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或る物書きの英語喉と小説まみれのジャズな日々 https://www.eigonodogutman.com/

英語喉実践者、ギター弾き、アパレル業界で営業・企画・広告制作を経て副業で始めたライターが本業になった筆者が、英語喉とジャズと小説をこよなく愛し、映画・アニメ・漫画・R&B・70年代ロック・Suchmosなどに眼がない或る物書きが綴る。

従来の「キネイティブ英語が聴けない話せない」方法を根底から覆す革命的な英語発音アプローチ「英語喉」で学び方が変わる!聴けて言えれば自分が教師になる英語喉の世界へぜひ

Masa
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2012/09/02

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  • YouTubeで英語喉 3ビートを感じて機関銃英語を聴き取ろう

    これまで英語喉について色々とコラムを書いたが、非常に反響がよかった。特にMOVIESのカテゴリーとして書いたものだが、ウィル・スミスの英語に関してのコラムはおかげさまで大反響となり、公開後1日で2万近いアクセスがあった。いわゆるバズるという経験ができたコラムだ。 ~スリービートを理解するだけでも必ず聴き取りは向上する~ ところでその後、スリービートについてもっと知りたい、もっと理解したいというリクエストを数件頂いた。 英語喉のスリービートないしシラブル(音節)の基本説明に関しては先に挙げたウィル・スミスのコラム以外でも、下記のコラムで掘り下げている。 日本のジャズプレイヤーがもっと世界で認めら…

  • 伊集院静「いねむり先生」 ある人物とのふれあいによる絶望からの帰還

    急性骨髄性白血病により27歳で若くして逝った妻、女優・夏目雅子は伊集院静にとって宝珠であった。彼は病気の発覚とともに全ての仕事を止めて全力で病床の雅子に寄り添うも、運命は残酷であった。底の見えない絶望の深淵に佇み、彼はアルコール依存症となる。だが、ある人物との出会いで次第にいのちの傷が癒されゆく。 〜決して癒えることのない傷さえ癒す「いねむり先生」とは〜 伊集院静の作風には、どのような悲惨な状況でも、人間に対する信頼が根底に横たわっている。作品によってその規模は様々ではあるけれど、ひとつひとつが「再生の物語」であると言えるだろう。 しかもこの作品は、他の彼の作品とは一線を画している。なぜならず…

  • アンジェリーナ・ジョリー「SALT」で知った真摯なポーカーフェイス

    2010年のアメリカ映画で原題 「SALT」は、アンジーが演ずるところの「二重スパイ」の嫌疑を掛けられるCIAエージェント、コードネーム「ソルト」の華麗にも激しいサバイバルを描くスパイアクション映画である。 〜アンジーの女優魂が炸裂、スリリングで壮大なスパイ映画〜 英語喉で得た聴き取り力でもって字幕無し、つまりネイティブと同じ条件で映画を楽しむのは、ともかくあらゆる意味で字幕付きで観るのとは全然違う。今回はアンジーことアンジェリーナ・ジョリー主演の傑作スパイムービーである「ソルト」を紹介させて頂く。 いやはや、いつもながらアンジーの「体当たりの演技」・・・彼女の女優魂には脱帽せざるを得ない。 …

  • 小川洋子「人質の朗読会」あらゆる人の胸中に息づく物語たち

    小川洋子の透明感のある作品世界には、ある種の中毒性があるかも知れない。現実的ではあるのに、どこか幻想的な香りと何か憂鬱で気怠い趣きが漂い、だからこそ妙にリアリティに包まれたりする・・・・不思議な作風に私は強く惹かれる。 人質の朗読会 〜声はいのち、言葉は人生、それこそ彼らが遺したもの〜 「人質の朗読会」は、そんな彼女の稀有なる作品世界を堪能できる素晴らしい小説だ。「妊娠カレンダー」や「博士の愛した数式」で知られる作家、小川洋子の作品の多くは、設定の絶妙さが秀逸だと思う。 すべてではないが、設定自体でもう半分は成功しているようなものだと言えば言い過ぎだろうか。 もちろん、奇抜でもなければ非現実的…

  • ヨッシーは日本国内でも指折りのガチな「イングリッシュヲタク」主婦

    東京在住の英語喉実践者であるヨッシーさんは「留学や海外在住なしにネイティブ並みに発音し会話できるようになることを目指して頑張っている」主婦だ。筆者の知る中では日本国内屈指の、最もガチで英語に向き合っている主婦のひとりだと思う。 https://kokusan-native.at.webry.info/ ~ 国産ネイティブ交遊録 Yossy(Tokyo, Japan)〜 昨日のコラム『ニュージャージーのジェニファーは合衆国の偉大なる「フツーの主婦」』でチラッと名前が登場した「ヨッシー」さんについて書いてみようと思う。 ヨッシーさんは筆者と同じく「国産ネイティブ」のひとりである。英語学習に関するか…

  • ニュージャージーのジェニファーは合衆国の偉大なる「フツーの主婦」

    ハドソン川を挟んでニューヨークと隣接するニュージャージーは、イギリスから独立した最初の13州のひとつで、その名はイギリス海峡にあるチャンネル諸島ジャージー島に由来する。ジェニファーはそのニュージャージーに棲む普通の主婦だった。 ~ネイティブ交遊録 Jennifer (New Jersey, United States) 〜 ジェニファーとは本当によく話をした。とは言っても、たわいもない日常の話、家族の話などだ。そう、彼女はアメリカの本当に普通の主婦なのだ。 息子が本を読まないと言っては嘆き、ゲームやYouTubeにはまっている12歳の息子に「一日せめて20分ぐらい本を読みなさい!」と言うような…

  • ニューヨークのケンとの英語交流「アメリカのふたりのケン」後編

    ニューヨークのケンとも、カリフォルニアのケンと同じく Lang-8 で知り合った。前編で述べた通りふたりに接点はない。だが、どちらもアメリカ生まれの英語ネイティブであり両親がフィリピン系だ。また年齢もほぼ同じ20歳前であった。 ~英語ネイティブ交遊録 Ken (New York, United States) 〜 彼は相当な日本文化ヲタクだったと言ってよいだろう。アニメや漫画はもちろん、AKB48のファンでもあった。誰が一番お気に入りかと問えば、照れながら「ともちゃんです(板野友美)」と言うケンであった。 そんなお茶目なケンだが、日本語の勉強(独学)も凄まじく、特にライティングは本当に素晴らし…

  • ザ・ファブルを読むなら心せよ!極上の面白さに脳天射抜かれんことを

    南勝久による「ザ・ファブル」は筆者としては久しぶりに出会った、本当に面白いアウトロー漫画だ。おかしな言い方だが、アウトロー漫画、あるいはスナイパー漫画としての品格を備えている。そして現在も進化しながら、連載が続いている。 ザ・ファブル ~稀有なる格調高きアウトロー漫画よ「ゴルゴ」を抜き去れ~ 小説では「ピカレスクロマン」つまり悪漢小説というものが存在する。犯罪者に限らず広い意味での悪人が主人公であり、「白い巨塔」なども含まれる。 それと同じではないが、多少似たニュアンスで漫画の世界に「アウトロー漫画」が存在する。ヒットしたもので言えば和久井健「新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜」や高橋ヒ…

  • カリフォルニアのケンとの英語交流「アメリカのふたりのケン」前編

    筆者にはケンという名の、ふたりの英語ネイティブとの交流があった。カリフォルニアのケンとニューヨークのケンである。この二人には直接の関係はない。ただ、年齢も近く日本文化好きなアメリカ生まれの英語ネイティブで・・・・両親はフィリピン人という共通点があった。 ~英語ネイティブ交遊録 Ken (California, United States) ~ カリフォルニアのケンは、筆者が英語喉を始めたおかげで、初めて Skype で語り合えるようになったアメリカ人だ。 2011年2月に英語喉に出会って、3日で CNN が聴こえるようになった筆者は、このメソッドはただものではないと直感し、著者である上川カズさ…

  • 英語喉上川氏のVoicy英語チャンネルにゲストとして出演した件

    英語喉著者であり、筆者が師匠と仰ぐ「カズさん」こと上川一秋氏のVoicyの番組「国際結婚と英語」にゲストスピーカーとして招待された。収録したものが6月9日と10日の二回に分けて公開され、いつでも聴けるようになっている。 画像引用元 https://voicy.jp/channel/834/48179 ~ブランク6年を経て英語リハビリ中に出演した英語番組~ アメリカ合衆国バージニア州在住のカズさんと時間の都合を合わせて、収録は番組公開の3日ほど前におこなわれた。さほど長くないので、ぜひ聴いて頂きたい。現在Kindle出版準備中の「小説 喉の旅」について語っているのは、下記リンク=第2回目の方だ。…

  • アンドレアは日本男子に嫁ぐ夢を追い続けるコンピュータ―サイエンス学士

    〜 英語ネイティブ交友録 Andrea (Utah, United States) 〜 2011年の夏から秋にかけて、ちょくちょくSkypeで話をしたアンドレアはブリガムシティーというアメリカのユタ州北部、ワサッチ山脈の麓にある人口都市約1万8千人の都市に住んでいた。 彼女はコンピュータ―サイエンスの学士を持っている、いわゆるエキスパートだった。しかも当時彼女は、さらに別の学士を取ろうと試みている最中だと言っていた。 そんな上昇志向の女性であるアンドレアではあるが、一方で日本の文化をこよなく愛していた。 特にその数年間は音楽にハマっていたそうだ。彼女の最たるお気に入りであり理想の男性は GAC…

  • 柳広司「ジョーカー・ゲーム」はスパイ小説の常識を覆したインテリジェンス・ミステリーだ

    「ジョーカー・ゲーム」は柳広司による、日本ならではのオリジナリティ溢れるスパイ小説だ。いや、「知の巨人」と言われる、元外務省主任分析官である作家の佐藤優によれば「インテリジェンス・ミステリー」という新しい分野だと讃えている。 ジョーカー・ゲーム ~魔王と呼ばれる結城中佐のクールでストイックな魅力全開~ この本は連作形式、つまりある同一設定のもとでの別々のエピソードの短編集であり、全体として一つの長編としても読めるタイプの編纂パターンであり、私もその形式は割と好きである。 余談だが、この連作形式と通常の長編小説を、見事に違和感なく融合したのが横山秀夫だ。特に色々な意味で物議を醸した、それでも名作…

  • 人間の荘厳な生と死を問いかける「ALIVE ~生きてこそ~」

    1993年のアメリカ映画で邦題は「生きてこそ」というこの映画は、公開当時良くも悪くも「問題作」として話題に上がっていた。その時は結局観に行かなかったのだが、ずっと気になっていた映画の一つである。実話を元にしたドキュメンタリー小説「生存者」が原作の映画だ。これを英語喉による聴き取りで、字幕なしで観た。 ~英語喉で観れば外国人のセンシビリティが伝わってくる~ 1972年のウルグアイ空軍チャーター機がアンデス山脈に衝突した事故で、乗客はステラ・マリス・カレッジのラグビーチームのメンバーとその関係者だ。 有名な話ゆえにネタばれとはならないと思うので書くが、食糧が尽きた彼等は、最終的に先に逝った乗客の人…

  • 「フィラデルフィア」人種を超えて亡き友の尊厳を守る闘いがそこに

    アメリカ映画「フィラデルフィア」は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミがメガホンを執った、1993年の素晴らしい映画だ。トム・ハンクスが主演ということになっているし、勿論彼の演技は素晴らしいし、アカデミー主演男優賞を取った。 ~デンゼル・ワシントンの台詞に臨場感ある英語を学ぶ~ この映画における助演デンゼル・ワシントンの仕事は、充分それ自体が主演級とも言える堂々たるものだったと思う。 英語喉を始めるよりも前に、字幕で観たことはあるが、英語喉で得た聴き取り力を使って字幕無しで観ると、迫力や臨場感が違う。法廷のシーンがメインだが、手に汗握る展開だ。 // 最も印象に残ったシーンは・・・トム・ハンムス…

  • 「ショーシャンクの空に」におけるMフリーマンの諦観と希望から学ぶ英語

    1994年のアメリカ映画「ショーシャンクの空に」はスティーブン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」を映画化したものだ。オスカー受賞こそ逃したが7部門にノミネートされ、世界的なヒットムービーとなった。日本でもこの映画のファンは多いようだ。 ~名優モーガン・フリーマンの英語をディクテーション~ 筆者はキングの原作を映画化される10年前に読み、これぞ小説だと感銘したものだった。そして映画化されたものも、素晴らしい出来栄えであったことは論を待たない。壮大で爽快で感動する冒険譚として仕上がっていた。 余談だが、小説の原題 "Rita Hayworth and Shawshank Redempt…

  • ウィル・スミスのHITCHはネイティブ太鼓判の英語上達ツールだった

    あるネイティブ友人が以前、「HITCH」という映画をとりわけ英語を学んでいる日本人に強力に薦めまくっていたことがあった。2005年のアメリカ映画「HITCH」(邦題:最後の恋のはじめ方)はウィル・スミスが主演のラブコメディだ。 ~ウィルの英語に顕著な「シラブルのスリービート」とは?~ 彼曰く、「内容は洒落ていて、しかもアメリカ人が日常に使う言葉や言い回しがふんだんに盛り込まれている上に、俳優たちの語り口がほとんど日常会話の感じなので勉強になるぞ」ということだった。 筆者自身はラブコメディ系はあまり興味がなかったので、そういうことでもなければ一生観ないであろうこの映画を、当時レンタルDVDで字幕…

  • ブリタニーは若くして関西のオバちゃんばりの世話焼きネイティブだった

    アイオワ州のブリタニーは20歳ぐらいの若さにも関わらず、関西のオバちゃんたちのように世話焼きなネイティブだった。もちろん良い意味で。Skypeを通して観たルックスは、ラルフ・ローレンのモデルでもできそうな、上品なアメリカ娘だった。ルックスと世話焼き加減のギャップがなかなか素敵であった。 〜 英語ネイティブ交遊録 Britany (Iowa, United States) ~ 英語喉を始めたばかりの頃にLang-8で知り合い、最初はSkypeのテキストチャットから始まった。そのうちボイスチャット、ビデオチャットもするようになったが、他のネイティブと比べて少々早口だった。容赦ない普段の喋りで相手を…

  • 豪州青年アンディは宮崎駿アニメにぞっこんで卒業研究のテーマにした

    アンディはオーストラリアに住む、大学進学を控えたハイスクールスチューデントだった。Masa Radio を始める少し前、その時はまだ確か6~7人だったネイティブ友人やクレイジー・サーファー・ビジネスマンの田地悠平さんと英語で会話しては、ポッドキャストごっこのようにアップロードしていた。 ~オーストラリアの心優しきジブリファンのアンディ~ これは余談だが、悠平さんと居酒屋でトークしたものや、面白かったのはニセ外人シリーズと称する出し物もあった。 設定として片方が本当の英語ネイティブでもう一方がニセ外人という役割で、対話をしながらアドリブで、ネイティブがノンネイティブのあらを探して偽物だと追及する…

  • 「フォレスト・ガンプ」を観ればわかる南部訛りの強烈なスリービート

    トム・ハンクスの出世作であり、公開当時色々と話題になった「フォレスト・ガンプ」について、英語喉方面から書いてみよう。この映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で一躍有名になったロバート・ゼメキス監督の作品だ。 ~トム・ハンクスが再現する南部訛りは英語発話のお手本~ 主人公である、知能は劣るが純粋でエネルギッシュな「うすのろフォレスト」を通して50~80年代の古き良き(賛否はあるが)アメリカを描いている。 ストーリーや背景ももちろん面白いが、とても興味深いのがフォレストを含む登場人物の強烈な「南部訛り」だ。アラバマ州ということでいわゆる「ディープサウス」のクセの強い訛りが丸出しである。 70年…

  • ジェントルマンの近代テーラードスーツが現代スーツに至るまでの変遷

    「ジェントルマンの深い意味の中に潜む近代テーラードスーツの誕生秘話」では、民衆から尊敬の目で見られていたジェントリーたち、つまり「ジェントルマン」の装いとしての、約100年前のスーツの誕生までを時間遡行した。当時はまだまだ既製服のスーツは存在しなかった。 画像引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E5%BA%83 ~職人と工業化、量産と一張羅、相対するものが切磋琢磨~ 上流階級である英国の貴族や指導者階級、ジェントリーたちがサヴィルロー通りに割拠するビスポークテーラー(仕立て職人の店)で服を注文していたが、その文化は今も息づいている。 そして次…

  • ジェントルマンの深い意味の中に潜む近代テーラードスーツの誕生秘話

    紳士服業界が長かったので、たまには服飾に関することも書こうと思う。今回は、あまり知られていないテーラードスーツの誕生秘話についてだ。テーラードスーツとは、ビスポークテーラー(英国の仕立て屋)で仕立てられるタイプのいわゆる背広型の洋服の事を指す。 ~なぜスーツの形は200年間もほとんど変わらないのか?~ (出典)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E5%BA%83 現代においてスーツもしくはメンズスーツと言えばテーラードスーツを意味する。では、テーラードスーツ(以下スーツ)における、歴史の中でのデザインの変遷と、スーツを着る精神的ならびに文化的背景とい…

  • ジャマイカにMasa Radioを紹介したマーカスはマキシ・プリーストの親友

    「Masa Radio」は以前、筆者が英語喉実践の一環として発信していた、自作ポッドキャストのことだ。2011年当時は無料で使えたAudioBoomというアプリケーションを使用して作っていた。 画像引用元 https://jamaicanlearningjapanese.wordpress.com/ ~日本文化が大好きな日本語勉強家のマーカス・バード~ このMasa Radioは言語交換サイトで知り合った主に英語ネイティブ(一般市民)たちに、Skypeで筆者がインタビューするという5分間のトークセッション番組だ。 英語喉開発者の上川氏、カズさんは幾度となく「外人相手に英語でPODCASTを始め…

  • シャイな青年ベンは日本アニメのみならず鉄道システムに惹かれていた

    アメリカ人青年ベンは知り合った当時(2011年)オハイオ州にすむ学生だった。言語交換サイト Lang-8 (2019年6月現在、新規登録は停止中)で知り合い、お互いの書いた文章(彼は日本語で私は英語)を添削し合う仲になり、Skypeでボイスチャットやビデオチャットもするようになっていった。 ~英語ネイティブ交遊録 オハイオのマーティことベン~ 非常に日本好きだが、「僕はヲタクじゃないよ!」と最初から強調していたのが印象に残っている。 御多分に洩れず、彼もジャパニメーション・・・日本のアニメフリークだ。ただし異色なことがひとつあった。日本の dense(過密)な近代都市や複雑な電車等の交通システ…

  • 楡周平 「陪審法廷」は人が人を裁く重さを熱く丹念に描き切った物語

    5年ほど前に、この楡周平の読み応えある小説「陪審法廷」を読み終わった時、胸の奥からこみ上げる熱いものをこらえ切れなかった。そして思った。もし自分が将来において、「裁判員」に選任されるようなことがあれば、その時はもう一度この一書を深く読み返そう・・・冷めやらぬ興奮とともに心でそう誓った記憶は今でも鮮やかだ。 陪審法廷 ~陪審員に選任された平凡な主婦の人生初の大いなる発言~ 日本版の陪審員制度とも言える、国民参加の裁判員制度が導入される前に発表された作品だが、それを意識して執筆されたのはまず間違いないだろう。 物語は終身刑か無罪かという、第一級殺人罪で裁かれる日本人少年研一の事件を軸に描かれる。 …

  • 名作「TO CHI KA」に見る渡辺香津美の「フィンガリング」の秘密

    日本のジャズシーンでもギタリストの中で名実ともに最高の弾き手である、渡辺香津美の名アルバム「TO CHI KA」は1980年に発表された、ジャズのフュージョンムーブメントの頂点を極めた記念碑的名作だ。 ~「液体のように滑らかな指」それがKazumi Watanabe ~ 常に香津美のギターは素晴らしいが、とりわけこのアルバムでのプレイは瞠目すべきクオリティであり、個人的には彼の最高傑作だと位置付けている。 万人が認める恐ろしいほど滑らかなフィンガリング アルバム中の「リキッド・フィンガー」という曲は、液体のように滑らかな指の動きという意味であり、彼のギタープレイのスタイルを表現した言葉だ。 時…

  • 英語の喉発音が走り幅跳びに似ている件

    遡ること8年余り、2011年の1月から英語学習を独学でやろうと始めた。というのも、当時取締役を務めていた会社で、地域の外国人にも服を提案しようと考えたからだ。 ~喉発音は普通に「音の助走」を伴い、だから良く響くのだ~ 色々教材を探す中で、Amazonで英語喉に出会った。最初はうさん臭かったし、レビューも賛否両論だったが、本物はすぐにわかるものだ。 共著者のひとり上川一秋さん(もうひとりは奥様のジーナ・ジョージさん)のR音を説明するYouTubeを観て目からウロコだった。そのやり方を試してみたらネイティブっぽいR音が自分でも出せたので興奮した。 また他の当時の英語喉実践者のYouTubeや音声フ…

  • エリック・クラプトンのスローハンド奏法の真実

    音楽ファンなら "Eric 'Slowhand' Clapton" という言葉を一度は聞いたことがあると思う。グラミー賞を実に18回も受賞したエリック・クラプトンは、音楽史上に名を残す偉大なギター・プレイヤーであり、これを書いている2019年(令和元年)の6月現在、74歳ながらもいまだ現役で音楽活動をしている。 ~スローハンド語源の所説を喝破するクラプトン奏法の実際~ 1960年代前半、彼が若い時に「ヤードバーズ」というバンドに参加していた。このバンドは後にもジェフ・ベックやジミー・ペイジといういずれも世界3大ギタリストの候補となり得るトップレベルのギタリストを輩出した、インキュベータ的な伝統…

  • 英語喉と漫画英訳本の相乗効果こそ "internalization"

    日本漫画の英訳本は、楽しみながらビジュアルイメージとストーリーの中での実際に使われる流れも動員してボキャブラリーを増やせる、良質な学習ツールだ。 ~楽しみながら英語を「内在化」するのに役立つツール~ 筆者は英語喉に出会い、どんどんネイティブと言語交換サイトで知り合い、日常にSkypeを通して対話しまくっている頃に、輸入物のペーパーバックの「デスノート」を皮切りに「モンスター」「スラムダンク」「バクマン」を英語で読破した。 いずれも長編ものだが、楽しくて苦にならなかった。 何より漫画中の英語が、教科書的ではなくて、普段ネイティブと話している時の彼らの表現するニュアンスのように自然なのだ。 Spo…

  • 現代屈指のジャズ・ソロギターの達人 タック・アンドレス

    タック・アンドレスは現代屈指のジャズギタリストであり、夫人であるパティ(ヴォーカル)とふたりでジャズデュオ=タック&パティとして活動している。 ~ジャズギターの神ジョー・パスさえも超えたギタリスト~ デュオの時はパティを引き立てることに専念している彼だが、ギタリストとしてどれぐらい凄いかはYouTubeでも観られる究極のソロ演奏でわかるであろう。サンタナの名曲「哀愁のヨーロッパ」のソロギターアレンジだ。 ちなみに夫婦での演奏も。もはやどこを切っても「愛」しか出てこない。 筆者も過去に2回ライブを、大阪ブルーノート(現ビルボード)でかぶりつきで観た。恥ずかしながら一度は感極まって、握手もしてもら…

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