒部源流域は、暑くも寒くもなく、爽やかな秋風がひ..

  • 秋のはじまりに

    夏も終わり、山は朝晩寒くなって来た。9月に入り、連続して発生した台風9号と10号に気をつけながら、5日間2回のガイド活動だった。風の影響を考えながら稜線での行動をなるべく避けて、裏剱周辺で。剱澤小屋、真砂沢ロッジ、仙人池ヒュッテにお世話になった。 コロナ禍で大変な苦労を重ねながら営業してくれている剱立山の山小屋、山荘の皆様には感謝と尊敬しかない。我々、山岳ガイドが今シーズン活動できるのは、山小屋を開けてくれているからこそであり、そのことへの感謝は未来永劫、忘れてはならない。私が、山小屋に貢献できることはとても小さなことだ。 今春、絶望の中で試行錯誤しながらスタートして、なんとか9月まで来た。今シーズンのガイド活動は、かなり安全マージンを取ることに決めている。周囲に心配を掛けるような無理な登山、派手な登山は控えて、時間的にも体力的にも余裕を持った行動を選択して、山に居られる幸せを..

  • 八月の終わりに

    8月最後の剱は南壁へ。しかし、晴れ予報が外れて朝から雨(涙)山頂から下山を開始したら、どんどん天候が回復してきた。 だから、ブロッケン! 影絵に見惚れる。今回は、参加人数が多かったので松田ガイドにサポートしてもらいました。下山あるある、の好天に! これで、雨に泣かされた7月、晴れが続いたが巡り合わせが悪くパッとしなかった8月が終わった。 8月31日は、立山沢登りへ。この日に限って、気温が下がり皮肉なものだ。でもこの沢は、誰もいなくて静かで楽しい。沢登りは麻薬だ。(麻薬使ったことないけど)私はゴルジュ突破に熱心だった時代もあり、沢の魅力や危険は、それなりに理解している。その中で、ガイド山行で沢登りを行うことは、非常に危険だと認識している。ロープを積極的に使うガイドとしては、沢は安定した確保が難しい。ロープを使うこと事態が危険な状況もある。安全にお客様を案内する立場とすれば、ヒヤヒヤも..

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