晃と龍2－207 気持ちは隠せない

加奈子は 楽しすぎて 油断してしまった ことを悔いた。 雄一郎の雰囲気が 変わったからだ。 何かと言えば 晃を可愛い可愛いと 口にしていたが その言葉が 出…

晃と龍2－206 暴力のように

それはそれは、 なんともいえない 目つきの少年の 口元が動いていて、 睨みながら 雄一郎に何かを 言っているように 見えた。 何を言っているのか 予想できな…

晃と龍2－205 もやもやの答え

園の前の道路に 停車した車を出て 雄一郎が加奈子にも 来ないかという 感じで促したが 加奈子は 3年前にここに 一度来ているので 中には 入りたくなかった。…

晃と龍2－204 愛を感じて

晃も加奈子が 振り払わないで 手をつないで くれて嬉しかった。 加奈子と出会って 加奈子に 抱きしめられた 時間に戻りたい とは今は思わない。 こうしてただ…

晃と龍2－203 顔を見れない

それはちょっと 軽く引っ張った 感じだが加奈子は 気が緩んでいる晃を 制するように すぐ体を押して、 魚の針を 取ろうとした。「雄一郎！ 魚が可哀想だから …

晃と龍2－202 過去の何か…

  上手になった… 大したことのない 言葉間違いだろう とは思ったが、 晃が何も考えずに うっかり言った 言葉が雄一郎の 頭に違和感を 生んだ。 お弁当を か…

晃と龍2－201 ほころび

釣り上げた魚は 逃げようと 跳ねまくり晃はまた 雄一郎に甘えた。「魚が針を飲んでるよ！ 糸が俺に絡まったー！！ 助けて雄一郎さん！」 糸を引き寄せて 魚を持…

晃と龍2－200

園の子の分だけでなく 自分が食べる気 満々で献立を 考えている雄一郎。「うわーすげえ！ 鯉って食べていいの？」 釣り上げた魚が 動き回るのに 晃もはしゃいで…

晃と龍2－199 熊パパのメルヘン

明るくて爽やかな 雄一郎に似た人を イメージしていたが、 実際は無口で 厳しい父親とは ちょっと晃は 予想していなかった。 晃は一番 幸せだった父 剛健の腕…

晃と龍2－198 幸せがよみがえる

晃の家族は 余裕はない生活 だったが父・剛健も 母・さなえも 近場の旅行に 晃をよく 連れて行った。 剛健の運転で 後部座席に晃とさなえが 座って歌を歌う。…

晃と龍2－197 晃くんと加奈子さん

平日オフィスで 勉強するだけでなく 土曜日に 雄一郎の家でも 勉強しに行く ようになった晃は 遊び半分勉強半分で 楽しく雄一郎と はしゃいでいた。 土曜日な…

晃と龍2－196 全員勝てない

あほな犬は 誘拐されても 笑顔で連れていかれ、 逃げる泥棒に 奈々はあたしが 成長するまで 待ってー！！と 叫ぶのまで脳裏に 見えた。 スーパーアイドルが …

晃と龍2－195 後ろから持ってかれる！！！

沙也加の急接近を なんとか 阻止したい奈々だ。 中学という 小さな世界で、 恋人になった 保健医の存在を 気づかない奈々は 魅力的な スーパーアイドルに 晃…

晃と龍2－194 呆れるほどうざい

晃の恋愛対象は 大人の女。 沙也加は普段の 服装も最近凄く 大人っぽい。 仕事では少女らしさを 醸し出しながら 大人の雰囲気も 取り入れて、 それは女優の仕…

晃と龍2ー193 沙也加さんがマジでヤバい！

奈々のひずみの原因は 東京公演の時の マヨクラリーダーの 沙也加が 明らかに晃を 狙ったミエミエの アピールのせいだ。 沙也加は歌いながら、 踊りながら、 …

晃と龍2－192 別のひずみ

たくさんの 子供たちの中でも 晃はキラキラ 輝いている。 少女たちはみんな 桐生晃に恋をしている。 子供の世界の 恋の真似事でも、 子供の世界だからこそ 煌…

晃と龍2－191 うらやましい

2学期になって 晃を取り巻く 環境に小さな ひずみが起きていた。 その中心である 晃自身は いつものように 深く考えずに 生きているので 小さな異変には 全…

晃と龍2－190 このトキメキは恋？

10数人の少女たちは 全員同じ イエローのミニスカートを ふりふりさせて、 舞台全体に 配置し、 全員で指を天井に 突き上げて、 それからアリーナ席 1階席…

晃と龍2－189 光でいっぱい！

「頑張るから晃も ちゃんとわたしを 見てねー。」 沙也加に 引っ張られていく 奈々に手を振る 晃を沙也加は ちょっと睨む。 私には頑張れって いってくれないの…

晃と龍2－188 許してあげる

少しだけ施設の  職員さんと話してから 沙也加は横で 見ている晃に 視線を移した。 初対面で 喧嘩した二人だが 沙也加はもう気にして いないわよ、 無礼は許…

晃と龍2－187 なんで呼び捨て？？

久しぶりに 顔が見れて、 それが自分に会いに 来てくれたんだと 思い込んだ奈々は 大喜びの気分のまま 晃にめがけて ほとんど飛び掛かり、 そのまま首に腕を …

晃と龍2－186 なんで楽屋にいるの？！

夏休みは結局 雄一郎たちと 遊びに 行けなかったが、 学校が始まってから 9月中旬の日曜日に 天使の羽園の 子供たちとみんなで 遊びに行った。 マヨネーズク…

晃と龍2－185 来ない未来

そんな風に感じて 加奈子は不思議な 気分になった。 二人の両親に 孫を見せろと 責められるのは 苦痛だったが、 こんな風に 雄一郎の隣に 子供がいるのを 見…

晃と龍2－184 雄一郎の心の中

良い天気に 友達と遊びに行くより、 スケベな遊びに行くより、 雄一郎に勉強を 教えてもらう のが楽しいらしい晃と、 子供を横に置いて 優しく教えている 雄一…

晃と龍2－183 秘密の合図

加奈子も雄一郎の 後ろから顔を出した。 長い髪は 艶々光って、 ふわっとした袖から 覗く白い腕が 懐かしくて…。 その腕に頭を 抱かれたベッドシーンが 頭に…

晃と龍2－182 父さんも憧れる

加奈子と過去に あった事は 内緒だと気持ちを 伝えあった 効果が出た。 大好きな加奈子と 大好きな雄一郎と 楽しく一緒に いられるならもう 過去はなかったこ…

晃と龍2－181 後悔していた

最初は真面目に やってるのかと 思ったがやっぱり 雄一郎の予想通りの 結果。 「お前、 課題半分も やってないじゃないか。 こら、だめだぞ。 夏休みで基礎は…